この記事のまとめ
- 適性検査に落ちる確率は企業によって異なり、一般的には2〜3割程度。企業が最初の絞り込みを行うため、重要な選考過程となります。
- 企業が適性検査を実施する目的は、応募者のスキルや性格が社風に合っているかを見極めることにあります。
- 難易度の高い適性検査も存在し、SPIやGAB・CABなど、事前に問題を解いて対策をしておくことが重要です。
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適性検査に落ちることはある

「適性検査ってそこまで重要なの?」「そこまで対策する必要はないはず」と思ってしまう就活生は少なくありません。しかし、適性検査でも落ちてしまうことはあるため注意が必要です。
企業においては適性検査を重要視しているところも多く、最低ラインを越えないと足切りをされてしまうおそれがあります。適性検査も選考の一環であるため、油断は禁物です。

適性検査に落ちる確率
適性検査に落ちる確率は、企業ごとに違います。しかし、多くの企業が適性検査で候補者を7〜8割に絞ることが多く、落ちる確率は2〜3割程度が目安です。
一方、人柄を重視して採用する企業はボーダーラインを設けていることが少なく、落ちる確率が不透明なこともあります。このケースでは、結果を全く考慮しないというよりも最終判断の材料の一つと捉えていることが多い傾向にあります。

適性検査の分類
適性検査は、多くの企業で導入されている選考ステップのひとつで、「能力検査」と「性格検査」に大別されます。
応募者のスキルや考え方が企業とマッチするか、基礎能力が備わっているか、の重要な判断材料となっています。それぞれの内容や特徴を知り、適切に備えることが適性検査のポイントです。
能力検査
能力検査は、応募者の知的能力や論理的思考力、数的処理能力などを測るために行われます。代表的な例は、SPIや玉手箱、TG-WEBです。計算問題、文章読解、図形の法則性などが多岐にわたり出題されます。
企業はこれらを通じて、社会人として必要な基礎能力を見極めようとしています。
適性検査は限られた時間内で解答する必要があるため、形式に慣れておくことが非常に重要です。市販の問題集やWeb対策ツールを活用して事前準備を進めましょう。
性格検査
性格検査は、応募者の考え方や価値観、行動特性を把握するために実施されます。協調性、責任感、ストレス耐性などが診断され、社風や配属先との相性を測ります。性格検査に正解・不正解はありませんが、素直に答えることが求められるでしょう。
対策は必要ないと言われますが、焦って一貫性のない回答をしてしまわないよう、時間を意識して落ち着いて答えることが重要です。虚偽の回答は矛盾として検出される可能性もあるため、素直に自分らしさを意識して回答しましょう。
適性検査を行う目的

ここからは適性検査を行う目的について紹介します。企業側の目的を知っていれば、対策もしやすくなるため事前にチェックしておきましょう。
応募者をふるいにかけるため
適性検査を行う目的の1つとして、応募者の絞り込みが挙げられます。とくに大企業や有名企業には応募者が集まりやすく、全員に対して書類選考や面接を行っていると、選考に膨大な時間がかかってしまいます。
そのため適性検査である程度応募者を足切りしておくことで、よりスキルの高い人材を見極めているのです。
企業とのマッチ度を確かめるため
適性検査では普段の物の考え方や価値観、性格について問われる性格検査が行われる場合があり、結果によって自社の社風に合っている人材なのか、求める人物像とかけ離れていないかを判断しています。
また同時に、応募者に向いている職種や部署などについても見られているため、そういった点が判断されているんだと意識しておくことが重要です。
配属先や面接の参考にするため
適性検査は、単に合否を決めるためだけでなく、面接での質問材料や、内定後の配属先を判断するための参考情報としても活用されます。
特に性格検査の結果においては、応募者の価値観や行動傾向を把握するのに役立ち、面接ではその結果をもとに深掘り質問がされるケースもあるでしょう。
また、入社後にどの部署やチームで活躍できそうかを見極める際にも使用されます。適性検査は「評価」だけでなく、「適材適所」を実現するための手段として企業に活用されています。

