就活中は適性検査を受けることが多く、SHLテストを受ける予定の方もいるでしょう。本記事では、SHLテストの具体的な内容や難易度について、対策方法と併せて解説します。ぜひチェックしてください。
面接が始まる前には、「REALME」のAI面接もおすすめです。適性検査の対策と併せて活用することで、より効果的に内定確率を上げられるでしょう。
SHLテストとは?SPIとの違いは難易度の高さ
SHLテストとは、「日本エス・エイチ・エル社」が提供する就職活動に利用される適性検査です。現在7,800社以上の企業が導入していて、多くの学生が受験する可能性があります。
SPIより長文の問題が多く、制限時間が短いことが特徴です。
SHLテストは主に4種類に分類されます。
- GAB(C-GAB・Web-GAB):総合職
- 玉手箱:GABとほぼ同じだがやや出題範囲が広め
- コンピュータ職:CAB
- その他専門職:SAB(営業職)やOAB(事務職)
出典:日本エス・エイチ・エル「日本エス・エイチ・エルの商品」
なかでも玉手箱は幅広い業種で活用されているため、基本は玉手箱の対策です。職種や業界によっては、たまにCABを受けることはあるものの、SAB・OABは新卒ではほとんど使われないと思ってよいでしょう。
適性検査を受けるにあたって、どのような対策をすればよいのかは非常に気になるところです。そこで、自分がどの検査を受けることになるのか見分ける方法を紹介します。
どのテストかを見分ける方法
・URLを見るWebサイトのURLに含まれる文字列で見分ける(SPIかSHLかしか分からない) ・企業から指定された受検方法企業から送られる案内メールに書かれている受験場所 ・方法で見分ける |
企業からメールで送られてくるWebテストのURLに「arorua」が含まれていればSPI、「e-exam」「nsvs」「tsvs」のいずれかが含まれていればSHLテストを受検します。ただし、玉手箱であるのかWeb-CABであるのかなどテストの種類は分かりません。
また、案内メールで指定された受検方法がテストセンター式であればC-CAB・C-GAB・玉手箱のいずれか、マークテスト式であれば、CAB・GAB・玉手箱のいずれかであると分かります。
SHLの受検方法一覧
SHLの受検方式は3種類あります。方式によってそれぞれ異なる特徴があるため、ポイントを把握しましょう。
- Webテスト式:主に自宅や学校などで受検する
- マークテスト式:企業や指定された会場で受検する
- テストセンター式:予約制でテストセンターで受検する
受検方式によって名前が変わり、受験場所や解答方法、事前準備が異なる点に注意してください。
例えば、Web-GABやWeb-CABはWebテスト方式で実施され、インターネット環境があればどこでも受検できます。企業ごとに定められた受検期限内であればいつでも受けられ、念入りな準備をできる点が特徴です。
マークテスト式・テストセンター式の場合は、受検票と本人確認書類が必要です。テストセンターには電卓を持ち込めないため、事前準備として暗算やメモを使った計算の練習をしましょう。
また、マークテスト式はいつ実施されるかが分かりません。早めの準備をおすすめします。
種類別!SHLテストの対策方法「基本は玉手箱を軸に」
SHLテストは4種類に分けられ、種類によって特徴が異なり、それぞれに適した対策方法があります。
玉手箱・GAB | CAB | SPI | |
言語 | 〇 | × | 〇 |
非言語 | 〇 | 〇 | 〇 |
英語 | 〇 | × | 〇 |
構造理解 | × | 〇 | 〇 |
コンピュータ関連 | × | 〇 |
基本は幅広い業種で使われる玉手箱を軸に対策をしましょう。
(基本)言語問題(文章読解)
玉手箱で出題される言語問題には、論理的読解力・趣旨判定・趣旨把握の3種類があります。このことから玉手箱のメインは長文読解といえます。
また、制限時間が短いことも特徴です。長文を素早く読解できるよう訓練しておきましょう。
一方、GABは国語のテストのような言語理解問題が出題されます。長文の問題文と設問を読み、選択肢から適切な解答を選ぶ方式です。玉手箱と同様、文章を素早く正確に読解する能力を身につけておきましょう。
(基本)非言語問題(計算・図表)
玉手箱で出題される非言語問題は、四則逆算・図形読取・表推論の3種類です。
問題のボリュームが多く、短い制限時間内に解かなければなりません。受検方式によっては電卓の使用も可能なため、電卓の使用速度も含めて素早く解答できるように練習しましょう。
ただし、テストセンター式で受検する場合は電卓が使用できず、配布される計算用紙を使って計算しなくてはなりません。計算のスピードや正確性を上げるために、暗算やメモを使った計算の練習をしておくとよいでしょう。
図形読取と表推論は、解き方にある程度法則があります。特に、対策しておくことをおすすめします。
