MBTIを就活に活用するポイントは? | 16タイプ別適職や注意点も紹介

MBTI診断をやったことがある方も多いでしょう。MBTIは就職活動にも活かせるため、ポイントを押さえることをおすすめします。今回は、16タイプ別適職や注意点もご紹介します。自分のタイプを確認し、就職活動にも活かしましょう。

もくじ

そもそもMBTIとは?

MBTIとは世界45ヶ国以上で活用されている、国際規格に基づいた性格検査です。スイスの精神分析家であるユングのタイプ論をもとにしており、4つの基本的な指標に、それぞれ2つの性格タイプがあります。これらを組み合わせ、16種類の性格に分類します。

MBTIの基本的な4つの指標を解説

前述したように、MBTIには次の表に挙げる4つの基本的な指標と、それぞれ2つの性格タイプがあります。それぞれの内容を見てみましょう。 

4つの指標性格タイプ
興味関心の方向外向型(E)内向型(I)
物事の捉え方感覚型(S)直感型(N)
意思決定の仕方思考型(T)感情型(F)
外界との接し方判断型(J)知覚型(P)

興味関心の方向

4つの指標の一つ目は興味関心の方向で、外向型と内向型の2つに分けられます。外向型は、興味や関心が外側に向いており、人と関わることが得意だったり、リーダーシップがあったりと、社交的で活発なタイプです。一方、内向型は物静かで一人を好む傾向があります。また、内省するため、独創的なアイデアを持つことも得意です。外向型の人は、人との交流が多い職場で活躍しやすく、内向型の人は、集中して作業できる環境が向いているでしょう。

物事の捉え方

2つ目は物事の捉え方で、感覚型と直感型に分けられ、情報の処理方法の傾向を示します。感覚型はデータや事実に基づいた判断を行い、冷静に捉えるタイプです。そのため、現実的な問題解決を得意としています。一方、直感型は、状況に応じて柔軟に物事を捉えるタイプです。そのため、新規事業の立ち上げや戦略立案など、独創的なアイデアを活かせる職種に適性があるでしょう。

意思決定の仕方

3つ目は意思決定の仕方で、思考型と感情型に分けられます。思考型は、論理的で客観的な基準に基づいて意思決定をするタイプです。その他、データ分析や計画立案などの論理的思考を要する職種が向いているでしょう。一方、感情型は、人間関係や感情を重視して判断をするタイプです。そのため、人事やサービスなど、人間関係を重視する職種で力を発揮しやすいでしょう。

外界との接し方

最後は外界との接し方で、判断型と知覚型の2つに分けられます。判断型は、規則やルールに従って判断をするタイプです。そのため、計画性や秩序を重視する職種が向いていると考えられます。一方、知覚型は、適応力に優れ、臨機応変に判断を下すタイプです。そのため、クリエイティブな職種が向いているでしょう。

MBTIのタイプ別適職は?

分析家タイプ

分析家タイプは、直感型と思考型の特徴が強いとされています。また、理論的で合理的な判断をするタイプです。

性格タイプ特徴向いている職業
INTJ(建築家)論理的思考力が高い想像力が豊か知識欲が強い建築士アナリストプロジェクトマネージャーなど
INTP(論理学者)論理的思考力が優れている問題解決能力が高い独創性があるシステムエンジニアコンサルタント研究者など
ENTJ(指揮官)社会性が高いリーダーシップがある戦略的な思考力が高い営業職証券アナリストプロジェクトマネージャーなど
ENTP(討論者)コミュニケーション能力が高い枠にはまらない想像力があるチャレンジ精神が旺盛であるキャリアアドバイザー弁護士脚本家など

外交官タイプ

外交官タイプは、直感型(N)と感情型(F)の特徴が強いとされています。また、理想主義者であり、社会や人々の平和を望むタイプです。

性格タイプ特徴向いている職業
INFJ(提唱者)感受性や共感力が高い洞察力が優れている社会貢献への意欲が強い心理カウンセラーソーシャルワーカーデザイナーなど
INFP(仲介者)感受性や共感性が高い想像力が豊かである独自の価値観や信念を持っているマーケターキャリアコンサルタントNPO活動家など
ENFJ(主人公)カリスマ性がある決断力に長けている責任感や忠誠心が強い教師政治家外交官イベントプランナーなど
ENFP(運動家)好奇心旺盛であるコミュニケーション能力が高い独創的なアイデアを持つインストラクター編集者販売員営業職など

