「ガクチカ」は、多くの企業で重視されるポイントです。しかし、「特に何もしてこなかった」と感じる就活生も少なくないでしょう。
本記事は、ガクチカのない就活生が今からできることについて、具体例やエピソード作成のコツを交えて紹介します。短期間でも成果を上げる方法のため参考にしてください。
「REALME」では、AIの模擬面接による客観的な自己分析を提供するサービスです。自己PRの内容や表現を多角的に評価し、提案や改善点を提供してくれます。あなたが志望する企業の求める人物像を把握し、今からできる効果的なガクチカを見つけましょう。面接での印象を向上させることに役立ててください。
ガクチカは1年や2年の頃から意識する
「ガクチカ」とは、学生時代に力を入れて取り組んだことを指します。
サークル活動や学業、アルバイトなど、何を選ぶかは人それぞれです。一方で、大切なことは具体性と成果です。ガクチカは3年から始めても遅くありませんが、1年や2年からできることを意識することによって、より深い経験が得られます。
たとえば、ゼミ活動での研究発表や、ボランティア活動を通じて地域貢献を果たすことなど、具体的なエピソードにつなげられます。
早期の意識付けが就活を有利に進めるポイントです。
ガクチカを作り始める前の心構え
ここでは、ガクチカを作り始める前の心構えをご紹介します。ガクチカは、自分ならではの経験や成長をアピールするための絶好の機会。ガクチカ作成前にポイントをつかみ、企業に合った内容を通して効果的な自己PRにつなげていきましょう。
「ガクチカが本当にない」と焦る必要はない
ガクチカ作成時の最初の課題となるのが「書く内容が何もない」という悩みです。しかし安心してください。ガクチカに記載する内容は、特別な経験である必要はありません。サークルや部活、アルバイト、ボランティアなど、幅広い経験がガクチカになります。
全国大会進出や長期間の留学など、誰もが一目置くようなキラキラした内容でなくても良いのです。身近かつ日常的な経験であっても「その経験を通じてどのように成長したのか」をまとめられれば、十分なアピールポイントになります。
ガクチカは就活のためだけのものではなく自己成長にもつながる
ガクチカを作る前には、「ガクチカは就活だけではなく自己成長にもつながること」を認識しましょう。ガクチカの作成では、自分の人生を振り返る必要があります。過去の経験を思い出し、当時の感情や葛藤に再度向き合うことにより、自己理解を深められるのです。
自分への深い理解は、今後の就職活動や未来での転職活動、理想的なキャリアパスの形成にもつながります。自分の強み・弱みを把握すれば、よりローストレスかつ自分らしい生き方を選ぶための力も身につくでしょう。
今からでも十分にアピールできるエピソードは作れる
「どれほど考えても、ガクチカに書けるような人生経験がない!」と焦っている人も多いのではないでしょうか。時期にもよりますが、今からでもガクチカとしてアピールできるエピソードは作れます。
たとえば資格取得や短期インターンシップ、ボランティア活動などが代表的です。またAI面接や自己分析ツールを活用すれば、強みや経験を効率的にアピールできるでしょう。特別な実績がない場合でも、自分ならではの学びや成長を具体的に伝えることが大切です。
過去の経験を洗い出すと見つかることも多い
ガクチカを作り始めるときには、過去の経験を洗い出すことから始めると良いでしょう。ガクチカは、留学や全国大会のような「多くの人が輝かしいと思う経験」である必要はありません。アルバイト・サークル活動・特別授業・研究など、大学生の間に取り組んだことであれば、何でも評価対象になります。
それぞれの経験のなかで、どのような取り組みをしてきたのかをリストアップすることで、ガクチカとして使えそうなエピソードが見つけやすくなるでしょう。
今からガクチカを作る方法
今からガクチカを作る方法には、さまざまなものがあります。
学業やボランティア、インターンシップなど、自分に合ったものを選び、積極的に行動を起こすことが重要です。
ここでは、今からガクチカを作る方法について3つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
学業に励む
