三菱商事の本選考対策まとめ! 選考フローや選考のポイントまで徹底解説

「三菱商事って倍率が高くて自分じゃ本選考突破は難しいかも……」

そうお悩みの就活生の方向けに、実際に三菱商事の本選考を突破し、内定を獲得した26卒の方にインタビューをおこない、選考突破のコツや内定獲得のための対策方法を伝授していただきました!

三菱商事の合格可能性を診断しよう

「三菱商事に行きたいけど、受かるかどうか不安…」

そんな人にオススメなのが「REALME」です。「REALME」はAI面接官と面接練習を行うことで、自分の強みを診断し、志望企業の合格可能性を診断してくれます。

自分の合否が不安な人や志望企業に合格するために必要な能力を知りたい人は合格可能性を診断してみましょう。

目次

プロフィール

  • 大学:早稲田大学商学部
  • 部活・サークル:体育会テニス部
  • 海外経験:大学2年次に1年間のアメリカ留学
  • 内定先:三菱商事(3月選考で内定)

三菱商事で話していたガクチカ・志望動機

三菱商事のガクチカ

私は大学のサークル活動で、組織改革プロジェクトのリーダーとして活動の活性化に取り組みました。所属していた国際交流サークルでは、参加者数の減少と活動内容のマンネリ化という課題を抱えていました。そこで私は「1年以内にサークル参加者を倍増させ、より魅力的な活動を創出する」という目標を設定しました。

まず現状分析として、メンバーへのアンケート調査を実施し、ニーズを把握しました。その結果、従来の座学中心の活動から、より実践的で参加しやすい企画への転換が必要だと判明しました。そこで月1回の文化体験イベントを新設し、料理教室や伝統芸能体験など、体験型コンテンツを導入しました。

最も困難だったのは、既存メンバーの意識改革でした。変化への抵抗感を和らげるため、個別面談を重ね、各自の意見を活動に反映させることで当事者意識を醸成しました。結果として、参加者数は目標を上回る2.5倍に増加し、サークルの活性化を実現できました。この経験から、変化を起こすには相手の立場に立った対話と、具体的な行動が重要であることを学びました。

三菱商事の志望動機

私が三菱商事を志望する理由は、「世界中の人々と地域をつなぎ、持続可能な社会を創造したい」という想いを実現できる環境があるからです。

大学での国際交流活動を通じて、異なる文化や価値観を持つ人々が協力することで生まれる価値の大きさを実感しました。特に、文化の違いを乗り越えて共通の目標に向かって取り組んだ経験から、グローバルな課題解決に貢献したいという想いが強くなりました。

三菱商事は、エネルギー、金属、機械など社会インフラに関わる幅広い事業を展開し、世界各地で価値創造を実践している企業です。私は特に、環境・エネルギー分野において、日本の技術力と新興国のニーズを結びつける事業に挑戦したいと考えています。再生可能エネルギーの普及や循環型社会の構築といった分野で、多様なステークホルダーを巻き込んだビジネスモデルの創出に携わりたいです。

「三綱領」の精神のもと、複雑な利害関係を調整し、win-winの関係を構築するスキルを磨きながら、現場目線と経営者目線の両方を兼ね備えた人材として成長し、次世代により良い世界を残していきたいと考えています。

三菱商事の本選考の選考フロー

私が受験した三菱商事の本選考は、2026年卒から導入された新しい選考形式でした。学生の事情に配慮し、3月選考と6月選考の2つの時期から選択できるようになっています。私は早期に就活を終えたかったため、3月選考を選択しました。

ES提出・WEBテスト

三菱商事のエントリーシートは2月中旬から下旬にかけて提出期間が設けられ、同時にWebテストも受験しました。ESは従来通り3つの設問で構成されており、それぞれ400字以内で回答する必要がありました。

Webテストは玉手箱形式で、計数・言語・パーソナリティの3分野が出題されました。ESでは具体的なエピソードを交えながら、自分の価値観や将来のビジョンを明確に示すことを意識しました。他の総合商社と比較しても、三菱商事のESは記述量が多く、じっくりと自分自身を表現できる設計になっていると感じました。

一次面接

一次面接は3月中旬にオンラインで実施され、面接官2名対学生1名の構成でした。時間は30分程度で、ESの内容について詳しく深掘りされることが中心でした。

「なぜその行動を取ったのか」「その時どう感じたのか」といった動機や感情の部分まで詳しく聞かれ、表面的な回答では通用しないことを実感しました。商社志望の理由についても具体的に説明することが求められ、単なる憧れではなく、明確な目的意識を持っているかが評価されているように感じました。

二次面接(ケース面接)

