就活に失敗したと感じる方もいるかもしれませんが、人生が終了してしまうわけではありません。二次募集や通年採用をおこなっている企業もあるため、実際に内定獲得のチャンスもあるでしょう。本記事では、就活に失敗してしまう原因や、失敗しても挽回できる理由を紹介します。
就活に失敗したと感じるケース
就活に失敗したと感じるケースを見ていきましょう。就活生が失敗と感じるケースを知ることで、自分だけでなはいと気が楽になるかもしれません。
就活に失敗したと感じる要因はさまざまですが、以下のようなケースで「就活に失敗してしまった」と思い詰めてしまうことがあります。
・第一志望に落ちてしまった
・内定が一社からももらえない
・納得できる結果を得られていない
・内定が取り消しになった
第一志望に落ちてしまった
強く志望している企業がある場合、第一志望に落ちてしまい「失敗した」と感じてしまうことがあります。就活は受験やテストのような“正解”が用意されていないため、結果に対して理不尽に感じたり、どう改善してよいか分からなかったりすることもあるでしょう。
企業研究や選考対策に力を入れたにもかかわらず不採用通知を受けると、つらい気持ちになってしまいます。
内定が一社からももらえない
志望度合いにかかわらず、どの企業からも内定がもらえないケースもあります。さまざまな企業にエントリーしたのに全落ちしてしまうと、失敗した気持ちになってしまうのも無理はありません。
しかし、就職未来研究所の「就職白書2024」によれば、1人あたりの就活生のエントリー数の平均は約28.1社、平均内定社数は約2.6社となっています。つまり、25社程度はエントリーしても何らかの理由で不採用となっており、不採用が続くことは珍しくないのです。
単純にエントリー数が足りないという場合は、諦めずに就活を続けてみてもよいかもしれません。
納得できる結果を得られていない
内定が出たものの、納得できる就職先ではないというケースもあります。内定承諾後に企業の口コミでネガティブな書き込みを見つけてしまったり、懇親会に参加してほかの内定者と話が合わなかったりすると、不安になってしまうことはあるでしょう。
内定が取り消しになった
内定をもらっても、必ずしも入社できるとは限りません。企業側の理由で内定が取り消しになったことで、就活に失敗したと感じます。特に、卒業間近の内定取り消しは取り返しがつかないため、不安が募ります。
企業の事情で内定を取り消しになる主な理由は、企業の経営難です。企業側に新入社員を迎え入れる余裕がなくなり、内定を取り消すことがあります。
企業側からの内定取り消しに対処することはできないため、焦ったり選ぶ起業を間違えたと感じたりして、就活に失敗したと考えます。
就活に失敗してしまう原因
続いて、就活に失敗してしまう原因について紹介します。原因を知ることで、今後の就活対策につなげましょう。
・就活スタートが遅い
・就活の軸が定まっていない
・企業研究が足りない
・人気企業や大手にばかり応募している
・選考対策を怠っている
それぞれ解説していきます。
就活スタートが遅い
就活はスタートの早さが肝心です。情報収集や行動を始めるタイミングが遅いと、その分対策や内定のタイミングも遅れてしまうリスクがあります。
大学3年生の5〜6月頃から徐々に準備を進めるのが理想ですが、「スタートが遅いかも?」と感じたら、すぐに動き出すことが大切です。まずは就活全体のスケジュールを把握して、業界研究や自己分析など、できることから始めていきましょう。
就活の軸が定まっていない
就活の軸が定まっていないと、選考過程で一貫性を保つことが難しく、「熱意がない」「自社でなくてもよいのではないか」と思われてしまいかねません。
目立った強みがなくても、就活の軸がしっかりしていればポジティブな印象を持ってもらいやすくなるので、就活の軸はしっかり定めましょう。過去の経験を踏まえてモチベーションの変動をグラフ化した「モチベーショングラフ」を作ったり、自分史を作って長所・短所をまとめたりすると就活の軸を定めやすくなります。
自分の価値観、適性を踏まえた上で希望する業界や職種を選定し、就職活動の目的や希望する条件の優先順位を明確にしましょう。
企業研究が足りない
企業研究が足りないと、自分に合った企業を見つけられない、志望動機に説得力がないといった事態につながり、内定を得られない要因となります。競合他社や業界のニュース、動向などもチェックしましょう。