真剣に学業に取り組むことは、立派なガクチカになり得ます。
学生の本分である「学び」に集中することで、努力のプロセスや結果を示せます。
たとえば、ゼミで研究テーマに挑戦したことや、発表会で優秀賞を獲得するなどの成果を挙げたことや、資格取得も有効です。特に、TOEICやIT関連資格など、就職後にも活用できる知識を証明できる資格がおすすめです。
さらに、自主的に勉強会を開催するなど、主体的な学びの姿勢をアピールできる活動に挑戦するとよいでしょう。
ボランティアに参加する
サークルやボランティアなどの課外活動は、今からできるガクチカの1つとして最適です。
特に、社会貢献を通じて得られる経験は面接でも評価されやすいでしょう。
たとえば、地域清掃活動や子ども支援プロジェクトへの参加やリーダーとしてメンバーをまとめた経験などです。重要なことは、単に参加するだけではなく、設定した目標を達成するために行動を取ることです。
ボランティアを通じて得た学びや、達成した内容を具体的に伝えられるように、しっかりと振り返りましょう。
インターンに参加する
インターンシップへの参加も、今からできるガクチカとして効果的です。
短期間のインターンでは、集中力や成果を出す力が求められます。たとえば、1週間でマーケティング施策の改善提案をして採用されたなどの成果をアピールできると高評価を得やすいでしょう。一方で、長期インターンでは、チームマネジメントや課題解決能力を発揮するチャンスがあります。
いずれの場合も、目的意識をもって参加することで、魅力的なエピソードが作れます。
資格取得や勉強会の主催
資格取得や勉強会の主催なども、ガクチカの作り方の一つです。資格取得の過程では、目標設定のための計画力や、学習の継続による忍耐力、ゴールまでの道程を考える論理的思考力、進捗に合わせて計画を変更できる柔軟性などがアピールできます。
勉強会の主催では、メンバーを率いるリーダーシップや、率先して物事に取り組む主体性、周囲を巻き込める影響力やカリスマ性などをアピールできるでしょう。短時間の活動であっても、成果・変化・学びを具体的に伝えることが大切です。
趣味や課外活動のアピールポイント化
ガクチカでは、趣味や課外活動もアピールポイントになります。活動を通じて得たスキルや工夫、継続力などを学びとしてアピールしていきましょう。自分らしさや個性を伝えるエピソードもあればなお良しです。
たとえば「独学で写真撮影のスキルを磨き、撮影スポットを巡るために全国を横断するなかで、企画力や継続力が身についた」のような内容でも、ガクチカとしては十分魅力的、経験だけではなく「経験を通してどのような能力を鍛えられたか」を重視して作成しましょう。
コンテストに参加する
今からでもガクチカを作成する方法としては、コンテストへの参加も挙げられます。コンテストといっても専門的な知識や技術が必要なものばかりではありません。素人や市民ならではの目線や発想力を武器にして参加できるものも多く存在しています。
たとえば、まちづくりコンテストやビジネスアイデアコンテストなどが代表的です。課題解決力や解析力などは、一人ひとり違う人生を歩んできたからこそ、異なる目線や思考パターンから発揮できます。
ゼミの活性化に向けて取り組む
現在所属しているゼミの活性化に関する取り組みも、ガクチカとして活用可能です。たとえばゼミが「研究結果を発表するだけの場になっている」と感じる場合、郊外活動やボランティアなどの取り組みを通して、貢献の場や実績を増やしていきましょう。
あらかじめ「活性化する目標」を決めたうえで、達成に必要な施策を考えることが大切。ゼミの活性化は自分だけの行動では難しいため、メンバーの理解を得るための施策も考えましょう。実際の成果だけではなく、過程に含まれる総合的な取り組みがガクチカとして反映されます。
目標を決めてクラウドファンディングをする
クラウドファンディングによる活動も、ガクチカとして効果的です。クラウドファンディングを成功につなげるためには、社会に貢献できる発案や、集客のための施策などが重要。そのすべてが、ガクチカとして魅力的な取り組みです。
社会が抱える課題のリサーチや、SNSでの発信、自己実現のための情熱を生かし、経験と学びを積み上げていきましょう。とくにマーケティングや営業に関連する企業を志望する際は、企業貢献に役立つ自己アピールになります。
