秋採用はいつから?スケジュールや進め方のポイントを解説!

「秋採用はいつから?」という疑問に対して、スケジュールや進め方のポイントを紹介!いつから準備を進めるべきかや、内定を獲得するために押さえるべき事項、秋採用に関するよくあるQ&Aも解説します。秋採用を受けると決めたなら、即準備を始めるのがポイント!本記事を参考にして、秋採用で内定のチャンスを掴みましょう。

目次

秋採用はいつから?春夏とどう違うの?

新卒の秋採用は、春〜夏の募集が終わった後、8月頃からエントリーが始まります。主に春夏で採用できなかった不足人員の確保や、より優秀な人材の確保を目的として実施される採用です。9月1日頃〜12月にかけて選考が実施され、9月〜10月頃になると内定が出揃うようになります。

この時期になると、ほとんどの就活生が内定を得ている状態。春〜夏の採用と比較すると企業側の採用意欲も高く、スケジュールにスピード感があるのが特徴です。また、企業によっては冬採用を実施するところもあります。

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秋採用のスケジュール

ここからは、秋採用のスケジュールを解説します。

・8月〜9月|準備・エントリー
・9月〜|選考
・9月〜10月|内定獲得

それぞれ1つずつ見ていきましょう。

8月|準備・エントリー

8月頃になると、徐々に秋採用の募集が始まります。気になる業界や企業をリサーチして、積極的にエントリーしましょう。選考に向けて、面接対策も進めなければなりません。

9月〜|選考

9月に入ると、選考の日程が組まれます。春〜夏の採用と比べてスピード感があるので、一次面接、二次面接ととんとん拍子に進むことも。面接のバッティングに気をつけて、スケジュールはしっかり管理しましょう。

9月〜10月|内定獲得

9月〜10月になると、内定が出るようになります。採用枠が埋まった企業から順にエントリーは締め切られるので、スピード感を持って進めるのが重要。

「1社ダメならまた1社増やす」というように、持ち駒を意識しながら進めましょう。

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新卒を秋採用するのはどんな企業?

新卒の秋採用を実施する企業には、どのような特徴があるのでしょうか。必ずしも人気がない企業とは限らず、明確な方針のもとで企業は秋採用を展開しています。以下で紹介する3つの例から、秋採用の特徴を把握しましょう。

大量採用を進める大手企業

例年、大手企業は大人数の新卒採用を実施します。大手企業が秋採用を実施する理由の具体例は、以下の4つです。

  • 事業拡大に伴い、多くの新卒人材を確保するケース
  • グループ企業間で採用のタイミングをずらしたいケース
  • 事業年度中に採用方針が変更されたケース
  • 春〜夏の採用で予定人数に届かなかったケース

大手企業の採用は、明確な指針と戦略に基づいて組織的に進められます。人気のある企業でも、採用状況に応じて秋採用を実施する点がポイントです。

中小企・ベンチャー・地方の企業

新卒就活は、大手企業に人気が集まる傾向です。そのため、中小企業やベンチャー企業など知名度が低い企業は、人材確保のために秋採用を実施するケースがあります。

たとえば、消費者ではなく企業相手に取引をするBtoB企業は就活生に認知されにくく、優良企業でも採用枠が埋まっていない場合もあるでしょう。

春〜夏に業務やプロジェクトが集中する企業では、閑散期の秋に採用を実施するケースがあります。地方に拠点を置く企業も、秋採用の代表例です。

通年採用を行っている企業

採用の時期を選ばず、通年で実施する企業も存在します。時期を問わず柔軟に採用活動を展開するケースは、意思決定が素早いベンチャー企業で多く実施されます。採用例は以下のとおりです。

