最終面接に臨むにあたり、「ほぼ受かる」と感じた就活生もいることでしょう。しかし油断してしまうと、面接に受かる可能性が低くなってしまいます。本記事では「ほぼ受かる」を確実なものにするための、最終面接での成功ポイントを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
独自調査:最終面接到達でも70~80%の合格率は約3割!

(ABABAの学生ユーザー50人へ独自にアンケート調査)
最終面接に至ると多くの就活生が「ほぼ受かる」と感じるものの、アンケートの結果は70~80%の合格率は約3割でした。
調査結果を見ると、最終面接に進んだだけでは合格するとは限らないことが分かります。
最終面接はその企業に対する理解や意欲、企業文化との適合性を強く問われる場であり、準備不足は合格を遠ざける要因です。合格率が低い理由は、最終面接が単なる形式的な確認ではなく、最適な人材かを見極める重要な選考過程だからといえるでしょう。
最終面接はほぼ受かる?
最終面接は「ほぼ受かる」といわれることもあるものの、最終面接に進んだからといって合格が確定するわけではありません。
企業によって最終面接のスタンスは異なり、最終面接で落とされるケースもあります。合格率は平均して50%程度とされており、合格に向けて最後まで気を引き締めて臨む必要があります。
最終面接で重要なことは、企業のニーズに対して自分の強みをどれだけ適切にアピールできるか、またどれだけ企業の求める人材像と合致するかです。
これらのポイントを抑えれば、最終面接での合格率を上げられるでしょう。
最終面接にほぼ受かる企業とは?
最終面接に「ほぼ受かる」企業とは、すなわち合格率の高い企業です。
まず、どのような企業で合格率が高いのかを見てみましょう。次に、合格率の低い企業の特徴についても解説します。
最終面接の合格率が高い企業
最終面接に「ほぼ受かる」合格率の高い企業とは、次のような企業です。
- 中小企業
- ベンチャー企業
- 理系などの推薦枠で採用する企業
- 専門職を採用する企業
中小企業やベンチャー企業は、大手に比べて採用の予定数が少ないことや、知名度が乏しく応募者が少ない傾向があります。
企業は新入社員の確保を確実にしたいことから、最終面接でより多く合格させる方向です。
推薦枠や専門職採用では、条件に当てはまる学生がそもそも少ないことから、合格者が多くなる傾向があります。
最終面接の合格率が低い企業
最終面接に「受かりにくい」合格率の低い企業とは、次のような企業です。
- 大企業
- 採用人数の多い企業
- 離職率の低い企業
- 夏採用や秋採用を実施する企業
大企業や採用人数の多い企業では、最終面接に残る人数も多い傾向があります。企業は多くの応募者から自社に合う人材を厳選できる立場で、採用数を抑える方向です。
離職率の低い企業では、人材が足りていることから新規採用数は控えめです。
夏や秋に採用するベンチャーなどの企業では、春の採用で足りない人材は別の時期に補なえるため、採用を厳選しています。
最終面接「ほぼ受かる」ためのポイント

