企業面接を受ける際、「尊敬する人は誰ですか?」と質問されることがあります。この質問は、企業側にどのような意図があるのでしょうか。
一口に「尊敬する人」といっても、誰を挙げればよいか、何をどのように答えればよいか戸惑ってしまう方もいるでしょう。
本記事は、企業面接において「尊敬する人」を聞かれた際、どのように答えればよいか、例文や注意点を分かりやすく解説します。これから面接を控えている方は、ぜひ参考にして、対策に役立てましょう。
面接で「尊敬する人」を聞く意図は?
面接で「尊敬する人」について質問することは、タブーだといわれています。厚生労働省が定める「公正な採用選考の基本」において、就職差別につながる可能性があるため配慮すべき事項とされているからです。しかし、完全に禁止されているわけではないため、面接でこの質問を受けることは珍しくありません。企業側は、なぜタブー視されている質問をするのでしょうか?企業側の意図について詳しく解説します。
人柄や価値観を知りたい
採用担当者は、単に学生の尊敬する人物を知りたいわけではありません。質問を通して、就活生がどのようなことを大切にし、どのような人物になりたいと考えているのか、人柄や価値観を知るためです。「尊敬する人」という質問を通して、就活生が社風や企業理念に合致するかを判断する意図があるでしょう。そのため、なぜその人物を選んだのか具体的に説明する必要があります。
説明力を知りたい
「尊敬する人」という質問は、正解も間違いもありません。質問を通して、採用担当者は就活生の論理的思考力や表現力を評価します。
また具体的にどのような人物を、なぜ尊敬しているかについて、分かりやすく説得力のある説明ができているかを見極めるために、質問することが多いでしょう。簡潔かつ、相手に伝わりやすいよう、論理的に自分の考えを伝える能力が試されています。
尊敬する人の見つけ方
既に「尊敬する人」がいる人は少ないのではないでしょうか。面接で突然問われても、スムーズに答えられない場合があるので、あらかじめ準備する必要があります。
以下では、「尊敬する人」の見つけ方を紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。
これまでの出会いを思い出す
もっとも選びやすいのが、自分がこれまでに出会った人の中から探す方法です。過去の経験から今まで関わってきた人を思い出してみてはいかがでしょうか。両親や祖父母などの家族以外に、友人や先生、先輩・後輩など、あなたはさまざまな人と出会ってきていることでしょう。できるだけ多くの人を思い浮かべることで、「尊敬する人」を見つけられる可能性があります。
人生のターニングポイントを振り返る
今までの人生におけるターニングポイントを振り返ってみるのもよいでしょう。自分の価値観が変わったきっかけや、考え方に影響を与えた出来事、行動の方向性を決めるきっかけがあったのではないでしょうか。
そうしたときは、少なからず誰かの影響を受けているでしょう。人生のターニングポイントで影響を受けた人物を思い浮かべてみると、「尊敬する人」が見つかる可能性があります。
周りの人に聞いてみる
「尊敬する人」について周りの人に質問してみるのもよいでしょう。どのような人物をなぜ尊敬しているのか、詳細に聞くことで自分では気が付かなかった点を発見できる可能性があります。周囲の意見を参考にしてもう一度思い返してみれば、今までとは違った視点で尊敬する人物を見つけられるかもしれません。
自分の価値観を元に考える
自分の考え方や価値観は、誰かに影響されている場合が多いです。普段から意識する考え方や行動指針は、尊敬する人や目指したい人物像から影響されている可能性があるでしょう。そこから逆算して、誰のどのような言葉がきっかけであったかを考えれば、自ずと答えは見えてきます。学生時代スポーツに打ち込んだのであれば、有名なスポーツ選手の言葉がきっかけになるでしょう。人を思いやる心を大切にするなら、ホスピタリティから連想される著名人がきっかけだったかもしれません。
人以外に着目する
どうしても思い浮かばない場合は、人物ではなく性格や行動、物や芸術に着目してみてはいかがでしょうか。このようになりたいと思う性格や、自分にはできないことを成し遂げた人がいれば、尊敬する人を見つけ出せるでしょう。
便利な生活に欠かせない身近なものを生み出した人たちは、どのようなきっかけでそれらを作ろうと思ったのか、視点を変えて着目してみることもおすすめです。
尊敬する人を回答する際の注意点
どのような人物を尊敬するのかは、個人の自由です。しかし、就職活動の面接で質問された際は、採用担当者に好印象を与える回答をする必要があります。
自分をアピールし、よい評価を得るために回答方法や注意点を覚えましょう。ここからは回答する際の注意点について解説します。
賛否の分かれる人物は避ける
世間一般で悪い印象がある著名人や、賛否が分かれる人物は避けた方がよいでしょう。
犯罪者や反社会的勢力、独裁者として知られる偉人は、社会に悪影響を及ぼし、人々に恐怖を与えた人物であるため、尊敬する人として挙げてしまうと人間性を疑われてしまう恐れがあります。
たとえ本当に尊敬していたとしても、面接の場で答えるには相応しくない回答です。
人物紹介にしない
「尊敬する人」が、有名人ではなく家族や友人など採用担当者が知らない身近な人の場合、人物の説明が長くなってしまうことがあります。採用担当者が知りたいことは尊敬する人物ではなく、あなた自身のことです。人物紹介はなるべく簡潔にし、尊敬する点やきっかけを説明しましょう。自分の考えやエピソードも合わせて説明できるとより効果的にアピールできます。
尊敬する人を探すために「REALME」で自分を知ろう!
面接で「尊敬する人」を質問されたとき、どのように答えるべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。「REALME」は、AIとの面接を通して客観的な自己分析ができるサービスです。まずは、自分を客観視して、どのような人物を尊敬しているのか探してみましょう。
自分の強みや弱みを定量化
「REALME」は、AI面接を通じて自分の強みや弱みの確認が可能です。面接結果を元に、自分の強みや弱みを分析し、35項目の能力を定量的に評価してくれます。自分の強みや弱み、アピールポイント、改善点が把握できるのも魅力です。分析結果を参考に尊敬する人を見つけてみましょう。
志望企業の内定判定を可視化
「REALME」は、AI面接の結果を元に、志望企業への内定判定を可視化してくれます。A~Eの5段階で評価され、志望企業の内定獲得率がどの程度であるのかを把握できる機能です。自分の現在地を確認し、内定獲得に向けて効率よく就職活動の準備ができるでしょう。
合格ラインの学生のデータと比較
「REALME」は、最終面接に進んだ学生のデータと自分のデータを比較できます。能力平均値を比較して、自分に足りない箇所の理解と対策が可能です。また、最終面接に進んだ学生のAI面接データやエントリーシートの閲覧もできるため、「尊敬する人」という質問に対してどのように回答したのかを知ることができます。
尊敬する人を見つけて自分を適切にアピールしよう!
面接で「尊敬する人」について質問されることは珍しくありません。回答はあらかじめ準備するのがおすすめです。この質問は、就活生の価値観や採用担当者に自分の価値観や、目指している人物像を知ってもらう重要な機会です。準備を事前に行い、面接でアピールできるようにしましょう。