【3年生必見】短期間でガクチカを見つけるコツ
ガクチカとして、今からできるエピソードを作るには、自分の強みや興味を掘り下げ、目的意識をもった行動が重要です。
ここでは、短期間でガクチカを見つける具体的なコツについて解説します。
なるべく早期から取り組み、企業が注目する魅力的な経験を積みましょう。
常に目的意識をもつ
短期間で成果を出すには目的意識が不可欠です。
どのような活動においても、なぜ行うのかや、どのような結果を目指すのかなどを明確にしましょう。たとえば、ゼミでの研究テーマを設定する際、「社会問題の解決に役立てる」などの目標を掲げるとよいでしょう。
また、アルバイトでも「売上向上のために販売の効率化を提案する」などの目標を立てることで、ただの作業から意義のある経験へと昇華できます。
目標を設定し、達成のために行動する姿勢は、企業に好印象を与えられるでしょう。
インパクトがあることを選ぶ
ガクチカを作る際は他の学生との差別化を意識します。インパクトのある活動を選ぶと面接官の記憶に残りやすいでしょう。
ボランティア活動であれば、地域イベントの企画運営、新たな取り組みの提案や実行などを行うことがおすすめです。インターンシップでは、短期間で成果を上げるプロジェクトに挑戦し、数字で示せる結果を残すと具体性が増します。他にはない経験を積み、面接でしっかりアピールしましょう。
企業に活かせる学びを選ぶ
今からできるガクチカを考える際、志望企業で就職後も活かせる学びがある活動を選ぶことが大切です。
たとえば、リーダーシップや問題解決能力が求められる職種の場合、課題解決の経験を得られる活動が有効です。また、チームでの成功体験や効率的なプロジェクト管理など、具体的に入社後の活躍がイメージしやすいエピソードも有効です。
そのため、活動の振り返りでは「自分の学びをどのように企業で活かせるか」を意識してまとめると説得力のあるガクチカが完成するでしょう。
成果を数値で示しやすいものを選ぶ
短期間でガクチカを見つけるためには、成果を数値で示しやすい要素を選ぶのがポイントです。ガクチカでは成果よりも取り組みや経験が重視されますが、「成果もない、期間も短いガクチカ」の場合、「ガクチカを慌てて作ろうとして失敗した」という印象を与えてしまいかねません。
たとえば「サークルの新メンバー募集の取り組み」や「アルバイトの店舗でリピート率を上げる取り組み」など、短期間かつ数値で実績を表しやすい要素であれば、挑戦の意義も大きくなります。
作る時間がない場合、過去を振り返ってエピソードを探す
ガクチカを作る時間を捻出できない場合は、過去の経験を振り返りながらエピソードを探していきましょう。たとえば大学3年生の秋や冬は、すでにガクチカを作る時間を取りにくい時期ですよね。大学1年から現在までの出来事を振り返り、情熱的に取り組んだ対象を明文化していきましょう。
付け焼刃のように短時間でガクチカ作りに取り組むよりも、過去に取り組んだことをゆっくりと細分化し、自己アピールにつなげたほうが効率的な場合もあります。自己成長につながったエピソードを思い出し、ガクチカ用文章として構成していきましょう。
ガクチカの例文
ここでは、ガクチカに使える例文をご紹介します。ガクチカは、「結果・課題・取り組みのエピソード・結果・成長・企業への貢献」の順番で作成するのがポイント。結果ファーストを心がけ、面接官に伝わりやすい文章を作成しましょう。
サークル活動
私がガクチカで取り組んだことは、サークルの新歓イベント企画です。メンバーの参加率が低く、活動の活性化が課題でした。そこで、企画内容をメンバーにヒアリングし、多様なニーズに応えるイベントを複数開催しました。その結果、参加率は前年より40%増加し、サークル全体の一体感が強まりました。企画力や調整力が成長し、メンバーの意見を尊重する大切さを学びました。この経験を活かし、入社後はチームの意見をまとめながら、プロジェクトの成功に貢献したいと考えています。
アルバイト
