【例文付き】ガクチカのボランティア経験の書き方!効果的にアピールするポイントも紹介

もくじ

ガクチカでボランティア経験を用いた例文

ここからはガクチカでボランティアエピソードを用いた際の例文について紹介します。自分なりのガクチカを考えるのに役立ててみてください。

海外教育支援ボランティアについてのガクチカ(400字)

私は海外の教育支援ボランティアに力を入れました。参加したきっかけは、教育の格差や貧困が社会問題となっている中で、少しでも力になりたいという思いが背景にあったからです。

参加する中で、子供たちに学ぶ喜びや可能性を広げることを目標に掲げました。特に読み書きの基礎を支援するプログラムに参加し、言葉の魅力を伝えることで子供たちの興味を引き出すことを目指しました。

しかし生徒たちの学力の差が大きく、一人ひとりの学習速度に合わせる難しさが課題でした。この課題に対処するため、ボランティア仲間と協力してプログラムスケジュールを柔軟に調整したり、生徒ごとの学習の進捗状況を報告する週次の振り返り会を行うことにしました。その結果、一人ひとりに合った教育スケジュールを確立することができました。

ボランティアに参加したことで、コミュニケーション能力やリーダーシップ、社会の課題に主体的に取り組む姿勢や柔軟性を身につけました。

復興支援ボランティアについてのガクチカ(400字)

私は復興支援ボランティアに力を入れました。被災した地域の復興に少しでも貢献したいという思いがあり、参加しました。仮設住宅での生活支援や地域のインフラ整備に携わり、被災者の方々が安心して日常生活を送れるようにすることを目標としました。

しかし被災地の状況の深刻さや資源不足、被災者とのコミュニケーション不足で円滑に物資を届けられないという課題がありました。

これらの課題を解決するため、地元住民との連携を図りました。また被災者の声を聞き必要な支援を提供することで、信頼関係を築きました。同時にボランティア仲間との協力強化に努め、限られた時間や資源を最大限に活用する工夫をしました。

この経験により協力と柔軟性が重要であることを学び、課題を克服する喜びを感じました。入社後も柔軟かつ協力的な姿勢を持ち、困難に立ち向かう姿勢が活かせると思っています。

ボランティアで学んだこと一例

ボランティアに参加した学生へのアンケートから、得たこと・学んだことの一例を紹介します。

商社内定・女性

ボランティア活動を通して、裏で働いている人がいてイベントが成り立っているということを実感した。

メーカー内定・女性

こども食堂のボランティアを通じ、子どもたちに安心とつながりを提供できる温かさを感じました。近年はご近所付き合いなどが少なくなり、孤独を感じる子どもも増加しているため、地域の繋がりを強固にしていく必要性があると感じられました。

マスコミ内定・女性

学童ボランティアに参加し、年代問わず他者と向き合うことの大切さを実感した。

ソフトウェア開発内定・男性

労働の軽視を最も感じた

(ABABAの学生ユーザー50人へ独自にアンケート調査)

活動内容がどのようなものであっても、ボランティアに参加することでこれまでに知らなかったことが感じられます。また、ボランティアは課題が見つけやすい点も特徴です。

ボランティアでは活動を通して主体性を身につけ、解決へ導くための行動力が養われると考えられます。

そのためガクチカとしてアピールする際は、ボランティアで得た経験や感じたことを課題にし、どのような行動をすればよいかの明確化が大切といえるでしょう。

ガクチカでボランティア経験をアピールするのは弱い?

結論から言うと、ボランティア経験のエピソードはガクチカに十分に使えます!ボランティア経験を選ぶことで主体性や行動力、継続力、コミュニケーション能力、責任感の高さなど、さまざまな長所をアピールできるためです。

しかし、利益を追い求め続ける企業と無償で行うボランティアでは活動の目的意識が異なります。そのため「ボランティア感覚で働こうとしているのではないか」と思われないよう、下記で紹介するポイントも意識しておきましょう。