  • プロジェクトの開始時期にあわせて採用したい
  • 新規事業の立ち上げに関わる人材を採用したい
  • 海外大学出身の新卒を採用したい

通年採用は、学生と企業の双方が都合をあわせやすい採用手法といえます。企業が求める条件や入社後の業務がより明確である点も特徴です。

外資系企業

外資系企業も、秋に新卒採用をおこなう傾向にあります。なぜなら海外では年度の切り替えを秋とする国も多いからです。たとえばイギリスやフランス、中国などは9月を年度始めとします。アメリカやドイツも、8月下旬~9月を目途に年度を切り替えます。

日本のように4月を年度始めとする国ばかりではありません。本国はもちろん、取引先との年度切り替えに合わせるために、秋採用をする必要があるということです。またグローバルな側面が強い企業では、年度の時期を問わずに採用するケースもあります。

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秋採用を実施する企業が期待する人材

秋採用を実施する企業は、春夏の就活で採用枠を満たせなかった場合や、新たな人材ニーズが生じた際に募集をします。このような企業は、即戦力となるスキルや意欲を持つ学生を求める傾向があるでしょう。

ここでは、秋採用を実施する企業が期待する人材について解説します。

就活に失敗した経験を糧に成長を目指す学生

春夏の就活では、大手企業ばかりに挑戦し、高倍率の壁に阻まれた学生もいます。不採用を経験したことで自分の強みや適性を見直し、新たな道を模索する人も少なくありません。失敗を糧に成長し、企業研究を深めた学生は、より明確な志望理由を持ち、意欲的に選考に臨む傾向があります。

そのため、企業側も単なる挽回の機会としてではなく、ポテンシャルを重視し、積極的に採用を進めるケースが多々あります。秋採用は、意欲的な学生が新たなキャリアのチャンスをつかむ場ともいえるでしょう。

内定を獲得していても就活を継続する学生

大手企業から内定を得ても、就活を継続し、より自分に合った企業を探す学生もいます。社風や業務内容を比較し、納得できる選択をするためです。また、内定先よりも秋採用を実施する企業に魅力を感じ、改めて選考を受けることもあります。

秋採用では、自分の適性や希望条件に合う企業と出会える可能性が高まり、選択肢が広がる点も魅力です。企業研究を深めた上で決断できるため、入社後のミスマッチを減らせる点でも有効な機会となるでしょう。

留学や資格取得などで就職活動に出遅れた優秀な学生

秋採用は、留学や資格取得に専念していたために就活が遅れた学生にとって貴重なチャンスです。司法試験や会計士試験の勉強に集中していた人、部活動やゼミ研究を優先していた人は、春夏の就活が難しい傾向にあります。

また、留学から帰国した人や、大学院進学を考えていたが就職に方向転換した人も、秋採用を通じて企業と出会えるでしょう。このような経験を持つ学生は専門性が高く、企業にとっても魅力的な人材となる可能性があります。

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秋採用に挑戦する学生の特徴

ここでは、秋採用にチャレンジする学生の特徴をご紹介します。日本での一般的な新卒採用時期といえば、やはり春先。あえて秋採用に挑戦する学生には、相応の背景があるものです。ライバルの性質を把握すれば、効果的な対策につながります。

留学していた

一般的な学生は、大学3年生の春頃から就活を始めるケースが多いでしょう。しかし長期留学をしていた学生は、帰国時期の観点から就活の開始が遅れる人も少なくありません。周囲と同じ春採用を狙うのでは、準備不足が目立ち不利になってしまうこともあります。

そのため、あえて最初から秋採用をしている企業に絞って面接に臨むことも。とくに秋採用が多い外資系企業での面接では、留学経験が強いアピールポイントになります。渡航前から帰国後の就活について予定を立てている学生も多いものです。

公務員試験に落ちてしまった

公務員試験に落ちてしまった学生も、秋採用の企業に挑戦する傾向にあります。自治体により細かな日程は異なりますが、一般的な公務員試験の日程は、1次試験が6月下旬まで(合格発表は7月中旬まで)、2次試験が8月中旬まで(合格発表は8月下旬まで)となっています。

つまり最終合格発表は9月直前。このタイミングで落ちてしまった場合、短い準備期間で一般企業への就職に切り替える必要があるため、秋採用の企業への就活も視野に入ります。