二次面接は3月下旬にオンラインで実施され、時間は40分でした。この面接の特徴はケース面接が含まれていたことで、「日本の食料自給率向上のために商社としてどのような事業を提案するか」というテーマで議論しました。

論理的思考力だけでなく、面接官との対話を通じてアイデアを発展させる能力が求められました。また、他社の選考状況についても詳しく聞かれ、三菱商事への志望度の高さを示すことが重要でした。

最終面接

最終面接は4月中旬に対面で実施され、役員2名との面接でした。時間は30分と短めでしたが、これまでの面接とは異なり、より人間性や価値観に焦点を当てた質問が中心でした。「なぜ三菱商事なのか」という根本的な志望動機から、将来のキャリアプラン、実現したい夢まで幅広く聞かれました。技術的な知識よりも、「この人と一緒に働きたいか」という観点で評価されている印象を受けました。

三菱商事の本選考ES

設問①

あなたらしさが表れている写真を添付し、エピソードを説明してください。

この設問では体育会テニス部での練習環境改善プロジェクト成功後の記念写真について記載しました。単なる部活動の思い出写真ではなく、自分がリーダーシップを発揮して成し遂げた成果を象徴する写真を選ぶことで、自分らしさを具体的に表現することを心がけました。

4年間の部活動を通じて培った仲間との絆や困難を乗り越えた達成感を写真から読み取れるエピソードとして構成し、人間関係構築力と目標達成力をアピールしました。

設問②

これまでに力を入れて取組んだ経験を教えてください。

この設問では3つの異なる領域での経験を記載しました。体育会テニス部でのリーダーシップ経験、アメリカ留学での文化交流イベント企画、ゼミナールでの企業分析プロジェクトという多様な経験を挙げることで、様々な環境での適応力と行動力をアピールしました。それぞれの経験において自分が中心的な役割を果たしたことを明確にし、商社で求められる多様な能力を持っていることを示すことを意識しました。

設問③

自ら難易度の高い目標を定め、その達成のために粘り強く取り組んだ経験について、教えてください。

 この設問では体育会テニス部での練習環境改善プロジェクトについて詳細に記載しました。「1年以内に関東大学リーグで1部昇格」という具体的で測定可能な目標設定から始まり、予算確保のための交渉、部員のモチベーション向上策、旧来の慣習を変える際の困難とその克服過程を体系的に説明しました。単なる成功体験ではなく、困難にどう向き合い、どのような工夫で解決したかを具体的に示すことで、問題解決能力と粘り強さをアピールしました。

設問④

変化を起こすために、周囲を巻き込んで行動した経験について、教えてください。

この設問ではアメリカ留学中の文化交流イベント企画について記載しました。言語の壁という個人的な課題を、より大きな文化交流という社会的価値創造に転換させた発想の転換力を強調しました。現地学生の関心をリサーチして独自のプログラムを考案した企画力と、各組織のメリットを明確にして協力を引き出した交渉力を具体的に説明しました。結果として100名超の参加者を集めた成果を数値で示し、周囲を巻き込む影響力をアピールしました。

設問⑤

あなたが三菱商事で手掛けてみたいビジネスや、三菱商事で働く中で獲得したい経験・スキルについて、教えてください。

この設問では「世界中のつながりを創出する」という抽象的な目標から始まり、環境・エネルギー分野での具体的な事業提案まで段階的に記載しました。

自分の経験(留学・部活動)と志望動機を論理的に結び付け、なぜその分野に興味を持ったのかを明確にしました。三菱商事の「三綱領」にも言及することで企業研究の深さを示し、単なる憧れではなく具体的なキャリアビジョンを持っていることをアピールしました。入社後に獲得したいスキルも具体的に記載し、成長意欲の高さを表現しました。

三菱商事の本選考1次面接

聞かれた内容

1次面接では、まず自己紹介から始まり、ESに記載した実績について詳しく深掘りされました。特に印象的だったのは、「なぜその行動を取ったのか」という動機の部分まで詳しく聞かれたことです。

ゼミ活動でのリーダーシップ経験について話した際も、「どのような困難があったのか」「その時どう感じたのか」「なぜそのような解決策を選んだのか」など、行動の背景にある思考プロセスまで説明することが求められました。


商社志望の理由についても単に「グローバルに活躍したい」では不十分で、なぜ商社でなければならないのか、なぜ三菱商事なのかを論理的に説明する必要がありました。

私は交換留学での経験と大学での学習内容を関連付けながら、商社の社会的役割と自分の価値観の一致について具体的に説明しました。また、10年後の自分について聞かれた際は、単なる願望ではなく、そのために現在どのような準備をしているのかまで含めて回答することを心がけました。