ガクチカでボランティア経験を選ぶときのポイント

ボランティア経験に限らず、ガクチカで自分の能力をアピールするためにはさまざまな工夫が必要です。まずは下記の2つのポイントや注意点を押さえておきましょう。

・ボランティアに参加したこと自体はアピールにならない
・参加した動機や成果を明確にする

ボランティアに参加したこと自体はアピールにならない

ボランティア経験はガクチカに十分使えると述べましたが、ボランティアに参加したこと自体はアピールにはなりません。

ガクチカでは、その活動に対してどのような目的や問題意識を持ったのか、困難をどのように乗り越えたのか、その結果何を学んだのかということを伝えなければいけないためです。

そのため、参加したこと自体を伝えるよりも、参加して得た学びにフォーカスを当てるようにしましょう。ただ「無償で人のために働く尊さ」といった学びは、企業の経済活動とは異なるため避けるのが無難です。

参加した動機や成果を明確にする

前述した通り、ガクチカにボランティア経験を用いる際には参加した動機やそこで得た成果、スキルを明確にすることが重要です。

なぜ参加したのか、どのように貢献したのかを明確にすることで、自分の人となりや価値観、社会問題への意識が強いことなどをアピールできます。

またボランティア経験で得た学びや自分のスキルを、仕事でどう活かせるかを繋げてアピールできれば、より魅力的なガクチカになるでしょう。

ガクチカでボランティア経験を書くときの注意点

ボランティア経験を記載する際は、書かない方がよいことはいくつかあります。不適切な伝え方をすると印象が悪くなり、内定獲得が難しくなる場合も考えられます。

そのような事態にならないために、以下の注意点を意識して、ガクチカとしてアピールできるボランティア経験を効果的に伝えましょう。

自分の言葉で書く

ボランティア活動に参加した動機を記載する際は、団体名や専門用語はそのまま書かないよう気をつけましょう。そのまま書いてしまうと、企業側は応募者の真意を汲み取りにくくなり、印象が悪くなりかねません。

加えて、抽象的な表現は控えましょう。

例えば「世界の貧しい子どもたちが笑顔で暮らせるボランティアに力を入れました」と伝えても、具体的にどのような内容なのかが分かりません。また、問題視したことは何なのか、そこからどのように行動したのかが伝わらないでしょう。

ボランティア活動を記載する際は、誰が聞いても分かるよう自分の言葉で伝えること意識します。

嘘は書かない

ボランティアで経験したことに対して嘘をつくと、深掘りされた際にうまく回答できず企業の印象は悪化します。

例えば「地域の環境ボランティアで地域住民400人に協力してもらい、ポイ捨てされたプラスチックをアクセサリーに再利用する取り組みに力を入れました」と嘘を述べたとします。

企業側は、住民をどのようにして集めたのかやアクセサリーにするための具体的な方法など、細かく質問すると考えられるでしょう。これに対して回答が矛盾していたり、答えられなかったりした場合、高確率で嘘だとバレてしまいます。

企業に嘘がバレてしまうと信頼が一気に低くなるため、内定獲得は難しいと考えられます。ボランティア内容を記載する際は必ず事実を伝え、話を膨らませすぎないことが大切です。

1回だけのボランティアは書かない

1度だけのボランティアは、基本的に書かないことが無難です。

企業は仕事に長期的に取り組める人材を求めています。

また、継続して頑張れる能力や、どのような困難でも対応する忍耐力を必要としています。

そのため、1度だけのボランティアを書いても長期にわたって努力できる能力をアピールできません。さらに、1度だけのボランティアは力をガクチカといえず、かえって悪い印象を与えてしまうでしょう。

ボランティアを記載する際は、可能な限り長期にわたって取り組んだものを伝えます。

長期的に続けたボランティア活動がない場合は、サークル活動やアルバイトなど、別の内容を記載するとよいでしょう。

ガクチカでボランティア経験を書くときの5つのステップ

ガクチカでボランティア経験を書くときは、下記の5つのステップに従って文章を組み立ててみましょう。

1. 結論を述べる
2. 参加した動機や目的を述べる
3. 困難や課題について述べる
4. 困難をどう乗り越えたかを述べる
5. ボランティア経験を通じて得た学びを述べる

1. 結論を述べる

まず「学生時代何に力を入れたのか」「どんなボランティアに力を入れたのか」という結論を簡潔に述べましょう。結論を読んだだけで、どんなエピソードについてのガクチカなのかを採用担当者にイメージしてもらいやすくするためです。

