「学生時代力を入れたこと」いわゆる「ガクチカ」で、部活に無所属だったことや、アルバイトの経験がないなどの理由から、自分の趣味についてを話してもよいのかと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
本記事では、ガクチカで趣味をアピールする際のポイントや、書く際のポイント・注意点について解説します。趣味の内容別に例文を紹介するので、ガクチカ作成の参考にしてみてください。
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ガクチカで趣味はアピールできる?
ガクチカで趣味についてアピールすることは可能です。ガクチカで勉強・部活・サークル・アルバイト・ボランティアなどの経験ではなく、自分の趣味についてアピールすることに不安を感じる人もいるでしょう。しかし、学生時代に力を入れて頑張ったことが趣味であるならば、それをテーマとして選ぶことに何ら問題はありません。
なぜなら、企業がガクチカを通して見ていることは、人間性や人柄など就活生の内面的な部分のためです。
エピソードの内容や取り組んだことそのものよりも、経験を通じて何を学んで、どのようなことを感じたのか、どのような行動を取ったのかを重要視しています。そのため学業に関わることや特別な経験でなくても自分のアピールが可能です。
趣味をテーマにしたガクチカは、人となりや個性が自然と表れます。人間性を判断するためには、むしろ適したテーマといえるでしょう。
ガクチカで趣味について書く際のポイント
ガクチカで趣味をアピールポイントとすることに問題はありませんが、書く際にはいくつかのポイントがあります。
以下の点を意識して作成すれば、趣味をテーマとしたガクチカで上手く自分をアピールできるでしょう。
目標のある趣味を選ぶ
人にはそれぞれ多種多様の趣味があり、好きな理由もさまざまです。楽しいから、息抜きになるからなどの理由で続けている趣味がある人も多いでしょう。
しかし、ガクチカのテーマとするには、ただ単に「好きなため」「楽しいため」などの理由ではアピールになりません。何らかの目標を持って行動した経験をエピソードとして添えましょう。
目標を設定し、達成に向けて行動した経験がある趣味であれば、その過程や努力について説明できます。そうすると、自分の強みをアピールすることにつながるでしょう。
具体的な内容を入れる
趣味をガクチカとして伝える際は、単に趣味を楽しんだことや自分の好きなことについて説明するだけにならないよう、なるべく具体的なエピソードを盛り込むことが大切です。
趣味をテーマとした場合、採用担当者は他のエピソードに比べて具体的な内容をイメージしづらい可能性があります。より分かりやすく伝えたいことを理解してもらうためには、始めたきっかけや趣味の内容をなるべく詳細に語ることがおすすめです。
工夫した点を入れる
趣味をガクチカのテーマにするときは、自分なりに工夫した点を伝えることも大切なポイントです。単に「好きなことを頑張りました」だけではアピール力が足りず、面接官の印象にも残りづらいでしょう。
ほかの就活生と差別化を図り、高評価をもらうためには工夫した点や努力したことについてアピールすることが重要です。
設定した目標を達成するためにどのような努力や工夫をして取り組んだのかを伝えることで、仕事に対する考え方や取り組む姿勢をアピールすることができます。
企業の業務や文化と関連付ける
ガクチカで首位について記載する際は、企業の業務や文化と関連付けるように努めましょう。たとえば販売や接客に関連する業務では、スポーツの趣味による体力向上や、ボランティア活動によるコミュニケーション能力の向上などが役立ちます。
業務内容とリンクする趣味の話であれば、自己アピールと企業への貢献を両立することが可能です。その反面、事業との関連性が薄い趣味の話は貢献に結びつけにくく、ガクチカとしては弱い印象になってしまうでしょう。
趣味をガクチカで効果的にアピールする具体ステップ
ここでは、趣味をガクチカに記載する際に、効果的にアピールするためのステップをご紹介します。「趣味のガクチカは、学業やゼミのエピソードより弱い?」と不安に感じている人もご安心ください。ポイントさえつかめば、趣味であってもほかの領域に負けないガクチカに仕上がります。
「何をしてきたか」を示すエピソードを盛り込む
趣味のガクチカを効果的にアピールするためには、「具体的に何をしてきたのか」のエピソードを盛り込むように心がけましょう。たとえばランニングの趣味であれば、「週に2回5kmを走り、1カ月ごとに1kmずつ伸ばし、最終的にはハーフマラソンを完走できるようになった」のようなエピソードが好例です。
