「就活に向けて何か資格を取った方がよいのだろうか」「就活に有利な資格にはどのような資格があるのだろう」
このようなお悩みを持つ就活生もいるのではないでしょうか。この記事では、文系・理系別に就活に有利なおすすめの資格をご紹介します。
どのような資格があるのかを知り、早めに勉強を始めましょう。
独自調査:数ある資格からTOEICの有用性を約4割が挙げる
(ABABAの学生ユーザー50人へ独自にアンケート調査)
就活に役立った・取っておけばよかったと思う資格について、ABABAが行った独自のアンケート調査の結果、約4割の学生がTOEICを挙げました。就活生の多くはTOEICが有用だと感じています。現代の就活市場では、英語ができる人材を求める傾向にあるといえるでしょう。
就活に有利な資格はある?
就活において、必ず取っておかなければいけない資格というものはありません。しかし、希望する業界や職種によっては、取っておくと就活が有利になる資格はあります。
入社後に必ず取得しなければいけない資格を事前に持っていたり、入社後の仕事で必要なスキルをあらかじめ身につけていたりすると、即戦力だと判断される可能性があるためです。
そのため、自分が希望する就職先に必要な資格なのかどうかを確認してから、勉強を始めるのがよいでしょう。
【文系おすすめ】就活に有利な資格5選
ここからは文系におすすめの就活に有利な資格を5つご紹介します。資格の概要と有利に働く可能性の高い業種について解説します。
文系の方で就活に向けてどの資格を取得するか悩んでいる方は参考にしましょう。
1. 宅地建物取引士(国家資格)
宅地建物取引士(宅建、宅建士)とは、不動産取引の専門家であることを示す資格のこと。そのため、不動産業界や建築業界、金融業界を志望している方は、取得しておくと就活が有利に働く可能性があります。
合格率は約15〜18%と低く、約5ヶ月の勉強時間が必要だと言われていますが、資格手当がつく企業もあるため、入社後すぐに給与アップが目指せるのもポイント。目指す業界で宅地建物取引士が必要な方、勉強時間が十分に確保できる方におすすめです。
2. 日商簿記 3級以上
日商簿記とは、企業における資金の流れや財政状況を記録し、適切な経理処理を行うための資格のこと。あらゆる業界において就活が有利になる資格で、とくに経理や財務担当、会計事務所などの就職を目指している方におすすめです。
3級の合格率は約40〜50%、なおかつ独学でも合格できる可能性があるため、比較的取得しやすいのが特徴。より知識をアピールしたい方は、2級以上の取得も目指しましょう。
3. FP技能検定(ファイナンシャル・プランナー)3級以上(国家資格)
FP技能検定(ファイナンシャル・プランナー)とは、金融や税金、保険、年金といった生活に関わるお金に関する知識を身につけ、将来のための資金計画をプランニングするための資格のこと。とくに金融業界や保険業界、不動産業界などの就活が有利になる可能性があります。
合格率は3級で約70%、2級で約25〜30%と、国家試験においては比較的難易度は低めです。金融業界においては入社後の取得が必須となる場合もあるため、事前に取得しておくとスキルの高さをアピールできるでしょう。
4. 社会保険労務士(国家資格)
社会保険労務士(社労士)とは、企業における人材に関する専門家のことで、労働や社会保険、年金についての知識を示す資格です。とくに人事や労務などの職種を目指してる方は、就活が有利に働く可能性があります。
合格率は約6〜7%とかなり低く、勉強時間は最低でも500〜600時間以上が必要だと言われているため、志望業界がすでに固まっていて、就活までに時間の余裕がある方におすすめです。
5. 秘書検定
秘書検定とは、秘書になるために必要な知識やスキルだけでなく、一般的なビジネスマナーや正しい敬語、電話応対の仕方など、社会人にとって必要不可欠な知識を持っていることを示す資格のこと。
どの業界や職種においても就活が有利になる可能性があり、とくにホテル業界やブライダル業界など、ホスピタリティが重要視される業界を志望している方におすすめです。
合格率は3級で約70%、2級で約50%、準1級で約40%と、比較的難易度は低め。就活でアピールしたいと思っている方は、2級以上の取得を目指しましょう。
【理系おすすめ】就活に有利な資格4選
ここからは理系におすすめの就活に有利な資格を4つご紹介します。
現在、理系の学部所属の方や理系の仕事に就きたいと考えている方は参考にしましょう。
1. 基本情報技術者試験
基本的なIT知識を評価する試験である基本情報技術者試験は、理系の方におすすめな資格の1つです。