逆質問

逆質問では、事前に準備していた3つの質問をしました。

まず、若手社員に期待される役割と成長の機会について詳しく聞きました。面接官の方は現場での実体験を交えながら丁寧に説明してくださり、三菱商事の人材育成に対する真摯な姿勢を感じることができました。

次に、新興国での事業展開における課題と今後の戦略について質問しました。これは私の志望動機と直結する内容で、面接官の方も私の関心の高さを評価してくださったようでした。最後に、働く上でのやりがいと大変なことについて聞き、商社マンとしてのリアルな体験談を教えていただきました。

三菱商事の本選考2次面接

聞かれた内容

2次面接の最大の特徴は、ケース面接が含まれていたことでした。「日本の食料自給率向上のために、商社としてどのような事業を提案するか」というテーマで、制限時間内に自分なりのアイデアを考え、面接官と議論しました。最初は緊張しましたが、論理的な思考プロセスを明確に示し、面接官との対話を重視することで乗り切ることができました。

提案内容だけでなく、実現可能性や競合他社との差別化についても詳しく聞かれ、多角的な視点で事業を考える能力が求められました。また、失敗した経験とそこからの学びについても深く聞かれ、困難に直面した際の対処能力や成長意欲を評価されているように感じました。他社の選考状況についても詳しく聞かれたため、正直に答えつつも三菱商事への志望度の高さを強調することが重要でした。

逆質問

2次面接の逆質問では、より具体的な業務内容について質問しました。特に、新入社員がどのような業務から始めて、どのようにキャリアを積んでいくのかについて詳しく聞きました。

面接官の方は自身の経験を交えながら、三菱商事でのキャリアパスについて具体的に説明してくださいました。また、海外勤務の可能性やそのための準備について質問し、グローバルに活躍したいという意欲をアピールしました。最後に、部門間の連携や社内での協働について聞き、チームワークを重視する三菱商事の企業文化について理解を深めることができました。

三菱商事の本選考最終面接

聞かれた内容

最終面接は役員クラスの方が2名で、これまでの面接とは異なる雰囲気でした。より人間性や価値観に焦点を当てた質問が中心で、「なぜ三菱商事を志望するのか」という根本的な部分から改めて聞かれました。私は他の総合商社との比較も交えながら、事業規模の大きさ、グローバルネットワークの広さ、そして選考を通じて感じた「人」の魅力について具体的に説明しました。

10年後、20年後のキャリアプランについても詳しく聞かれ、単なる願望ではなく具体的なステップまで含めて回答することが求められました。また、三菱商事で実現したい夢について聞かれた際は、新興国での社会インフラ整備を通じて現地の人々の生活向上に貢献したいという想いを熱く語りました。困難に直面した時の対処法やチームワークで大切にしていることについても聞かれ、これまでの経験を基に具体的に回答しました。

また、企業オリジナルの筆記試験もありました。

逆質問

最終面接の逆質問では、これまでの面接とは異なり、より大局的な質問を準備しました。三菱商事が目指す持続可能な成長について、具体的にどのような取り組みを行っているのかを質問し、社会的責任を重視する企業姿勢について理解を深めました。

また、新入社員に期待することについても詳しく聞き、入社後の貢献への意欲を示しました。面接官の方の三菱商事に対する想いや経験談についても聞くことで、企業文化への理解をさらに深めることができました。

三菱商事内定までの流れ

面接結果の通知方法

各面接の結果通知は、最終面接を除いてすべてメールで行われました。メールの内容は簡潔で、次の選考に進むことができる旨と、今後のスケジュールが記載されていました。

最終面接の結果のみ電話での連絡で、面接から5日後に人事の方から直接お電話をいただきました。内定の連絡を受けた際は、正直信じられない気持ちでしたが、同時に大きな喜びを感じました。電話では内定承諾の期限や今後の流れについても丁寧に説明していただき、その後メールで詳細な資料も送付されました。

内定承諾はしたか?その理由は?