2. 参加した動機や目的を述べる

最初に結論を述べたら、次にボランティアに参加した理由や動機について説明しましょう。動機や目的を伝えることで、採用担当者は「この就活生はどのようなモチベーションで仕事に取り組むのか」という点を理解しやすくなります。

目的や動機が曖昧だと「仕事もなんとなく適当にやる人ではないか」と思われかねません。どのような価値観を持って参加するに至ったか、どのような目的意識を持って取り組んだのかを、説明できるようにしておきましょう。

3. 困難や課題について述べる

参加した動機や目的について説明したら、ボランティアに取り組んでいた中で直面した困難や課題について述べましょう。

その困難はどの程度の難易度のものだったのか、なぜそれを困難だと感じたのかを具体的に説明することで、採用担当者はその時の状況をイメージしやすくなります。

4. 困難をどう乗り越えたかを述べる

直面した困難について説明したら、その課題をどう乗り越えたのか、どういった取り組みを行ったのかを具体的に述べましょう。

誰でも思いつくような解決方法では説得力がないため、自分がどのように困難と向き合い、どのように工夫して解決したのかを具体的に伝えるのがポイントです。

5. ボランティア経験を通じて得た学びを述べる

最後にボランティア経験で得た学びついて述べましょう。直面した困難を通じて何を学び、その学びを仕事でどう活かせるのかをアピールすることで、採用担当者も就活生の入社後のビジョンを見極めやすくなります。

面接で深堀りされるガクチカについての質問例

ガクチカにボランティア経験を書いた場合、ほとんどの面接で質問されます。企業はこの質問を通して応募者の真意を見極めるため、焦って言葉が詰まらないよう事前にある程度回答を考えるとよいでしょう。

ここでは、ガクチカにボランティアを書いた場合に面接でよく聞かれることをご紹介します。

ボランティアへの参加理由

そもそも、なぜ無報酬であるボランティアに長期間参加したのかや、それに対するモチベーションはどこから生まれるのかを質問する面接官は多いでしょう。

企業側がこの質問をする意図としては、応募者が金銭的な報酬よりも大切にする価値観はどのようなものなのかを探るためと考えられます。また、応募者自身がどのような人柄なのかを把握するためともいえます。

以下では、面接でよく聞かれるガクチカの質問例をまとめました。面接前の準備として参考にするとよいでしょう。

  • なぜそのボランティアに興味をもったか
  • どのような活動内容で、何を学んだか
  • どのような状況で強みを活かしたか
  • 活動を通して課題や弱みはあったか

ビジネスとボランティアの違いについて

ビジネスとボランティアの違いについて質問することで、非営利と営利が明確に理解できているかを確認します。

ボランティアは非営利事業であり、金銭的報酬よりも「誰かの役に立ちたい」「社会に貢献したい」という想いを重視した活動です。一方で、企業は利益を追求して活躍できる人材を求めています。

「社会へ価値を提供する」という部分では、ビジネスとボランティアの本質は同じです。一方で、その対価として企業は金銭的報酬を獲得します。

ビジネスとボランティアの違いについて聞かれても答えられるよう、その違いを理解しましょう。

ボランティア経験を通して見つかった自身の課題

企業は同じ状況でも周りの人より多く学習し、人一倍成長意欲の高い人材を求めています。そのため、多くの面接官が、ボランティアを経験通して何を得たのかや、どのような課題があったのかを質問します。

その対策として、ボランティア経験を通してどのようなことを学び、どのような問題点が見つかったのかをできる限り考えましょう。

面接官がよく聞く質問を以下にまとめました。

  • ボランティアで見つけた自分自身への課題はどのようなものか
  • ボランティア経験で何を得たか
  • ボランティアでこれまで自分になかったものを見つけられたか

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ガクチカでボランティア経験を選ぶときは、ただ参加した経験を述べるのではなく、なぜ取り組んだのか、困難をどう対処したのかを明確に示し、自分の能力やスキルをアピールすることが重要です。本記事で紹介したガクチカでボランティア経験を書くときのポイントも押さえて、効果的に魅力を伝えましょう。

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