「仕事を通じてどのように成長したいか」を考えるポイントと例文を解説!

新卒就活では、エントリーシートや面接選考の場面で「仕事を通じてどのように成長したいか」を尋ねられることがあります。一体、どのような回答を用意するとよいのでしょうか。

この記事では、「仕事を通じてどのように成長したいか」という質問に対して、説得力のある回答をするポイントや例文を解説します。

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もくじ

企業が面接で「仕事を通じてどのように成長したいか」聞く理由

企業で面接を受けると、就活生にさまざまな質問が投げかけられるでしょう。いくつかの定番の質問があり、代表的な質問として、「仕事を通じてどのように成長したですか?」という問いがあります。なぜ企業はそのような質問をするのでしょうか?

企業の理解度を確認するため

もっとも大きな理由は、企業の理解度を確認する意味合いです。学生が企業の具体的な業務内容やビジョンを踏まえた回答ができるのかを見極め、志望動機や入社後の適応力を評価します。

例えば、グローバルに事業を展開する、あるいは中期目標として世界進出を打ち出す企業だとしましょう。このような企業であれば、「グローバルな環境で多様な価値観を学び、国際的なビジネススキルを磨きたい」などの具体性のある回答ができると、評価が高まる可能性があります。

キャリアビジョンを確認するため

入社後、自分のキャリア形成をどのように考えているのか、企業が確認したい意味合いがあります。入社後、あるいは将来どのようなキャリアを歩みたいか、目標が明確で具体的な行動計画を持っているのかを評価するためです。

入社後に営業スキルを磨き将来はマネージャーになりたいとか、MBAを取得して企業の経営戦略に貢献したいなど、なりたい自分を明確に表現しましょう。明確なキャリアビジョンとその達成に向けた具体的な取り組みを伝えることが、面接での高評価につながります。

企業とのマッチ度を確認するため

応募者が自分たちの会社に合っているか、確認する意味合いもあります。つまり、応募者のキャリアビジョンが自社の方向性や理念に合っているかの確認です。

入社後に企業の方向性と個人のキャリアプランにギャップがあり、ミスマッチが生じると、早期退職につながる可能性があります。入社面接時に応募者の目標やキャリアプランを確認できれば、そうしたリスクを避けられるでしょう。

企業は、長期的に活躍できる人材を見極めようとします。応募者は自身のキャリアビジョンと志望企業の理念や企業内容を照らし合わせ、一貫性のある回答を準備しましょう。

「仕事を通じてどのように成長したいか」を考えるコツ

「仕事を通じてどのように成長したいか」の質問の回答は、あらかじめ用意することが重要です。本章では、回答を考えるうえで押さえたいポイントを紹介します。自分と志望企業を結びつけながら、具体性のある回答を作りましょう。

自己分析を活用する 

自己分析は入社後の成長ビジョンを考える際に役立てられます。新卒就活で志望先や業界を探すときは、自己分析で自分を知ることが重要です。

自己分析によって、自分の強みと弱み、物事の価値観などが理解できます。現状の能力を踏まえ、入社後はどのように成長できるのかを考えましょう。

未来の理想像を明確にし、現状とのギャップを洗い出すと具体的な行動目標が分かります。行動目標を回答の中に盛り込むと、面接官への説得力が増します。

達成するための過程を伝える 

仕事で達成したい目標を伝えることに加えて、達成までの過程も盛り込むと、より具体的で現実性のあるアピールができます。

「仕事を通じてどのように成長したいか」の設問を通じて、企業側は就活生の能力を見定めます。達成するまでの過程を伝えられると、計画性・論理的思考力・問題解決能力などのアピールが可能です。

目標が長期的であるほど、達成までの過程は組み立てやすくなります。将来のビジョンを見据えたアピールが大切です。

具体的な事例や数字を用いる 

将来の目標や過程を説明するときは、具体例や数字を積極的に利用しましょう。文章や会話に数字を取り入れると説明が分かりやすくなり、高評価につながります。

ビジネスの場面では結果で評価されることが多いため、数字を意識したアピールができる就活生は、社会人としての適性が高いと判断される可能性があります。

また、具体例も取り入れると、ただ「成長したい」といった抽象的な表現だけではなく、入社後の成長に向けた強い意欲のアピールが可能です。

志望企業と結びつける 

将来の理想像を説明するうえで、企業の理念や事業と結びつく内容を盛り込むと、志望度の高さをアピールできます。

前述した自己分析で明確化できた自分の強みや特徴を、入社後どのように発揮して成長を果たすのかを説明できると、適性の高さを評価される可能性があります。

企業に貢献するビジョンまで見据えた回答をすることで、自社に有用な人材だと評価されるでしょう。

「仕事を通じてどのように成長したいか」回答の注意点

仕事を通じてどのように自己実現を成し遂げて成長したいのか、面接で望まれる回答について確認します。回答が曖昧だったり抽象的になっていないか、実現可能な内容であるか、自分のことだけを語っていないかなど、いくつかのポイントがあります。

曖昧な表現や抽象的な内容を避ける 

ビジョンや目標を伝える際は、曖昧さや抽象性のある表現を避け、具体性のある内容を明確に回答することが大切です。

たとえば、どの企業にも当てはまるような内容や、志望企業の事業内容に触れておらず抽象的な表現に終始する回答は、採用側の印象に残りにくいでしょう。

エントリーシートや面接での回答は、企業相手にプレゼンするための手段です。自分のことを知らない相手に対しても伝わりやすい表現が求められます。

実現できない回答は避ける

自分を大きく見せようとして、壮大すぎる目標を掲げることは避けましょう。同時に、その企業で実現できる内容なのかを事前にチェックします。国内市場のみをターゲットする企業で、海外事業を展開したいと回答しても、企業理解が足りないと捉えられ、面接官の評価を下げてしまう恐れがあります。

