就職浪人とは?割合や就職留年との違いをわかりやすく解説

就職浪人とは、大学を卒業後に引き続き就活を続ける人のことです。本記事では、就職浪人の割合や留年との違い、就職浪人を選択した場合の心構えなどを解説します。就職浪人を検討している方や現在就職浪人中の方は、参考にしてみてください。

もくじ

就職浪人とは?

就職浪人とは、大学を卒業後に引き続き就活を続ける人のことです。

新卒の就活で思うような結果を得られなかったり、内定をもらえなかったりしたときに就職浪人を選択する場合があります。

就職留年との違い

就職浪人と就職留年は混同されやすいですが、大きな違いがあります。就職浪人を選ぶときに押さえておきたい就職留年との違いは、以下の通りです。

・就職留年は新卒扱いとなる
・就職留年は大学のサポートを受けられる
・就職留年は金銭的負担が大きい

就職留年は新卒扱いとなる

就職浪人と就活留年の大きな違いは、就活を続けるにあたって大学を卒業するかどうかです。

就職浪人は大学を卒業して就活を行うため、「既卒扱い」です。一方の就活留年は在学したまま就活を続けるため、「新卒扱い」として就活に再挑戦できる違いがあります。 

就職留年は大学のサポートを受けられる

就職留年は、キャリアセンターをはじめとした大学のサポートを受けられます。周囲が就職していく中での就活は精神的な負担が大きくなりやすいため、相談先があることは大きなメリットです。

就職浪人の場合は基本的に大学の支援は受けられないため、就活エージェントや就活サイトを積極的に活用しましょう。

就職留年は金銭的負担が大きい

就職留年は就職浪人と比べて有利ですが、学費がかかる点には注意が必要です。新卒枠で就活に挑戦したい場合は就職留年がおすすめですが、金銭面で難しい場合もあるかもしれません。

両者の違いを踏まえた上で、自分の状況に合わせて慎重に検討しましょう。

就職浪人の割合とは

令和5年度の文部科学省の統計データによると、大学の学部卒業者のうち、進学も就職もしていない人の割合は約8.2%(※)。

この中には留学準備をしている人や家事手伝いの人も含まれますが、おおよそ12.2人に1人が就職浪人を選んでいることがわかります。

“文部科学省 令和5年度学校基本統計” 参照

就職浪人を選択する前に押さえておきたいポイント

ここからは、就職浪人を選択する前に押さえておきたいポイントを紹介します。

・まずは他の選択肢がないか考えよう
・同じ企業の選考は受けられない可能性がある
・精神的な不安が大きくなりやすい

それぞれについて見ていきましょう。

まずは他の選択肢がないか考えよう

就職浪人は既卒での応募となる上、精神的な焦りや不安も起こりやすくデメリットがたくさんあります。そのため、まずは他の選択肢がないか検討しましょう。

就職留年以外にも留学や休学、進学など、選択肢はたくさんあります。また、「全落ちしてもう就職浪人しかない」と思っていても、方法次第では就職先を見つけられる可能性も。キャリアセンターや就活サービスに相談して、非公開求人の募集がないか確認してみましょう。

同じ企業の選考は受けられない可能性がある

就職浪人をする人の中には、「第一志望の企業を受け直したい」と考えている方もいるかもしれません。しかし、志望先によっては昨年度の応募者を受け付けていなかったり、書類選考で落ちてしまったりする企業もあります。

就職浪人をしても受かる保証はないことを踏まえた上で、それでも受け直したいか考えましょう。

精神的な不安が大きくなりやすい

大学在学中は同級生との交流がありますが、就職浪人中は1人で就活を進めるシーンが多くなります。周囲と比べたり、将来について不安を感じたりすることで精神的な焦りや負担が出やすくなります。

就職浪人を選ぶ場合は、大学のサポートなしでも問題ないか、モチベーションを保てられそうかを踏まえて検討しましょう。

就職浪人ならではのメリットとは

一方で、就職浪人ならではのメリットもあります。就職浪人を選択したなら、これらのメリットを存分に活用しましょう。

・早めに対策しやすい
・将来について考える時間がある
・社会人の同級生からアドバイスをもらえる

1つずつ解説していきます。

早めに対策しやすい

「就活は情報戦」といわれるほど、早くからの情報収集が大切です。

就職浪人生は就活を一度経験しているため、先手を打って対策しやすいところが大きなメリット。前回の就活で爪が甘かったり準備が遅れたりした経験があれば反省を活かし、現役生よりもひと足先に対策を進めましょう!

将来について考える時間がある

就活浪人中は大学の授業やテストを受ける必要がなく、将来について考える時間を十分に確保できます。前回の就活で疑問に感じた点や納得できなかったところはそのままにせず、どのようなキャリアを積みたいのかじっくり考えてみてください。

社会人の同級生からアドバイスをもらえる

すでに就職した友人からアドバイスをもらえることも、就職浪人ならではのメリットです。社会人になった同級生のリアルな声を聞いて、その後の就活に活かしましょう。

新卒での就活でもOG・OB訪問で先輩社員と会うことはできますが、仲のよい友人からの率直なアドバイスは役に立つはずです。

就職浪人を選択した場合の心構え

ここからは、就職浪人を選択した場合の心構えを紹介します。

・企業研究や自己分析を徹底しよう
・就職浪人の選択理由を答えられるようにしよう
・反省点を活かして内定につなげよう

それぞれ解説していきます。

企業研究や自己分析を徹底しよう

就職浪人中は大学の授業やテストがないため、しっかり就活の対策時間を取れるのがメリット。企業研究や自己分析を徹底的にやり直して、本当に自分と合った企業を見つけましょう。

就職浪人の選択理由を答えられるようにしよう

就職浪人を選択すると、高い確率で就職浪人を選んだ理由について聞かれます。ここで大切なのは、ネガティブな受け答えや曖昧な回答は避けること。

失敗理由を素直に伝えつつ、就活に取り組む上での前向きな気持ちを伝えるよう心がけてみてください。

反省点を活かして内定につなげよう

前回の就活の反省点を活かすことも重要です。選考のフィードバックや反省点は徹底的に振り返り、改善を重ねます。

二年目の就活ならより実践的な選考対策からスタートできるので、志望先の企業のピックアップや書類対策は早めに済ませましょう。就活サービスなどに相談しながら、面接対策に力を入れることがポイントです。

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就職浪人に関するよくある質問

就職浪人は不利になる?成功できない?

就職浪人は既卒扱いになるため、応募先が限られてしまう点が大きなデメリット。気になる企業があれば、就職浪人を選択する前に既卒を受け付けているかどうか調べましょう。

就職浪人はきつい?

周囲が次々と就職していく中、就職浪人としてもう一年就活を続けることは精神的な負担がかかります。また、就活が長期化するとモチベーションも下がりやすくなるため、自分の気持ちを上手くコントロールすることが大切です。

就職浪人中はアルバイトをすべき?

就活資金に余裕がある場合は、就活に集中する選択肢もあります。ただし経済的な理由でアルバイトが必要な場合は、就活と両立できる範囲で行うのがよいでしょう。

就職浪人とは卒業後に就活を続けること!選択する場合はデメリットをしっかり押さえよう

就職浪人について解説しました。就職浪人は既卒で就活を続けることになるため、デメリットを理解した上で選択することが重要です。また、「今年は就職は無理かも」と諦めている場合でも、まだ間に合う可能性もあります。就職浪人だからといってすぐに不合格になることはありませんが、他の選択肢も検討してから、最終手段として選びましょう。

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