最終面接での手応えがなかったのに合格したという場合もあります。「手応え」をどのように感じるのかは人それぞれですが、合否を判断したり、次の面接に活かしたりする際の基準となります。本記事は、最終面接で手応えありのポイントや手応えなしのポイントを解説するのでぜひ参考にしてみてください。
独自調査:面接官の対応の悪さで手応えの無さを感じるのは3割強!
(ABABAの学生ユーザー50人へ独自にアンケート調査)
ABABAが行った独自のアンケートによると、調査対象者のうち32.7%もの人が、面接官の対応の悪さから面接の手応えがないと感じたと回答しています。
手応えの有無につながる要因はさまざまなものの、面接官のちょっとした言動から「手応えなし」「もう面接に落ちた」と落ち込む人は少なくありません。
しかし、手応えがないと感じることは主観的な感覚です。ここからは、手応えのあり・なしについて具体的に考えてみましょう。
最終面接で感じる「手応え」とは?
最終面接で感じる「手応え」は人それぞれですが、例えば「面接官の反応がよかった」「一歩踏み込んだ質問をされた」「伝えたいことをすべて言えた」などプラスに感じられた場合、手応えがあったと言って良いでしょう。
最終面接で「手応えあり」と感じる10のポイント
最終面接で感じる「手応え」は人それぞれで、手応えがあったからといって合格するとも限りません。終わった後、自分自身の合否の判断基準など振り返ってみて、次の面接対策の基準にもなります。
1. 面接以降の予定について案内される
企業は入社して欲しいと思う学生に対して、ほかの会社に行かないようにするため今後の予定を早めに案内します。
最終面接を受けた学生が面接中に、社長面接の予定や入社前の手続きについて案内されることがあれば、それは面接の「手応えあり」と見てよいでしょう。
2. 最短で可能な入社日を聞かれる
最終面接で手応えを感じるポイント1つ目は、最短で可能な入社日を聞かれることです。企業側で考えると「この人材がうちに欲しい!」と思ったのであれば、いつから入社が可能なのか気になります。
その際に、入社日はできるだけ早い方が良いですが、先になることや入社日が曖昧であれば、きちんとした理由を答えられるようにしておきましょう。
3. 入社後のことを質問される
入社後の勤務地や職務内容について聞かれた場合も、面接の「手応えあり」と考えられます。入社を前提として「希望の勤務地はありますか?」と質問されたり「営業で活躍して欲しい」と言われたりすることは、その学生に自社で活躍して欲しいと期待するためです。
また、最終面接の時点で具体的な話をすることによって、ミスマッチによる内定辞退や入社後の早期退職を防ぐ狙いもあります。
4. 他社の選考状況について質問される
並行して進んでいる他社の選考状況に関して質問されることも、面接の「手応えあり」と感じられるポイントです。
企業からすると、自社で獲得したい学生が競合する他社に取られるのではないかと考えます。そのため、採用を考えている学生に対しては、他社の選考を受けている状況や今後の就活の予定について尋ねる傾向があります。
5. 会社の魅力や働きがいについて説明を受ける
企業は、採用したい学生には自社に興味を持って欲しいと考え、自社の魅力をアピールします。面接官が会社の魅力や働きがいについて熱心に説明するようなら、学生に対して入社して欲しいと思っている可能性が高いと考えられます。
特に学生からの逆質問に対して誠実に答える姿勢を見せるようであれば、それは学生に企業への期待感を持たせたい気持ちの表れです。大いに「手応えあり」と見てよいでしょう。
6. 面接官が終始笑顔
最終面接で手応えを感じるポイント2つ目は、面接官が終始笑顔だったことです。面接官が笑顔であったり、視線を合わせて話を聞いてくれていたりと、積極的な姿勢であれば面接者の話に関心を持っているということになります。
ただしこの場合、面接者をリラックスさせるためや、不合格であっても会社のイメージのために面接官が終始笑顔のケースも多いです。
7. 答える内容や態度を褒めてくれる
質問に対する受け答えの内容を面接官が褒める場合も「手応えあり」と見られます。学生時代のエピソードや何かに取り組んだ姿勢を興味深そうに聞き、深堀りしてくることは、自社に入って欲しい気持ちの表れである場合が多いでしょう。学生に対してコミュニケーションが取りやすいと感じている、あるいは社員として欲しいと思っている可能性が高いと考えられます。
8. 面接官がこまめにメモを取っている
最終面接で手応えを感じるポイント3つ目は、面接官がこまめにメモを取っていることです。大人数の面接をしていると誰がどういった受け答えをしたのか、会話や特徴を忘れてしまうことや、顔と名前が一致しないこともあります。
印象的だった情報は忘れないためにもメモを取る面接官は多いでしょう。
9. 質問が多い
最後の最終面接で手応えを感じるポイントは、質問が多いことです。面接官が面接者に興味を持っていればもっと知りたいと思い、自然と質問も多くなります。