最終面接は自分をアピールするラストチャンスです。「ほぼ受かる」つまり内定を確実なものにするためには、次のポイントを押さえましょう。
- 企業研究
- 自己分析
- 良い印象を与えること
- 入社意欲
- キャリアプラン
各ポイントについて解説します。
企業研究
最終面接において大切なことは、事前に企業研究を十分にすることです。
同業他社との違いをしっかりと調べ、その企業ならではの特徴や強みを把握しましょう。特に、企業が掲げるビジョンや今後の成長戦略を理解し、それに共感できるポイントを面接で伝えることが重要です。
企業研究を徹底的に行うことで、面接官に対して「自社に対する理解度が高い」と印象づけられ、合格率を高められます。
自己分析
最終面接では、明確な志望動機と現在から将来にわたるビジョンを持つことが重要です。
自己分析を行い、自分の強みや弱みを客観的に理解し、それを企業のニーズと照らし合わせてアピールする必要があります。
自分の強みを企業が求めるものに結びつけ、将来的に企業でどのように貢献できるかを具体的に伝えられるように準備しましょう。しっかり自己分析をすることで、自分のアピールポイントを明確にし、面接官によい印象を与えられます。
良い印象を与えるコミュニケーションスキル
最終面接では、役員や社長などが面接にあたります。そのため一次面接や二次面接以上に、言葉遣いや話し方には注意しなければなりません。
しかし固すぎる感じでコミュニケーションを取るのは、面接官からするとぎこちなさを感じてしまいます。言葉遣いや話し方には注意を払いつつ、柔らかい表情で話すように意識しましょう。
入社意欲
最終面接では、企業への入社意欲を積極的に伝えることが重要です。
自分がなぜその企業に入社したいのかを明確に伝えることで、面接官に強い印象を与えられます。
最終面接では、第一志望であることを率直に伝え、なぜその企業で働きたいかの具体的な説明が大切です。志望動機は、企業の事業内容や文化、成長性に対する自分の共感をもとにすると効果的です。また、自分がどのようにその企業に貢献できるかを具体的に話すことで、企業側にとっても魅力的な候補者と映るでしょう。
キャリアプラン
明確なキャリアプランを持っているかが、最終面接では大切です。
企業は、採用した後にどのように成長するかを見極めるために、応募者のキャリアビジョンに注目します。自分が今後どのようなスキルを身につけ、どのような職務を経験したいかの具体的な話が求められます。
さらに、企業内でどのような役割を担いたいかや、長期的な目標に向かってどのように取り組むつもりかを示すとよい印象を与えられるでしょう。
キャリアプランを語る際は、自己分析をもとにした現実的な目標設定が重要です。
自分の強みや弱み、挫折した経験などを整理することも重要ですが、「この会社で活躍してくれそうだな」という印象を与えられるようなキャリアプランについても面接前に考えてみてください。
最終面接で入社意欲をアピールする方法としては、逆質問を行うことも効果的です。最終面接の逆質問については以下の記事でまとめ
最終面接でほぼ受かると感じるサイン