適性検査の難易度
適性検査の難易度は、一般的にそれほど高くないとされています。就活生の能力を測る適性検査にはさまざまな種類があり、多くの企業で実施されるものを以下にまとめました。
種類 | 特徴 | 難易度 |
SPI | 業界問わず幅広く採用されている | 中学~高校レベル |
玉手箱 | 新卒採用で実施されることが多い | 高校、大学受験レベル |
GAB・CAB | 新卒採用で実施されることが多い | 学校で学ばない分野が含まれるため比較的難しい |
TG-Web | 他の適性検査に出題されない問題が多い | 難易度が高いため対策は必須 |
SPIや玉手箱、GAB・CABといった適性検査では、英語に関する出題も含まれているため、過去の問題を解いて対策しておく必要があります。
なお、性格検査は能力検査とは異なり、難易度を測る明確な基準はありません。出題数や出題形式は企業によって異なるため、制限時間内に解答できるように対策しておきましょう。
各適性検査について詳しくは、以下の記事を参照してください。

適性検査に落ちる理由

能力検査は、事前の準備や対策によって結果が大きく変わる項目です。合格ラインに達しない場合、たとえ書類や面接の評価がよくても、選考から外れてしまうことがあります。ここでは、能力検査で不合格となる主な理由について解説します。
基礎的な能力が足りていない
能力検査で不合格となる大きな理由の一つは、企業が求める「基礎的な能力や知力」が基準に達していないことです。能力検査では、中学〜大学受験レベルの基礎学力で解ける問題が出されます。極端に難しくはありませんが、対策していないと落ちる可能性もあるでしょう。
能力検査で出される問題はパターンや傾向が決まっているため、過去問や模擬テストを繰り返し解くことが重要です。
企業との相性が合っていない
前述した通り、適性検査では企業とのマッチング度が見られています。例えば企業が「新しいことにも積極的にチャレンジする人」を求めているのに対して「自発的に行動するのが苦手」といった回答をしてしまうと、相性が合っていないと判断されるおそれがあるため注意が必要です。
自分を偽りすぎる必要はないので、事前に企業が求める人物像を確認しておき、自分が本当にその企業に入社したいのかを見直しておくとよいでしょう。
十分な対策ができていない
能力検査では、出題形式に慣れていないことが原因で、実力を十分に発揮できずに不合格となるケースが多くあります。SPIや玉手箱・TG-WEBなどは、それぞれ出題傾向や解答スピードのコツが異なるため、内容を事前に把握しておかないと、時間配分を誤ったり思わぬところでミスしたりしてしまいます。いくら普段の学力や知識が高くても、制限時間のある試験形式に対応できなければ高得点は望めません。それぞれに合った方法で対策しましょう。
すべての質問に回答できていない
適性検査は問題数が多く、1問あたりにかけられる時間が非常に短いため、すべての設問に回答できないまま時間切れとなるケースも少なくありません。この場合、未回答が多いことで正答率が下がり、不合格につながる可能性があります。
適性検査では、時間配分とスピードが非常に重要です。すべてを丁寧に解こうとするのではなく、全体の問題をざっと把握し、得意な分野から手早く解く工夫が必要です。また、分からない問題にこだわらず、飛ばしながら解答する柔軟さも求められます。
性格検査に落ちる理由
性格検査は「対策不要」と言われることが多いものの、実は企業が重視する選考項目のひとつです。
特に人物像と企業文化の相性が大きく影響するため、素直に答えたつもりでも「企業が求める人物像と一致しない」と判断されると不合格になることもあります。ここでは、性格検査で落ちてしまう主な理由を詳しく解説します。
回答に矛盾がある
適性検査において回答に矛盾があると「適性検査をいい加減に受けている」「この応募者は嘘をつく人だ」と判断されかねません。
適性検査では、聞き方や文章を変えて何度も同じ内容の質問をされることが多いため、その都度回答を変えてしまうと、一貫性のない人だと思われてしまいます。自分をよく見せようと嘘の回答をすると、矛盾した答えになりやすいため注意しましょう。
回答が極端すぎる
性格検査では、「まったくそう思う」「非常に当てはまる」などの極端な選択肢ばかりを選ぶと、結果の信頼性が低いと判断される可能性があります。
なぜなら、性格検査は一貫性やバランスを重視しており、誰でも状況に応じて考え方が変わることを前提として設計されているためです。
常に「はい」や「いいえ」だけを選んでいると、機械的な回答や虚偽の可能性を疑われ、検査結果が無効扱いになることもあります。また、極端な回答は「柔軟性がない」「自己中心的」などのネガティブな印象を与えることもあるため注意が必要です。
性格検査で落ちるケースについてより詳しくは、以下の記事を参照してください。
【種類別】適性検査の対策方法

