就職活動において、多くの学生が「ES(エントリーシート)」の書き方に悩みます。特に、ネット上にあふれるテンプレートを参考にする学生が増えたことで、どのESも似たような内容になりがちです。
しかし、それでは採用担当者の目に留まりにくく、結果として通過率が下がる原因にもなります。
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テンプレESへのツッコミ
典型的なテンプレES例
例えば、次のようなテンプレートが広まっています。
【ガクチカ】
私が大学時代に力を入れていたことは、アルバイトです。
アルバイト先では、塾講師として中学生の授業を担当していました。
3年生のときに受け持ったクラスでは、数学が苦手で勉強に身が入らない生徒が一人おり、彼のためにつきっきりで教えることになりました。
私は、これまで塾講師として積んできた経験を活かして、まずどのような点に苦手意識があるのか聞き取ることからはじめました。
一つひとつ段階を踏んで解決し、生徒の苦手意識をなくすことにより、次のテストでは90点を取ることができたのです。
この経験により、私はこれまで培ってきた人に教える力をさらに磨くことができました。
また、相手がどうしたいのか、どう考えているのかを忍耐強くヒアリングできるようになったと実感しています。
人事がツッコむポイント:なぜ評価されにくいのか?
- ツッコミ1:結局、何を頑張ったのかがわからない
→ エピソードが特定の出来事に焦点を当てすぎていて、学生時代に力を入れたことの全体像が見えにくいです。結局、「つきっきりで教えたこと」が一番の努力だったのか?と疑問に思われてしまいます。 - ツッコミ2:苦手意識の聞き取りをするのは普通では?
→ 塾講師として生徒の苦手を聞き取るのは、特別な工夫ではなく業務の一環にすぎません。他の塾講師でも同じことをしている可能性が高く、特別な取り組みとして評価されづらいです。 - ツッコミ3:苦手意識ってそんなに簡単になくなるの?
→ 「一つずつ解決し、90点を取った」とありますが、その過程が具体的に書かれておらず、信憑性が薄いです。「どんな工夫をしたのか」「なぜ効果があったのか」を明確にしないと、人事に伝わりにくいでしょう。



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テンプレの活用法
テンプレを使うこと自体は問題ありませんが、「構成だけ」を参考にし、エピソードはオリジナルなものにすることがポイントです。
特に、構成においてはPREP法(Point:結論、Reason:理由、Example:具体例、Point:結論) が有効ですが、テンプレのエピソードをそのまま真似するのはNGです。
「自分だからこそ語れる経験」を盛り込み、より具体的な行動と学びのプロセスを描くことが、選考を突破するESにつながります。
人事はESで何を見ているのか
人事によるESの選別は大変
採用担当者は大量のESを処理しなければならず、特に大企業では1社あたり数千枚ものESが送られてきます。しかし、選考を担当する人事の人数は限られており、多くても2~3人で対応するケースがほとんどです。そのため、ESは短時間で読まれ、瞬時に評価されることが求められます。
実際、書類選考においては「1人あたりのESを読む時間はごくわずか」「膨大な数のESを短時間でさばかないといけない」という実情があります。つまり、ありきたりなテンプレートESでは目に留まりにくく、差別化が難しくなるのです。



ピーク時の人事は何千枚というESを確認します。
人事がESを評価する際のポイント
- ESを選定する人事はできるだけ少人数(選考の効率を考慮)
- 「面接に呼ぶ学生」「落とす学生」「保留する学生」に分類
- 個人で得た結果か、チームで得た結果か
- 深くつきつめたひとつの経験か、再現性のある経験か
- 動機(なぜ)が書いてあるか
これらの点を意識して、自分のエピソードがしっかり伝わるように工夫しましょう。
アピールポイントがない人へ ~ESで差をつけるためのポイント~
そもそもアピールポイントとは?
アピールポイントとは、「あなたが何を考えてきて、どんなことをしてきたのか」が伝わることです。具体的な実績や特別な経験がなくても、思考の過程をしっかり描くことで十分伝わります。


