三菱地所の本選考対策まとめ! 選考フローや選考のポイントまで徹底解説

「三菱地所って倍率が高くて自分じゃ本選考突破は難しいかも……」

そうお悩みの就活生の方向けに、実際に三菱地所の本選考を突破し、内定を獲得した26卒の方にインタビューをおこない、選考突破のコツや内定獲得のための対策方法を伝授していただきました!

私は昨年、三菱地所の2026年卒新卒採用に応募し、最終的に内定をいただくことができました。今回は、その選考体験を詳しくお話しします。

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目次

三菱地所の本選考体験談を教えてくださった方

三菱地所の本選考体験談を教えてくださった方のプロフィール
  • 26卒
  • 慶應義塾大学
  • テニスサークル
  • 飲食アルバイト
  • デベロッパー志望

三菱地所で話していたガクチカ・志望動機

三菱地所のガクチカ

大学時代に最も力を入れたのは、テニスサークルで副代表として初心者向けの練習環境を改善したことです。100名を超える大所帯のサークルで、経験者中心の練習により初心者が参加しにくい雰囲気がありました。新入生から「ついていけない」という声を聞いた時、この状況を変えなければと強く感じました。まず初心者一人ひとりと面談を行い、どのような支援が必要かを丁寧に聞き取りました。その上で、レベル別の練習時間を設けたり、経験者と初心者のペア制度を導入したりしました。経験者からの反対意見もありましたが、粘り強く説得を重ねました。結果として新入生の継続率が前年度より20%向上し、サークル全体の活気が高まりました。この経験から、多様な人々が共存できる環境づくりの重要性を学びました。

三菱地所の志望動機

私が三菱地所を志望する理由は、多様な人々が自然に交流し、コミュニティが生まれる街づくりを実現したいと考えるからです。ゼミでの都市経済学の研究を通じて、商業施設やオフィスビルが単なる建物以上の価値を持つことを学びました。特に丸の内エリアの視察で、働く人々が憩い、地域住民も集える空間設計に感銘を受け、建物が人と人をつなぐプラットフォームとして機能していることに街づくりの本質を見出しました。テニスサークルでの経験から、異なる背景を持つ人々が共存できる環境づくりの重要性を実感しており、街づくりにおいても世代や職業を超えた交流が生まれる仕組みを考えたいのです。オフィスワーカーと地域住民、国内外の観光客が自然に出会える空間設計や、地域の歴史と最新技術が融合した施設の企画に携わり、100年後も人々に愛され続ける街を創り上げることが私の目標です。

三菱地所の本選考の選考フロー

エントリーシート(ES)・Webテスト(TG-WEB) 

この段階では自分史を中心とした独特なES設問への対応とTG-WEB形式のWebテストがありました。ESでは小学校から大学まで各時代の自分史を詳細に記述し、その中で最も自分らしいエピソードの選定と志望動機の構築が求められました。書類選考の通過率は比較的高く、本格的な選考はここから始まるという位置づけでした。通常ルートと短縮ルートがあり、インターンシップやOBOG訪問での評価によって選考フローが変わる可能性もありました。

グループディスカッション 

本格的な選考の第一段階として実施されました。複数名でのディスカッション形式で、チームワークや議論をリードする力、他者の意見を聞く姿勢などが総合的に評価されていました。この段階から選考の難易度が上がり、実質的な足切りが行われる重要なステップでした。短縮ルートの場合はこの段階が免除される可能性もありました。

 一次面接(個人面接) 

現場社員との個人面接で、ESに記載した自分史の内容について深堀りが行われました。特に各時代のエピソードの詳細や、そこから得た学び、志望動機との関連性について詳しく質問されました。面接を通じて人物像の把握と企業との適合性が評価されていました。短縮ルートの対象者はこの段階も免除される場合がありました。

二次面接(個人面接) 

一次面接よりもさらに深い質問が行われ、志望動機の妥当性やキャリアビジョンの明確性について厳しく評価されました。三菱地所で実現したい街づくりのビジョンや、それを支える具体的な根拠について論理的な説明が求められました。面接官のレベルも上がり、より戦略的な思考力や業界理解の深さが問われる内容でした。

最終面接(役員面接) 

役員クラスとの面接で、技術的な能力よりも人柄や価値観の適合性を重視した質問が中心でした。長期的なキャリアビジョンや三菱地所の企業文化への理解度について深く質問され、これまでの面接とは異なる雰囲気で実施されました。最終的な意思決定を行う重要な選考段階として、総合的な人物評価が行われました。

三菱地所の本選考ES

設問①

小学校時代の自分史(200~300文字)