適性検査は主に「性格検査」と「能力検査」の2種類があるため、それぞれの対策方法について詳しく解説します。適性検査に落ちてしまわないか不安という方は、事前にチェックしておきましょう。
性格検査の対策方法
自己分析をしっかりする
自己分析をしっかりした上で、性格検査に臨みましょう。
性格検査でスムーズに回答するためには、自己分析を行うことが大切です。自己分析をせずに性格検査を受けると、回答に時間をかけすぎてしまい最後まで回答しきれないリスクがあります。
また、自己分析をすることで自分が企業の求めるニーズに合致するかを確認できます。企業とのマッチ度を判断するためにも、選考前の自己分析は大切です。
嘘をつかない
よい印象を与えたいからといって、嘘をつくことはいけません。なぜなら、嘘をついて企業にマッチする人材であることをアピールしても、入社後に馴染めない可能性があるためです。
企業ごとに社風や方針があります。本当は社風や企業方針に合っていないにも関わらず、内定を得たいからと嘘をついて回答をすると、社内に馴染めず早期離職につながりかねません。
嘘をついて内定を獲得しようとするのではなく、正直に回答しましょう。
常識的に答えるべき問題を見極める
性格検査では、個人の価値観や行動傾向を測る質問のほかに、社会常識やマナーに関連する項目が含まれていることもあります。
たとえば「遅刻しても気にしない方だ」「ルールに縛られず自由に行動したい」などの設問に対し、極端に肯定的な回答をすると、協調性や責任感にかけると判断される可能性があります。
正直に答えることは大切ですが、「社会人として非常識」と見なされかねない選択肢は避けましょう。性格検査では、自分らしさを出しつつも、社会的に求められる基本的な常識に基づいた判断を意識して回答しましょう。
問題集を解いて慣れておく
性格検査は1問に多くの時間はかけられません。自己分析の結果をもとに、直感でもっとも該当する選択肢を選びます。
自己分析をしていても、はじめて性格検査を受けると時間がかかります。そのため、本番で性格検査を受ける前に問題集を何度も解いて慣れましょう。練習で慣れておくことで、スムーズに回答ができて時間が足りなかったという事態を避けられます。
問題集は書店で購入できるだけではなく、インターネット上にも掲載されています。
性格検査の対策についてより詳しくは、以下の記事を参照してください。
能力検査の対策方法
適性検査の種類や特徴を理解しておく
能力検査と一言でいっても、多数の種類があります。そのため、企業ごとに使用する検査内容は違います。事前に自分が受ける企業で使っている適性検査の種類や、その特徴を調べましょう。
適性検査の種類に応じて出題傾向や回答方法も違います。対策せずに臨むと回答時間が足りなくなる可能性もあります。
主な適性検査の種類と特徴は以下の通りです。
・SPI:テスト形式によって回答方法が異なる。もっとも主流の適性検査。
・玉手箱:制限時間が短め。瞬発力がないと時間が足りなくなる。
・TG-Web:馴染みのない問題が頻出するため、難易度が高い。
問題集で練習しておく
能力検査も性格検査同様、慣れることが大切です。とはいえ、どの種類の適性検査を受けるのかは当日にならないと分かりません。そのため、複数の適性検査の問題集を解いて慣れましょう。
能力検査の問題集も、書店で購入したりインターネット上で閲覧できたりします。問題集によっては、複数の種類が一冊にまとめられているため、一冊でまとめて練習できる問題集がおすすめです。
時間配分を意識する
時間が足りなくなることを避けるためには、慣れるだけではなく時間配分を意識することも大切です。
一般的に、適性検査は1問30秒〜1分を目安に回答しないと、全て解き終わりません。練習問題を何度も解いて慣れると同時に、練習問題を参考に時間配分を決めましょう。
本番では、すぐに解けないと思った問題は一旦飛ばすことも1つの手です。最後まで解き終わった後に飛ばした問題に取り掛かりましょう。
苦手分野を克服しておく
難易度の高い問題に正解しても、苦手分野で失点すると高得点を取ることは難しくなります。
苦手分野を克服するために、過去問題を繰り返し解いて理解を深めておく必要があります。繰り返し問題を解くことで自分の弱点を明確にできるほか、解き方のパターンを身につけて本番での対応力を高められます。
また、苦手分野を克服すれば時間配分の面でも余裕が生まれます。
分からない問題は後回しにする
分からない問題に直面した際は、解答を後回しにすることも一つの方法です。
適性検査では、時間内に多くの問題に解答する必要があります。分からない問題で足踏みしていると時間内にすべてを解答できなくなる可能性があり、得点の減少につながります。
解答に悩む問題は後回しにして、テンポよく次の問題に進むことが重要です。より多くの問題に解答することで、全体の得点アップにつながるでしょう。練習の段階から時間配分を意識して、スムーズに問題を解く習慣をつけることが大切です。
ただし、選択式の問題であれば、解答を埋めるだけで得点の可能性があるため、分からなくても空欄のまま終わらせないようにしましょう。
能力検査の対策についてより詳しくは、以下の記事を参照してください。

