オファー面談で内定取り消しは殆どない!例外・注意点を解説

オファー面談 内定取り消し

本記事では、オファー面談で内定が取り消される可能性があるのかを詳しく解説します。また、オファー面談でミスマッチを防ぐために把握しておきたいことも合わせて紹介します。

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もくじ

オファー面談での内定取り消しがないのは法律で原則認められていないため

オファー面談は、内定者が自ら内定辞退を申し出ることは可能ですが、企業側が内定を取り消すことは基本的にできません。通常、どのような企業においても、内定が決定した時点で雇用契約が成立します。そのため、よほどな理由がない限りオファー面談で内定を取り消すことは認められません。

また、雇用契約が成立したあとに内定を取り消す行為は実質解雇にあたるため、合理的な理由がなければオファー面談で内定が取り消されることはないでしょう。

(例外)オファー面談で内定が取り消されるパターン

前述の通り、基本的にオファー面談で内定が取り消されることはほとんどありません。一方、条件を満たせなかったり重大な事件を起こしたりした場合、内定取り消しになる可能性もあります。

ここでは、オファー面談で内定取り消しになると考えられる6つのパターンを紹介します。

卒業見込みの年度で卒業できなかった

オファー面談で内定が取り消される理由として最も多く考えられることが、卒業できなかったパターンです。とくに「大学卒が雇用条件のひとつ」と定める企業では、内定者が卒業できなかった場合、条件を満たせないと判断して内定を取り消すことがあります。

新卒採用では、新年度の4月1日までに卒業できない場合は内定取り消しになるでしょう。

基本的に、内定が決まったら「始期付解約権留保付労働契約」という契約が成立します。これは、入社までにやむをえない事情が生じた場合、内定取り消しが認められる労働契約です。

卒業できなかった場合はこの契約違反に該当するため、内定取り消しになる可能性が考えられます。

経歴詐称があった

経歴詐称があった場合も、内定取り消しに繋がります。

オファー面談での内定取り消しは、詐称内容を社会通念的に見たうえで認められるかどうかが判断の基準です。

学歴や経歴、資格などの詐称などが判明した場合、オファー面談で内定が取り消される可能性があります。とくに、採用の合否へ直接関わるほどの重大な詐称があれば、内定が取り消されるでしょう。

例えば、資格や最終学歴を応募の必須要件とする企業で詐称した場合、条件を満たさないと判断され、内定取り消しの対象になります。

健康状態が悪化した

病気や怪我で長期間入院しなければならなかったり、通常の業務に支障をきたす程度に健康状態が悪化したりした場合、オファー面談で内定が取り消される恐れがあります。

また、健康に問題があることを知っていたにも関わらず、それを隠したり虚偽の申告をしたりしたことが判明した場合も、内定取り消しが考えられます。

ただし、業務に支障をきたさない程度の病気や怪我では内定取り消しは基本的には認められません。企業へ健康状態を事前に申告したうえで内定をもらった場合も同様であり、内定は取り消されないでしょう。

刑事事件を起こした(過去に起こしていたことが分かった)

内定者が入社前に窃盗事件や暴行、詐欺グループへの関与など、刑事事件とされる重大な犯罪を犯した場合、高確率で内定が取り消されます。また、過去の犯罪歴を隠蔽した場合も同様で、オファー面談で内定取り消しになる可能性が高いと考えられます。

社員の刑事処分が確定すると、企業のイメージに悪い印象を与えるため、ほとんどの企業は内定取り消しを実施するでしょう。

SNSで炎上した

不特定多数の人が閲覧するSNSへの悪質な書き込みは、オファー面談において内定取り消しに繋がる可能性があります。例えば、内定先の担当者の悪口を書いたり、過度な飲酒や喫煙が分かる様子を投稿したりすると、企業イメージを著しく悪くするため内定取り消しになる場合があります。

また、迷惑行為を動画に撮って投稿したり、ルールに反する行為をSNSへ載せたりすることも、内定取り消しにつながるでしょう。

(企業都合)経営状態が悪化した

内定先の経営状態が著しく悪化した場合、以下の整理解雇の4要件を満たすと内定取り消しが認められます。

  • 人員削減の必要性:経営上人員整理が必要と判断できるかどうか
  • 解雇回避の有無:退職者の募集や解雇以外の経費削減などを行っているか
  • 対象者選定の合理性:解雇対象者を合理的基準で選定できているか
  • 解雇手続きの履行:解雇対象者との間で協議し十分に説明できているか

なお、経営状態の悪化における内定取り消しは企業側の都合ですが、内定者は認めなければなりません。

参考:厚生労働省「整理解雇には4つの要件が必要

オファー面談の目的は入社後のミスマッチを防ぐこと

オファー面談は、自分の要望や疑問を聞いてもらえる絶好の機会です。面談時は担当者へ積極的に質問しましょう。以下、オファー面談でどのようなことを聞けばミスマッチが防げるのかをご説明します。

絶対に譲れない労働条件のみをすり合わせよう

給与や福利厚生などの待遇のほか、役職や勤務地など「自分の絶対に譲れない労働条件」をあらかじめ決め、オファー面談で交渉しましょう。ただし、自分の希望通りにしたいがために、全ての労働条件を交渉することは避けてください。要望が多い人と思われ、印象が悪くなります。

また、労働条件を交渉する際は、それらを希望する理由をきちんと伝えましょう。根拠や理由が明確な正当な主張は、むしろ高評価につながります。

仕事見学や現場担当者との面談も打診してみよう

ほとんどの企業は、学生とのミスマッチを防ぐために、オファー面談で就活生の要望を聞いています。例えば勤務予定の仕事現場を見学したい場合、打診すると案内してもらえる可能性があります。また、面談における担当部署の現場社員の同席や、社員との会談の場のセッティングも要望することが可能です。

積極的に打診することで、ミスマッチを防ぐことができるでしょう。

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オファー面談だけでなく内定取り消しがないよう、卒業までもきっちりこなそう

オファー面談で内定が取り消されることは稀です。ただし、就職先が決まったことで気が緩み、学業や私生活に影響が出てトラブルに発展することもあり得ます。内定取り消しがないように、日々注意して過ごしましょう。

もしもオファー面談で内定取り消しになった場合は、「ABABA」の活用がおすすめです。企業からのスカウトで自分の市場価値を再確認しつつ、自身にふさわしい会社と出会えるでしょう。

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