就活している際に「就職偏差値」という言葉を耳にしたことがある方もいるでしょう。この記事では、就職偏差値の概要や参考にすることのリスク、意識したい点を解説します。自分に合った企業と出会うためにも、正しい知識を身に付けましょう。
就職偏差値とは?
就職偏差値とは、企業ごとに人気の高さや入社の難易度を数値化したものです。偏差値の基準は、次に挙げる要素で決められています。
・ホワイト企業か
・人気の業界であるか
・業績がよい企業か
前述した要素は一部であり、すべての企業が対象ではありません。また、学力偏差値とは関連性がないことを理解しましょう。
就職偏差値は意味がない?信ぴょう性はある?
就職偏差値は、国や企業などの公的なデータをもとに作られたものではありません。たとえば、学力偏差値は試験結果から数値化されたものであるため、信ぴょう性はあるといえるでしょう。一方、就職偏差値は、個人の口コミや勝手なイメージで作られたものであるため、根拠に乏しく、信ぴょう性は低いでしょう。参考程度に捉えることをおすすめします。
就職偏差値を参考にするリスク
就職偏差値を参考にすると、どのようなリスクがあるのでしょうか。ここでは3つのリスクを解説します。
自分に合った企業かどうかで選ばない
就職偏差値を参考にすると、自分に合った企業かどうかで選ばなくなるリスクがあります。就職偏差値の上位の企業は有名企業が名を連ねており、憧れる学生も大勢います。しかし、人気の企業であっても、自分に合った企業とは限りません。入社後に「思っていた業務内容ではない」「社風が合わない」と感じることもあるでしょう。就職偏差値のみで企業を選ぶことは危険です。あくまで参考に留めましょう。
就職偏差値が低い企業だから、選考対策をしない
「就職偏差値が低いから」という理由で、選考対策をしないことも、リスクの一つです。就職偏差値の低さと、選考の通りやすさは関係ありません。たとえば、中小企業では採用人数が大手企業より少ないため、狭き門になることもあります。就職偏差値が低くても、選考対策はしっかり行いましょう。
ランク外や下位の企業を選ばない
就職偏差値を参考にするリスクとして、ランク外や下位の企業を選ばないことが挙げられます。経済産業省の調査によると、日本の企業は約368万社あります。就職偏差値にランクインしている企業は、ほんの一部でしかありません。就職偏差値のランク外や下位の企業を選択肢から外すと、自分に合った企業を見落としてしまう可能性があります。反対に、上位の企業ばかりを選んでしまうと、選考がなかなか進まず、就活が長引くおそれもあるでしょう。
出典:経済産業省「令和3年経済センサスー活動調査」
就職偏差値よりも「自分がどう活躍したいか」を意識しよう
就職活動では、就職偏差値よりも「自分がどのように活躍したいか」を重視することが大切です。自分の目標や価値観と合った企業で働ければ、入社後の満足度も高まるでしょう。自己分析を通じて「自分がどのように活躍したいか」を明確にし、マッチする企業を選びます。また、企業側も就活生が思い描くビジョンが、自社とどれだけマッチしているかを重視しています。就職偏差値は、勝手に作り上げられたもので、鵜呑みにすることは危険です。就職活動において重要な点は「自分に合った企業を選ぶ」であることを、忘れないようにしましょう。
企業選びに迷ったときは
数多くある企業のなかから、自分に合った企業を選ぶとなると、難しく感じる就活生もいるでしょう。ここでは、企業選びに迷ったときの手順をご紹介します。
自己分析で自分の強みや就活の軸を明確にする
まずは、自己分析を通して自分の強みや価値観を理解しましょう。自己分析をすると、自分に合った企業を見つけやすくなります。選考時は緊張から「とにかく入社したい」という気持ちを全面に押し出してしまうことがあります。前述したように、企業側も自社に合った人を採用したいと考えているため、企業側から求められるアピールポイントを見つけ出すことが重要です。どのような企業で働きたいかを明確にすると、企業選びがしやすくなるでしょう。
軸に沿ってキャリアプランを考える
次に、自分の価値観や目標に基づいた軸を設定し、それに沿ってキャリアプランを考えましょう。キャリアプランは、選考時に尋ねられることもあります。企業でどのようなステップでキャリアを歩みたいか、叶えるためにはどのような企業で働けばよいのかを考えてみましょう。また、結婚や出産、家の購入などの将来のライフプランを検討することも大切です。
企業や業界研究をして、志望する企業を選ぶ
自分の価値観や強み、具体的な将来のイメージが湧いたら、企業や業界研究を行い、志望する企業を選びましょう。企業研究をすると、事業内容や文化などの理解が深まります。また、同業他社と比較すると、企業の業界内での位置付けや強み、特徴を理解しやすくなるでしょう。求人サイトや就活エージェントを利用し、企業や業界への理解を深めることをおすすめします。また、気になる企業の説明会に参加したり、インターンシップを活用したりすることも、理解を深める方法の一つです。
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