システムエンジニアやプログラマーをはじめとした、IT関連の職種を募集する企業全般での就職が有利になることが期待できます。
合格率は45%前後です。IT系の仕事に就きたい方は、取得することで知識をアピールできるでしょう。
2. QC検定
QC検定は、品質管理(QC)の知識を客観的に評価する検定です。
製造業や飲食業などに就きたい方におすすめの資格です。
品質管理の仕事は、例えばメーカーの品質管理部に所属し、商品の品質に問題が発生していないかをチェックします。
3. 第二種電気工事士(国家資格)
小規模施設の電気工事ができる、第二種電気工事士も理系におすすめの国家資格です。
第二種は第一種よりも取り扱える工事が限定されている代わりに、受験資格はなく学生も取得できます。電気工事系や建設業への就職を希望する方におすすめの資格です。
なお、第一種電気工事士は免許の取得に実務経験3年以上が求められるため、第二種の取得を目指しましょう。
4. 危険物取扱者(国家資格)
アルコール類や石油類などの法令で定められた危険物を取り扱うための資格です。
甲・乙・丙の3種類があり、最も難易度の高い甲種は、法令で定められた危険物全てを扱えます。
丙は灯油やガソリンなどの、身近な危険物の取り扱いができます。工場や施設・流通・運送業界への就職を希望する方におすすめの資格です。
【どちらもおすすめ】就活に有利な資格5選
ここからは文系理系問わず就活に有利に働く可能性の高い資格を5つご紹介します。
社会人として役立つ資格のため、明確に志望の業界が決まっていない方は、これから挙げる資格を勉強するとよいでしょう。
1. TOEIC 800点以上
TOEIC800点以上を持っていると「英語力」と「自主的に勉強できる姿勢」をアピールできます。TOEIC高得点は、どの企業においても就活が有利になる可能性が高いためおすすめです。
志望する企業によっては応募条件に「TOEIC◯◯点以上必須」と記載されている場合もあります。TOEICの点数がまだまだ足りないという方は、履歴書に記載ができる600点以上の点数を目指してみましょう。
2. MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)とは、WordやExcelなどマイクロソフト社が提供しているOffice製品のスキルを示す資格のこと。
パソコンを使用するにあたって基本的な知識やスキルをアピールできるため、どの業界、どの職種においても就活が有利に働く可能性があります。
試験は一般レベルと上級レベルにわかれており、一般レベルは比較的難易度が低いのが特徴。正式発表はされていませんが、合格率は約80%と言われているため、とりあえずアピールできる資格を持っておきたいという方にもおすすめです。
3. ITパスポート試験(国家資格)
ITパスポート試験とはIoTやAI、セキュリティ、ネットワークといったITに関する基礎的な知識をはじめ、経営、マネジメントなどの幅広い知識を持っていることを示す資格のことです。
IT関連の業界はもちろんのこと、経営やマーケティング関連の就職先でも、就活が有利になる可能性があります。
合格率は50%と比較的高く、どの業界でも必要なITリテラシーの知識も身につけられるため、取得しておいて損はないでしょう。
4. 日経TEST
日経TESTとは、ビジネスにおいて必要な経済知識と、それをどのように仕事に役立てるかを考える応用力を示す資格のこと。ニュースや社会問題などについて興味があることをアピールできるので、さまざまな業界において就活が有利になる可能性があります。
合格点はなく、取得したスコアでレベルが測定されます。平均点は1,000点中、約550〜600点と言われているため、600点以上の取得を目指すのがおすすめです。
5. 普通自動車第一種運転免許(国家資格)
普通自動車第一種運転免許は、自動車を運転するために必要な免許のこと。運送業界や営業職などを目指している方は、就活前に事前に取得しておくのがおすすめです。入社後の取得でも構いませんが、働きながら自動車学校に通うのは大変なので、時間がある方は学生のうちに取っておきましょう。
資格取得を目指す際の注意点
ここからは資格取得を目指す際の注意点について紹介します。資格取得を目指している方は、一度注意点にも目を通しておきましょう。
手当たりしだい資格を取得しようとしない
「いろんな資格をたくさん取っておけば、就活が有利になるはず!」と思っている就活生は多いですが、むやみやたらに資格を取得しようとするのは避けましょう。
