【HR VISION vol1】サイバーエージェント 曽山哲人氏③|AIの進化と活用について

AIの進化が急速に進む中、企業の採用活動にもその波は確実に押し寄せています。サイバーエージェントでは、全社員がAIを学び、活用する文化を徹底。AIを使いこなす企業こそが次代を勝ち抜く――。
第3弾では組織全体でAI活用を推進しているサイバーエージェントCHO・曽山氏とAIを活用した就職支援サービス『REALME』を展開するABABA代表・久保が「AIの活用法」と「AIと就職活動の未来」について語ります。

第1弾はこちら
【HR VISION vol.1】サイバーエージェント 曽山哲人氏①|キャリアの原点から最強の組織作りに至るまで
第2弾はこちら
【HR VISION vol.1】サイバーエージェント 曽山哲人氏②|新卒採用活動の苦労と成功の秘訣

目次

サイバーエージェントのAI活用

久保
「今AIが本当に進化していて、凄まじい勢いで普及もしているのですが、曽山さんは会社または個人でAIをどのように活用されていますか?」

曽山
「そうですね。会社では、会社全体でAIを徹底的に使えるようにしていこうとしています。AIを活用できない会社は今後大きく取り残されると藤田も言っておりまして、サイバーエージェントのAI技術者が作成したリスキリングプログラムを全社員対象に受けさせています。そうすることでAIに関する共通言語が社員全員の中で出来てきます。

そしてAIオペレーション室の設立です。AIオペレーション室は生成AIを全社で活用し、競争力強化につなげることをミッションとした専門部署で、全社員が生成AIを業務で活用できる環境整備の推進をはじめ、プロダクト開発や導入支援、AI人材育成などに取り組んでいます。

それから『生成AI徹底活用コンテスト』を実施しており、なんと賞金は総額1000万円です。」

久保
「すごい!社内での開催ですか?」

曽山
「はい、社内です!既に2回開催しており、それによって色々なアプリケーションが生まれています。」

久保
「AIそのものについて、曽山さんご自身はどうお考えですか?」

曽山
「色々とメリットデメリットはありますが、圧倒的にメリットのほうが大きいですね。例えば、セミナーの骨子を書いて、それをAIに入れて、『これを60分のスライド構成にしてほしい」と頼めば作ってくれますし、

『この考えについてどう思うか』『どういう切り口で否定できるか』なども出してもらえるので、中身がどんどん磨かれていきます。なので、最近私のセミナーの満足度はすごく上がっています。磨かれていく過程でたくさん否定されてますから、すごく嫌になるんですけど(笑)。」

⑩AIを活用した就職活動支援サービス『REALME』について

久保
「弊社ではこのAIを最大限に活用したサービスとして『REALME』を提供しているのですが、先ほども話題となった企業と就活生の最適なマッチングを実現するためのプロダクトとなっています。

簡単に説明しますと、
・自己分析
・エントリーシートの作成 
・面接練習


など、学生の就職活動の対策全てをサポートしつつ、弊社が独自で蓄積したデータと生成AIを活用し、就活生にとって本当にマッチした企業を探すことができるサービスとなっています。様々なAIのサービスをご覧になっている曽山さんの目から見ていかがでしょうか?」

曽山
「最初にお聞きしたとき、革命的に良いと思いました!学生側にとって人生の選択肢が増えるわけですよね、『おすすめの会社はこれです』と。これが物凄く重要なことだと思います。

多くの学生にとって就職活動のための情報は足りていなくて、一部の人だけが色々と調べてインターン行ったりするので、情報の格差が生まれやすい構造になっていると思います。ですから就活における人気企業ランキングを見ますと、認知度があるBtoCの会社が上位に来やすくなっています。

この構造は学生の可能性を狭めることになってしまうので、『この企業もあるんじゃないか』とAIに言ってもらえることで本人の可能性を拡げることができる。これが物凄く良い点ですね。
BtoBで学生からの認知度は低いけれど本当にいい会社とか、知らなかった会社だけど自分には合っているとか、そういう可能性がたくさんあると思います。」

久保
「今、学生さん達にチャンスが広がっている一方で、広がりすぎた面があると思っています。そんな中で多くの学生さんが『本当に自分にあった会社』がどこなのかわからなくなるだろうと思いまして、個人個人にあった『お薦めの会社』を提案していきます。その中から、本当に自分に合った会社を受けていくというような世界観が実現できればいいかな、と考えています。我々のサービスを通して、就活生の全体の効率化に貢献できればいいかな、と。」

曽山
「素晴らしいことだと思います。」

AIと就職活動の未来

久保
「REALMEの一機能であるAI面接についてなのですが、EUではAIが合否に関わってはいけないといった『EU AI規則』が出来たりしていますが、このあたりはどう見られていますか?」

曽山
「基本的にですが、AI面接は進んでいくと思います。まだ今は音声や画像に違和感があったりもしますが、今後もっと改善してくると思います。

私の知見を学習した『AIソヤマン』が出てきて立ち振る舞いも私本人と一緒、というのも将来的には有り得ます(笑)。」

久保
「そういった将来に向けて、今はその第一段階として模擬面接にAIを活用しています。実際の面接を受ける前に、さまざまな企業の模擬面接をAIで受ける。これを大量にやればやるほど練習になりますし、成長も出来ます。」

曽山
「いいですね。」

久保
「能力面、性格面、あとは価値観。これらがサイバーエージェントと合っているかどうか、そういったところまでしっかり付き合わすことで、より良いマッチングが創出できると考えています。これをご覧の皆様にも是非とも使っていただければと思います!」 

 

 

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