好奇心旺盛で挑戦的だった小学校時代について記載しました。地域の清掃ボランティア活動への参加経験を中心に、最初は消極的だったものの地域との交流や達成感を通じて主体的に参加するようになった変化を描きました。また、習い事を通じた継続力の養成や、クラスでのリーダーシップ発揮など、現在の自分の基盤となる資質がこの時期に形成されたことを示すよう意識しました。

設問②

中学校時代の自分史(200~300文字)

中学時代は生徒会活動と部活動の両立経験について書きました。生徒会副会長として学校行事の企画運営に携わった経験と、バドミントン部での県大会出場を目指した取り組みを通じて、リーダーシップと目標達成への姿勢を示しました。特に苦手だった数学を友達との勉強会で克服した経験を含めることで、困難に対して周囲と協力して立ち向かう姿勢を表現しました。

設問③

高校時代の自分史(200~300文字)

高校時代では将来への意識の芽生えと自己成長への取り組みについて記載しました。テニス部部長として技術レベルの異なる部員をまとめ、個別指導を通じて全員のモチベーション向上を図った経験を中心に構成しました。結果として地区大会で過去最高成績を収めたという具体的な成果を示し、学業面での継続的な努力と併せて責任感と継続力という自分の強みを明確に表現しました。

設問④

大学・大学院時代の自分史(400~600文字)

大学時代では都市経済学ゼミでの研究活動、テニスサークルでの副代表経験、個別指導塾でのアルバイト経験の3つの軸で記載しました。ゼミでは地域経済活性化の研究を通じて街づくりへの関心を深めた過程を、サークルでは初心者向け環境改善により新入生継続率を20%向上させた具体的成果を、アルバイトでは個別指導を通じた教育の力の実感を描きました。これらの経験から多様な人々のニーズに応える重要性を学んだという一貫した学びを示しました。

設問⑤

最も自分らしいエピソードとその理由(400文字以内)

テニスサークルでの初心者向け練習環境改善の経験を選択し、この経験が自分らしさを最も表している理由を明確に説明しました。問題発見から解決策の実行までのプロセスを具体的に描き、「誰もが居心地良く過ごせる環境を作りたい」という価値観と「現状に満足せず改善に向けて行動する」性格を表していることを示しました。また、関係者全員の意見を聞いて最適解を見つける姿勢も自分らしさとして言語化しました。

設問⑥

三菱地所でやりたいことと成し遂げたいこと(500文字以内)

志望動機では多様な人々が交流できるコミュニティ創出を軸とした街づくりへの想いを記載しました。ゼミでの都市経済学研究と丸の内エリア視察から得た街づくりの本質理解を基盤とし、テニスサークルでの多様性受容経験と関連付けることで一貫性を持たせました。具体的な業務イメージとして世代や職業を超えた交流空間の設計を挙げ、100年後も愛され続ける街づくりという長期的ビジョンを示すことで、三菱地所への志望度の高さをアピールしました。

三菱地所の本選考グループディスカッション

聞かれた内容

グループディスカッションでは「地方創生のために企業ができること」というテーマで議論を行いました。6名1グループで40分間という時間設定の中で、チームとしての結論を導き出す必要がありました。参加者のバックグラウンドも様々で、地方出身者もいれば都市部出身者もいて、多角的な視点での議論ができる環境でした。

私は司会役を買って出て、メンバー全員の意見を聞きながら議論を進行しました。特に発言の少ないメンバーには積極的に意見を求め、「○○さんの地方でのご経験から、どのような課題があると感じますか?」といった具体的な質問を投げかけることで、全員参加の議論を心がけました。議論が脱線しそうになった時は軌道修正を行い、時間管理も意識しながら進めました。

最終的にはIT技術を活用した地方と都市部の交流促進、地方の魅力を発信するイベント企画、リモートワーク環境の整備支援という3つの提案をまとめました。私は特に人と人をつなぐという観点から交流促進のアイデアを積極的に提案し、それが最終提案の柱の一つになったことで貢献できたと感じています。

三菱地所の本選考一次面接

聞かれた内容

一次面接では人事部の社員の方との個人面接でした。まず自己紹介から始まり、ESに書いた大学時代の経験について詳しく質問されました。特にテニスサークルでの副代表経験については、「具体的にどのような課題があったのか」「なぜそのような解決策を思いついたのか」「実行する際にどのような困難があったのか」といった深掘りが行われました。

志望動機についても詳しく聞かれ、「なぜデベロッパーを志望するのか」「なぜ三菱地所なのか」という基本的な質問から、「将来どのような街づくりに携わりたいか」という具体的なビジョンまで問われました。また、他社の選考状況についても質問があり、一貫した志望動機を持っているかが確認されました。

