自動車業界は就活生からの人気が高い業種です。数多くの入社志望者の中で内定を獲得するにはどうすればよいのかと、悩む人も多いでしょう。
本記事では、自動車業界を取り巻く現状や志望動機を書く際のポイント、志望動機の例文を紹介します。
また、就活を支援するサービス「REALME」についても解説します。興味のある人は詳細をご覧ください。
自動車業界とは?
自動車業界は日本の製造業界の中で安定性・将来性のある業界の1つであり、海外からも注目を集めています。
自動車業界に含まれる業種としては、次のような種類が挙げられます。
- 自動車・バス・トラック・バイクなどの完成品の製造・販売を担う自動車メーカー
- 自動車に使われる何万点もの部品を扱う、部品や素材のメーカー
- 完成した自動車の販売を手掛けるディーラー
- 自動車修理・整備・カーシェアリングなど、自動車関連のサービスを提供する企業
このように、自動車業界は広範囲にわたる関連業種を含む総合産業です。日本の自動車関連産業の就業人口は558万人であり、これは全就業人口の8.3%にのぼります。自動車業界は日本の経済を支える基幹産業といえるでしょう。
出典:「日本の自動車工業2024」一般社団法人日本自動車工業会
自動車業界の志望動機を書くための事前準備
志望動機を書くには、志望する業界の特徴に合った内容であることが重要です。自動車業界について事前に調査・分析を行い、それをふまえた内容にまとめて、志望度の高さを伝えましょう。
職種ごとの特徴を知る
自動車業界には数多くの職種があり、志望動機として書くべき内容が異なります。そのため、どのような職種があるのかを知り、それぞれの特徴を理解することが重要です。
自動車業界の主な職種と、必要とされる特性をまとめました。
職種 | 内容 | 必要とされるもの |
企画 | 消費者が求める商品を企画し、コンセプトや予算を考える | アイデア柔軟性 |
研究・開発 | 研究により自動車の安全性や性能を高め、新たな技術を開発する | 専門的知識発想の柔軟性 |
生産 | 商品の生産量の調節、製造ラインのチェック、品質管理を行う | 調整力計画性 |
マーケティング | 市場調査に基づきCM・広告・イベントで商品の魅力を伝える | 広い視野トレンドへの感度 |
販売 | 顧客に商品を売り込む | 提案力コミュニケーション能力 |
自動車業界の将来性やトレンドを調べる
説得力のある志望動機を作成するには、自動車業界の将来のビジョンやトレンドを理解する必要があります。
自動車業界の現状として、若い世代や都市部で自動車離れの傾向が見られますが、海外でのニーズは高まっており、今後も需要が続くと見られます。
トレンドとして押さえておきたいのは、次の2つのキーワードです。
「CASA」
Connected(つながり)、Autonomous(自動運転)、hared & Services(シェアリングサービス)、Electric(電気化)の頭文字を取った言葉。これからの自動車開発の軸や変化、目指すべき姿を表している。
「MaaS」
「Mobility as a Service」の頭文字を取った言葉。交通手段による移動そのものを広くとらえて、サービスを創出するという考え方。
求められている人物像を分析する
自動車業界の特徴やトレンドをもとに分析すると、求められているのは次のような人物像であると考えられます。
- 目標を持って粘り強く挑戦できる人
- コミュニケーション力と調整力に優れた人
- グローバルな活躍ができる人
自動車業界は、ずっと先のビジョンに向かって取り組む場面が多く、粘り強さや責任感が求められます。また、多様な関連業界や職種が協力し合って仕事を進めるために、周囲と連携を取る能力が必要です。海外での製造・販売も増えているため、グローバルな視点を持つ人材も求められます。
このような点を志望動機でアピールできれば、大きな強みになるでしょう。
自動車業界の志望動機の書き方
実際に自動車業界の志望動機を作成する場合の手順を解説します。次の3つのステップで進めましょう。
自動車業界を志望した理由を挙げる
最初に、自動車業界を志望する理由を挙げます。過去の経験や自分の興味・特技がきっかけという人が多いと考えられますが、ほかの就活生との差別化が図れるように、できるだけ具体的なエピソードを挙げてください。
