就活は9月からでも遅くない?秋採用の特徴や進め方のポイントを紹介

就活を4年生の9月からスタートするのは遅いですが、秋採用の傾向を捉えて着実に準備すれば内定を獲得するチャンスは十分あります。そこで9月からの就活の特徴や、9月以降の就活対策のポイントなどを徹底解説!「もう間に合わない」と諦めず、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

もくじ

就活は9月からでも遅くない?

就活を4年生の9月から始めるのは、スタートとしてはかなり遅いです。9月というと、10月の内定式を翌月に控えたタイミング。ほとんどの就活生がすでに内々定を獲得しており、夏までの採用に比べて募集のある企業の数がぐっと減ります。

とはいえ、その年の就活を諦めるにはまだまだ早いです。その後の行動次第で内定を勝ち取るチャンスはあります。

株式会社リクルートキャリアの『就職プロセス調査(2024年卒)「2023年9月1日時点 内定状況」』によると、9月1日時点における就職活動実施率は12.4%。およそ8人に1人の割合が何かしらの理由で9月にも就活を続けています。

また、この時期のエントリーは「秋採用」とよばれ、企業の中にはあえて秋採用を実施しているところもあります。秋採用ならではの傾向を捉えた就活対策がポイントです。

就活が9月からになる主な理由

以下では、9月に就活を継続している就活生の主なケースを解説します。

・9月時点で内定がない
・内定先に納得していない
・留学から帰ってきた
・公務員試験から民間企業の就活に切り替えた

それぞれ見ていきましょう。

9月時点で内定がない

9月時点で内定がないケースです。春・夏の採用で内定をもらっていない学生が、次のチャンスである秋採用をメインに活動しはじめます。

ほかにも、「就職しないつもりだったが就活することにした」など、さまざまな理由があるでしょう。

内定先に納得していない

内定はもらっていても、「第一志望ではない」「違う業界に興味がある」などの理由から、9月以降も就活を継続する学生もいるでしょう。

内定先に納得できていない就活生の中には、企業研究が不十分だったり、就職活動をする中で価値観が変化したりといったケースがあります。

留学から帰ってきた

留学から帰国した学生が、春や夏の就活に間に合わず秋採用を受けるケースもあります。海外の大学は日本と入学・卒業時期が異なるため、秋に帰国する学生もいるのです。

また、グローバルな人材を求める企業の中には、このような留学生を採用したい目的からあえて9月以降に採用活動を継続しているところもあります。

公務員試験から民間企業の就活に切り替えた

公務員を志望していたものの不合格となった学生が、9月以降に参入してくることがあります。公務員試験は一般的に4月〜8月頃に行われますが、この試験の結果を受けて民間企業の就活に切り替えるケースがあるためです。

公務員志望の就活生はすでに面接対策にも取り組んでおり、また就活時期が通常より遅れた理由も明確であることから、はじめから民間企業を目指していた就活生にとって手強いライバルとなります。

就活を9月から始める場合は秋採用

4年生で9月以降に就活する場合、秋採用や通年採用でのエントリーになります。秋採用とは、文字通り夏に行われる採用活動のこと。

ここでは、秋採用を受ける際に知っておきたいポイントを紹介します。

春採用・夏採用との違い

冬の早期選考や春採用との違いとして、以下のような点が挙げられます。

・募集枠が激減する
・選考スピードが早い
・企業の採用意欲が強い

夏採用以前と比較すると、エントリーを受け付けている企業の数がぐっと減ります。一方で企業側も「今年の採用活動を早く終えたい」と考えるため、選考スピードが早くなるのが特徴。

「なんとなく気になる」という理由で選考を受ける暇はないので、いかに自社とマッチした1社と出会えるかがカギとなります。

優良企業に就職できるケースもある!

