内定者面談は、社員との面談で企業への理解を深められる数少ない機会である一方、具体的に何をするのかが分からない人は多いでしょう。
本記事では、内定者面談の基本的な内容や実施するメリット、参加するにあたって準備することなどについて詳しく解説します。
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内定者面談とは
内定者面談とは、内定者が持つ疑問や不安を解消し、入社への意思を確認するために実施する面談です。多くの場合、待遇や業務内容、職場の様子などへの説明を通して、企業と学生の考え方にズレが生じていないかを確認します。また、早期離職の防止を図ることが主な目的のため、面談を通して合否が左右されることはありません。
内定者面談は、内定を通知した直後に設けられるケースが多く、なかには入社までの期間に複数回実施する企業もあります。
内定者面談で質問をするメリット
内定者面談は企業だけでなく、内定者側にも多くのメリットがあります。
- 選考で質問できなかったことが聞ける:給与や休日日数、労働条件など、面接で聞きづらかった待遇に関する情報を質問できる
- 入社後の詳細を聞ける:入社前に配属先や仕事内容を詳しく聞くことで、入社後の働き方がイメージしやすくなるうえ、自分の要望を聞いてもらえる可能性がある
- 不安を解消してミスマッチを防ぐ:入社前に不安や疑問点を企業へ伝え、それに対する答えや解決方法を把握することで、入社後のミスマッチを防止できる
内定者面談は、内定が決定した状態で面談を実施するため、これまで聞きにくかったことを気軽に質問して不安や疑問を解消できる場といえます。
内定者面談でしておきたい質問一覧
内定者面談は、企業とのミスマッチを防ぐための大切な機会であるため、積極的に質問して企業理解を深めましょう。ここでは、内定者面談で聞きたい4つの質問について詳しく紹介します。
自分の評価に関する質問
内定者面談では、自分が採用された理由や、評価された能力などを質問することが大切です。それらは自身の強みや期待されていることであるといえます。
内定者のなかには「本当にやっていけるのかが不安」と思う人もいるでしょう。内定者の評価や採用理由を教えてもらえれば、企業の評価基準や求める人物像を確認でき、入社後の働き方を想像できます。
また、評価に関する質問をすれば、自分の特性を企業でどのように活かせるかが具体的にイメージでき、今後の業務に役立てられます。
業務に関する質問
新卒の場合、採用時点では配属先がまだ決まっていないケースも多いため、職種に関することは内定者面談での確認がおすすめです。配属先や職種が決まっていれば、早い段階から関連する知識を身につけ、入社前に十分な準備ができます。配属先や職種が決まっていればモチベーションの向上が期待でき、入社に対してより前向きになれるでしょう。
また、繁忙期を含めた1年間の予定を聞くことで、仕事量が増える時期への心構えや、有給休暇を使いやすい期間などが把握できます。
事前に勉強することや入社後の資格取得に関することなど、業務関連で気になる点は内定者面談で率先して聞き、不安を事前に解消することが重要です。
入社までに関する質問
内定者は入社までに、内定式や内定者向けセミナーなどの企業が決めたイベントに参加することが求められます。また、内定者研修を設ける企業もあるため、それらのイベントがいつ開催されるのかを事前に確認しましょう。入社までの期間に行われるイベントや研修をあらかじめ把握すれば、学業やプライベートの予定が組みやすくなります。
さらに、入社までに自主的に取り組むことや、事前に準備が必要なものなどを内定者面談で聞いておけば、落ち着いて入社日を迎えられます。
入社後に関する質問
内定者面談では、入社後の流れについても質問しましょう。例えば、新人研修を設ける企業では、いつ頃、どの程度の期間実施するのかを確認します。研修期間や内容を確認することで、早く現場で活動してほしいか、じっくり研修で基礎を固めてほしいかなどの企業の方針を把握することができ、心構えを持って研修に臨めます。
さらに、どのような観点で従業員を評価し、将来どのようなキャリアパスが選択肢としてあるのかを質問することで、長期的なビジョンを描くことが大切です。
内定者面談に参加する前の準備
内定者面談へ参加する際は、前述の質問に加えて、事前に準備したいことがあります。ここでは、有意義な内定者面談とするためには、どのような準備をすればよいのかを解説します。
自分の意思を確かめる
内定者面談へ参加する前に、自分の意思や気持ちを言葉にしましょう。言語化することで明確に自分の本音を把握し、本当に入社したいかどうかが見えてきます。また、言語化した後は、内定者面談を「承諾したい」「辞退したい」だけでなく、そのように思った理由を考えることが大切です。
仮に、辞退したい理由を「SNSでブラック企業と拡散されていた」とします。これだけで辞退を判断するのではなく、いちど内定者面談へ参加してそこで質問をすれば、現場社員からのリアルな情報を手に入れられます。
承諾か辞退かの理由を深堀したうえで改めて自分の意思を固め、後悔しない選択ができるよう意識しましょう。
面談に参加する目的を考える
目的がないまま内定者面談へ参加すると、企業に対して聞きたいことや知りたいことがすぐに浮かばず、後で「あれを聞いておけばよかった」と後悔する可能性があります。そのため、内定者面談で達成したい目的を考え、それを紙やスマートフォンのメモ機能を使用して事前に書き出すことが大切です。
また、内定者面談の目的によっては、企業へ事前に連絡して要望を伝える方法もおすすめです。例えば、社内の雰囲気を知りたいときは、内定者面談当日にいきなり「会社の様子を見せてください」と頼むのではなく、事前に伝えておくことでスムーズに対応してもらえるでしょう。
当日の持ち物や服装を確認する
内定者面談には、基本的に企業の指定する服装で臨みます。とくに指定がないときは、選考と同様にスーツを着用し、就活中と同じレベルの服装を意識します。身だしなみを整え、清潔感や企業の雰囲気に配慮することが大切です。
持ち物は、企業に指定されたものに加えて、筆記用具やメモ帳、印鑑を持参することがおすすめです。入社にあたって成績証明書や基礎年金番号の提出が求められたり、交通費や住居証明の申請書類を作成したりすることがあるため、早めに確認して事前に準備するとよいでしょう。
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他の企業で自分を再評価してもらう手間が省け、いちから選考を受け直す必要がないため、自分とマッチする企業を効率よく見つけられます。
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内定者面談で積極的に質問をしよう
内定者面談は、内定をもらった学生が不安や疑問を解消し、納得した状態で入社を承諾するための大切な面談です。そのため、内定者面談では積極的に質問し、入社後働く自分をイメージできるよう臨むことが大切です。
万が一、内定者面談で企業とのミスマッチが解消できなかったり魅力を感じられなかったりした場合は、「ABABA」を活用して他の企業と出会い、自分により適した会社を見つけましょう。