就活浪人の割合は?過ごし方や対策ポイントも紹介

目次

就活浪人とは

就活浪人とは、新卒の就活で希望する職に就けなかったり、内定を得られなかったりした結果、卒業後も引き続き就職活動を行う就活生のことです。

実際には内定が出ていたものの辞退した場合や、あえて就活をしなかった場合も就活浪人に含まれます。

就活浪人の割合

文部科学省の統計データによれば、令和6年に就活し、内定を獲得した大学生の割合はおよそ98.0%であると報告されています(※)。このことから、就活浪人の割合は約2%であり、およそ50人に1人が就活浪人であるといえるでしょう。

“文部科学省 公式HP” 参照

就活留年との違い

就活浪人と就活留年の主な違いは、既卒であるかどうかです。一般的に、大学を卒業している場合は「就活浪人」、就活をやり直すために留年している場合は「就活留年」とよばれます。

第二新卒との違い

第二新卒は、新卒入社から3年以内程度で転職する人のことを指します。就活浪人は就活のみをおこなうのに対し、第二新卒は正社員として働いた経験を持つ上で転職活動をおこなう点が主な違いです。

第二新卒の場合は基本的に中途採用枠での応募となりますが、企業によっては新卒枠に応募できる可能性もあります。

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就職浪人はきつい?感じやすい悩みとは

就職浪人は周囲からの厳しい目線や経済的負担で精神的に辛くなることが多いです。就職浪人中に感じやすい悩みについて、対策とともにピックアップしてご紹介します。

就職浪人を考えている人や、可能性がある人はぜひ参考にしてみてください。

周りからの目線が辛い

就活浪人中は友人や親など周囲から厳しい目線を感じることが多く、精神的に辛くなるケースも少なくありません。同年代が就職を決めていく中で自分だけが遅れている状況に、焦りや孤独感を覚えやすいでしょう。

もしも、頼れる友人や家族がいる場合は積極的に頼り、話を聞いてもらうことをおすすめします。話すことで焦りや孤独感の気持ちが整理され、新たな視点を得られる機会にもなります。

無理せず自分を大切にしながら、周りの助けを受け入れる姿勢が前向きな就活を進める大きな力となるでしょう。

費用面での負担が大きい

就活浪人期間は、就職活動にかかる費用負担が大きくなりやすい点が大きな悩みのひとつです。正社員としての収入がないため、日常の生活費や交通費、応募書類の準備などで支出がかさみがちです。

経済的負担を抑えるためには、可能な範囲でアルバイトと両立させる必要があります。就活浪人期間は就活以外に何もしないのではなく、アルバイトをしながら一定の収入を確保し、効率的に就活を進めましょう。

経済的な不安を軽減することで精神的な余裕も生まれ、より前向きな就職活動につながります。

就活浪人は選考で不利になる?

就活浪人の場合、選考で不利になるのか気になる方も多いでしょう。実際の選考に影響するかどうかは企業の方針や就活生個人によってそれぞれ異なりますが、ここでは一般的な傾向や就活浪人のデメリットについて紹介します。

ネガティブイメージを持つ企業もある

就活浪人に対して、ネガティブイメージを持つ企業や面接官がいることは否めません。「何か原因があるのでは」「準備が足りないのでは」といった印象を持たれてしまえば、何かと就活を進めにくくなる場面も出てくるでしょう。

一方で、企業を納得させられるような明確な理由を伝えることができれば、気にしすぎる必要はありません。

エントリーできない企業もある

企業によっては新卒者のみを対象とし、「就活浪人」や既卒者の応募を受け付けていない場合があります。エントリーできるかどうかは企業の採用方針によって異なりますが、就活浪人をしても志望先の企業の条件を満たしていなければ、応募資格から外れる可能性があることは理解しておきましょう。

浪人中の過ごし方に気を配る必要がある

就職浪人期間中の過ごし方は、選考での評価に大きく影響します。就職浪人をしている理由を明確かつ前向きに説明できるよう準備しておかなければなりません。

曖昧な答え方やネガティブな印象を与える説明は、選考で不利になりやすい傾向があります。反対に、就職浪人期間中に自己成長やスキルアップに努めた点を具体的に伝えれば、前向きな姿勢として評価されやすくなります。