また、企業研究不足の状態で仮に内定がもらえたとしても、入社後のミスマッチが生じる場合があるので注意が必要です。
志望する業界や企業の情報を整理するには、就活ノートの作成がおすすめです。
人気企業や大手にばかり応募している
人気企業や大手は内定の競争倍率が高く、難関です。人気企業や大手ばかりに応募していると、一社も内定がもらえないといったケースも珍しくありません。
例えば、中小規模でも優秀な企業や、知名度は低くてもホワイトなBtoB企業などもあります。知らない企業の中にも自分と相性のいい企業はあるはずなので、フラットな目線でエントリー先を探してみるのがポイントです。
エージェントの担当者におすすめの企業を紹介してもらったり、逆求人型のスカウトサービスを利用してみたりするのもよいでしょう。
選考対策を怠っている
表面的な対策だけでも、一次面接やWebテストは突破できるケースもあるでしょう。しかし選考が進むにつれて、志望動機の深掘りした内容や入社意欲、ロジカルな回答などが求められるようになります。
特に最終選考では採用決定者が面接官として登場するため、対策の詰めが甘ければ見破られてしまうでしょう。
就活に失敗しても人生は終了ではない理由
就職は人生における分岐点の1つであることに変わりはありませんが、「就活の失敗=人生の失敗」ではありません。
ここでは、その理由を解説します。
・実際に働いてみないと企業の良し悪しはわからない
・就職後に転職する方法もある
・二次募集をおこなっている企業もある
・就職以外の選択肢もある
それぞれ見ていきましょう。
実際に働いてみないと企業の良し悪しはわからない
一般的に第一志望の企業に入れた場合は、就活に成功したと捉えられるでしょう。しかし、実際に働いてみなければ企業の良し悪しはわかりません。世間からの評価だけでなく、自分との相性によっても働きやすさは変わるためです。
反対に志望度がそこまで高くなかった企業に入社した場合も、働き始めてみると楽しかったり、やりがいを見いだせたりする可能性があります。
就職後に転職する方法もある
新卒の就活で思うような結果を得られなかった場合は、就職後にスキルを磨いて中途で転職する方法もあります。同業種に就職してステップアップするほか、第二新卒であれば異業種間で転職できるケースもあるでしょう。
昨今では従来の終身雇用の考え方も変わりつつあり、十分可能性のある手段です。
二次募集をおこなっている企業もある
なかなか内定が出ない場合も、二次募集や追加募集をおこなっている企業もあります。一見説明会や選考会が終わってしまったように思えても、募集している可能性はあるため情報収集してみるとよいでしょう。
特に中小企業は大手企業に内定者を取られてしまうことが多いため、秋頃から二次募集を開始する企業も少なくありません。
就職以外の選択肢もある
どうしても就職するのが難しい場合、就職以外の選択肢もあります。
例えば、会社に所属しなくても、スキルがあればフリーランスや独立起業で稼ぐことも可能です。また、特定の専門職や資格に関する勉強を始めて、その分野での就職を目指すことも1つの手段でしょう。
とはいえ、就活を進めるうえで、新卒が大きなアドバンテージであることに変わりはありません。内定獲得に間に合うタイミングであれば就活を継続して、働きながらこれらの選択肢を探るのも1つです。
就活で失敗したと感じたら!挽回のポイント
就活で失敗したと感じても、諦める必要はありません。なぜなら、以下の挽回ポイントがあるためです。
・自己分析をやり直す
・志望企業以外の業界に目を向ける
・リフレッシュする
・就活イベントに参加する
・資格を取る
・就職以外の選択肢を考える
それぞれの挽回ポイントについて詳しく解説します。
自己分析をやり直す
面接で受からない原因は、自己分析の不足が多い傾向にあります。そのため、自己分析をやり直して改めて将来のビジョンや好きなこと、得意なことを整理します。
面接で自身をアピールするためには、自己分析が必須です。自分を見つめなおすことからはじめましょう。
志望企業以外の業界に目を向ける
特定の業界にばかりにこだわるのではなく、他の業界に目を向けることもおすすめです。なぜなら、視野を広げることで企業の選択肢が広がるためです。
「自分にはこの仕事が向いている」と思い込んでいると、選択肢を狭めます。さまざまな業界に目を向けて、自分に合う業界ややりたい仕事を探しましょう。
また、大企業ばかりでなく中小企業やベンチャー企業も視野に入れたり、人手不足や未経験募集の業界に目を向けたりすることも挽回ポイントです。
