【動画】自己PRってなにを書けばいい?ガクチカとの違いってなに?

エントリーシートにいわゆる「ガクチカ」と並んでほとんど毎回設けられている「自己PR」に関する設問。

「ガクチカとの違いが分からない…」「そもそもPRできる自分の強みってどう見つけるの?」など、急に「自己PRをしてください」と言われても疑問が湧いてくる就活生も多いのではないでしょうか。

この記事ではPRできる自分の強みの見つけ方から実際の例文まで、自己PRの書き方を動画を交えて解説します。

もくじ

1.ガクチカとの違い

「自己PR」とは自分の強みをアピールする項目で、ほとんどの企業のエントリーシートに設問として設けられています。

同様に多くの場合設問として設けられている「ガクチカ」も「学生時代に力を入れて取り組んだこと」のエピソードを通して自分をアピールするものなので、一見違いが分かりにくいですよね。

この2つの違いを一言で言うと「点と線」です。
ガクチカが「線」で自己PRが「点」であると考えると分かりやすくなってきます。
以下、解説していきます。

ガクチカを書く際に重要な要素は「過程を意識して書くこと」です。自身の経験を通してそこから得たもの、それを入社後にどう活かすかのビジョンを線を描くように一貫した流れに沿って書くことが大切です。

一方、自己PRは最初に「自分の強み」について述べ、その強みがどのようにすごいのかということや入社後の活かし方について経験を用いて証明し、掘り下げていきます。

「強み」について先に言及できるからこそ、経験の中身にあまり依存することなく自分が本当にアピールしたいことを書くことができ、周りの学生との差別化も図りやすいのが自己PRです。

2.強みの見つけ方

まずは自己PRを通して伝えたい自分の「強み」を知るところから始めましょう。
今回は3つの方法を紹介します。

過去の体験から探す

自分のこれまでの経験を洗い出し、共通する要素を抽出して強みを探す方法です。
まずは幼少期から現在までのエピソードを思いつく限り洗い出してみましょう。


・幼少期は転勤族だった
・小学生の頃はオンラインゲームで知らない人とも積極的に遊んでいた
・中学生の頃は部活の部長を務めていた
・高校生の頃は志望校に合格するために課題から逆算して勉強していた
・大学生の頃はサークルの幹部としてマネジメントをしていた

洗い出しが完了したら複数のエピソードに共通する要素を考えてみましょう。
上記の例だと

・中学生の頃は部活の部長を務めていた
・大学ではサークルの幹部としてマネジメントをしていた。

この2つのエピソードが似ています。
ここから共通する強みを抽出すると「さまざまな人の意見を聞き、組織を円滑に運営していく能力」といった要素が挙げられます。

弱みから探す

いざ強みを考えようとしても弱みばかりが出てきてしまう…という方におすすめの方法です。
強みと弱みは表裏一体であり、言い換え方次第では強みとして表現できるものが多くありあます。

弱みの例
・仕事が雑
・自分の意見に固執してしまう
・飽き性
・一人で行動することができない
・仕事が遅い

これを強みに言い換えると…

・スピード感を持って仕事を進められる
・強い意志を持って行動できる
・好奇心が旺盛でさまざまなことに挑戦できる
・組織の中で立ちまわることが上手
・丁寧に仕事をすることができる

このように弱みをネガティブなものと捉えて終わるのではなく、視点を変えてみることで自己PRに使える強みに変換することができます。

企業研究から逆算して探す

志望先の企業が大事にしている価値観や人物像をもとに自分の強みをアピールする方法です。企業の公式サイトや採用資料などから情報を集めて進めます。
某大手Sier企業を例に挙げると、企業の求める人物像は「考導力」「共創力」「変革力」の3つです。
つまりこの3つの力を自己PRとして書くことができれば、求める人物像にマッチした学生であることがアピールできるといえます。

