面接では誰もが経験する「言葉に詰まる」という状況。このような場面で焦って対応を誤ると、せっかくの面接チャンスを台無しにしてしまうでしょう。しかし、適切な対処法を知り、事前に準備をしておけば、むしろ好印象を与えるチャンスに変えられます。「REALME」のAI面接練習を活用することで、自信を持って本番に臨める可能性が広がります。面接での言葉詰まりの対処法と、避けたい行動、事前対策について詳しく見ていきましょう。
面接で回答に詰まった場合は落ちる?
結論から言うと、面接で回答に詰まっただけで落とされることはありません。もちろんすべての回答に長時間詰まっているようでは「プレッシャーに弱すぎる」と判断される可能性がありますが、思考んお整理のために多少詰まる程度や、難しい質問で詰まる程度であれば、合否に直接の影響はないことがほとんどです。
面接では回答自体のスピード感だけではなく、回答内容や詰まったときの対応なども審査しています。合否を判断する要素は「円滑な回答」だけではないのです。
面接で回答に詰まる時の対処法は?
面接中に質問への回答に詰まることは誰にでも起こり得ます。しかし、適切な対処法を知っておけば、むしろ好印象を与えるチャンスに変えられます。効果的な対応方法を見ていきましょう。
質問を復唱する
面接では予期せぬ質問に出会うことがあります。そのような時、質問内容を復唱することは思考を整理する効果的な方法です。
面接官からの質問を言い換えながら繰り返すことで、回答を考える時間を確保できます。「企業の魅力についてお尋ねいただいたということですね」と質問の意図を確認すると、誠実な印象を与えられます。
この方法は自然な流れで使用することが重要です。不自然な復唱は、面接官から逆効果に映る可能性があります。質問の意図を理解しようとする真摯な態度で臨みましょう。
質問の意図を聞く
面接では質問の真意を理解することに時間がかかることがあります。そのような時は、面接官に質問の意図を確認しましょう。「この質問では、どのような観点からお答えすればよろしいでしょうか」と尋ねることで、面接官が求める回答の方向性を把握できるでしょう。質問の意図が明確になると、的外れな回答を避けられます。考える時間を確保できるメリットもあります。求められている観点が分かれば、回答内容に集中でき、丁寧に確認する姿勢は、コミュニケーション能力の高さを示せます。
素直にわからないことを伝える
面接では緊張や焦りから、無理に答えようとして支離滅裂な回答をしてしまうことがあります。そのような状況では、正直に「わかりません」と伝える方が誠実な印象を与えられます。ただし、この方法をとる時は注意点があります。志望動機や自己PR、転職理由など、面接で必ず聞かれる質問に対して「わかりません」と答えることは避けましょう。これらの質問は事前準備が求められる内容です。予期せぬ専門的な質問や、経験したことのない内容を聞かれた時に、この方法を活用するとよいでしょう。
考える時間をもらう
面接では質問の答えがすぐに浮かばないことがあります。そのような時は「少し考える時間をいただいてもよろしいでしょうか」と伝えてみましょう。この方法を使うと、マイナスの印象を与えることなく思考を整理する時間を確保できます。すぐに応答することも大切ですが、面接では回答の質の方がより重要です。面接官に丁寧に一言添えることで、誠実な印象を与えられます。落ち着いて考えを整理することで、自分の考えや経験を適切に伝えられる可能性が広がります。
わかる範囲で回答する
「わかる範囲だけで回答する」も、面接で詰まったときの対処法です。とくに回答の候補がいくつかある質問や、創造性を求められる質問では、面接官も完璧な解答を求めていません。無理に回答を絞り出すのではなく、手持ちの知識や人間性を活用した回答を伝えることが大切です。
たとえ知識不足であろうと、わかっている内容を上手に活用しつつ論理的に説明できれば、良い印象を与えられます。面接における「伝達力」や「説得力」は、知識以上に重視されるケースも多いものです。
面接後にメールを送る
面接の回答に後悔が残る際は、面接後に担当者にメールを送るのも一つの手段です。面接後のお礼メールは、基本的に「時間をいただいた担当者への感謝の気持ち」を送るものになります。お礼の言葉を述べつつ、自分の考えを簡潔に述べましょう。
評価の大半は面接時の受け答えで決まるため、お礼メールによるアピールはあくまで付属的なものです。とはいえ熱意が伝わるお礼メールが、合否を決めるための最後の一押しになる可能性があります。
逆質問の時間を使って回答する
面接の自己アピールに失敗したと感じたときは、逆質問の時間で巻き返すのも良いでしょう。とくに企業のオリジナリティが高い質問には、聞かれた段階ではすぐに回答が思いつかない場合もあります。時間が経つなかで出てきた回答は、伝え方次第で後から述べることも可能です。
一般的に、逆質問は面接の終盤におこなわれます。今までの時間で浮かんできた考えをまとめ、あらためて自分の回答として伝えましょう。答える際は、逆質問に対応した面接官への感謝の態度を忘れないことが大切です。
面接で回答に詰まる時に避けたい行動は?