さっきのテンプレを変えてみる
正しいアピールポイントの書き方を踏まえると、初めに書いたテンプレートのESを以下のように直すことができます。
【ガクチカ】
私が大学時代に力を入れていたことは、塾講師のアルバイトです。
中学生の授業を担当していましたが、特に印象に残っているのは、数学が苦手で勉強に意欲が持てない生徒を指導した経験です。
私も数学が苦手だったため、勉強についていけない苦しさを味わってきました。単に解き方を教えるだけではなく、「諦めずに努力すること」の大切さを伝えることこそ、私にしかできない役割だと考えました。そこからは付きっきりで教えることにしました。
しかし、思うように結果が出ず、生徒が諦めそうになることも何度もあり、そのたびに面談を重ね私自身も諦めず1年間継続して励まし続けました。その結果、入塾当初の想定よりもワンランク上の高校に合格することができました。
すぐに結果が出なくても継続して努することの大切さと、応援してくれる人の大切さを改めて実感しています。
BeforeとAfterの違いと改善点
「何を考えて、どんな行動をしたのか」を明確にした
- Before:「生徒の苦手意識を聞き取り、解決した」としか書かれていない。
- After:「自身も数学が苦手だった経験」を踏まえ、「単に解き方を教えるのではなく、諦めずに努力する大切さを伝えよう」と考えたことを追加。
- 改善点:「なぜその行動を取ったのか」を明確にし、伝わりやすくした。
行動の過程を詳しく描いた
- Before:「つきっきりで教えた」とだけ記載。
- After:「思うように結果が出ず、生徒が諦めそうになった」「面談を重ね、1年間継続して励まし続けた」と、具体的な行動を追加。
- 改善点:「何をどのように頑張ったのか」がより明確になった。
単なる業務ではなく、自分ならではの工夫や価値観を加えた
- Before:「塾講師として生徒の苦手意識を聞き取る」という内容で、他の塾講師と差別化できない。
- After:「諦めずに努力する大切さを伝えることが自分の役割」とし、指導の方針に自身の価値観を反映。
- 改善点:自分ならではの視点や意識を加えることで、個性が際立つようにした。
結果の表現をより自然に、信憑性のあるものに変更
- Before:「90点を取ることができた」と断定的に記述。
- After:「ワンランク上の高校に合格した」とし、現実的な成果を表現。
- 改善点:「点数の変化」よりも、「長期的な成果」のほうが信憑性があり、ストーリーとして自然な流れになった。
思考の変化や成長を明確にした
- Before:「人に教える力を磨いた」「ヒアリングができるようになった」という抽象的なまとめ。
- After:「すぐに結果が出なくても継続することの大切さ」「応援してくれる人の重要性」を実感したと記載。
- 改善点:「自身の成長や学び」が明確になり、人事がその変化を理解しやすくなった。
まとめ
Beforeの文章では、「何を考え、どう行動し、どのように成長したのか」が曖昧で、事実を並べただけの内容になっていました。一方、Afterでは、自身の経験や価値観を交え、行動の過程や学びのプロセスがより明確になり、「この人はどんな人なのか」を理解しやすくなった点が大きな改善ポイントです。



あなたがどんな人なのかがわかり、面接で話を聞いてみたいと思ってもらえるようになります。
アピールポイントがないと悩む人へ



「私には書けるエピソードがないんです・・」という相談をよくいただきます。
「特別なエピソードがない」「目立った実績がない」と悩む人も多いかもしれません。しかし、就活は自慢大会ではなく、自分・ の価値観や思考を伝える場です。大事なのは、日々の気づきや行動をどのように考え、どう成長につなげたかを明確にすることです。
以下の3つのポイントを押さえて書くことで、自分の強みをしっかり伝えられるESを作ることができます。
ポイント
1.何を考えてきたのか、思考の過程がわかるようにする
2.無理に数字の実績を入れなくても書ける
3.些細なことから、何を考えたのかを詳細に書くだけでも十分
これらのポイントを押さえると以下のような自己PRを書くことができます。
【自己PRの例文】
私は自分自身を省みる力があります。
大学に入学してから2年間は、特に目的もなく目の前の楽しみを優先して過ごしてきました。
就職活動の時期が迫り、初めてガクチカや自己PRを考えた際に、伝えられることが何もないことに絶望しました。
そこから一念発起し、まずは毎日の習慣を変えるところから始めました。
具体的には、早寝早起きをし、毎日新聞を読むことにしました。また、飲食店のアルバイトでは何か改善できることがないか初めて能動的に動き、店長に業務改善について相談するようになりました。
もっと早くからしていればという後悔もありますが、習慣を変えられてからは、少しずつですが成長を実感しています。
自分のできないことを認め、日々改善できるところが私の強みです。



自分自身の思考の過程を入れると、実績を重視しなくても書けるようになります。
まとめ
ESのテンプレートを使うこと自体は問題ではありませんが、内容まで画一化してしまうと、自分の個性を十分に伝えられません。大切なのは、「経験の本質を掘り下げること」「思考の過程を示すこと」「論理的に伝えること」です。
「何をしてきたか」ではなく、「何を考え、どんな工夫をしてきたのか」を伝えることを意識し、自分だけのオリジナルなESを作成しましょう!
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