数字を用いた取り組みを記載することで、計画性や実行力などをアピールできます。該当の趣味に精通していない人でも情景が想像できるように、専門用語を避け、わかりやすい表現を選ぶことが大切です。
趣味で得たスキルを言語化する
趣味で得たスキルを言語化することも、趣味がテーマのガクチカで効果的です。プロセスや取り組みは定量的な要素を使うことが重要ですが、結果として得た学びは定性的であるほうが、企業にとっても働き方をイメージしやすくなります。
たとえばコミュニケーション能力・継続力・忍耐力・想像力などの非認知能力は、幅広い企業で求められるスキルです。「〇〇をしたから△△が身についた」という形でアピールをして、企業への貢献につなげていきましょう。
課題解決力をアピールする
趣味のガクチカは、一般的に娯楽の印象が強いため、対象によっては努力や工夫を伝えにくいジャンルです。趣味を楽しむなかで抱えた課題や取り組みを強調することで、ただの遊びのエピソードに留まらず「課題解決力」をアピールできます。
企業はガクチカを通して、困難に対処する力を重視しています。ただ趣味を楽しんだエピソードにならないように、向上心や自己管理力を踏まえた工夫を取り入れ、自分で課したハードルを乗り越えた体験談を伝えましょう。
ガクチカで趣味について書く際の注意点と改善ポイント
ガクチカで趣味について書く際には注意点もあります。採用担当者に好印象を持ってもらうために、以下の点には注意してガクチカを作成しましょう。
不適切な趣味は避ける
趣味は人それぞれです。そのため、面接の場で話すからには趣味であれば何でも題材に挙げてよいわけではありません。就活でアピールするには適していないものもあります。
たとえば宝くじやマージャン、競馬などの娯楽系や賭博行為については不適切であると判断される恐れがあるため、避けた方がよいでしょう。
熱心に取り組んだエピソードを書いたとしても、世間一般的にマイナスなイメージを持たれやすい趣味は、採用担当者もマイナスイメージを持つ可能性があると認識する必要があります。
嘘はつかない
もちろん趣味をテーマにする場合に限ったことではありませんが、魅力を感じてもらいたいからといって、ガクチカを作成する際に嘘はつかないようにしましょう。
面接で自分を良く見せたい、できるだけ強く印象を残したいなどと考えることは当然のことです。ただし、そのために嘘をついたり話を誇張してしまっては意味がありません。
嘘や誇張をまじえて話すと、ほかの質問をされた際に矛盾が生じる可能性があります。辻褄を合わせたつもりでもどこかにズレが生じたり、面接の際の雰囲気で嘘をついていると気付かれることもあるでしょう。
自信を持って、ありのままの事実を堂々と伝えた方が面接官に好印象を与えられます。
当たり前の内容を盛り込んでしまう
趣味に限った話ではありませんが、ガクチカでは「当たり前の内容を盛り込まない」が大切です。たとえば「趣味のメンバーに元気に挨拶ができた」「オフ会に遅刻しなかった」などの内容は、社会人として当たり前の行動です。
常識的な行いばかり記載すると、「ほかに伝えるような経験や学びはないのか?」とマイナスなイメージを抱かれてしまいかねません。採用担当者が「おっ」と思うような意外性のあるエピソードや、その趣味ならではの独自性の高いエピソードなどを取り入れましょう。
事実や自分が楽しんだ内容だけを語る
趣味のガクチカ作成で陥りやすい失敗として、事実や自分が楽しんだ内容だけを語ってしまうことも挙げられます。面接官が知りたいのは、あなたの楽しい思い出のエピソードではありません。趣味を通して何を学び、何を乗り越え、どのような力を養ったのかを知りたいのです。
「楽しかった」「知り合いが増えた」「〇〇ができるようになった」などだけでは、自己アピールにはなりません。「楽しむために何をしたのか」「知り合いを増やすためにどのような取り組みをしたのか」「できるためにどのような計画を練り、工夫をしたのか」を具体的に伝えましょう。
趣味ガクチカの伝え方テクニック
ここでは、趣味をテーマにしたガクチカを伝える際のテクニックをご紹介します。大衆的な趣味であれば周りとの差別化、ニッチな趣味であれば情景の伝え方など、趣味の内容によって注意点は異なるもの。対象の趣味の印象を踏まえたうえで、面接官に伝わりやすい表現を選んでいきましょう。
結論から話して印象づける
趣味のガクチカを伝える際は「結論ファースト」を心がけてください。ガクチカでは、いわゆる黄金パターンといえる順序が存在しています。
- 結論
- 当時の課題
- 具体的なエピソード(工夫)
- 結果・成果
- 経験で得た学び
- 企業への貢献
上記の流れを意識しつつ、PREP法(結論から先に伝え、後からエピソードや具体例によって肉付けしていく手法)に従って構築していきましょう。趣味で得た学びを貢献につなげる際は、事業内容や企業理念に沿った形を心がけます。