面接では事前に丸の内エリアを何度も歩き回った経験が非常に役立ちました。実際に働く人々や訪れる人々の様子を観察していたことで、「多様な人々が自然に交流できる空間の魅力」について具体的に語ることができ、それが自分のテニスサークルでの経験とどう重なるかを説明できました。

逆質問

逆質問では「若手社員の成長支援について」と「実際の業務の進め方について」質問しました。研修制度や人事ローテーションについて詳しく教えていただき、入社後のキャリア形成のイメージを具体的に描くことができました。また、プロジェクトチームでの役割分担や、関係者との調整方法についても質問し、実務での協働の重要性について理解を深めることができました。

三菱地所の本選考二次面接

聞かれた内容

二次面接は現場社員のマネージャークラスの方との面接で、ESの各時代のエピソードについて、それぞれ詳しく質問され、特に「なぜそう考えたのか」「他にどのような選択肢があったか」「その経験から何を学んだか」といった思考プロセスまで深く掘り下げられました。

印象的だったのは丸の内エリアについての質問で、「丸の内に足りないものは何だと思いますか?」と聞かれました。事前の現地調査をもとに「世代を超えた交流空間が不足している」と答え、「オフィスワーカーと地域住民、観光客が自然に出会える憩いの場があれば、もっと活気のある街になると思います」と具体的に提案しました。

海外での仕事についても質問があり、三菱地所の海外展開強化の方針を踏まえて「語学力を活かして将来的には海外プロジェクトにも携わりたい」と積極的な姿勢を示しました。10年後、20年後のキャリアプランについても詳しく聞かれ、長期的な視点での成長意欲をアピールしました。

逆質問

逆質問では「海外プロジェクトでの若手の役割について」「地域住民との合意形成プロセスについて」質問しました。海外事業での具体的な業務内容や求められるスキル、地域開発における住民説明会の進め方や意見調整の方法について詳しく教えていただき、デベロッパーの仕事の幅広さと責任の重さを実感しました。

三菱地所の本選考最終面接

聞かれた内容

最終面接は役員3名との面接で約30分間実施されました。技術的な能力よりも人柄や価値観の適合性を重視した質問が中心で、最初に「緊張していませんか?リラックスして話してください」と声をかけていただき、和やかな雰囲気を作ってくださいました。

最も重要だったのは志望度の確認で、「三菱地所は第一志望ですか」「内定を出した場合入社していただけますか」といった直球の質問に対して、迷わず「はい」と答えました。その理由として、これまでの選考を通じて感じた社員の方々の人柄の良さ、街づくりへの情熱、そして自分の価値観との一致について具体的に説明しました。

「学生時代に最も誇れる経験は何ですか」「困難な状況をどう乗り越えてきましたか」「周りの人からどのような人だと言われますか」といった人柄を確認する質問が多く、これまでの面接とは違った角度からの評価が行われました。「100年後も残る街づくりについてどう思いますか」という質問では、持続可能な開発への考えを述べました。

逆質問

逆質問では「入社後の研修制度について」「若手社員が活躍できる環境について」質問しました。役員の方々が丁寧に答えてくださり、MBA派遣制度や海外研修の機会、若手のうちから様々な部署を経験できる人事ローテーションについて詳しく教えていただきました。三菱地所で働くイメージがより具体的になり、入社への意欲がさらに高まりました。

三菱地所内定までの流れ

面接結果の通知方法

ES・Webテストの結果はメールにて通知され、提出から約2週間後に結果が届きました。グループディスカッションの結果も同様にメールで、実施から1週間後に通知がありました。一方、面接の結果はすべて電話での連絡でした。一次面接は面接から3日後、二次面接は5日後、そして最終面接の結果である内定通知は面接から2日後に電話をいただきました。

特に内定通知の電話は忘れられません。最終面接から2日後の午後2時頃、人事の方から電話があり、「内定をお出しさせていただきたいと思います」と言われた瞬間は、これまでの努力が報われた気持ちで胸がいっぱいになりました。電話では内定の旨と併せて、内定承諾書の提出期限、内定者懇親会の日程、入社に向けた今後の流れについて説明がありました。

内定承諾はしたか?その理由は?

