研究職の志望動機に盛り込みたい内容や例文を紹介

研究職 志望動機

研究職を目指すうえで、志望動機にどのようなことを書けばよいのかが分からない就活生は多いでしょう。本記事では、そもそも研究職はどのような仕事なのかや、その内容を詳しく説明します。また、研究職の志望動機に盛り込みたいポイントを解説し、例文も併せて紹介します。

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もくじ

研究職の種類

研究職には大きく分けて3つの種類があります。ここでは、研究職の種類とそれぞれの特徴、仕事内容を解説します。

基礎研究

基礎研究とは、新たな製品の誕生を目指し、科学的な理論や原理に基づいて研究することです。基礎研究は利益に直接結びつく職業ではありませんが、世界に存在しない分野を開拓し続けて新たなものを見つけ出し、将来の製品開発に貢献するビジネスといえます。

新たな製品やサービスを短期間で生み出せる可能性は低く、すぐに結果が出ることはありません。何十年と長期にわたり研究を続けて結果を出すことがほとんどであり、継続的な探究心や根気が必要な仕事です。

ただし、情報科学や生命科学に関する基礎研究は比較的早い段階から社会で活用される傾向にあります。一方、数学や素粒子文理学などの分野では、長期的な研究が一般的であり、社会で活用されるまでに多くの時間がかかります。

応用研究

応用研究は、基礎研究で出た結果を基盤として応用や改良を繰り返し、社会で実用化する方法を見つけ出す役割を担います。市場に出回る製品作りが目的であり、実践的なアプローチと結果が求められます。

応用研究では、製品の実用化に向けて、特定の課題やニーズに対する具体的な解決策を研究します。データ分析や実験、モデリングなど業務内容は多岐にわたります。

高い専門性が求められる職業であり、特定の業界やサービスに精通した人は即戦力になる可能性が高いでしょう。

開発研究

開発研究は、応用研究で出た成果に対して、知識や理論を用いてより具体的な設計をし、市場への導入を目的とする職業です。一般的に、基礎研究と開発研究は似たものであると捉えられやすいですが、厳密には大きく異なります。

基礎研究は「技術や知識の基礎」の開拓が目的であり、開発研究は「製品」を生み出すことを目指します。簡単にいえば、基礎研究は「0から1」を作り出すものであり、開発研究では、「1から10や100」に設計・開発し社会へ導入するものといえるでしょう。

市場へ導入し社会での実用を目指す仕事であるため、応用研究で出た成果をさらに発展させ、システムやプロセスの向上を図り新しい製品を生み出すことが求められます。

研究職の志望動機に盛り込みたい内容

研究職の志望動機には、他の就活生と差別化を図るためのコツがあります。ここでは、研究職の志望動機に盛り込むと採用担当者の目に止まりやすくなる内容を紹介します。

今までの研究内容と関連付ける

志望動機には、自分が今まで研究したり学んだりした内容を詳しく記載しましょう。自分がこれまで行ってきた研究内容が、企業の事業でどのように活かせるのかへのアピールが大切です。

さらに、その研究から得られたことや、具体的な過程を盛り込んで作成すれば、他の就活生と差別化が図れます。

研究結果やその過程において事業と共通する点があれば、企業側は即戦力になると判断するでしょう。力を入れた点やどのような工夫をしたのかなどは詳しく記載することをおすすめします。

企業の取り組みについて

志望する企業がどのような取り組みに力を入れているのかを把握したうえで、志望動機を作成しましょう。企業が実施する研究や事業への理解を深めるだけでなく、他企業と比較して特徴や強みを把握することが大切です。

