就活生がなりやすい「就活うつ」について解説します。採用結果を受けて一時的に落ち込む程度であれば問題ありませんが、「就活うつ」になるとネガティブな気持ちが続いてしまいます。本記事では、就活うつになってしまう原因や対処法について詳しく紹介します。
就活うつとは

就活うつとは、就職活動中のストレスが原因となり、心を病んでうつ状態になってしまうこと。継続的に気持ちが沈んでしまったり、何をするにもやる気が出なくなってしまったりします。
「ABABA」で就活時のメンタル不調に関する意識調査をおこなったところ、就活中に「うつっぽい」と感じたことのある割合は約54%と半数以上にのぼります。また、全体の約30%の就活生が、就活期間中に「死にたい」と思ったことがあると回答しました(※)。
※ “就職活動時のメンタル不調に関する意識調査” 参照
調査対象 | ABABAに登録している24年卒業予定の就活生 |
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調査機関 | 株式会社ABABA |
調査方法 | インターネット調査 |
調査期間 | 2023年10月4日~10月9日 |
有効回答数(サンプル数) | 100名 |
就活うつになってしまう主な原因

就活うつの原因はさまざまですが、一般的に以下のような原因が考えられます。
・不採用続きで自信をなくしてしまう
・周囲からの期待が負担になっている
・将来に対して漠然と不安を感じている
不採用続きで自信をなくしてしまう

就活がつらいと感じる原因では、「選考に落ちたから」「選考落ちが続いたから」という理由が過半数の65%ともっとも多くなっています(※)。
一般的な就活では複数社を並行して受けることになるため、短期間で不採用が続いてしまうことも珍しくありません。実際には単にその企業との相性が合わなかっただけだとしても、一気に不採用が続くと気分が落ち込みがちになってしまいます。
※ “就職活動時のメンタル不調に関する意識調査” 参照
周囲からの期待が負担になっている

家族をはじめ、周囲からの期待が負担になっていることもあります。また、その方にとってはアドバイスをしているつもりでも、世代間のギャップがあったり、価値観が違っていたりすると、就活への考え方も違って当然でしょう。
もちろん、周囲の声に耳を傾けるのは悪いことではありませんが、将来内定をもらった企業で実際に働くのは自分です。悔いのない就活を進められるよう、最後は自分の気持ちを優先することも重要です。
将来に対して漠然と不安を感じている

就活を期に、将来に対して漠然と不安を感じることもあるでしょう。学生から社会人としての立場が変わることに気持ちが追いつかなかったり、将来のキャリアステップが上手く思い描けず焦ってしまったりすることがあります。
また、たとえ就活が上手くいっていた場合でも、「本当にこの選択でよいのだろうか」といった不安から就活うつになってしまうこともあります。
就活うつになりやすい方の特徴

就活うつになりやすい方の特徴は以下の通りです。
・周囲が気になる
・完璧主義で真面目な性格
・自己肯定感が低い
・挫折の経験が少ない
1. 周囲が気になる

周囲の目が気になると、親しい友人や同級生など、他者の就活状況に気を揉まれてしまいます。
「コミュニティの中で自分だけ内定をもらえていない」「友人は最終面接まで進んでいるのに、自分はESすら通らない」といったように、他者と比較することで気分が落ち込んでしまう方は要注意です。
2. 完璧主義で真面目な性格

決して完璧主義がよくないわけではありませんが、就活は受験勉強のように明確な点数で決まるものではありません。完璧主義の場合、面接でのちょっとしたミスを重く受け止めてしまったり、面接官のささいな言動に落ち込んでしまったりすることがあります。
3. 自己肯定感が低い

自己肯定感の低さが直接的に就活うつを引き起こすわけではありません。しかし、自己肯定感が低いと、自分は無力であると感じたり、準備や対策に取り掛かる前から「自分にはできない」と諦めてしまったりすることがあります。
自己肯定感が低いことで生じるこのような問題でストレスを感じ、結果的に就活うつに陥ってしまう可能性もあるでしょう。
4. 挫折の経験が少ない

就活で不採用になるのは決して珍しいことではありません。しかし、挫折や失敗経験の少ない方からすると、自分を否定されたように感じてショックを受けてしまう出来事です。
そのため、一度不採用になると自信をなくしてしまったり、ふさぎこんだりしてしまいがちです。また、挫折の経験がないため気持ちの切り替え方がわからず、落ち込んだ状態が続いてしまいます。
就活うつかも?と思ったときの対処法3選

「就活うつかも?」と思ったら、1人で抱え込まず早めに対処しましょう。ここでは、就活うつの対処法について解説します。
1. 周囲に相談してみる
2. 気分転換する
3. 就活を中断する
1. 周囲に相談してみる

就活が辛いと感じたら、周囲に話すことで心が軽くなることがあります。家族や友人など、悩みを話しやすい人に話を聞いてもらったり、相談に乗ってもらったりしましょう。
ただし、アドバイスをもらいたい場合と、ただ話を聞いて欲しい場合とでは、適切な相談相手が異なる可能性もあります。
自分がどのように接してもらいたいのかを整理してから、相談相手を決めるとよいでしょう。周囲に就活のことを相談しづらい場合は、カウンセラーや医師を頼るのも1つです。
カウンセラー
「精神科や病院に行くのは抵抗がある」という方は、カウンセラーに相談してみるのがおすすめです。カウンセリングでは、悩みや相談を打ち明けることで自分がどのような状態なのかを確認し、問題の解決へ向けて糸口を見つけるためのサポートを受けられます。
医師
就活うつの症状が収まらず「自分では対処のしようがない」と感じる場合には、心療内科で医師に相談してみましょう。
2. 気分転換する

気分が落ち込んだり、マイナス思考が続いたりしてしまっているときには、積極的に気分転換をしてリフレッシュしましょう。
音楽を聞いたり運動したりするなど、自分の好きな方法で構いません。また、規則正しい生活習慣を送って、睡眠をしっかりとることも大切です。
3. 就活を中断する

どうしても辛い場合や症状の具合によっては、一度就活を中断して様子を見てみるのも1つの手段です。
ただし、ずるずると休んでしまうと復帰のタイミングがつかめなくなるため、ある程度の期間を区切って休むようにしましょう。
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就活うつかも?と思ったら早めに対処しよう

就活うつについて、主な原因や対処法を紹介しました。「就活うつかも?」と思ったら、症状がひどくなってしまう前に早めの対処がおすすめです。どうしても辛い場合は就活を中断するのも1つの手段ですが、まずは周囲に相談したり、リフレッシュしたりして、ポジティブな気持ちで就活に臨めるように気持ちを切り替えてみましょう。