「OB訪問をしたい一方で進め方が分からない」「部活やゼミに入っていないため知り合いの先輩が少なくOBを見つけられない」と悩む就活生は多いでしょう。
本記事は、OB訪問の流れを分かりやすく解説し、マナーや注意点を紹介します。
様々なOBの探し方があるため、ぜひ参考にして自分に合う方法を見つけてください。
OB訪問の流れ
OB訪問を実施するには、全体の流れをつかむことが大切です。
ここでは、初めてのOB訪問がスムーズに進められるように全体の流れを解説します。
志望企業を決める
はじめに、自分の志望する企業を決めましょう。
志望企業を決める際は、徹底的に自己分析をします。自分自身を深く理解することで、やりたいことや、得意なことが見出せるためです。
興味のある業界を研究し、全体像をつかむことも大切です。そのためには、書籍や業界団体のホームページ、就活情報サイトなどを活用するとよいでしょう。
業界の仕組みや職種、会社同士の関係性などを把握したうえで複数の企業を比較すれば、自分に適した企業が見えてきます。
OBを探す
志望企業が決まったら、OB訪問する相手を探します。
「特別な優遇や、コネクションがなければOB探しは難しい」と思う就活生も多いでしょう。一方、OBを探す方法は意外と身近なところにあります。
例えば、所属する部活動の先輩が、自分の志望する企業や業界で働いていることです。先輩同士のつながりを通して、自分の志望する企業や業界で働く社会人を紹介してもらう方法もあるでしょう。
設立歴の長い部活動では、OB・OG会の名簿が管理されている場合もあります。その際は、名簿を閲覧し、参考にしましょう。
アポイントを取る
話を聞きたい先輩が見つけられたら、アポイントを取りましょう。アポイントはメールか電話の利用をおすすめします。
個人情報を扱うことになるため、初めて連絡する際はどのようにして連絡先を知ったかをきちんと伝えましょう。
メールの文面については、以下の例文を参考にしてください。
件名:OB訪問のお問い合わせについて ◯◯◯◯(先輩の名前)様 はじめまして。◯◯大学の◯◯◯◯(自分の名前)と申します。このたびは、◯◯大学のキャリアセンターを通じてご連絡先をご紹介いただきました。 私は現在、就職活動中です。◯◯様(先輩の名前)がお仕事されている業界に関して深い興味をもっております。よろしければ、是非OB訪問をさせていただき、◯◯(質問内容)についてお聞きしたいと存じ、今回ご連絡いたしました。 ご多忙であることは重々承知の上ですが、お時間をいただけましたら幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。 ◯◯◯◯(自分の名前)XXXX@XXX.ne.jp090-◯◯◯◯-◯◯◯◯ |
訪問する
アポイントが取れたら、いよいよ訪問です。
訪問先に到着したら、明るくはっきりとした声で挨拶し、簡単な自己紹介をします。
話を聞く際は必ずメモを取り、先輩の話に対して分からない点があればその都度質問をしてください。このとき、質問ばかりではなく感想も伝えましょう。会話が広がり、自然と話が盛り上がります。
聞きたいことや質問事項をまとめ、訪問前に先輩へ事前にメールで伝えておくとよいでしょう。
OB訪問は時間が限られています。質問事項を事前に伝えることで先輩側も面会に備えられ、当日の流れを円滑に進められるでしょう。
OBの探し方
先輩の知り合いがいない、部活にも入っておらずOB探しに自信がない就活生もいるでしょう。しかし、どのような状況でもOBを探す方法は豊富にあります。
以下を参考にして、自分の状況に合うやり方を見つけましょう。
大学のキャリアセンターを利用する
大学内にあるキャリアセンターの就活課では、卒業生のデータが登録されています。
その記録を参考にして、自分の志望する企業や、業界で働く先輩を探してもらう方法もおすすめです。
キャリアセンターの人に自身の志望する業界や熱意を伝えられれば、親身になって探してもらえるでしょう。ぜひ、大学のキャリアセンターを積極的に活用してください。
説明会やインターンで連絡先を聞く
企業説明会やインターンシップは、そこで働く社員から直接名刺をもらうタイミングがあります。その際に「後日あらためて◯◯部で働く方から、直接お話を聞かせていただけませんか」「ぜひOB訪問させてください」と伝える方法がよいでしょう。
先輩やキャリアセンターから紹介してもらう方法よりも、少しハードルが高く感じる一方で、自ら人脈を築くことが得意な人にはおすすめの探し方です。
知人や友人からの紹介
自分の周りにいる知人や友人からの紹介は、最もポピュラーといえるOBの探し方です。同じ学科や学部の人だけでなく、サークルやゼミなどのつながりも活用すれば、より紹介してもらいやすいでしょう。