結論から申し上げると、三菱商事の内定を承諾いたしました。承諾の決め手となったのは、まず事業規模とグローバル展開の魅力です。世界約90カ国・地域に展開する三菱商事のネットワークと事業基盤は、私が将来挑戦したい新興国でのビジネス展開において他に類を見ないものでした。

人材育成制度の充実も大きな要因でした。選考を通じて感じたのは、三菱商事の人材育成に対する真摯な姿勢で、若手のうちから責任のある仕事を任せてもらえる環境、海外研修制度、MBA留学支援など、長期的な視点でのキャリア形成をサポートしてくれる制度が整っていることに強く魅力を感じました。

また、選考を通じて出会った社員の方々の人間性も決定的でした。皆さん非常に優秀でありながら人間的な魅力にも溢れ、後輩の成長を真剣に考えてくださる姿勢が印象的でした。さらに、「持続可能な成長」という理念への共感も大きく、単に利益を追求するだけでなく環境問題や社会課題の解決に取り組む姿勢は、私が理想とする働き方と合致していました。

選考全体を通じての感想

三菱商事の選考は約2ヶ月半という長期間にわたり、各面接でも深い準備が必要でした。しかし、その分だけ企業と学生の相互理解が深まり、納得感の高い選択ができたと思います。選考を通じて最も印象的だったのは、面接官の方々が学生の話を真剣に聞き、理解しようとしてくださる姿勢でした。

準備の重要性を痛感した選考でもありました。企業研究、業界研究、自己分析のいずれも中途半端では通用せず、深い理解と自分なりの見解を持つことが求められました。また、ESから最終面接まで一貫したストーリーを持つことの大切さも学びました。

一方で、完璧を装うよりも素直で誠実な姿勢の方が評価されることも実感しました。現在の能力よりも将来への可能性と学習意欲が重視され、スキルや知識以上に一緒に働きたいと思われる人間性が大切だということを学びました。

三菱商事の本選考突破のコツ

三菱商事の本選考を突破するためのコツ

三菱商事の選考で最も重要なのは、徹底的な企業研究と自己分析です。単に事業内容を知っているだけでは不十分で、なぜ三菱商事でなければならないのかを他の総合商社との違いを明確にして説明できる必要があります。事業規模、海外展開、企業文化など様々な角度から分析し、自分なりの見解を持つことが重要です。

ケース面接の対策も欠かせません。2次面接で実施されるケース面接では、論理的思考力だけでなく面接官との対話を通じてアイデアを発展させる能力が求められます。日頃から経済ニュースに触れ、社会課題に対する自分なりの解決策を考える習慣をつけておくことをお勧めします。

長期的なキャリアビジョンの構築も重要です。三菱商事は長期的な視点で人材育成を行う企業なので、入社後の短期的な目標だけでなく10年後、20年後のキャリアプランまで具体的に描いておく必要があります。また、一貫性を保つことも大切で、ESから最終面接まで矛盾のないストーリーを持つことが求められます。

ケース面接の対策としては、友人や同級生とケース問題を出し合って練習するのが効果的です。

重要なのは、「正解を出すこと」ではなく、「どのように考え、結論に至ったか」のプロセスを論理的に説明すること。まずは時間を測りながら、問題の構造を整理し、自分なりの仮説を立てて話す練習を重ねましょう。最初は戸惑っても、繰り返すうちにフレームワークや思考の引き出しが増え、対応力が上がってきます。
実際の面接では、課題の本質を捉えること、数字や具体的な情報を用いて筋道の通った提案をすることを意識してください。相手からのフィードバックや追加質問に対しても、柔軟に対応しながら自分の考えを深めていく姿勢が求められます。

三菱商事を受ける人へのアドバイス

早期からの準備を強くお勧めします。三菱商事の選考は競争が激しく、付け焼刃の準備では通用しません。大学3年生の早い段階から業界研究、企業研究、自己分析を開始し、継続的に知識と理解を深めていくことが重要です。

OB・OG訪問も積極的に活用してください。私は選考期間中に5名の社員の方にお話を伺い、実際の業務内容、働く環境、キャリアパスなどリアルな情報を得ることができました。これらの情報は志望動機により説得力を持たせることにつながります。

素直さを大切にしてください。面接では背伸びをしたり完璧を装ったりするよりも、素直で誠実な姿勢を心がけることが重要です。面接官の方々は学生の人間性を重視しており、一緒に働きたいと思えるかどうかを見ています。準備は入念に行いつつも、面接では自然体で臨むことを心がけてください。

また、オンライン面接だったため、カメラ目線を意識し、はっきりと話すことを心がけました。面接官との相性も重要だと感じましたが、自然体で臨むことを意識しました。

まとめ

三菱商事の選考は確かに厳しいものでしたが、適切な準備と対策を行えば必ず道は開けます。企業研究と自己分析を徹底的に行い、なぜ三菱商事なのかを明確に説明できるよう準備することが最も重要です。また、ケース面接対策や長期的なキャリアビジョンの構築も欠かせません。

選考を通じて学んだのは、知識や能力だけでなく人間性や価値観が重視されるということです。素直で誠実な姿勢を保ちながら、自分の想いを真摯に伝えることで、きっと良い結果につながるはずです。三菱商事を志望する皆さんの健闘を心よりお祈りしています。

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!
目次