しっかりと準備し、納得感のある説明で面接官に自信を持って伝えられるようにしておくことが合格への近道です。

周りからの支援を受けることが難しくなる

新卒として就活を進める場合と比較すると、就活浪人は周囲からの支援やサポートを受けにくくなりがちです。そのため、孤立感を抱えやすく、精神的な負担を感じることも少なくありません。

友人や家族の理解が得られにくいと感じることもあるため、精神的な負担を軽減するならば、自分から積極的に相談できる環境を作る必要があります。

そこでおすすめなのが、オンラインのコミュニティや専門のサポートサービスを利用することです。同じ境遇の仲間と情報交換できる場は心の支えにもつながり、就活にもよい影響を与えてくれるでしょう。

大手企業からの内定は期待できなくなる

就活浪人として再挑戦する場合、大手企業や有名企業の選考は非常に厳しくなりやすいです。

大手企業や有名企業は応募者の競争が激しく、経験やスキルが豊富な人材を求める傾向があります。そのため、もしも大手企業や有名企業を狙うのであれば、浪人期間中に資格取得やスキルアップを図ることが重要です。

活かせる資格や専門知識は、選考を有利に進める大きな武器となり、自分の市場価値を高めてくれます。選考は厳しくなりがちですが、計画的に準備を進めることで、より良い結果につなげられるでしょう。

就活浪人のメリット

マイナスイメージを持たれやすい就活浪人ですが、就活浪人ならではのメリットもあります。ここでは、就活浪人のメリットについて見てみましょう。

  • 反省を活かせる
  • 就活を効率的に進められる
  • 社会人の友人たちからアドバイスをもらえる

反省を活かせる

1つ目のメリットは、前年度の就活における反省点を活かせることです。すでに自己分析が済んでいたり、早期選考のタイミングから面接に慣れていたりと、他のライバルたちが初めて就活する中で一歩リードしてスタートを切れることは大きな利点でしょう。

就活を効率的に進められる

2つ目のメリットは、就活をより効率的に進められることです。就活全体のスケジュールや動きを把握しているため、無駄なくスムーズに就活を進められます。また、学業との両立も必要ないため、就活に全振りできる点もメリットでしょう。

社会人の友人たちからアドバイスをもらえる

3つ目のメリットは、社会人になった友人たちからアドバイスをもらえることです。仲のよい同級生が就職していれば、社会人としての目線で相談に乗ってもらえるかもしれません。

新卒での就活でもOG・OB訪問で先輩社員と会うことは可能ですが、友人からの率直なアドバイスは役に立つことでしょう。

自分が何をやりたいのか再考できる

就活浪人の大きなメリットは、自分が本当にやりたいことを再考する時間が作れることです。

多くの人は就活中に焦りや不安から目標が見えにくくなることがあります。しかし、就職浪人を経験することで時間に余裕ができ、じっくり自分の興味や適性、価値観を見つめ直せます。

実際に浪人期間を経て、自分のやりたいことを明確にし、新たな目標に向かって再出発するケースも珍しくありません。就職浪人期間を単なる遅れと捉えず、自己成長のチャンスとして捉え、前向きに過ごすことが大切です。

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就活浪人の過ごし方

ここからは、就活浪人の過ごし方について紹介します。就活浪人の過ごし方は、その後の結果にも影響しやすいため、ぜひ参考にして有意義な期間となるよう意識してみてください。

就活浪人におけるおすすめの過ごし方は下記の通りです。

  • 長期インターンを受ける
  • 志望業界の資格を取得する
  • 留学する

長期インターンを受ける

就活浪人なら比較的時間にゆとりがあるので、長期インターンやアルバイトで実務経験を積めるでしょう。昨年も就活をしていた場合はすでに業界研究や企業研究を終えているので、気になる企業があればぜひ積極的にエントリーしてみてください。

説明会や短期インターンでは得られない経験や知識を得られるので、即戦力としてアピールするための材料にできるかもしれません。ただし、学生のみを対象としている長期インターンもあるため、必要に応じて直接企業に連絡したり、既卒OKのインターンを探したりする必要性が生じることがあります。