面接では、その企業の事業内容や強みを踏まえた上で、現実的に達成可能な目標を伝えることが大切です。面接官に、企業の事業をよく研究して面接に臨んでいることを理解してもらいましょう。

自己成長のみを目的としない

面接でどのように成長したいかを問われた時、自分の夢や目標ばかり語ることは、避けた方が無難です。企業が求めることは、応募者が自己成長して、それをどのように業務に活かして事業に貢献できるのかという視点です。

自己成長するだけであれば、どの企業でもよいのではと捉えられてしまいます。その企業でなければならない理由を示しましょう。企業の方向性や事業内容を理解し、そうしたテーマに沿った成長プランを伝え、意欲と適正をアピールします。

「仕事を通じてどのように成長したいか」を伝える例文

「仕事を通じてどのように成長したいか」の質問に対する回答の例文を5つ紹介します。それぞれ、志望する職種やアピールしたいポイントごとに異なる例文を用意しています。参考にしてください。

営業職 

以下は、営業職を志望する際の例文です。営業職は売上目標に触れる機会が多いため、数字を盛り込んだアピールができると好印象を与えられます。

例文

私の目標は、営業職として貴社の商品を世界中の人々に提供することです。
私は大学時代の留学経験で培ったコミュニケーション能力を武器としており、その力を営業活動に活かしたいと考えます。
具体的には、10か国に訪問して5億円の売上実績を作ることが目標です。達成のために、入社後は営業スキルの習得と語学力の向上に努めます。

エンジニア 

技術職であるエンジニアは、専門知識が重要です。大学で技術力をつけた人は、志望企業に対して適性の高さをアピールできます。

例文

私は、国内企業の業務効率化に貢献できるエンジニアを目指します。
企業のニーズに合ったシステムを開発し、生産性向上に寄与することが目標です。
大学では情報科学を専攻し、IT企業の長期インターンシップに参加してシステム開発の経験を積みました。そこで得たスキルと経験を貴社で発揮し、より高めたいと考えています。

リーダーシップを発揮したい 

続いて、企業にアピールしたいポイントごとの例文を紹介します。リーダーシップを伝えたいときは、職種や役割に触れると具体性が増します。

例文

私は、持ち味のリーダーシップを活かして、将来的にマネージャーの立場として貴社のプロジェクトを推進させることが目標です。
入社後は先輩や上司の業務から学ぶ姿勢を意識し、マネージャーに相応しいスキルと人間性を身につけることが理想です。
大学時代は50人が所属するサークルのリーダーを務めました。周囲に頼られるリーダー像を今後も目指します。

グローバルに活躍したい 

海外事業の展開が活発な企業を志望する方は、グローバルに活躍したいと考えるケースも多いでしょう。具体性のある回答が作りやすいテーマだといえます。

例文

私は、海外事業に携わり、貴社の海外シェア拡大に貢献することが目標です。
大学時代に、アジア圏の文化や経済について研究しました。貴社の海外事業は近年アジア圏で拡大しており、そこに加わり尽力したいと考えます。
入社後は語学力とコミュニケーション能力の向上に努め、グローバルに活躍できる人材を目指します。

新規事業に関わりたい 

ベンチャー企業や、新規事業を始めたばかりの企業を志望する方は、関わりたい事業と自分の適性をアピールすることで説得力を持たせられます。

例文

私は、貴社が昨年立ち上げた新規事業に携わり、業績を上げることが目標です。
貴社の新規事業は、私が大学で専攻した分野と共通点が多いため、知識を活かしながら仕事に役立てられると考えます。
また、私は大学でサークルを新規立ち上げした経験があり、新たな組織内で働くマインドに慣れています。

「仕事を通じてどのように成長したいか」NG例文

面接で仕事を通じてどのように成長したいかを述べる際に、望ましくないNG例を2つ紹介します。

NG例文1

「私は将来的に自分で事業を立ち上げたいと考えています。そのために、御社で働きながらビジネススキルを身につけ、経営の知識やマネジメント能力を養いたいと考えます。また、営業経験を積んで交渉力を高め、起業に必要なスキルを磨きたいと考えています」

NGの理由は、自己成長や起業を前提とした内容な点です。企業にどのように貢献するかを、明確に示しましょう。

NG例文2

「私は社会の課題を解決できる人間になりたいと考えます。特に多くの人の生活を支えるサービスに関わり、広い視野を持って課題を解決できる能力の獲得が目標です。貴社の業務を通じて多様な経験を積みながら、社会全体に貢献したいと考えます」

NGの理由は、内容が抽象的で、なぜその企業でなければならないのか、理由が明確に締めれていない点です。どの企業でも同じようにいえるため、志望動機としての説得力に欠けます。

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「仕事を通じてどのように成長したいか」を考えるうえで、自分の能力と志望企業を結びつける必要があるでしょう。応募書類や面接での回答を作る際に役立ちます。

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「仕事を通じてどのように成長したいか」への回答を練り直し、内定判定の向上を狙うこともひとつの方法です。内定判定を利用して選考対策をしましょう。

「仕事を通じてどのように成長したいか」で将来性をアピール!

新卒就活でよく聞かれる質問の「仕事を通じてどのように成長したいか」に対する回答のポイントや例文を紹介しました。自分の個性と企業の特徴を関連付けながら、具体性のある内容を盛り込むことが大切です。

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