ただ単に質問が多いからといって脈があるわけではありません。面接官が理解できない返事であったり、受け答えが不十分であれば質問するのは当然です。
10. 面接時間がオーバーする
面接の時間が予定より長くなった場合も、手応えが感じられるポイントです。面接が長いことは面接官が学生に興味を持っている証しであり、選考を通っている可能性が高いことにつながります。
その一方で、学生の話しが冗長で的を得ず、面接が長引いた可能性もあります。
面接官の熱量が高いことで面接時間が長くなった場合は、手応えを感じられるでしょう。
最終面接で手応えを感じて受かった体験談
就活生向けにインタビューを行った結果、最終面接で手応えを感じて実際に合格した時は「逆質問の時間が長い」「面接官が自分のことを知ろうとする姿勢が強い」といった声が多い傾向にありました。
面接官からの質問の数が少なく、逆質問の時間が面接時間の大半を占めていた時は大体最終面接に通っていました。質問に関しては、数は少ないものの深掘り質問が多かった気がします。
逆質問の時間をたっぷりと取ってくれ、かつ真摯に質問に回答してくれました。
面接官が、会社の良いところを自主的ににアピールしてくれる。面接が進むほど、反応が大きくなる。(知ろうとする姿勢が強くなる)私の人柄を褒めてくれる。面接なのに楽しかったと感じる。
あくまで手応えにはなりますが、最終面接が候補者をより深く知るための時間に使われる場合、最終面接までの選考フローで基本的なスキルや会社との相性の確認ができていて、内定しやすいようです。
最終面接で「手応えなし」と感じる7つのポイント
続いて、最終面接で「手応えなし」と感じるポイントを紹介します。
1. 面接時間が短い
最終面接で「手応えなし」と感じるポイント1つ目は、面接時間が短いことです。面接時間が短いということだけで合否の判断はできませんが、質疑応答があっさり終わってしまうと「興味がない」と感じられているというケースもあります。ただし、最終面接で面接時間が短い場合、すでに合格と決定しているため面接者の最終確認のみで終了となる可能性もあります。
2. 面接官の表情が浮かない
最終面接で「手応えなし」と感じるポイント2つ目は、面接官の表情が浮かないことです。何を答えても無表情であったり頷いてくれなかったりすると、落ちたかもと不安になる面接者は多いです。
面接者が何を言いたいのか理解できない場合、表情が固くなることもあります。ただし、ストレス耐性があるかを試していたり、話を聞くことやメモを取ることに真剣になっていたりすることで表情が固くなっている面接官もいます。
3. ありきたりな質問しかされない
最終面接で「手応えなし」と感じるポイント3つ目は、ありきたりな質問ばかりされることです。面接でよくある見本のようなことしか尋ねられず、その回答に対しても深掘りする質問がない場合、面接官に興味を持ってもらえていない可能性が高いでしょう。
ただし、深く質問する必要がないほどESにうまくまとめてあるケースも、短い質問ばかりになる傾向です。ありきたりな質問をされることは、必ずしも不合格のフラグになるわけではありません。
4. 発言を否定される
最終面接で「手応えなし」と感じるポイント4つ目は、発言を否定されることです。「あなたが思うような仕事はありません」「あなたの考えは自社の理念と合いません」というような対応をされて、自分の考えがすべて否定されてしまった場合、大半の人は面接に落ちたと感じることでしょう。
ただし、これは圧迫面接の可能性もあります。厳しい言葉を投げかけて、問題への対応力やストレスへの耐性を見ているとも考えられます。できるだけ前向きな発言をして、入社への熱意を伝えましょう。
5. 質問にうまく答えられない
最終面接で「手応えなし」と感じるポイント5つ目は、質問にうまく答えられないという、自分自身の問題です。準備不足・勉強不足で答えられない場合もあるでしょう。面接官の意図とは異なる回答をすると、コミュニケーションがうまく取れず、準備不足であることが面接官に伝わってしまいます。
このような場合は気持ちを切り替え、次の面接ではしっかり準備をして自身の考えを答えられるようにしましょう。
6. 沈黙が続く
最終面接で手応えを感じないポイント最後は、沈黙が続くことです。最終面接で緊張して頭が真っ白になって言葉が出てこないときもあります。
そのまま何も言わず沈黙が続いてしまうのはマイナスな印象を与えてしまうため、「少し考える時間をください」と答えたり、緊張しているということを素直に伝えましょう。
7. 面接で何が評価されるかを就活生自身が知らない
面接で手応えが感じられないポイントとして重要なことは、何が評価されるかを就活生自身が知らない点です。
採用面接は、企業が就活生を採用するかを判断するために行います。学生をさまざまな視点から見ていますが、学生自身がどこを見られているか理解していなければ、手応えは到底感じられないでしょう。