最終面接に臨むにあたり、面接官のどのような態度が「ほぼ受かる」サインなのか気になる就活生もいることでしょう。面接官の表情や立ち振る舞い方などによっては、もしかしたら就活生の内定に対してポジティブに考えているかもしれません。
面接官の反応がよい
最終面接でほぼ受かると感じるサインの特徴は、面接官が、就活生に対して積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢です。企業側も優秀な人材を獲得したいという思いがあるので、会社とマッチしている就活生がいれば逃さないようにコミュニケーションを取ろうとします。
面接官が就活生に対して好意的に見せる行動をまとめたので、あくまでも参考としてチェックしてみてください。
・面接官が常に笑顔で話そうとする
・就活生の顔を見てコミュニケーションを取ろうとする
・回答に対して話を深堀ろうとする
・積極的に質問をする
・他社の選考状況を聞く
・メモを取る頻度が多い
・予定よりも面接時間が長い
・会社の業務内容について説明をする
・内定後の流れを説明してくれる
・面接終了後に握手を交わす
面接の雰囲気がよい
最終面接の流れは企業によって異なりますが、最初は自己PRから始まり、今後のキャリアプランについての質問をされるという流れが基本的です。質問内容については先ほども紹介したように、入社後の活躍や今後のキャリアプランなど未来に関する質問が増えてくるため事前に準備を整える必要があります。
ただし面接官が就活生に対して好印象を抱いている場合は、雑談に近い形で面接が進むかもしれません。面接官が積極的に会話しようとする行為は面接に受かるサインの1つでもあるので、就活生もしっかりコミュニケーションを取るようにしましょう。
今後や入社後の話が出る
最終面接では入社後のことに言及される可能性が高く、面接官が業務内容や今後のスケジュールについて話すことが多ければ「ほぼ受かる」サインと捉えてよいでしょう。
具体的には次のようなケースがあります。
- 希望の部署や勤務地について聞かれる
- 職場での働き方や成果について説明される
- 入社に向けての準備をするように促される
これらは採用を考えていない人には関係のないもので、入社を前提とした話です。
会社からの期待が大きいほど、具体的な話をされる可能性が高くなります。
最終面接での合格フラグとは?見逃せないチェックポイントやフラグへの心構えを解説
最終面接で落ちたかも?と感じるサイン
最終面接に進んだものの、結果が不安な場合もあるでしょう。面接中にいくつかの兆候が見られると、合格の可能性は低いといえます。
ここでは、「最終面接で落ちたかも?」と感じるサインについて解説します。
面接官の反応が薄い
面接中に面接官の反応が薄かったり、相槌や質問が少ない場合、それは不合格の兆候である可能性があります。
面接官が関心を示さない理由として、応募者の話が期待に応えていない、または他の候補者に優位性があると考えられます。さらに、質問が少なく、話を深掘りされない場合も同様の兆候です。
このような場合、自分の強みや志望動機を具体的に伝える工夫が必要です。
明確な成果や具体的な経験談を交えることで、面接官の興味を引き、魅力を効果的に伝えるよう努めましょう。
否定的なことを言われる
面接中に自分の回答に対して否定的なコメントが多かった場合、合格を期待することは難しいでしょう。
たとえば、「自社の企業文化に合わない」や「スキルが足りない」などのフィードバックが続く場合、企業側が懸念を抱いている証拠です。応募者に対して具体的な不安や疑問を投げかけることで、企業がその人物に対して抱く期待値の低さが示唆されます。
こうした否定的な意見を受けた場合は、ポジティブに捉え、次回に向けて改善を図ることが大切です。
予定より早く終わる
面接が予定より早く終了した場合も、合格の可能性が低いサインの1つです。
通常は、面接は予想以上に長く続くことが多く、面接官が応募者の人物像を深く掘り下げるためです。質問数や深堀りが少なく、面接が短時間で終わる場合、面接官があなたに対してあまり興味を持っていない、または他の候補者を選んでいる可能性があります。
さらに、面接後に今後の予定や次のステップについてなどの共有がない場合も、不合格の兆候といえます。このような場合は、面接が終わった後の感触を冷静に分析し、次に向けて改善のアクションを考えましょう。
「結果はメールでご連絡します」と言われる
面接後に「結果はメールでご連絡します」といわれた場合は、不合格である可能性が高いでしょう。
企業が合格者に連絡する際は、電話で直接伝えることが一般的です。
もし面接の最後にメールでの結果通知が伝えられた場合、詳細な打ち合わせが不要である、つまり採用の見送りを示唆する可能性があります。
一方で、面接官からのフィードバックは自身の成長につながるため、謙虚に受け止めて次の機会に役立てましょう。
最終面接でほぼ受かるサインを感じた後の行動

最終面接で受かると感じた場合は、気を緩めずにしっかり面接に臨むことが重要です。気を緩めた結果、失礼な態度を取ってしまったり、誤った言動を発してしまったりすると、内定獲得の可能性が低くなってしまいます。
せっかく面接官が就活生に対して好印象を持っていたにもかかわらず、誤った行動で内定を逃すのはもったいないです。サインを感じた場合でもしっかりとした態度で面接に臨む意識を持ちましょう。
最終面接での注意点と心構え