適性検査に落ちたときの対処法
しっかり対策をしても、適性検査に落ちる可能性があります。適性検査では、およそ20%~30%の人が不合格になると言われています。
ここでは、適性検査に落ちた際に取る対処法を紹介します。
落ちた原因を考える
不合格になった場合は、落ちた原因を分析しましょう。適性検査を振り返り原因を明確にすることで、次回の試験に向けた対策方法を検討できます。
例えば「問題の出題形式に慣れていなかった」と感じるなら、過去問題や例題を重点的に解いて対策を強化する方法が挙げられます。「時間配分がうまくできなかった」という場合は、模擬試験を繰り返して解答のペースを習慣づけるとよいでしょう。
また、性格検査で不合格になった場合には、企業が求める人物像と自分の特性が合わなかったと判断できます。この場合は、改めて自己分析を行い、就職先の業界や職種などを見直すことも必要です。
気持ちを切り替えて就活を続ける
適性検査の結果に落ち込みすぎず、次の選考に向けて行動を続けることが大切です。
例えば、合格点は超えていたにもかかわらず「採用枠が埋まったため不合格になった」というようなケースもあります。「自分はこの企業とマッチしなかった」「ほかにもぴったりな就職先がある」と前向きに考え、次の選考に挑みましょう。
自分が就職を目指す業界や職種で取り入れられている適性検査を調べておき、日ごろから対策を行っておくことで選考を突破できる可能性が高まります。
REALMEの自己分析で適性検査の対策をしよう!
適性検査の対策には、自己分析が重要です。自分で自分を見つめ直して自己分析をする方法もありますが、REALMEを利用すれば客観的に自己分析ができます。
ここからは、REALMEの機能をご紹介します。
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改めて自身の強みや弱みが分かったり、自分では気づかなかった自身のアピールポイントが分かったりします。
客観的に自己分析をして、面接だけではなく適性検査にも活用しましょう。
志望企業の内定判定が確認できる
AIが自身のデータと最終面接まで進んだ学生とのデータを比較して、内定判定を算出する機能もあります。志望企業の内定判定が可視化されれば、自身の現状を把握可能です。
現状を把握することで、どのような対策をすればよいのか、自分に合う企業はどのような企業かを考え直すきっかけにつながります。
自身の強みと弱みが分かる
自身のデータだけではなく、合格ラインの学生データも閲覧可能です。合格ラインの学生データと比較することで、自身の強みや弱みを確認できたり、不足点を把握できたりします。
選考の前に不足点を補えれば、内定率の向上が期待できます。企業がどのような人材を求めているのかを把握して、自分の不足箇所を見つけましょう。
適性検査に関するよくある疑問
適性検査を受けるにあたって、さまざまな疑問を持つ就活生もいるのではないでしょうか。ここからは、よくある疑問について回答します。
適性検査がボロボロでも受かる可能性はある?
適性検査の評価基準は企業によって異なります。以下のようなケースでは、適性検査の点数が低くても合格することがあります。
- 性格検査の結果が企業と非常にマッチしていた
- 企業の合格点が低く設定されていた
- 重視される設問の分野が自分の得意なものだった
自己採点の点数が低かったとしても、最終的に合格することは十分にあり得ます。
適性検査の結果はいつ分かる?
適性検査の結果が通知されるまでには、通常1週間~2週間程度かかります。テストセンターで受験した場合は、企業側へ結果が通知されたあとに合否が判定されるため、さらに時間がかかる場合があります。
また、不合格の場合は企業から連絡が来ないこともあります。「通過者のみに連絡する」のような記載がないか事前に確認しておくことが重要です。結果の通知方法が明示されておらず、2週間以上経過しても連絡がない場合は企業に問い合わせましょう。
適性検査で落ちる理由を知って入念な対策をしておこう!

本記事では適性検査を行う目的から、落ちる理由、合格を勝ち取るための対策方法について解説しました。企業側は適性検査でも応募者の特性や能力を判断しているため、油断は禁物です。事前準備をしっかりと行なって、合格を目指しましょう。