就活で聞かれる「強み」の探し方や、回答例を紹介します。具体的な回答が知りたい方に向けて、継続力や傾聴力、行動力をはじめ、強みごとの例文もまとめました。自己PRとの違いや答え方のポイントも解説するので、「強み」の回答に悩んでいる就活生はぜひ参考にしてみてください。
就活で聞かれる「強み」とは
新卒採用の就活で聞かれる「強み」とは、自分がこれまでの経験を通して身につけた能力やスキルのことを指します。ESや面接で問われることが多いため、早い段階から強みについて深掘りし、理解を深めておくのがおすすめです。
強みと長所の違い
就活において、似たような言葉に「長所」があります。強みが経験を通して身につけたものであるのに対して、長所はその人がもともと持ち合わせている人柄や性格を指す場合が多いです。
強みと自己PRの違い
自己PRは「自分の強みをアピールして伝えること」を指します。自己PRは強みをアピールする行為を指すのに対して、強みはアピールする内容そのもののことです。
就活で聞かれる「強み」の探し方
ここでは、就活で聞かれる「強み」の探し方について解説します。
・自己分析から探す
・身近な人に聞く
・「弱み」から探す
それぞれについて見ていきましょう。
自己分析から探す
もっとも簡単なのは、自己分析から探す方法です。具体的には、他人から褒められたことのある経験や、得意としている物事について深掘りしてみましょう。
情報を整理するために、自分史やモチベーショングラフ、マインドマップなどを活用するのもおすすめです。
身近な人に聞く
自己分析が上手くいかない場合は、友人や家族などの身近な人に聞いてみるのも1つです。自分では強みですらないと思っていることが、第三者目線では優れていると感じることも珍しくありません。
強みを聞くことは恥ずかしく感じるかもしれませんが、就活で必要であることを伝えて素直に頼んでみましょう。
「弱み」から探す
どうしても強みが見つからない場合、「弱み」から探す方法もあります。強みと弱みは基本的に対となっているため、弱みを言い換えることで自分の強みを探し出すことが可能です。
例えば、「細かなミスが多い」という弱みを持っている場合、「大胆に行動できる」「思い切ってポジティブに動ける」といった強みに変換できます。
自分に強みがないと感じる場合は考え方を変えてみよう
自分に強みがないと感じる場合、強みのハードルを上げすぎている可能性があります。確かに「強み」というと、他者と比べて突出している能力や、特別な才能が必要だというイメージがあるかもしれません。しかし、就活でいう「強み」は、もう少しライトに捉えて問題ないのです。
他者と比較するのではなく、ハードルを少し下げて、自分の持つ能力の中からもっとも優れていると感じるものを挙げてみましょう。
【例文】就活で聞かれる「強み」の回答一覧
就活で聞かれる「強み」の回答として、以下のような例があります。
・継続力がある
・傾聴力がある
・行動力がある
・責任感が強い
・好奇心がある
それぞれ具体的な例文も紹介するので、参考にしてみてください。
1. 継続力の例文
「私の強みは継続力です。大学時代に参加したサークル活動では、地域社会に貢献するイベントの企画や運営をしていました。最初は参加者が少なく、目立った成果を出すことが難しかったですが、諦めずに活動を続けました。イベントの企画から実施、反省会までの一連のプロセスをていねいにおこなったところ、徐々に参加者も増え、地域からの評価も高まりました。この経験から、継続的に取り組むことの大切さを学びました。貴社においても、自分の継続力を活かして、長期的なプロジェクトや困難な課題に対して粘り強く取り組み、貢献していきたいと考えています。」
2. 傾聴力の例文
「私の強みは傾聴力です。アルバイト先の顧客対応では、お客さんの要望や悩みをヒアリングして、理解することを心がけてきました。その結果、店舗の顧客アンケートで名指しで褒めていただいたことがあります。貴社に入社後は、傾聴力を活かしてチームメンバーやクライアントの意見を正確に捉えて、円滑なコミュニケーションを図ることでプロジェクトの成功に貢献したいです。」
3. 行動力の例文
「私の強みは行動力です。大学時代には多彩なイベントや活動に参加して、行動力することの重要性を学びました。学内のボランティアイベントでは積極的に学生たちにアプローチして、関心を持ってもらうよう働きかけました。最初は参加人数が乏しかったものの、徐々に多くの学生に参加してもらえるようになり、イベントを成功させることができました。このことから、ただ考えるだけでなく、実際に行動に移すことの重要性を実感しました。仕事ではこの行動力を活かし、新しいアイデアや課題に対して迅速に取り組みたいです。」
4. 責任感の例文
「私の強みは責任感です。アルバイトでは、リーダーとしてチームのスケジュール管理や業務の割り当てを担当していました。常にチームが円滑に回るように意識しただけでなく、トラブル時には迅速に対応して解決策を提案しました。責任を持って行動することで、チーム全体の成果に大きく貢献できると実感しています。仕事でもこの責任感を活かして、チームの目標達成のために邁進したいです。」
5. 好奇心の例文
「私の強みは好奇心を大切にすることです。大学では、専攻とは異なる分野の講義にも積極的に参加していました。経済学の講義では、私の専攻である工学とは異なる視点で問題解決のアプローチを学ぶことができました。好奇心があることで、異なる分野間のつながりを見出し、より広い視野を持つことができると実感しています。この好奇心を活かして、新しいアイデアやサービスの開発に励みたいと考えています。」
就活で聞かれる「強み」を答えるときのポイント
ここからは、就活で聞かれる「強み」を答えるときのポイントについて紹介します。
・強みは3つ以上用意しておく
・エピソードを交えて話す
強みは3つ以上用意しておく
強みは3つ以上用意しておくことが理想です。ESや面接で強みを聞かれたときの回答は1つに絞って答えることになりますが、複数の回答を用意しておくことで、志望企業によって使い分けられます。
エピソードを交えて話す
エピソードを交えて話すのもポイントの1つ。まずは「私の強みは〇〇です」と結論を伝えて、その後に補足する形で具体的なエピソードを盛り込みましょう。回答にオリジナル性が出て、説得力が増すはずです。
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就活で自分の「強み」を答えられるようにしておこう!
就活で聞かれることの多い「強み」について、具体的な探し方や回答の例を紹介しました。自己PRや長所と同じく、「強み」は深掘りされることの多い質問です。本記事で紹介したポイントを押さえて、就活で自分の「強み」を答えられるようにしておきましょう。