GABは、中学数学のような計数理解問題が出題される傾向があります。ただし、単純な計算問題が出るわけではなく、図表やグラフから読み取る問題が中心です。例題を繰り返し練習して、解き方に慣れ、素早く解答できるようになりましょう。
(基本)英語問題(長文読解)
玉手箱の英語問題には、中学・高校程度の英語力が必要です。論理的読解・長文読解の2種類があり、いずれも英語の長文を読み取るリーディング力が求められます。ある程度の単語や英文法の基礎を理解したうえで、できるだけ多くの英文に触れましょう。
GABを受験する場合も、英語問題が出題される可能性があります。GABの英語問題も、玉手箱と同様に長文読解がメインです。長文の問題文と設問を読み、選択肢から解答する形式です。
英語問題の制限時間も短めに設定されているため、素早く読む力を身につける必要があります。
(CAB)直観的推理テスト
CABやC-CABでは言語問題が出題されず、非言語問題のみ出題されます。
例えば、法則性を測る適性検査である直感的推理テストは、並んでいる図形の法則性を見出すテストです。プログラマーに必要な能力であり、IT系の企業ではCABを採用しているケースが多いでしょう。プログラマーやエンジニアを目指す人は、念入りな対策をおすすめします。
練習問題をこなしてパターンを覚え、素早く正確に解答できるようになりましょう。
(CAB)プログラミング言語テスト
CABで出題される非言語問題のうち、プログラミング言語テストは与えられた指令を使用して問題を解くテストです。このテストもプログラマーに必要な能力を測るため、IT業界を志望する方は意識して対策しましょう。
このテストでは与えられた指令を記憶する必要があります。人間の記憶力には限界があるため、メモを取りながら進めることがポイントです。制限時間内に完了できるよう、要点を押さえたメモが取れるように練習しましょう。
(CAB)構造理解テスト
構造理解テストとは、構造や背景・関係性などを理解して推測する能力を測ります。プログラムにバグやエラーが見つかったときに、素早く原因を見つけられるかどうかの能力を見るテストです。プログラマーを目指す人は、特に対策した方がよいでしょう。
対策方法はプログラミング言語テストと同様です。いくつかのパターンを覚えて練習問題をこなすことで、スムーズな解答が可能になります。
SHLテストの攻略Tips一覧
SHLテストを攻略するためのポイントをいくつか紹介します。
- 問題集を使って勉強する
- 苦手分野を把握して克服する
- 模擬試験を受検する
- 制限時間を意識して素早い解答を練習する
対策方法は種類や受検方式によって異なります。いずれの場合でも、効率よく攻略するコツを押さえましょう
SHLテストで高得点を目指す場合、問題集は1冊のみの購入がおすすめです。出題パターンがある程度決まっていて、1冊の問題集を何度も繰り返した方が覚えやすいためです。
また、SHLテストの制限時間は短めに設定されています。正確性だけではなくスピードも大切です。制限時間内に多くの問題を素早く解答できるよう、時間配分の練習もしましょう。
SHLテスト後の面接対策に!AI面接「REALME」で内定判定
SHLテストを無事突破したら、次は面接です。
面接対策にはぜひ「REALME」を活用してください。ここからは、「REALME」について紹介します。
面接相手不要!AIとの面接で志望企業の内定可能性を判定
「REALME」は、AIと面接をすることができ、その結果から志望企業の内定可能性を示してくれます。面接相手が不要であり、スマートフォンのマイクを使ってAIと面接できる点が特徴です。
AI面接後のFBで面接力をアップ
AIとの面接後は、フィードバックをしてくれます。志望企業の合格基準に達している学生の能力平均値と比較でき、自分の能力で足りない部分を把握できるでしょう。
それによって自分のアピールポイントや改善点を洗い出せるため、面接力のアップが図れます。改善点や苦手分野を把握することは、SHLテストにおける性格検査の対策にも役立つでしょう。
AIで導き出した合格ラインの解答例を閲覧可能
「REALME」では、AI面接で志望企業の合格ラインを突破した学生の面接結果やESデータも閲覧可能です。解答例や自己PR内容などを、志望企業の面接を受ける際に役立てられます。
SHLテスト対策と併せて面接対策も進めることで、志望企業の内定確率を上げられるでしょう。
SHLテストは準備が命!難関企業の第一関門を突破しよう
志望企業でSHLテストが採用されている場合、第一関門となるこのテストを無事に突破する必要があります。SHLテストは全体として長文問題が多く制限時間も短めであるため、事前準備が重要です。練習問題を繰り返し勉強して、問題や解答速度に慣れておきましょう。また、SHLテスト後の面接に備えて「REALME」でのAI面接の活用がおすすめです。便利なツールを活かして、就職活動を有利に進めましょう。