希望する業界と全く関係のない資格や難易度の低すぎる資格ばかり取得しても、就活の場で十分にアピールできないどころか、悪い印象を与えてしまうおそれがあるためです。
資格取得を考えている方は、志望する業界や職種で活かせる知識なのかを考えるようにしましょう。
低いレベルや期限の切れた資格は履歴書に記載しない
難易度の低すぎる資格や期限の切れた資格は、就活の履歴書には記載しないようにしましょう。何かアピールしたいと思って記載したとしても、前述のような資格を記載してしまうと、かえってスキルがないことを証明してしまうおそれがあります。
自分が保有している資格は履歴書に書けるレベルなのか、有効期限は切れていないかを必ずチェックしましょう。
志望企業の内定判定がわかるサービス『REALME』
ここまで就活に有利な資格を文系・理系別に解説しました。希望する職種に有利な資格を取得することで内定の可能性を高められる可能性があります。
今の自分の内定可能性がどの程度か知りたい方は、「REALME」のAI面接をおすすめします。「REALME」はAIとの面接結果をもとに志望企業の内定判定が分かるサービスです。「REALME」の活用で、内定に一歩近づけるでしょう。
ここからは、「REALME」の特徴についてまとめました。
内定判定で現在の自分と志望企業の距離を確認できる
「REALME」では、AIとの面接をもとに、今のあなたの能力を数値化します。
そして、志望企業の最終面接まで進んだ就活生の能力とあなたの能力を比較し、内定判定を確認できます。今の自分と志望企業内定の距離を把握できるでしょう。
今の自分では内定の可能性が低い場合は、AIからのフィードバックをもとに面接対策をしたり、アピールするための資格を取得したりすると、内定に近づけるでしょう。
過去の内定者からAIで作成した模範回答が見られる
「REALME」では、志望企業の最終面接までたどり着いた就活生のAI面接や自己PR、ESのデータを閲覧できるサービスがあります。
合格ラインの就活生はどのような自己PRをしたのかを参考にすることで、合格から逆算した自己分析を通して内定の可能性を高められるでしょう。合格ラインの就活生のデータを参考に、就活に有利になる資格を取得することでより内定に近づけます。
自分が秀でている・足りないスキルや特性をAIで客観的にわかる
「REALME」では、前に踏み出す力・考え抜く力・チームに取り組む力など、あなたの14の能力を10段階で評価します。
能力・人柄・経験、それぞれに細かな評価項目を設定して多角的に評価するため、自分の強みや足りない部分を客観的に把握可能です。
また、内定の可能性を向上するためのフィードバックもあります。強みはアピールし、足りない能力については対策することや、就活に有利になる資格を取得することで、内定の可能性を高められるでしょう。
就活に有利な資格のよくある質問
Q. 「食いっぱぐれない資格」とはどういう意味ですか?
「食いっぱぐれない」とは食べる機会を失わないこと、生計維持できることを意味します。
「食いっぱぐれない資格」は流行に左右されず、将来にわたって需要がある職種に必要な資格のことです。一般的によく知られている職業や、評価されている職業に必要な資格のことを「食いっぱぐれない資格」と呼びます。
Q. 資格と免許の違いはなんですか?
資格とは、特定の行為ができる条件のことで、 仕事をするために必要な条件・知識・スキルのことです。
免許は特定の行為が行政機関によって許されている証です。医師免許や運転免許などが該当し、 免許を持たずに仕事をすると罰せられます。
Q. 取っておいた方がよい免許は?
普通自動車第一種運転免許(普通免許)は学生の間に取得することをおすすめします。
取得の有無で合否が決まるケースは限定的なものの、外回りの営業、簡単な荷物や届け物の運搬など、車を使って移動する仕事では必要になる場合があります。
また、就職後に免許の取得を通告されることもありますが、働きながらの取得は時間の確保が難しいため、学生の間に取っておくとよいでしょう。交通機関の整備されていない地方では特に必要とされることがあるため、勤務先や就職の選択肢を広げるためにも取得を検討しましょう。
就活に有利な資格を取得して企業にアピールしよう!
本記事では就活に有利な資格を紹介しました。就活において資格は必ず取らなければいけないというわけではありません。しかし、業界に合った資格を取得しておくことで自主性や志望度の高さをアピールでき、選考を有利に進められる可能性があります。就活に有利な資格を参考に、自分に合った資格取得を目指してください。