相手の知りたいことを意識して内容を組み立てる
趣味のガクチカでは、相手の知りたいことを意識して内容を組み立てましょう。面接官の心理を知るためには、ガクチカに与えられた文字数や、企業文化などへの理解も重要です。
たとえばガクチカが300文字程度であれば「人物像や強みを簡潔に知りたい」。500文字程度であれば「具体的な施策や取り組みなどに準じた、課題解決力や対応力などを知りたい」と予想できます(もちろん面接によってはこの限りではありません)。相手の考えや面接の本質的な目的を予想したうえで、希望に応える内容を作成することが大切です。
簡潔にまとめる
ガクチカ作成では、企業から明確な文字数や時間が制限されていない場合でも、できる限り簡潔にまとめるように心がけましょう。一般的なガクチカでは、文字数なら300~400文字程度、時間なら1~2分程度が上限の目安となります。
長すぎる文章や話は面接官の興味を削ぎ、「情報をまとめるのが下手」という印象を与えてしまうことも。わかりやすい表現でコンパクトにまとめつつ、話す場合は自分でタイマーで計測しながら調整していきましょう。
趣味について書くガクチカの例文
ガクチカにしやすい趣味ごとの例文を用意しました。趣味についてのガクチカを書く場合、どのような内容にすればよいのか具体的に知りたい人は、以下の例文を参考にしてみてください。
料理
私が学生時代力を入れて取り組んでいたのは料理です。大学に入って一人暮らしを始めてから自炊をするようになったことがきっかけです。それまではほとんど料理の経験がなかったため、始めは料理本を見たり母に電話で教わりながら作っていましたが、失敗することが多くありました。それでも栄養バランスを考えた美味しい食事を作ることに楽しさを感じ、前回の失敗を活かしながら日々試行錯誤して腕を磨きました。すると、久しぶりに実家に帰省したときに家族に料理を振る舞ったら美味しいと驚きながら喜んでくれました。この経験から、失敗しても諦めずに努力すると結果につながるのだと学びました。仕事においても、何事も諦めずに努力して取り組みたいと考えています。 |
旅行
学生時代、私は旅行に力を入れていました。アルバイトをして自分でお金を稼げるようになったことをきっかけに、今まで行ったことがなかった観光地に行って、現地のことを学んだりさまざまな人と交流したりしました。私はコミュニケーションを取ることが好きなので、旅先で知り合った人たちと仲良くなって、その土地ならではの習慣や食べ物を教えてもらったり、いろいろなお話を聞かせてもらったりしました。そのうち海外にも行ってみたいと思うようになり、これまで以上にアルバイトを頑張ってお金を貯めて、韓国へ一人旅に行ったこともあります。日本とは異なる文化に触れて、現地の人と交流を深めた経験は自分の世界が広がるきっかけになったと感じています。さまざまな人と関わりを持つことは、自分の世界を広げて新たな価値観に出会うことにつながるのだと学びました。入社後も積極的にコミュニケーションを取りながら働きたいと考えています。 |
筋トレ
私が学生時代特に力を入れていたのは筋トレです。高校時代所属していた陸上部を卒業とともに辞めたことをきっかけに、何か運動したいと思って筋トレを始めました。元々部活で運動をしていましたが、筋トレに特化したトレーニングはしたことがなかったため、どうすれば効率良く筋肉を付けられるのかを研究しました。無理なく続けられるトレーニングメニューを考えたり、筋肉を付けるために適した食事を摂るよう意識しました。始めの頃はトレーニングにきつさを感じて休みたいと思うことも多々ありましたが、メニューのうち1日に1つは必ず実行しました。そうして継続するうちに、習慣化して毎日全メニューをこなせるようになり、基礎体力も向上したと感じています。この継続力を活かして、貴社に入社後も目標に向けて努力し続けられる人材でありたいと考えています。 |
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趣味をガクチカのテーマにする場合、「本当にこの趣味をアピールしてもよいのか」「この書き方で大丈夫?」など不安に感じることも多いのではないでしょうか。
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ガクチカは趣味で人柄をアピールしよう!
ガクチカは、ほかの就活生と差別化を図ることが重要なポイントです。趣味をテーマとすることで人柄をアピールできるため、書き方に工夫すれば他の学生と差別化でき、採用担当者の印象に残りやすくなるでしょう。
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