ただ「自動車が好きだから」というのではなく、そう思うきっかけとなった経験を伝えることで説得力が生まれます。「だから自動車業界でこうしたい」という展望まで触れられるとよいでしょう。
その企業を志望する理由を考える
次に、自動車業界の中でもその企業を志望する理由を考えましょう。どの企業でもよいと思っている学生は、入社したいという熱意が感じられず魅力的ではありません。志望理由が明確になるよう企業研究をして、その企業ならではの理念や強みを把握してください。
「入社後はこうなりたい」という将来像やキャリアプランを考えることも必要です。
入社後に自分ができることを分析する
最後に、自分が入社したらできることを分析します。どのように企業に貢献できるかを明確にし、アピールしましょう。
そのためには、企業のWebサイトを見たりOB訪問をしたりして情報取集することが必要です。職種についても研究し、自分に合った部署を選択しておきましょう。
さらに、企業に対する熱意も加えると、人柄まで伝わり、入社後の姿をイメージしやすくなります。
自動車業界の志望動機の例文
ここからは、志望動機の例文を見ていきましょう。
自動車業界には、自動車メーカー・部品メーカー・ディーラー・自動車関連サービス業などの業種があり、それぞれ特徴が異なります。業種に合った例文を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
メーカー企業の場合
私は、自動車の技術開発に携わる研究職に就きたいと考え、御社への入社を志望いたしました。
私は交通手段として車が欠かせない地方で育ち、車とともに暮らしてきました。車は生活必需品であると同時に、家族や仲間との憩いの場です。そのような車にかかわる仕事をしたいと、子どもの頃から考えるようになりました。
中でも、御社は自動車の安全性能に重点をおいて開発を進めており、その姿勢に感銘を受けました。ドライバーにとっても歩行者にとっても安全な車の研究に、私も携わりたいと考え、大学では機械工学を専攻して自動車の構造について学んでいます。
大学で得た知識を活かし、社会のニーズに応えた安全で快適な車を目指して、御社での開発に貢献したいと考えております。
部品メーカーの場合
私は、乗る人のことを考えた自動車部品の開発を続ける御社の姿勢に感銘を受け、入社を志望いたしました。
両親ともに車が好きだった影響で、私も幼い頃から車が大好きでした。新しい車に買い替える際には、私も一緒になってデザインや車内の細かなパーツなどを見てワクワクしました。
本格的に車の製造に関する仕事を志望するようになったのは、大学へ入った頃です。御社のインターンシップに参加した際には、自動運転や電気化など社会のさまざまな求めに柔軟に対応する御社の姿勢に、強く共感いたしました。
日本だけでなく海外の国々の文化・特性・ニーズに応えられるよう、御社の自動車部品開発に貢献したいと思います。
自動車ディーラーの場合
私が御社を志望する理由は、以前御社の接客に感銘を受け、自分も同じようにお客様の目線に立って自動車購入をサポートしたいと思ったからです。
私は数年前、母が自動車を購入する際に、御社の店舗へ同行しました。その際、自動車の性能・デザイン・価格などの説明を受けるだけでなく、実際に運転する母のライフスタイルや価値観にまで配慮していただき、納得のいく車選びができました。
この経験によって学んだのは、顧客との信頼関係構築や、顧客の視点に寄り添った商品説明の重要性です。
このときの経験や、アルバイトで培ったコミュニケーション能力と提案力を活かし、御社に貢献したいと考えています。
自動車サービス業の場合
私が御社を志望したのは、大好きな自動車を通して、お客様の笑顔を広げたいと考えたからです。
私は幼い頃から車に乗るのが大好きでした。それは、単に移動するのに便利だからというだけでなく、家族や友人との思い出ができるからです。しかし現在、都市部では車を持たない家庭が増えています。代わりにカーシェアリングが普及してきました。
私は、カーシェアリング事業を通じて、車のある楽しさ・豊かさを多くの人々に届けたいという御社の理念に感銘を受けました。
学生時代に飲食店でアルバイトをした経験を活かして、お客様との信頼関係を大切にし、モビリティから社会を支える御社の事業に、貢献したいと考えています。
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