部活やサークルに専念していた

就活開始時期ギリギリまで部活やサークルに専念していたことも、秋採用に挑戦する学生の特徴です。秋採用の準備は、遅くても8月から始めるべきとされています。大学祭は9~11月にかけておこなわれるケースが多いため、学内活動に専念している生徒は慌てて就活準備を始めることになります。

短期間で準備をする必要があるため、春採用の企業では十分な備えをすることが難しいものです。秋採用の企業に狙いを定めることで、一定の質を担保した状態で面接に挑みやすくなります。

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秋採用での内定獲得をスムーズに進めるコツ

ここからは、秋採用をスムーズに進めるコツを紹介します。

・これまでの振り返りを活かす
・早め早めに準備する
・持ち駒の数を意識する
・スケジュール管理に気を付ける
・スカウトサイトを利用する
・新卒向けエージェントを利用する
・合同説明会などのイベントに参加する

それぞれ見ていきましょう。

これまでの振り返りを活かす

まずは、秋採用に至るまでの道のりを振り返りましょう。「手応えがあったのに受からなかった」「毎回最終面接で落ちてしまう」といったように、納得のいく企業から内定が出ない場合もさまざまなケースがあります。面接官の反応やアドバイスを振り返りながら、秋採用で改善できるポイントを探しましょう。

早め早めに準備する

秋採用は、春〜夏の採用よりもスピード感があります。早め早めに準備しなければ、あっという間にエントリーが締め切られてしまうので注意が必要。

秋採用を受けると決めたら即準備を始めて、他のライバルたちに負けないように対策しましょう。

持ち駒の数を意識する

秋採用を募集している企業は少ないため、1社ずつ受けていては間に合いません。複数社に応募して、常に持ち駒の数を意識しましょう。

スケジュール管理に気を付ける

先に触れた通り、秋採用は面接から面接までの期間が短くなります。エントリーから内定までのスパンが短いため、内定承諾や最終面接のタイミングなど、志望企業の優先順位をつけてスケジュール管理を徹底しましょう。

秋採用・冬採用を実施する企業を探すには

秋採用・冬採用を実施する企業探しには、複数方法の活用が重要です。企業の公式サイトや就活サイト、大学のキャリアセンターを利用することで、効率的に情報を得られます。特に、秋採用は春夏に比べて求人数が限られるため、早めの行動が大切です。

ここでは、秋採用・冬採用を実施する企業を探す方法について紹介します。

スカウトサイトを利用する

スカウトサイトとは、逆求人型の就活サポートサービス。プロフィールを登録しておくだけで企業からのオファーを受け取れるため、時間のない秋採用にぴったりです。自分に興味を持ってくれた企業から連絡が来るので、自信にもつながります。

スカウトサイトなら、これまでの選考が評価に変わる、「ABABA」がおすすめ!ESや一次面接が免除になる企業もあるので、後期の就活をスムーズに終えたい方は登録してみてください。

新卒向けエージェントを利用する

新卒向けエージェントは、就活のプロであるキャリアアドバイザーが学生を支援するサービスです。学生の個性や能力に適した求人を紹介してもらえます。

エージェントを経由すると、レベルの高い非公開求人や秋採用の求人に応募できる可能性があります。専門性の高い学生は、特定の業界に特化したエージェントがおすすめです。

求人の紹介だけでなく、応募書類の添削や面接対策などの支援も受けられます。就活をトータルサポートしてもらえる便利なサービスです。

合同説明会などのイベントに参加する

就活イベントに参加すると、企業との接点が生まれて内定の可能性が広がります。秋採用でも就活イベントは開催されるため、こまめな情報収集が大切です。

合同企業説明会がイベントの代表例です。採用担当者の話を直接聞くことで、企業への理解が深まります。初めて知る企業に出会える点も説明会のメリットです。

また、企業の個別説明会では内定直結型の選考ルートが用意されることもあります。志望企業のイベントは欠かさずチェックしましょう。

企業のホームページを確認する

志望企業が決まっている場合は、企業の採用ページを確認しましょう。「よくある質問」やお知らせ欄に、秋採用や通年採用の有無が記載されている場合もあります。定期的にチェックすることで、最新の募集情報を見逃さずに済みます。