私がガクチカで取り組んだことは、飲食店での新人教育の改善です。競合他社よりもホスピタリティを重視するチェーン店であったため、新人が接客に自信を持てず、離職率が高いことが課題でした。私はマニュアルの作成と、短時間での実践的研修を企画。繁忙期でも休憩時間に研修を実施し、定着率が20%向上しました。この経験で、教育の継続と安心感の重要性を学びました。入社後は後輩育成や組織の安定化に積極的に取り組もうと考えています。
資格取得
私がガクチカで取り組んだことは、TOEIC800点突破のための学習計画作成です。当時の私にとって、時間不足とモチベーション維持が課題でした。そこで毎日30分の学習時間を確保し、模試の結果から弱点を分析。苦手分野に重点的に取り組みました。その結果、800点を達成し、英語力が大きく向上しました。この取り組みでは、計画性と自己管理能力が成長したことを実感しています。入社後は経験を活かし、効率的な業務遂行に貢献していきたいと思っています。
ゼミ
私がガクチカで取り組んだことは、ゼミのグループ研究での役割分担の最適化です。メンバー間の作業負担の偏りが課題で、コミュニケーションでも摩擦が生まれていました。そこで各メンバーの得意分野を把握し、適切な役割を割り当て、進捗共有も徹底しました。またゼミ外の交流を提案し、食事会や懇談会を通して、相互理解を深めることにも成功しました。結果、研究は予定通り完成し、学内発表で高評価を得ました。この経験で得た調整力やチームワークの重要性を活用し、入社後はプロジェクトマネジメントに貢献します。
趣味
私がガクチカで取り組んだことは、ランニングによる体力向上です。子どもの頃から運動が苦手で、学生時代も運動不足による体力低下が課題でした。最初は1kmも走れませんでしたが、「3kmを週3回」の目標ペースで距離を徐々に伸ばし、記録を管理。昨年9月におこなわれた10kmマラソンの大会では、自己ベストを更新しました。現在も継続した結果、15キロを90分台で走破できるようになり、自己実現のために必要な体力も備わりつつあります。継続の力と目標設定の大切さを学んだ経験を活かし、入社後も目標達成に向けて努力し続けます。
ガクチカを見つける際の誤解
今からできるガクチカを考える際、多くの就活生が誤解を抱いている場合があります。「特別な成果が必要」「苦労話でなければいけない」などといった認識は間違いであり、その過程での経験や取り組みが評価されます。
ここではガクチカにまつわる誤解を紹介します。正しい認識をもち準備を始めましょう。
人より優れた結果でなければガクチカにならない
今からできるガクチカを考える際、人より優れた結果を求めたくなります。しかし、実際は「珍しい経験」や「輝かしい実績」がなくてもガクチカは成り立ちます。
たとえば、リーダー経験がない場合でも、チームの一員として成果を上げたエピソードは立派なガクチカです。アルバイトで顧客満足度を向上させた取り組みや、部活動でチーム全体の士気を高めた経験などが該当します。
重要なことは、自分がどのように貢献したかや、その経験を通じて得た学びを明確に示すことです。他者との比較よりも、あなた自身の成長や努力のアピールが評価につながります。
苦労話でなくてはならない
ガクチカの今からできることを検討する際、「特別な困難や苦労を乗り越えた経験でなければいけない」と思っている人もいるでしょう。ガクチカは、普通のエピソードであっても差別化を図れば、内容次第で十分評価されます。
高校時代の活動でも、そこから得た学びや、大学生活にどのように活かしたかを示せば問題ないでしょう。実績や成果を重視する場合は、エピソードに具体性をもたせることが大切です。「アルバイトで売上10%増加を達成した」や「ボランティアで地域イベントを50人規模に拡大した」など、数字を用いることでエピソードの説得力が増します。
苦労の有無よりも、結果をどのように説明するかに注力しましょう。
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今からできるガクチカを考える際にも有効です。
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ガクチカの作成のために今からできることをしよう
ガクチカの準備を始めるには、自己分析と行動の見直しが重要です。
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