はい、内定承諾しました。決め手となったのは

企業文化への共感

選考を通じて接した社員の方々が皆さん温かく、チームワークを大切にする文化が自分に合うと感じました。特に面接官の方々が学生の意見を真剣に聞いてくださる姿勢に、人を大切にする企業文化を実感しました。

街づくりという仕事の社会的意義の大きさ

100年後も人々に愛され続ける街を創るという三菱地所のビジョンは、自分が人生をかけて取り組みたい仕事だと確信しました。また、研修制度や人事ローテーション、MBA派遣制度など、社員の成長を支援する環境が整っていることも決め手の一つで、特に若手のうちから様々な部署を経験できることで幅広い視野を身につけられると感じました。

ワークライフバランス

プライベートも大切にしながら働けることも魅力でした。内定者懇親会で出会った同期が皆、個性豊かで魅力的な人ばかりで、多様なバックグラウンドを持つ仲間と一緒に働けることも楽しみの一つになりました。

選考全体を通しての感想

三菱地所の選考を通じて最も印象的だったのは、社員の方々の温かさと街づくりへの情熱でした。
どの選考段階でも面接官の方々が学生の話を真剣に聞いてくださり、単に評価するだけでなく、一緒に働く仲間を見つけるという姿勢を感じました。特に最終面接では役員の方々が和やかな雰囲気を作ってくださり、緊張していた私もリラックスして自分らしさを伝えることができました。

選考を通じて感じたのは、三菱地所が単に優秀な学生を求めているのではなく、企業文化に合う人材を慎重に選んでいるということです。ESの自分史という独特な形式も、その人の人格形成過程を深く理解したいという意図を感じました。面接でも技術的な知識よりも、人柄や価値観を重視した質問が多く、長期的に一緒に働ける仲間を見つけたいという企業の想いが伝わってきました。

また、街づくりというビジネスの特性上、多様な関係者との協働が不可欠であることから、チームワークやコミュニケーション能力を重視している印象を受けました。私自身のテニスサークルでの経験が高く評価されたのも、そうした企業のニーズと合致していたからだと思います。

三菱地所の本選考突破のコツ

三菱地所の本選考を突破するためのコツ

三菱地所の選考で最も重要なのは、志望動機の明確化です。

「なぜデベロッパーなのか」「なぜ三菱地所なのか」という問いに対して、自分の経験に基づいた説得力のある回答を準備する必要があります。そのためには徹底的な企業研究が不可欠で、公式サイトや説明会だけでなく、実際に丸の内エリアを歩き、三菱地所が手がけた建物や街を自分の目で見ることが重要です。

チームワーク経験の整理も欠かせません。
デベロッパーの仕事は多くの関係者との協働が不可欠であるため、チームをまとめた経験や困難を乗り越えた経験を具体的に整理しておく必要があります。単に成功体験を語るのではなく、困難にどう向き合い、どのような解決策を考え実行したのか、そしてそこから何を学んだのかまで深く掘り下げて準備しましょう。

自分らしさのアピールも重要です。
採用数が少ないからこそ、短時間で自分の個性を伝えることが求められます。他の学生と差別化できる確固たる強みを見つけ、それをESや面接で一貫してアピールすることが大切です。

面接の対策としては、自分の経験を整理し分かりやすく伝える練習が必要です。

技術的な能力よりも人柄や価値観を重視するので自分自身の経験を書き出し、そこから生まれる強みを正しく伝えられるようにしましょう。また深堀り質問も多くあるため、論理的に自分の考えを伝え、具体例を出して説得力を高めることを意識してください。

三菱地所を受ける人へのアドバイス

OBOG訪問を積極的に活用することをお勧めします。
可能な限り多くの社員の方にお話を伺い、リアルな働く環境や仕事のやりがいについて情報収集しましょう。実際の業務内容や職場の雰囲気、キャリア形成の道筋について生の声を聞くことで、面接での志望動機により説得力を持たせることができます。

長期的視点の重要性も意識してください。
街づくりは長期間にわたるプロジェクトであり、目先の利益ではなく100年後の社会を見据えた視点を持つことが大切です。自分が描く街づくりのビジョンを具体的に語れるよう準備しておきましょう。

ESの自分史については、単なる出来事の羅列ではなく、その経験から何を学び、どのような人格が形成されたのかを明確に示すことが重要です。各時代のエピソードに一貫性を持たせ、それが現在の自分にどうつながっているかを論理的に説明できるよう準備しましょう。

最後に、面接では素直さと誠実さを大切にしてください。三菱地所の社員の方々は学生の話を真剣に聞いてくださるので、背伸びをせず自分らしさを素直に伝えることが最も重要です。準備は入念に行いつつも、面接では自然体で臨むことを心がけてください。

まとめ

三菱地所の選考は、単なる就職活動を超えて、自分自身の価値観や将来への想いを深く見つめる貴重な機会でした。

街づくりを通じて社会に貢献したいという想いを持つ方には、非常にやりがいのある会社だと思います。選考は決して簡単ではありませんが、本気の気持ちと十分な準備があれば、必ず道は開けると信じています。

三菱地所を志望される皆さんが、悔いのない就職活動を送られることを心から願っています。

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