さらに、人事部へ直接問い合わせることで、最新の採用状況を確認する方法も有効です。公式な情報をいち早く入手できれば、早めの行動が可能になり、就活のチャンスを広げることにつながります。

就活サイトや求人サイトを利用する

秋採用や冬採用を実施する企業の情報は、就活サイトや求人サイトで効率的に探せます。「秋入社」「秋採用」「新卒」などのキーワードで検索すると、該当する求人を見つけやすいでしょう。

春夏の採用と比べると掲載数は少ないですが、複数のサイトを活用すれば選択肢を広げられます。さらに、エージェントサービスを利用すれば、自分に合った企業を紹介してもらえることもあります。このようなツールを活用し、自分に適した企業を効率的に探しましょう。

OB・OGや大学のキャリアセンターに相談する

秋採用や冬採用では、OB・OGや大学のキャリアセンターの活用も有効です。OB・OGに相談すれば、職場の雰囲気や採用状況など、一般には得にくい情報を入手できるでしょう。

また、キャリアセンターには、企業から直接送られた求人票が届いていることがあります。このような企業は大学とのつながりが深いため、内定の可能性が高まります。知人や大学のサポートを活用し、効率的に情報を集め、秋採用・冬採用での就活成功につなげましょう。

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秋採用で内定を獲得するには?

ここからは、秋採用で内定を獲得するためのポイントを紹介します。

・秋採用を受ける理由を明確にする
・志望動機を深掘りする
・面接対策を繰り返し行う

それぞれ見ていきましょう。

秋採用を受ける理由を明確にする

秋採用でよく聞かれるのが、「なぜ秋採用を受けたの?」「なぜ春や夏の採用を受けなかったの?」といった質問です。「なんとなく」「内定がもらえなかったから」「エントリーが残っていたから」といった理由では企業も採用に踏み切れません。

ポイントとしては、どのような過程で受けようと思ったのか、説得力のある伝え方をすることです。

伝え方の例

「もともとは違う業界を見ていました。しかし、春〜夏採用では深く考えずに業界を選んでいました。就職活動を進める中で、改めてどのような仕事をしたいか考えた結果、視野が広がり御社と出会えました。」

志望動機を深掘りする

秋採用では企業側の採用意欲が高く、自社にマッチした就活生の囲い込みが始まります。志望動機に納得してもらえれば、採用してもらえる可能性も高まるでしょう。

秋採用では、「ただなんとなく」で受けていたのでは他のライバルに負けてしまいます。企業は就活生が自社に対して本当に興味を持っているのか見極めたいと考えているので、志望動機に対して深掘りの質問もしてくるでしょう。

なぜ秋採用でその企業を受けたいのか、秋採用を受ける理由とともに伝えられるようにしておくのがポイントです。また、」「入社後の目標は?「なぜ同業他社ではなく当社なのか?」といったように、深掘りされそうな質問は予測して回答を準備しましょう。

自己分析をやり直す

秋採用では、春や夏と比べて、募集企業や求める人材像がより明確になっている傾向にあります。企業のニーズに沿った人材であることをアピールするために、自分の強みや就活の方向性をあらためて整理することが大切です。

「自分はどのような環境で力を発揮できるか」「企業にどのような価値を提供できるか」を再確認できれば、さらに内定に近づきます。春の選考で良い結果が得られなかった人でも、原因を振り返り成長した自分を言語化し、より説得力のある自己PRにつなげましょう。

志望動機をブラッシュアップする

秋採用で内定をもらうためには、志望動機のブラッシュアップも必要です。秋採では、企業も「短期間で結論を出さなければならない」という課題を抱えています。そのため春採用以上に、本当に自社を選びたい応募者を見極めることに尽力します。