面接で言葉に詰まった時、焦ってとってしまいがちな行動は、むしろ評価を下げる原因です。緊張からつい陥りやすい対応を知り、事前に気をつけることで、面接官への好印象を保てます。
沈黙してしまう
面接では緊張や予想外の質問により、頭が真っ白になって言葉が出なくなることがあります。このような時、そのまま黙り込んでしまうことは避けましょう。沈黙が長引くと、面接官はコミュニケーション能力や対応力に不安を感じる可能性があります。質問の意図を確認したり、考える時間をいただくことを伝えたりするなど、何らかのアクションを早めに起こすことが重要です。予想外の質問にも臨機応変に対応する姿勢を見せることで、面接官に好印象を与えられます。
すぐに「わかりません」と答える
面接では考える姿勢を示すことが大切です。質問を受けた直後に「わかりません」と即答することは、面接官に物事を深く考えようとしない印象を与えてしまいます。少し時間をかけて思考する姿勢を見せましょう。「今までそのような経験はありませんが、似たような場面で〇〇のように対応したことがあります」と関連する内容に触れたり、考える時間を申し出たりすることも効果的です。このように誠実に対応する姿勢を示すことで、面接官からの評価を維持できます。
「えっと」や「あの」を繰り返す
面接中の言葉に詰まった際、「えっと」「あの」といった言葉を連続して発してしまうことがあります。しかし、これらのつなぎ言葉を繰り返すことは避けましょう。このような言葉の連続は、動揺や自信のなさが伝わってしまう原因となります。また、面接官からは考えがまとまっていない印象を与えやすく、評価を下げる要因になる可能性があります。言葉に詰まった時は、むしろ「少し考える時間をいただけますか」と丁寧に伝えるなど、別の対処法を選ぶことがお勧めです。
勢いで回答してしまう
面接中に質問の答えが見つからない時、沈黙を避けようと勢いで話し始めてしまうことがあります。しかし、この方法は逆効果です。
考えがまとまっていない状態で話すと、話の筋が通らなくなったり、本題から離れたりしてしまいます。結果として支離滅裂な回答になり、面接官からの評価を下げることにつながります。
言葉に詰まった時は、一呼吸おいて考える時間を確保しましょう。面接では、早さより回答の質が重視されます。落ち着いて思考を整理することで、適切な回答ができます。
面接で言葉に詰まる原因
面接ではさまざまな要因から、スムーズな主張が難しいことがありますよね。ここでは、面接で言葉に詰まってしまう原因をご紹介します。自分の性格や経験を省みつつ、言葉が詰まりやすいシチュエーションを想定し、具体的な対策につなげていきましょう。
人見知りで知らない人と話すのが苦手
面接で言葉に詰まる原因として、人見知りの性質が挙げられます。普段から「初対面の人と話すのが苦手」「自分がどう見られるのか気にしてばかり」という人は、面接というシチュエーション自体に苦手意識を抱いてしまいます。
とはいえ、面接官は誰にとっても初対面であることがほとんどです。人見知りであることは、面接においてマイナスからのスタートを意味します。日頃から、知らない人と話す機会や、言葉で自分を伝える機会を増やすことで、ある程度の対策は可能です。
面接に対する準備が不足していた
面接に対する準備が不足していたことも、面接で言葉につまる原因の一つです。面接を「その場の対応力のみ」で切り抜けられるのは、運と才気に恵まれた一握り。基本的には、事前の練習を積み重ねた人であるほど良い成果を得られます。
とくに企業は事業に関する質問は、事前にリサーチしていなければ答えようがありません。自己分析や企業研究などの準備を怠ったままでは、企業に本気度や情熱が伝わらず、言葉に詰まりやすくなってしまうでしょう。
想定外の質問をされた
想定外の質問をされたときも、面接で言葉が詰まってしまいがちに。どれほど完璧と思える準備をしてきても、完全に想定外の質問をされると思考が止まってしまいます。パニックになり、しどろもどろ回答をした経験がある人も多いでしょう。
想定外の質問では、面接官も「多くの応募者は慌てるだろう」と予測しています。そのため言葉に詰まってしまうこと自体は、悪印象とは言い切れません。言葉に詰まるシーンの切り抜け方や対応力を審査されているため、慌てずに冷静さを取り戻すことが先決です。