志望業界の資格を取得する

志望する業界が固まっている場合は、関連する資格を取得するのも1つです。入社意欲の裏付けとなるほか、就活浪人のマイナスイメージを払拭できる可能性もあります。また、難易度の高い資格に合格できれば、即戦力として採用される可能性もあるでしょう。

一方で、資格取得が最終目標ではないため、あくまで就活のスケジュールを優先しつつ、無理のない範囲で目標を定めましょう。

留学する

グローバル系の企業への就職を目指すなら、思い切って留学してみるのも選択肢の1つです。語学力の向上や留学経験のエピソードなど、自分ならではのアピールポイントとして自信にもつながるでしょう。

就活浪人の選考対策

最後に、就活浪人の選考対策について解説します。就活浪人で志望企業の内定を勝ち取るために押さえておきたいポイントは以下の通りです。

  • 既卒特化型就職エージェントの利用
  • 自己分析の見直し
  • 就職浪人の理由を明確にする

既卒特化型就職エージェントの利用

スムーズな就活をおこなうにはエージェントやスカウトサービスの利用が欠かせません。その中でも、就活浪人生には既卒に特化した就職エージェントが人気です。

新卒の場合とは異なる目線でアドバイスをもらえるので、プロからのサポートを受けたい方はチェックしてみてください。

就活の軸の見直し

就活浪人であれば自己分析や就活の軸は設定済みの場合が多いでしょう。しかし、一年就活をおこなった上で、価値観や考え方が変化している場合もあります。そのため、再度就活をスタートする前に、就活の軸を一度見直してみましょう。

就職浪人の理由を明確にする

就活浪人として選考を受けると、「なぜ就活浪人を選択したのか」「なぜ内定を辞退したのか」といった内容の質問を受ける機会が多くなります。

そのため、就活浪人を選んだ理由を明確にして、はっきりと伝えられるようにしておきましょう。できるだけポジティブに伝わる言葉を選ぶほか、就浪期間の過ごし方や昨年と比べて気をつけている点など、就活浪人ならではの質問対策も早めに済ませることをおすすめします。

就活浪人を避けるために!就活生が取り組みたいこと

就活浪人を避けるためには、就活中の過ごし方や企業の選び方がポイントとなります。

  • 選考ステップの短い企業に応募する
  • これまでの選考を振り返って次につなげる
  • 内定確率を高めるためにサポートを受ける

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

選考ステップの短い企業に応募する

就職浪人を避けるならば、内定までの選考ステップが短い企業に応募しましょう。

選考ステップが短い企業は面接回数が少なく、選考期間も短縮されているため、より多くの企業に効率よく応募できます。とくに、まずは内定をひとつでも確保したい場合には非常におすすめです。

時間をかけずに結果を得ることで、次のステップや志望度の高い企業への挑戦に余裕を持って取り組めます。まずは選考フローが短い企業を賢く選び、就活をスムーズに進めましょう。

これまでの選考を振り返って次につなげる

内定をまだ獲得できていない場合、これまでの選考過程を十分に振り返っていない可能性があります。書類選考や面接のでき栄えを客観的に見直し、何が足りなかったかを明確にしましょう。

たとえば、自己PRの伝え方や志望動機の説得力、面接での受け答えの内容などが改善点として挙げられます。振り返りをしっかり行うことで、自分の弱点を補強し、次の選考にはよりよい印象を与えられるようになります。

自己分析や面接対策を継続的に行うことが内定獲得につながる重要なステップです。

内定確率を高めるためにサポートを受ける

内定確率を上げるならば、学校のキャリアセンターや民間の就活サポートサービスを積極的に利用することが効果的です。独学で進める場合に比べ、専門的な知識や最新の面接対策、履歴書の書き方など、必要な情報をより効率的に得られます。

さらに、プロのアドバイザーからのフィードバックを受けられるため、自分では気づきにくい弱点や改善点を把握でき、面接の合格率が高まります。

少しでも内定の確率を上げるならば、周囲のサポートを最大限に活用しましょう。

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就活浪人は最終手段!納得できる就活を進めよう

就活浪人の概要や企業からのイメージ、就浪期間中の過ごし方などを紹介しました。就活浪人も1つの選択肢ではありますが、早期から就活浪人を選ぶのではなく、最終手段として捉えておくくらいがよいかもしれません。本記事を参考に、自分自身が納得できる就活を進めてみてください。

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