番人タイプ

番人タイプは、ルールを守ることを重視する感覚型(S)と判断型(J)が強いとされています。また、現実主義で、安定と調和を守るバランサーといえるでしょう。

性格タイプ特徴向いている職業
ISTJ(管理者)ルールや秩序を守る責任感がある几帳面である銀行員公務員警察官経理会計士など
ISFJ(擁護者)思いやりにあふれている責任感が強い鋭い観察力を持っている心理カウンセラーセラピスト保育士介護士テクニカルサポートなど
ESTJ(幹部)論理的思考力が高く、現実的な意思決定をするルールを守り、計画性が高い責任感が強いホテルスタッフ警察官裁判官経営者Webプロデューサーなど
ESFJ(領事)コミュニケーション能力が高い真面目で責任感が強い他者への共感力が高い経理営業職講師心理カウンセラーなど

探検家タイプ

探検家タイプは、感覚型(S)と知覚型(P)の特徴が強いとされています。その場の状況を楽しみながら、柔軟に対応するタイプです。また、エネルギッシュでさまざまなことに挑戦します。

性格タイプ特徴向いている職業
ISTP(巨匠)実現できるアイデアを導き出す論理的思考力や好奇心が高い一人でやり遂げる力があるパイロットエンジニア大工整備士Webデザイナーなど
ISFP(冒険家)調和を大切にするマイペースに物事に取り組む新しいことに積極的にチャレンジをするマーケターアーティストシェフファッションデザイナーなど
ESTP(起業家)行動力があるリスクを恐れずに積極的にチャレンジする現実に興味・関心がある俳優営業職経営者イベントプランナーなど
ESFP(エンターティナー)人を楽しませる能力が高い感受性が豊かである観察力に優れているイベントプランナー販売員パフォーマー営業職客室乗務員など

MBTIが就活で活用されている場面・事例

MBTIは、就職活動において自己分析をする際のツールとして活用されています。MBTIを活用すると、自分の性格特性や価値観をより深く理解でき、言葉で表現できるようになるでしょう。選考時の質問に対して、より説得力のある回答ができるようになります。

MBTIを就活・自己分析に活用する際の注意点

ここからは、MBTIを就活や自己分析に活用する際の注意点を2つ解説します。

あくまでも参考として活用しよう

MBTIは、あくまで性格検査であり、自己理解と他者理解を深めるためのものです。結果は受けるタイミングによって変わることもあります。すべてを網羅できるわけではないため、MBTIのみで判断すべきものではありません。これまでの経験で得た価値観や自分が思う強みと重なる部分があるかを確かめてみましょう。自己分析や企業研究をしっかり行ったうえで、判断材料の一つにすることをおすすめします。

適職以外も見逃さないようにする

前述したように、向いている職業はタイプによって異なります。また、ここで挙げた職種は一部であり、本当に自分に向いている職業は、実際にやってみなければ分かりません。「向いていないから」と選択肢から外すのではなく、他の職業もしっかり検討しましょう。向いているといわれる職業を中心に、それ以外の職種の研究もすることをおすすめします。

MBTIを活用した就活についてよくある質問

就活に有利・不利なMBTIはありますか?

MBTIにおいて、外向型や内向型などの違いはありますが、受けるタイミングで変化することもあるため、完ぺきなものではありません。MBTIにこだわるのではなく、「自分がどのように活躍したいか」を重視することが大切です。MBTIはあくまで参考程度にとどめ、自己分析や企業研究を徹底して行い、自分の希望する道を自分自身で選びましょう。

MBTIを就活に活用するなら参考程度に!自分がどう活躍したいかをイメージするのが大切

MBTIは自己理解を深めるためのツールの一つです。就職活動に活用する際は、あくまで参考にとどめ、自分の強みと重なる部分があるかを確認しましょう。就活で大切なことは、自分に合った企業を選ぶことです。そのためには、自分がどのように活躍したいのかをイメージすることが大切です。

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