丸暗記していた回答を忘れてしまった
面接では、答えるべき内容を丸暗記して臨む人も多いでしょう。しかしどれほど完璧に覚えたと思っていても、本番特有の緊張感やプレッシャーに負けて、頭の中が真っ白になってしまう場合があります。
丸暗記していた回答を忘れてしまったときも、言葉に詰まりやすくなってしまうもの。とくに暗記という行為自体に依存し安心感を抱いていた場合、暗記内容以外のリサーチが不足しやすいことから、支離滅裂な回答になってしまいがちです。
面接で詰まる人が試したいリラックス方法
ここでは、回答で詰まりやすい人が試したいリラックス方法をご紹介します。どれほど入念に準備しても、本番時の緊張で話す内容が飛んでしまっては、後悔が残りますよね。100%の実力を出し切るために、心を穏やかに保つ方法を学びましょう。
面接会場に入る前に深呼吸する
面接で詰まりやすい人は、面接会場に入る前に深く深呼吸をしてください。たかが深呼吸、されど深呼吸。目をつむり、大きく息を吸って吐くだけでも、体がリラックスして精神的な安定につながります。
面接直前はもちろん、面接会場の建物に入る前にも実践してみましょう。心身の力が抜けるとともに「これから頑張るぞ」と気持ちも引き締まり、自分のポテンシャルを発揮するための準備が整います。深呼吸の際は意識的に肩を緩め、ゆっくりとしたペースを心がけてくださいね。
「失敗してもすべてが終わるわけではない」と考える
面接で緊張しやすい理由として、「ここで失敗したら何もかも終わりだ」と自分を追い詰めてしまうことが挙げられます。しかし実際は、一つの企業の面接で失敗したからといって、人生が台無しになるわけではありません。
そもそも面接でまったく失敗しない人などいないのです。自分にとっては失敗だと思った回答が、企業にとっては「人間味がある」と高く評価される場合もあります。「失敗しても別の道もある」と割り切ることで、幾分か気持ちが落ち着くでしょう。
「自分なら大丈夫」とポジティブな言葉をかける
自己啓発本やセミナーでは、「脳は否定語を理解できない」という言葉が頻出します。つまり自分に声かけする際に「自分なら失敗しない」という言葉を使うと、「しない」が認識されずに「失敗」ばかりが意識されがちになります。
自分への声かけは否定語を使わずに、「自分なら大丈夫」「絶対に成功する」「自分ならやれる!」のような言葉選びを心がけましょう。緊張でネガティブになりそうなときこそ、前向きな言葉での鼓舞が大切です。
面接で回答に詰まらないための対策は?
面接で言葉に詰まる状況を避けるためには、事前の準備が効果的です。準備には主に三つの方法があります。
自己分析・企業研究を徹底的に行う
一つ目は、自己分析と企業研究を徹底することです。自分の長所や短所、これまでの経験を整理し、志望企業の事業内容や求める人材像を理解しておきましょう。これにより、質問への適切な回答ができます。
さまざまな想定質問への回答を考える
二つ目は、さまざまな質問を想定して対策を練ることです。「志望動機」「自己PR」といった定番の質問はもちろん、「逆質問」や「プレッシャー質問」にも備えておくと安心して回答できます。
回答内容はキーワードや要点のみ覚えておく
面接で回答に詰まらないためには、回答内容をすべて丸暗記せず、キーワードや要点のみ覚えておくように努めましょう。回答を文章で丸暗記しようとすると、途中で言葉が詰まったときに何を話せばいいのかわからなくなってしまいがちです。
たとえばガクチカのアピールでは、一言一句を完璧に暗記する必要はありません。「サークル」「リーダー」「メンバー同士のコミュニケーション」のように、伝えるべき内容をワード単位で覚えておけば、細かな文章を忘れてもその場で再構築しやすくなります。
模擬面接を行う
三つ目は、模擬面接の実施です。友人や家族に面接官役を頼み、本番さながらの練習をしましょう。緊張状態での話し方や態度を確認でき、面接での対応力を向上できます。このような準備で、本番での焦りを軽減できます。
「自分らしさ」を大切にすることを意識する