リフレッシュする
心理的に前向きになれないときは一旦休むことも大切です。気分をリフレッシュをすれば、思い詰めた気持ちが晴れて改めて就活に向き合えます。体に程よい負荷をかけることは悪いことではないものの、負荷のかけすぎは逆効果です。好きな人に会ったり、好きなことをしたりするなど、気分転換をして就活のことは一旦忘れましょう。
注意点として、休む場合は期限を決めておくことが大切です。無期限で休むと、だらだらと長く休んで就活の意欲がなくなることにつながります。
就活イベントに参加する
インターンや就活イベントへの参加もおすすめです。なぜなら、インターンや就活イベントに参加することで企業と関係を築けるためです。今まで知らなかった企業を知れたり、説明会に参加して自分に合う企業が見つけられたりなど、就活イベントの参加には多くのメリットがあります。
また、OB訪問などもきっかけとなるためおすすめです。OB訪問で仕事に関する情報が得られたり、担当者につないでもらえたりする可能性があります。
資格を取る
隙間時間には資格の取得を目指しましょう。関連する資格を取得すると、就活で有利です。なぜなら、資格があると他の応募者と差別化できる要素となるためです。資格の有無が選考に影響しないとしても、努力の姿勢が評価されて選考が有利になるケースもあります。
資格を取ってマイナスになることはありません。就きたい職業に関連する資格の取得を目指しましょう。
就職以外の選択肢を考える
大学卒業後、必ず就職しなければならないわけではありません。就職をすることに抵抗がある際は、就職以外の選択肢を考えることも1つの手です。
就職以外の選択肢の例としては、大学院進学や留学、就職浪人、アルバイトからの正社員登用や起業などが挙げられます。自分がやりたいことやどのようなキャリアプランを目指すのかを見直して、就職以外の選択肢も検討します。
就職以外にもさまざまな選択肢があることを知ることで、就職に対する気持ちが軽くなるでしょう。就職への気持ちが軽くなれば、「就活に失敗した」と落ち込む気持ちも和らぎ、前向きな気持ちになれます。
「REALME」で客観的な自己分析ができる!
就活に失敗したと感じたら、REALMEを利用して就活に再挑戦したり、客観的に自分を見つめ直したりする機会を設けましょう。
REALMEには以下の機能があります。
・AI分析で客観的に自己分析ができる
・AI面接で志望企業の内定判定が確認できる
・合格ラインの学生データが閲覧できる
それぞれの機能について詳しく解説します。
AI分析で客観的に自己分析ができる
REALMEを利用する際は、20〜30分程度のAI面接を受けます。AI面接の対話内容から、14の項目がフィードバックされます。14項目のデータを元に、自身の強みや弱みを把握できる点がREALMEの特徴です。
就活では自己分析が重要です。客観的に自己分析を行うことで、今まで気がつかなかった自身の強みや弱みを知るきっかけにつながります。
REALMEでは自己分析の結果から、自身に合う企業や職種も分かります。
AI面接で志望企業の内定判定が確認できる
REALMEではAI分析による客観的な自己分析ができるだけではなく、志望企業の内定判定の確認もできます。これは、合格ラインの学生の回答データと自身の回答データを比較して、志望企業の内定判定の確率を数値化したものです。
内定判定が確認できれば、適切なエントリータイミングが分かったり、「応募しようか迷ったけど自分に合わないからやめよう」と判断したりできるなど、効率よく就活する手助けにつながります。
合格ラインの学生データが閲覧できる
自身の結果だけではなく、合格ラインを突破した学生のESや面接回答を閲覧できる機能もあります。合格ラインの学生データと自身のデータを比較すれば、足りない部分が分かります。これによって、不足部分を事前に補えるため内定率の向上が可能です。
就活失敗から挽回するためには、自分ばかりに目を向けるのではなく、合格ラインの学生を参考にしましょう。
就活に失敗したと感じてもチャンスはまだある!諦めずに内定をつかもう
就活に失敗したと感じても、二次募集やスカウトサービスを活用することで、自分に合った企業と出会うチャンスは残っています。また、本当に就活に失敗してしまった場合でも、人生そのものが失敗してしまうわけではありません。どうしても就職することが難しい場合は、ほかの選択肢も検討してみましょう。