「秋以降の採用では優良企業は残っていないのでは」「就活留年しようかな…」と思う人もいるかもしれません。

たしかに9月以降になると名の知れた有名企業や人気企業に就職するのが難しいことは事実です。しかし、「早期選考=よい企業」とは限りません。

9月以降でも優良企業に就職するチャンスはあるので、後述する狙い目の企業をチェックして、納得できる就活を目指しましょう。

9月からの就活の特徴

以下では、9月からの就活の特徴を紹介します。

・選考スピードが早い
・企業の採用意欲が高い
・募集している企業が限られる

それぞれ解説していきます。

選考スピードが早い

9月以降の採用はエントリーしてから内定が出るまでの期間がとても短く、全体的な選考スピードが早いのが特徴。企業側も採用活動を早く終えてしまいたいと考えるため、優秀な人材に対しては囲い込みも行います。

そのため、エントリー期間が短かったり、短期間で採用枠が埋まってしまったりすることが多いです。秋採用に乗り遅れないためにも、「なんとなく」で企業を選ばずに自分と相性のよい企業を選んで応募しましょう。

企業の採用意欲が高い

春〜夏の選考と比べて、企業側も採用意欲が高いところも特徴。早くその年の採用活動を終えて、新入社員の受け入れ準備や翌年以降の採用活動に集中する必要が出てくるためです。

自社と相性がいい人材に対しては、囲い込みなどのアプローチをかけてきます。

募集している企業が限られる

募集している企業が限られる点も大きな特徴。夏までの採用と比較して、募集枠がぐっと少なくなります。目立った辞退がなければ、春〜夏の時点で採用枠が埋まっている企業も多いためです。

特に大手企業や人気企業は補欠合格も取っているので、多少の人員が欠如しても秋採用を実施しない企業も多いでしょう。

9月以降は「1社落ちたら1社追加」のイメージで、持ち駒を減らさないように気をつけてみてください。

就活を9月から始める場合のポイント

以下では、就活を9月から始める場合のポイントを紹介します。行動次第で内定獲得のチャンスはあるので、ぜひ参考にしてみてください!

・秋採用の狙い目企業をチェックする
・合同説明会に参加する
・スカウトサービスに登録する

それぞれ解説していきます。

秋採用の狙い目企業をチェックする

9月からの就活では、応募できる企業を効率よく探すことがカギとなります。以下を参考に、夏採用の狙い目企業をチェックしましょう!

・中小企業
・BtoB企業
・グループの子会社

中小企業

中小企業の場合、条件がよくても知名度の低さゆえに募集が集まらない場合があります。また大手のように補欠者を多くは取れないので、辞退者が出た場合に穴埋めがしにくいことも秋採用を実施する理由の1つです。

BtoB企業

BtoB企業とは、個人(BtoC)ではなく企業を相手にビジネスを展開する企業です。個人向けのサービスを扱う企業と比べて知名度が低く、社会人経験のない就活生から応募が集まりづらい傾向にあります。

こういった事情から優良企業でも秋採用を実施しているところがあるのがBtoB企業の魅力です。

グループの子会社

大手企業の子会社もBtoBと同様に認知度が低く、採用枠が埋まらないことがあります。秋採用はもちろん、他の企業よりもエントリーの締切が遅い傾向にあるので、9月以降に選考を受ける就活生にとっては狙い目です。

合同説明会に参加する

春〜夏の就活と同様に、秋採用の合同説明会やイベントもあります。9月以降に採用活動を継続している企業の情報をまとめて知ることができるので、就活を継続すると決めたら参加するのがおすすめ。

さまざまな企業が参加しているので、視野を広げられるメリットもあります。

スカウトサービスに登録する

9月以降の効率的な企業探しには、スカウトサービスの活用がおすすめです。スカウトサービスとは、自分のプロフィールを登録しておくことで、企業からのオファーを受け取れるサービスのこと。

9月以降の就活では企業側も「早く採用活動を終えたい」と考えているもの。辞退者が出た、追加の枠を募集している、といったように、さまざまな事情を抱えた企業が自社に合った就活生を探しています。

スカウトサービスに登録すれば、こういった企業から直接声をかけてもらえる可能性があります。自分で探すことの難しい魅力的な企業と受け身の姿勢で出会えるので、エージェントや就活サイトと併用して活用するのもおすすめです。

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9月からの就活はスピード勝負!情報戦を勝ち抜こう

7月になるとすでに内々定が出揃っているため、就活を継続する場合は夏採用としてエントリーすることになります。6月までの採用と比較すると応募できる企業は限られますが、7月ならエントリーを受け付けている企業もたくさんあるので狙い目の企業を中心にチェックしてみましょう!これまで就活支援サービスを活用していなかった場合は登録して、限られた期間を有効活用してみてください。

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