新卒者にとって採用面接は初めての経験であるため、判断基準を知らないことは無理もありません。一般的な評価ポイントを知り、面接で手応えを感じられるようになりましょう。
多くの企業に共通する面接での評価ポイントは次の通りです。
・企業理念や業務に対する理解度
・将来性が感じられるか
・清潔感や話し方から受ける印象
最終面接で手応えなしだったのに合格する理由
「面接時間が短かった」「面接官が無表情だった」「沈黙が続いた」など、自分自身が最終面接で手応えなしと感じていても合格するケースもあります。
会社が求めているスキルや経験がある
最終面接で手応えなしだったとしても、会社側が求めている経験やスキルが身についていると合格する場合もあります。目にみえる資格や検定などのスキルも重要ですが、柔軟性や忍耐性、効率性、協調性など会社によって求める人材はさまざまです。
会社がどういった人材を求めているのかを研究し、それに沿ったアピールを「経験」とともに伝えられるかがポイントになります。
質疑応答が十分だった
最終面接で質問が少なかった、面接官の反応がイマイチだったなど手応えをあまり感じられない場合でも合格になるケースも。1つの質問に対しての回答内容が十分であればそれ以上聞くことはないと思う場合もあります。
最終面接で手応えなしだったのに受かった体験談
就活生向けにインタビューを行った結果、手応えなしで合格するケースには「面接官の性格」「面接官との相性」も大きく関係するようです。
面接官のリアクションが薄くて、自分の話や回答に興味がなさそうだなと思ったが、実は受かっていた。入社後に話を聞くと、その人はもともとリアクションが薄い人のようでした。
最終面接で手応えがないと感じた場合でも、十分チャンスはあります。手応えがなかったことに落胆しすぎず、切り替えて次の選考に臨みましょう。
最終面接で判断が分かれるポイント
最後に、最終面接で合否の判断が分かれるポイントを解説します。
面接時間が長い
面接時間が長い場合、面接官はもっと面接者のことを知りたいと感じているということになります。
長いから短いからといって合否の判断ポイントにはなりませんが、面接時間が長いと自分に興味があるか、または1つの質問に対しての回答が不十分であるのかのどちらかです。
面接官がリラックスした様子だった
面接官が笑顔でリラックスした様子であった場合でも合否の判断にはなりません。採用するかどうかではなく、話の内容が面白かったり、相性が良かったりすれば面接官も自然と笑顔になるでしょう。
また、不合格になった面接者も「顧客」になるのであれば、会社の印象を悪くしないためにも笑顔で振る舞うことも考えられます。
結果が遅い
最終面接が終え、結果の期日ギリギリになっても連絡がない場合、応募者が多くて時間がかかっているか、合格者に先に連絡をしているか、最後まで合否を悩んでいるかなどが考えられます。
また、不合格者には連絡をしない会社もありますが、そうでない場合で期日が過ぎても連絡がないときは企業に問い合わせてみましょう。
志望企業の内定判定がわかるサービス『REALME』
面接での手応えが気になる人は、就活サポートサービス「REALME」を活用してはいかがでしょうか。「REALME」ではAI面接の結果をもとに、志望企業の内定判定が分かるサービスです。おすすめする理由を紹介しましょう。
内定判定で現在の自分と志望企業の距離を確認できる
「REALME」のAI面接を利用すれば、自分の能力を可視化できます。志望企業の最終面接まで進んだ就活生のデータと比較し、内定を獲得できる可能性=内定判定が確認できます。
自分が今いる立ち位置を把握し、内定判定が上がるよう面接の受け答えをブラッシュアップすれば、面接の手応えを掴めるようになるでしょう。
過去の内定者からAIで作成した模範回答が見られる
「REALME」では、志望企業の合格ラインを突破した就活生の、AI面接・ESデータを閲覧できます。優秀な就活生の過去の受け答えを参考にすることで、面接で好印象を与えるには何が足りないかが分かります。
自分1人では気づけなかった改善点が見つかり、面接で手応えが感じられるようになるでしょう。
自分が秀でている・足りないスキルや特性をAIで客観的にわかる
「REALME」のAI面接を受けると、能力・人柄・経験について精密に評価され、自身が持つスキルや特性のうち人より秀でている部分や足りない部分が分かります。
前に踏み出す力・考え抜く力・チームで取り組む力など14の評価軸があり、10段階で評価されるため、何を面接でアピールすればよいかが見えてきます。
AI面接のフィードバックを確認して内定判定を向上させれば、自信を持って面接に臨めるでしょう。
最終面接で手応えなしでも合格する場合もある
最終面接で手応えなしでも合格するケースもあります。手応えを感じるのは人それぞれですが、ポイントだけおさえておけば面接の合否を判断したり次の面接に活かせる基準になります。