つまり就活では、表面的な志望動機ではなく、自分の経験・価値観と企業の特徴を深く結びつけた志望動機が求められるのです。秋採用では募集人数が限られているため、動機の完成度が合否を左右するといっても過言ではありません。

面接対策を繰り返し行う

面接対策を徹底しましょう。初めは緊張していた面接も、対策を繰り返すごとに徐々に慣れていきます。

反対に、面接対策が甘ければ、緊張してしゃべれない、伝えたい内容が伝わらないなど、うまくいかない原因となる可能性があるため要注意。

よくある質問の準備をただするだけでなく、深掘りに対する返答や逆質問も対策しましょう。

希望業界や企業選びの幅を広げる

秋採用を実施する企業は、春夏の採用で予定人数に満たなかった企業が多いため、選考の難易度が高くなる傾向があります。そのため、業界や職種にこだわりすぎず、「自分の強みを活かせるか」「企業に大切にされるか」などの視点での企業選びが大切です。

視野を広げることで、新たな選択肢が見つかる可能性もあります。秋採用では柔軟な考え方が就活のカギとなるため、企業研究を深めながら自分に合う環境を探しましょう。

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秋採用の注意点

秋採用での内定を目指す際は、どのような点に気をつけるとよいのでしょうか。以下で2つのポイントを紹介します。秋採用に応募する根拠を明確な形にしたうえで、限られた採用枠を勝ち取れるよう取り組みましょう。

秋採用ならではの質問をされる

秋採用の面接では、応募に至った経緯や理由を深掘りされることがあります。春〜夏採用の求人が数多く存在する環境で、なぜ秋採用に応募したかを知るためです。

回答する際は、ポジティブな理由づけが大切です。たとえば、「自分に合う企業を粘り強く探した」「秋採用の職種を志望した」などの理由が好印象につながるでしょう。

一方、「就活がうまく進まなかった」「求人をたまたま見つけた」などの理由は資質に欠けると評価されるおそれがあります。

内定倍率が高くなる場合がある

秋採用は春〜夏よりも採用予定人数が少ないため、応募者が多いと倍率は高まります。

とくに人気企業や専門職の求人は高倍率です。一般の就活生に加えて、海外の大学から帰国する留学生や、体育会系の学生が秋採用に応募します。

秋採用で確実に内定を取りたいのであれば、応募先の企業は幅広い選定が重要です。採用が簡単に取れるとは限らないことを理解しておきましょう。

春夏採用よりも企業数が少ない

秋採用は、春夏の採用で枠を満たした企業が募集を行わないため、エントリーできる企業が減少します。選択肢が限られる一方で、応募者数が減ることで競争率が下がる可能性もあります。

ただし、ホワイト企業や大手企業など、人気企業の募集があれば応募が集中するため、難易度は変わりません。秋採用の就活に挑戦するなら、エントリー可能な企業の情報を早めに集め、迅速に選考対策を進めることが内定獲得のポイントになるでしょう。

中小企業やベンチャー企業が多い

秋採用の就活では、大手企業の募集が減少する一方、中小企業やベンチャー企業の求人が多い傾向があります。特にBtoB企業や大手企業のグループ会社、地方企業など、知名度は低いものの安定した経営をしている企業も少なくありません。

また、成長途上の企業では、新規事業の立ち上げや既存事業拡大を目的とした採用がされることもあります。企業の知名度にとらわれず、事業内容や成長性を重視して選考に臨むことで、満足のいく就職先を見つけられるでしょう。

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【対策必須】秋採用で聞かれやすい質問3つ

ここでは、秋採用の面接で聞かれやすい質問を3つご紹介します。秋採用の面接では、春採用の面接とは異なる対策が必須。なぜわざわざ秋採用を狙っているのかを言語化し、面接官を心から納得させられるような回答を作成しましょう。

春・夏採用で当社を受けなかった理由はなんですか?