「自分らしさ」を大切にすることも、面接で回答に詰まらないために重要な対策です。前提として、面接官は応募者を落とすために面接をしているわけではありません。能力や人間性を加味したうえで「一緒に働きたい人を選ぶため」に面接をしているのです。面接官が目的を達成するためには、応募者が「自分らしさ」を隠さずにアピールしている状態が求められます。
「失敗してはいけない」「完璧であらねばならない」と考えていると、緊張や恐怖心で言葉が詰まり、自分らしさも発揮できません。自分らしさを大切にして「人柄や熱意を伝えよう」と意識を切り替えることで、本来の面接の目的を達成できると同時に、背実さもアピールできます。
自分に自信を持つ
面接で言葉に詰まらないためには、自分に自信を持つことも大切。面接における自信は、後天的な努力でも培えます。事前に面接練習を繰り返しおこない、企業研究や自己分析も徹底的に実施することで「自分はこれだけの努力をした」という自負が生まれます。
自信は空から勝手に降ってくるものではなく、自分の行動によって手に入れるものなのです。練習を繰り返しても自信を持てない場合は、身だしなみを整えたり背筋を伸ばしたりなど「外的な印象」に気を配ることで、自信があるように見られやすくなるでしょう。
面接の経験を積む
何度も面接をして経験を積むことも、言葉が詰まらなくなるために有効な手段です。何事も、類似する経験を繰り返してこそ胆力がついてくるというもの。面接も同様に、場数を踏むことで緊張に慣れ、焦りにくくなっていきます。
とはいえ本番環境を何度も用意するのは難しいですよね。練習での環境を限りなく本番に近づけるために、スーツで練習したり、家族や友人に面接官役を頼んだり、制限時間を設けて回答したりなど、工夫を取り入れていきましょう。
面接でよくある質問と回答例
ここでは、面接時によくある質問や回答例についてご紹介します。面接では、どのような業種でも聞かれやすい「定例的な質問」があるものです。基本の質問への回答を押さえておけば心に余裕が生まれ、受け答えで詰まりにくくなります。
長所と短所を教えてください
長所と短所を聞かれる質問では、「自己理解の深さ」や「短所を改善する意識」を伝えることが大切です。長所と短所は表裏一体であることを説明できれば、回答への説得力が上がります。長所の説明では、仕事で活かす姿をイメージしやすい要素を選びましょう。
【回答例】私の長所は責任感が強く、任されたことを最後までやり遂げる点です。一方で短所として、完璧を求めるあまり時間をかけすぎることがあります。最近では優先順位を意識して行動しており、効率的に成果を出せるよう心がけています。
学生時代に頑張ったことは何ですか?
いわゆるガクチカの質問では、成果よりも「取り組んだ姿勢」や「課題解決力」を伝えることが重要です。行動の背景や課題、工夫、結果を説明し、自分ならではの行動指針を示しましょう。回答時は結論ファーストを意識すると、内容がより面接官に伝わりやすくなります。
【回答例】ゼミ活動でのプレゼン大会に力を入れました。チームの意見がまとまらない課題に対し、役割分担と進捗管理を徹底しました。その結果、発表の完成度が上がり、学内表彰を受けることができました。
あなたは色でいうと何色ですか?
抽象的な質問は、面接で詰まりやすいポイントの代表格。この質問では、「自己分析力」や「自己表現力」が評価されます。色の印象と自分の行動特性を関連づけて説明することがポイントです。色そのもののイメージに一貫性を持たせつつ、仕事での活かし方を意識して答えましょう。
【回答例】私を色に例えると「青色」です。理由は、冷静に状況を見極め、落ち着いて行動できるタイプだと認識しているからです。周囲との調和を大切にしながら、確実に成果を積み上げていく姿勢を持っています。
最後に何か聞きたいことはありますか?
逆質問では、「企業への情熱や志望意欲の高さ」や「面接への準備度合」を評価されます。とくに質問が浮かばない場合も、「ありません」とは答えないように注意。事前の企業研究を踏まえた具体的な質問を用意し、働く環境への前向きな姿勢を示しましょう。
【回答例】ありがとうございます。貴社では若手社員がどのように新しい業務に挑戦しているのかをお伺いしたいです。入社後の成長ステップを明確にして努力したいと考えています。
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