ある程度知っている人であれば気を遣いすぎる心配も少なく、話を聞きやすいことがメリットです。
一方で、まだ会ったことのない人を紹介してもらった場合は、例え親しい友人からの紹介であっても慎重な確認が大切です。とくに女性が男性OBのもとへ訪問する際は、紹介者を含めた3人で会った方がよいでしょう。
SNSやアプリを利用する
最近は、就活生とOBをマッチングすることに特化したSNSやアプリが増え、多くの人が活用しています。これらのサービスは、オンラインOB訪問をスムーズにできる点が特徴です。
例えば、職種や業種などの条件を設定してOBを探し、相手が承認すれば、場所や時間に左右されることなくオンラインで通話ができます。
また、同じ出身大学OBとのつながりを重視したサービスや、企業公認の社員がOB登録する安全性の高いサービスなど、さまざまな媒体が存在します。
それぞれのサービスにメリットや特徴が存在するため、自分の目的やニーズに合った物を選びましょう。
OB訪問当日のマナーと注意点
OB訪問は、学生であっても社会人としての立ち振る舞いが大切です。
悪印象を与えないために、以下では注意したいポイントをご紹介します。
時間厳守
時間を守ることは、社会において基本中の基本です。OB訪問の際も必ず時間厳守で行動し、5分から10分前までに到着するよう心がけましょう。
OBは忙しい合間をぬって時間をつくってくれています。万が一、公共交通機関の遅れなどで遅刻しそうになった場合は、必ず早めに連絡しましょう。
OB訪問は基本的に会社内での実施がほとんどです。一方で、喫茶店やカフェなどの飲食店を利用するケースもあります。
飲食店の場合は、予定時間より早く到着しても問題ない反面、会社内で実施する際は指定時刻の10分前前後に到着するよう気をつけましょう。
身だしなみに気をつける
OB訪問では、私服の指定がない限りリクルートスーツを着用しましょう。男女共に派手なデザインのスーツは避け、黒無地や紺色などの黒系統無地がおすすめです。
シャツやブラウスは色や柄ものを控え、爽やかさを印象付ける白色が基本です。
喫茶店やカフェなどカジュアルな雰囲気の場所でOB訪問を実施する際は、指定がなければリクルートスーツ以外でも構わないでしょう。
ただし、友人と遊びに行くわけではありません。必ず社会人としての自覚を示す服装を選んでください。清潔感のあるビジネスカジュアルを選ぶことが無難です。
お礼のメールを送る
OB訪問が終了したら、別れ際にお礼を伝えるだけでなく、感謝の気持ちをメールで送りましょう。お礼のメールは、OB訪問を実施した日のうちに送ります。
お礼のメールを作成するときは、以下4つを意識して文章をつくるとよいでしょう。
- 冒頭でOB訪問の感謝を書く
- OB訪問を通して得た学びや発見を書く
- OB訪問で得た学びを活かした今後の抱負を書く
- お礼の挨拶と今後につながる言葉で文章を締めくくる
OB訪問前に!AI全国共通模試「REALME」で内定判定
「REALME」は、志望企業へOB訪問を実施する前に、面接・志望企業の内定判定が分かるサービスです。OB訪問をより有意義なものにし、就活を有利に進めるためにも、ぜひ「REALME」を活用し、自分の能力を最大限発揮できるように準備しましょう。
OB訪問する志望企業を内定判定
「REALME」のAI面接は、志望企業の最終面接に進んだ学生の能力値と比較し、志望企業の内定判定を出してくれます。そのため、OB訪問の実施前に現在の自分の立ち位置から合格までを逆算した就職活動が可能です。
過去の合格基準からAIで抽出したES・面接解答例を見れる
「REALME」では、志望企業の最終面接に進んだ学生の面接内容や、ガクチカの閲覧が可能です。面接における質問の解答例や、ESの内容を閲覧できるため、自身が作成する際の参考にできるでしょう。
OB訪問前に!AIで自己分析できる
「REALME」のAI面接は、志望企業が新卒採用で重視する14の能力を点数化し、自分のスキルを定量化してくれます。志望企業の合格基準を超える他の就活生と比較し、客観的な自己分析を行うことも可能です。OB訪問を実施する前に、「REALME」のサービスを上手に活用し、自分の強みや弱みを事前に把握しておきましょう。
OB訪問のやり方を押さえて就活を有利に進めよう
OB訪問の際は、全体の流れや気をつけたいポイントを事前に把握してから挑みましょう。また、OBを探す方法はいくつかあるため、自分に適した方法を見つけてください。
OB訪問では社会人としてのルールやマナーを徹底し、好印象を与えられるよう心がけましょう。