この質問では、応募者の就活への姿勢や、企業選びの基準が確認されています。自分なりの判断軸を持って動いていることを伝えるために、志望動機との整合性の取れた理由を伝えましょう。「なんとなく」や「タイミングが合わなかったから」などは避け、一貫性のある回答を心がけます。

【回答例】

春・夏の時点では、業界の幅を広げて研究していました。御社の理解が十分でなかったため応募を見送りました。その後、説明会やOB訪問を通して事業内容や社風を深く知り、自分の志向と最も合致すると感じました。秋採用では明確な志望動機を持って応募しています。

内定が出ていない理由は何だと思いますか?

この質問では、自己分析力と課題改善力が確認されています。ただ反省をするだけではなく、客観的に原因を振り返りつつ「今自分がどのように行動しているのか」を伝えることが大切です。間違っても、企業側に責任を押し付ける回答は避けましょう。

【回答例】

初期の面接では、自分の強みを具体的な経験と結びつけて伝えきれていなかった点が課題でした。以後、面接練習や振り返りを重ね、エピソードを整理して伝える力を磨いてきました。現在は、以前よりも自分の強みを明確に説明できるようになっています。

もし内定が出なかったらどうしますか?

この質問では、就職に対する覚悟や計画性、問題解決力などが確認されます。諦めや焦りではなく、長期的な目線で努力を続ける姿勢を伝えましょう。「内定がなくても前向きに行動できる」という気持ちを伝えられれば好印象です。

【回答例】

まずは秋採用で全力を尽くしますが、結果に関わらず自分の目指す方向性は変わりません。もし内定が出なかった場合は、冬採用や既卒枠も視野に入れ、インターンや資格取得などを通じて力を磨き続けます。焦らず、成長を積み重ねたいと考えています。

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志望企業の内定判定がわかるサービス『REALME』

AI面接で企業の内定判定を算出するサービスの「REALME」を紹介します。AIとの対話内容を分析し、グラフ化した能力に基づいて10段階の内定判定が確認できるサービスです。秋採用の選考対策に、ぜひ活用しましょう。

内定判定で現在の自分と志望企業の距離を確認できる

REALME」のAI面接で内定判定を確認することで、志望企業に対する現時点の到達度が分かります。志望企業の最終面接に進んだ就活生と自分を比較し、細かな分析が可能です。

秋採用が本格化する前に志望企業の内定判定を把握すると、現状の改善を目指して選考対策に多くの時間をかけられるでしょう。

過去の内定者からAIで作成した模範回答が見られる

他の就活生がAI面接で記録したデータを閲覧できる点は「REALME」の強みです。志望企業の合格基準に達した人のデータは、面接対策を進める際の参考にできます。

採用時期を問わず、企業には一定の評価基準があります。つまり秋採用の選考対策では、春〜夏採用のときに蓄積されたAI面接のデータも活用可能です。

自分が秀でている・足りないスキルや特性をAIで客観的にわかる

REALME」のAI面接を利用すると、スキルや特性が数値化されて自己分析に役立ちます。就活では、自分の強みと課題を正しく認識したアピールが重要です。

前に踏み出す力、考え抜く力などの14項目に基づいてAIが分析した能力は、グラフで可視化されます。フィードバックを参考にして、内定判定の向上を目指しましょう。

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秋採用に関するQ&A

Q. 秋採用は厳しい?受かりやすい?

秋採用はエントリーできる企業が限られるため、厳しいのは確かです。しかし、企業だけでなく応募側の就活生の数も減るため、一概に「厳しい」、「受かりやすい」とはいえません。自分の価値観やキャリアプランとマッチした企業といかに出会えるかが鍵となります。

秋採用はなぜ「やばい」?対策ポイントや注意点を解説

Q. 企業が秋採用をする目的は?

企業が秋採用をする目的は以下の通りです。

・辞退者の穴埋めをしたい
・採用人数が足りていない
・春・夏にいなかった優秀な人材を採用したい

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