就活で全落ちを経験すると、その後の将来について不安に感じたり、焦ったりしてしまいます。しかし「もう終わりだ」と悲観的になるのはよくありません。本記事では就活で全落ちしたその後の選択肢や、就活を続ける場合のポイントなどを解説します。
就活で全落ちしたら?その後の選択肢
どれだけ真剣に対策に取り組んでいても、就活で全落ちしてしまうことはあります。今後に対して不安や焦りを感じてしまうかもしれませんが、自分を責めてしまうのはよくありません。
まずはその後の選択肢を知って、自分にとってベストな選択をゆっくり考えましょう。
・就職留年する
・既卒で就活浪人する
・フリーランスになる
・フリーターになる
・留学する
・通年採用を狙う
それぞれ解説していきます。
就職留年する
卒業を延期し、大学に在籍したまま再度就職活動に挑戦する方法です。前年と同様に「新卒」扱いとして翌年の就活を受けられます。また、大学に在籍しているため、大学のキャリアセンターを利用できる点もメリットです。
既卒で就活浪人する
大学を卒業後、既卒として就活浪人する選択肢もあります。ただし就職留年が新卒枠で応募できるのに対し、就活浪人は既卒扱いとなる点に注意が必要。就活を有利にすすめるには就職留年のほうがメリットが大きいですが、経済的な理由で学費を払い続けることが難しい場合もあるため状況に応じて検討しましょう。
フリーランスになる
「そもそも会社員としての働き方が合わない」と感じる場合、フリーランスの個人事業主として働く方法もあります。
フリーランスとは特定の企業に所属せず、自分のスキルや専門知識を活かして顧客と直接取引する働き方のこと。例えば以下のような職業があります。
・エンジニア
・Webライター
・デザイナー
・コンサルタント
フリーターになる
「仕事のほかに集中したいことがある」「家庭の事情で週5の勤務が難しい」といった場合など、正社員ではなくアルバイトやパートの仕事で生計を立てる方法もあります。
会社員の場合と比較すると福利厚生や収入面で不利ですが、勤務時間の融通が効きやすい点が大きなメリットです。
留学する
海外へ留学する選択肢もあります。留学費用や学費がかかりますが、目的をもって臨めば語学力の向上やさまざまな経験を積めるでしょう。ただし留学を終えた後のキャリアについてはよく考える必要があります。
通年採用を狙う
企業の中には、1年を通して採用活動を行っているところもあります。「全落ちした」と思っていても、通年採用にエントリーすれば持ち駒を増やせるかもしれません。自分のペースで就職活動を進められますが、その年の就活を目指すならすぐに行動に移しましょう。
企業によって募集時期や条件は異なるため、いかに情報収集できるかがカギとなります。
就活で全落ちする確率は?
株式会社リクルートキャリアの『就職プロセス調査(2024年卒)「2023年10月1日時点 内定状況」』によると、2024卒の学生のうち、3月の卒業時点で内定を得ている人の割合は約96.8%。つまり、就活で全落ちしてしまう人の割合はおおよそ3.2%程度であるといえます。
就活で全落ちする主な理由
以下では、就活で全落ちする主な理由を解説します。これまでの就活方法を振り返り、自分が全落ちしてしまった理由を考えるきっかけにしましょう。
・応募している企業の倍率が高い
・スケジュール管理が甘い
・スキルや適性と合っていない職種に応募している
・自己分析が甘い
・企業研究が甘い
・業界・企業を絞りすぎている
・採用市場や社会情勢が厳しい
応募している企業の倍率が高い
人気企業や大手企業に集中して応募すると競争が激しくなり、全落ちのリスクが高まるでしょう。例えば、人気企業の中には倍率が25倍以上の企業もあります(※)。
このような企業は学生から応募がたくさんあり、書類選考の段階で落とされる可能性も高いです。人気企業を受けること自体は問題ありませんが、中小企業や知名度の低い企業も視野にいれなければ、全落ちしてしまう可能性があります。
※“就職四季報 公式HP” 参照
スケジュール管理が甘い
就活期間中は忙しく、エントリーの締切や面接対策に追われます。スケジュール管理が不十分だと、以下のような問題が発生しやすいです。
・エントリー締切を逃す
・選考日程がかぶってしまう
・面接対策や準備が間に合わない
スキルや適性と合っていない職種に応募している
スキルや適性と合っていない職種にばかり応募していると、書類選考はもちろん、面接に進めたとしても選考を突破することは難しいです。
自己分析が甘い
自分の強みや弱み、価値観を十分に理解していなければ、「なんとなく」で企業を選んでしまう可能性があります。また、面接で具体的なエピソードを交えた回答ができず、面接官に納得感をもってもらえません。
企業研究が甘い
「企業研究が甘い=自社への興味が薄い」と捉えられ、どれだけ入社意欲を伝えても説得力がありません。また、実際に志望動機も弱くなり、企業の課題や将来性について的確な受け答えができないでしょう。
企業は自社で長く働いてくれる人材を求めているので、少しでも企業研究が甘ければ内定をもらえません。
業界・企業を絞りすぎている
志望業界や企業を固めることは大切ですが、エントリー企業を絞りすぎると持ち駒が徐々に減り、全落ちのリスクが高まります。
本当にその職種でなければやりたいことを実現できないのか、知らない業種の中に興味を持てるものはないか、先入観を払って視野を広げることも大切です。
採用市場や社会情勢が厳しい
不景気になると企業の採用枠が減少し、就職難になることがあります。また、パンデミックなどの予期せぬ社会情勢の変化により、思うような就活を進められない年もあるでしょう。
就活で全落ちを防ぐ方法
ここからは、就活で全落ちを防ぐ方法を解説します。今後の対策につなげてみてください。
・早めに計画を進める
・自己PRをブラッシュアップする
・エントリーの幅を広げる
・就活支援サービスを活用する
・就職以外の選択肢も考えておく
早めに計画を進める
就活を成功させるには、早めの準備がカギとなります。就活の継続を決めるタイミングにもよりますが、翌年も就活を続ける場合はスケジュールを逆算して早めに計画を立てましょう。
これまでの就活を振り返り、足りなかった部分を重点的に対策します。
自己PRをブラッシュアップする
自己PRはブラッシュアップするようにします。自分ではよく考えたつもりでも、第三者目線でしか気付けないこともあるかもしれません。キャリアセンターやエージェントに添削を依頼するとよいでしょう。
また、同じ内容の自己PRを使い回していたという場合は要注意。企業ごとに求める人材は異なるので、ひな型を活用しつつ企業に合わせて書き換えましょう。
エントリーの幅を広げる
エントリーの幅を広げることも重要です。就活生のエントリー数の平均は、おおよそ20〜30社程度といわれています。これよりも大幅に少ない場合は、ベンチャーや中小企業を中心に選択肢に入れて視野を広げてみましょう。
人気企業にこだわりたい場合も、ベンチャーや中小企業を受けることで持ち駒が増え、精神面も安定します。
就活支援サービスを活用する
就活生の中には自力で対策を進める人もいますが、就活支援サービスを活用するのがおすすめです。これまで利用してこなかったという人は、2〜3社程度は登録しておきましょう。具体的には、以下のようなサービスがあります。
・スカウトサービス
・エージェントサービス
・就活サイト
・キャリアセンター
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就活で全落ちしないようにしっかり対策しよう!
就活で全落ちしてしまったとき、その後について焦りや不安を感じてしまうのは当然のこと。しかしどれだけ対策をしていても、全落ちしてしまうことはあります。ネガティブになりすぎず、その後についてさまざまな選択肢を視野に入れつつ検討しましょう。