ここまでの内容は以下の動画でも確認することができます。

3.自己PRの書き方

例文をもとに自己PRの構成をみていきましょう。

全体像は以下の通りです。

・強みの端的な説明

・エピソードの背景の説明

・目標の具体的な説明

・目標達成の過程で直面した課題

・施策の具体的な内容

・強みの強調

・再現性のアピール

・入社後に強みがどう活きるか

これらの構成要件を実際に文章に落とし込んだ例文がこちらです。

例文

私は挑戦に向かって自律的に行動できることが強みである人間だ。

私は大学から始めたボクシングで、プロを目指し活動していく中で怪我をしてしまった。当時、これまで培ってきた基礎動作から応用へと転換を図り、より自分らしく技を磨くことが目標だった。しかし右手首を怪我し、2ヶ月の離脱を余儀なくされた。重要な時期に怪我をし、この上ない悔しさを感じたが、私はこの大けがは自分を成長させる絶好の機会である、と捉えることにした。

未来の自分を創るために「今」の自分にできることを熟考し、先輩の洗礼されたステップ動作を注視するなど、稽古後にステップ動作だけでも習得できるように努めた。復帰後は、遅れを取り戻すために自主的な筋トレ、プロとの合同練習を行った。更に休憩時間にもトレーナーの方に稽古をお願いした。結果、ジムのリーダーが不在の時に代役を務め、ジムの引き締め役である副リーダーに選出された。

この経験では変化に柔軟に対応し、いかなる状況においても自律的に考え、その時の最善を尽くすことの大切さを学んだ。私のこの強みは、代表として小説執筆サークルを設立した際に、自分たちの置かれた状況を俯瞰し課題解決にまで繋げ、30人のメンバーを集めた際にも発揮された。

私のこの強みは貴社においても「生の声を元にお客様のニーズを把握し、最適なソリューション提案」を行う際に発揮できると考える。

上記の例文を構成要件ごとに分解すると以下のようになります。

強み

私は挑戦に向かって自律的に行動できることが強みである人間だ。

エピソードの背景の説明

私は大学から始めたボクシングで、プロを目指し活動していく中で怪我をしてしまった。

目標の具体的な説明
このが抽象的になってしまうと、その後の課題や施策の部分も抽象的になってしまい、全体のまとまりが損なわれるので注意しましょう。

当時、これまで培ってきた基礎動作から応用へと転換を図り、より自分らしく技を磨くことが目標だった。

目標達成の過程で直面した課題
例文のようにネガティブな事象をポジティブに変換して捉えることは評価されやすいです。

しかし右手首を怪我し、2ヶ月の離脱を余儀なくされた。重要な時期に怪我をし、この上ない悔しさを感じたが、私はこの大けがは自分を成長させる絶好の機会である、と捉えることにした。

施策の具体的な内容

未来の自分を創るために「今」の自分にできることを熟考し、先輩の洗礼されたステップ動作を注視するなど、稽古後にステップ動作だけでも習得できるように努めた。復帰後は、遅れを取り戻すために自主的な筋トレ、プロとの合同練習を行った。更に休憩時間にもトレーナーの方に稽古をお願いした。

強みの強調
冒頭で述べた強みについて再度述べることでより印象的で軸のある文章になります。
後半で述べる際は冒頭よりも具体的に書くことで、エピソードの内容と相まって強みをより強調して伝えることができます。

この経験では変化に柔軟に対応し、いかなる状況においても自律的に考え、その時の最善を尽くすことの大切さを学んだ。

再現性のアピール
アピールしたい強みが他の場面でも発揮できたことを述べることで、その強みが再現性をもったものだということをアピールできます。

私のこの強みは、代表として小説執筆サークルを設立した際に、自分たちの置かれた状況を俯瞰し課題解決にまで繋げ、30人のメンバーを集めた際にも発揮された。

入社後に強みがどう活きるか
「どのように強みを発揮できるか」ということまで具体的に述べることがポイントです。例えば、「私の強みは営業先への提案の際に発揮できる」と書くよりも「生の声を元にお客様のにーじを把握し、最適な改善案を提案できる」のように述べた方がイメージが湧きやすく、強みの再現性をより強くアピールできます。

私のこの強みは貴社においても「生の声を元にお客様のニーズを把握し、最適なソリューション提案」を行う際に発揮できると考える。

自己PRの具体例について、詳細は就活マスターABA婆が動画で解説しています。

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今回は自己分析の重要性と方法について解説しました。

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