また、事業内容に触れることで志望度の高さをアピールできるため、どのような点で感銘を受けたのかや注目する研究内容などもピックアップしましょう。

企業研究を徹底するだけでなく、インターンシップやOB訪問などへ積極的に足を運ぶこともおすすめです。「この企業が実施する研究でしかできないこと」を見つけましょう。

入社後のイメージ

入社後に携わりたい研究や成し遂げたい目標などを、具体的に伝えましょう。

企業は事業へ貢献できる人物を求めています。自分が入社後どのように取り組み、活躍したいのかを明確に記載すると、効果的なアピールにつながります。将来のビジョンが明確であればあるほど入社後の活躍をイメージしてもらいやすくなり、企業への熱意が伝わるでしょう。

また、自分の得意なことやこれまでの研究で得たスキルを、入社後どのように活かしたいのかも伝えることをおすすめします。「◯◯部門で◯◯賞を目指したい」「◯◯の称号を獲得したい」など、入社後の目標を盛り込むと、より具体的な志望動機になります。

具体的なエピソード

志望動機では、これまでの研究やその過程について具体的に述べましょう。例えば、研究内容や結果だけを説明するのではなく、なぜ研究を始めたのかやどのような目的があったのかも記載します。ほかにも、研究する過程でどのような課題があり、どのように改善したのかなどのエピソードも効果的です。

具体的に伝えることで志望理由の説得力が増し、「即戦力になれそう」「◯◯研究に向いていそう」などの好印象につながります。

研究職の志望動機例文

ここでは、研究職の志望動機を例文で紹介します。どのような研究分野を志望するかは人によって異なるため、あくまで参考としてご覧ください。

例文①研究開発の志望動機

生薬の研究開発を志望する場合の例文は以下の通りです。

「私は、漢方の研究開発を通して、子どもから年配の方まで幅広い世代の人たちの健康増進と病状改善に寄与したいと思い、貴社を志望しました。

私は喘息をもっており、2歳の頃から5種類の薬を毎日飲んでいましたが、成人しても病状が治らず悩んでいました。そこで漢方の専門医に相談したところ、飲む薬を減らして漢方薬と併用する提案を受けました。おかげで現在では、年間を通して発作がほとんど出なくなるまでに回復しています。

この経験から、漢方の効用に興味をもち、学生時代は漢方研究会へ参加しました。生薬を使った実習や身近で処方される漢方との比較など、ユニークな学びを通して、将来は漢方の研究に携わり多くの人の健康を守りたいと思うようになりました。

貴社では、他の企業がまだ手をつけていない先進的な漢方薬の開発・設計を実践しています。私の漢方薬への研究に対する根強い探究心と継続力は、貴社のさらなる生薬開発に寄与できると考え、志望しました。」

例文②商品開発研究の志望動機

日用品開発の場合の例文を以下に示します。

「私は、毎日の暮らしを便利にする日用品をつくり、多くの人のニーズに答えられるものを生み出したいという思いから、貴社を志望しました。

私は◯◯大学で、化学工学を専攻しています。ものづくりの工程である、素材開発から製品化までを身につけながら日々研究に励んでいます。そのなかで、将来はこれまでになかった革新的な商品を生み出し、より豊かな生活を提供したいと思うようになりました。

そして貴社のインターンに参加し、常に新たな科学技術に挑戦し続ける信念に大変感銘を受けました。

貴社では、新たな付加価値をもつ商品をつくり、多くの人に喜ばれるものを生み出し続けています。私のものづくりに対する熱意や努力は、貴社のさらなる商品開発研究に寄与できると思い、志望しました。」

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研究職の志望動機は入社後になにがしたいのかを伝えよう

研究職は理系学生からの人気が高い一方で、採用枠数が限られ倍率が非常に高い点が特徴です。志望企業の事業内容や研究内容をしっかりと把握しつつ、これまで経験した研究成果や過程を盛り込んでアピールすれば、他の就活生と差別化が図れるでしょう。

研究職の志望動機では、事業でどのような取り組みをしたいのかや、どのような結果を出して企業貢献したいかなどをはっきりと伝えることが大切です。「REALME」を使えば、自分の強みや弱み、アピールポイントをもとに志望動機を作成できるでしょう。研究職の志望動機作成や面接対策をしたい方は、ぜひ「REALME」を活用してください。

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