最終面接を受けるにあたり、いくつか注意しなければならないポイントがあります。最終面接で誤った対応をしてしまうと、内定獲得の可能性が低くなるかもしれません。どのような注意点に配慮するべきか、解説します。
過信せず臨む心構え
最終面接は、“ほぼ内定が確実”と過信するのは要注意です。何も対策せずに最終面接に臨んでしまうと、質問に対する返答がうまくできずに落とされてしまいます。とくに最終面接は雑談と考える方は注意が必要でしょう。
最終面接は一次面接や二次面接と同様に選考過程の1つでもあるので、面接前にしっかり準備を整えましょう。
最後まで丁寧なコミュニケーション
最終面接であっても、常に丁寧なコミュニケーションを取ることが重要。面接官のテンションの高さにつられて、言葉遣いが乱れてしまう方もいるはずです。
しかしそのような気のゆるみから失言してしまうリスクが高くなるので、最後まで丁寧なコミュニケーションを取る意識を持ちましょう。
これまでの選考との一貫性
最終面接で話す内容が、一次面接や二次面接で話していた内容と矛盾しないようにしなければなりません。
たとえば志望動機や他社への応募状況など、選考のポイントとなるような事柄についての説明が異なる場合、不信感を持たれます。
また、履歴書やエントリーシートの内容も面接官はチェックしています。最終面接で話している内容と、これらのデータとの間にミスマッチがないように注意しましょう。
とくに志望動機は、企業研究をもとに明確な理由を持っていれば、いつ聞かれても一貫した回答ができるでしょう。
逆質問への対応
面接の最後に「何か質問はありますか?」と尋ねられた場合です。
「ありません」と答えるのはよくありません。こちらからの「逆質問」の内容は3つ以上、考えておきましょう。
会話のなかですでにクリアになった疑問はあえて質問する必要がないため、あらかじめ複数の質問を用意しておくのがおすすめです。
質問内容は、会社案内や求人票を見れば分かるような事柄は避けます。
経営層が出席している可能性が高いため、経営理念や人材育成に関する具体的な活動について尋ねるのもよいでしょう。
自身の強みと弱みの再確認
最終面接でも、最初の自己PRを投げられるケースがほとんど。役員クラスの面接官であっても、就活生がどのような人柄なのかしっかり把握したいと考えています。面接が円滑に進められるようにするためにも、最終面接前はあらかじめ自分の強みと弱みを再確認しましょう。
最終面接に落ちる理由とは?不採用のフラグや受かる人の特徴も解説
【Q&A】新卒の最終面接に関するよくある質問

新卒の最終面接において、頻出の質問項目を一挙ご紹介。それぞれ詳しく解説している記事も掲載しているので、ぜひ合わせてチェックしてみてください!
Q. 最終面接の新卒合格率は何%?
新卒の最終面接の合格率は50%前後が一般的です。
企業によって採用の枠の数や面接の回数が異なるので、実際の合格率は変動します。いずれにせよ合格を勝ち取るまで念入りに対策を行うことが必要不可欠です。
Q. 社長の最終面接の合格率は?
社長と面接する場合は、内定に近い段階でほぼ合格といえます。企業の方針やビジョンなどに共感してもらえるかを見極めるために行われることが一般的です。
しかし、油断は禁物!社長の経歴や過去の面接、より深い企業研究などしっかりと準備をして臨みましょう。
Q. 志望度の高さはどうやって伝えればよい?
最終面接で志望度の高さを伝える際には、将来を見据えたビジョンや自分を採用することで企業にもたらすメリット、さらにしっかりとした熱意を面接官に表す必要があります。
そのためには企業研究を徹底することが大前提。自分のアピールポイントと企業の理念や方針とをリンクさせることで説得力が増します。
Q. 最終面接でおすすめの逆質問は?
最終面接で「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。そこで企業理念や社風、業務内容、キャリアビジョンなどに関する質問をするのがおすすめ。
「特にありません」と言ってしまうと入社希望度が薄いと感じられるので、いくつか質問項目を用意しておきましょう!
最終面接で選考が通過できない場合は『ABABA』がおすすめ
最終面接の選考結果が乏しく、就活に苦戦している方もいることでしょう。もし最終面接で苦戦している場合は、『ABABA(アババ)』がおすすめです。
『ABABA』は、就職活動の「過程」が評価されるスカウト型サービスです。最終面接まで進んだ就活生の努力を企業が評価し、積極的にスカウトしてくれます。ESや一次面接、二次面接などが免除されるので、短期間でスムーズに最終面接まで進められるのが魅力です。
さらに、定期的に企業からのスカウトメールが届くのもポイント。平均約25通のスカウトメールが届くので、多種多様な企業と出会える可能性が高くなります。最終面接で思うように結果が出せない就活生は、ぜひ『ABABA』を活用してみてください。
最終面接では油断禁物!ポイントや対策で「ほぼ受かる」を確実にしよう!

最終面接で「ほぼ受かる」状態にするのに油断は禁物です。
合格率が70〜80%だったと答える就活生が最も多いものの、全体の約3割です。それ以上の合格率だった人はいないというデータがあります。
内定を確実にするためには、企業研究や自己分析を通じて応募する意義を明確にすること、および意欲や計画性のアピールが重要です。
さらにこれまでの面接での発言、履歴書やESの内容などと、矛盾しない受け答えをする必要があります。
就職活動の集大成と考え、気を引き締めて面接に臨みましょう。