就活で頭を悩ませることといえば自己PRです。面接で問われることはもちろん、エントリーシートでも記入を求められます。企業によっては文字数が決まっており、その文字数に収まるように自己PRをまとめる力が必要です。
今回は400文字の自己PRを書く際のコツをお教えします。ほかの就活生がどのような自己PRを書いているか気になる時は、REALMEを使えばほかの就活生の自己PR文を確認できます。
400字の自己PRの作り方
自己PRをまとめる際、大切になるのが文章の構成と文字数配分です。今回は400文字の自己PR文を例にどの内容をどの程度の文量でまとめるとよいのか紹介します。
自分の強み(20~30文字程度)
はじめに自分の強みを1文で言い切ります。今回は字数制限があるため、最初に結論をもってきて、企業の担当者に自己PRの主題が伝わるようにしましょう。
この際、ただ自分の強みをシンプルに言い切るのみでは物足りない印象です。担当者がイメージしやすく、ほかの候補者との違いが分かるような表現を心がけます。キャッチコピーのように格好つける必要はありませんが、よくある表現にならない表現にすることを意識しましょう。
具体的なエピソード(300文字程度)
次に書いた内容の裏付けとなるエピソードを書きます。企業の担当者が知りたいことはその強みを活かしてどのような経験を積み、何を得たかという点です。課題のとらえ方、それに対するアプローチ、課題解決にあたってどのように強みを生かしたかを簡潔にまとめましょう。
エピソードを書き終わったら、最初に提示した強みと矛盾していないかを確認します。勢いに任せると内容が矛盾する場合もあるため、一度通して読むことをおすすめします。
会社での活かし方(70〜80文字程度)
最後にその強みを企業でどのように生かせるかをまとめます。採用担当者はその強みが会社でも再現できるかに注目しています。
採用担当者が具体的にイメージできるよう、どのような仕事をする時にその強みを発揮できるかを詳細に言及できるといいでしょう。そのため、職種分析も忘れず行うことが重要です。
400字の自己PRを書くポイント
「構成は分かったが、中身を書くのが苦手」という方も多いでしょう。内容を練る際、以下の3つを意識しましょう。
強みは1つに絞って最初に書く
1つ目は書く内容を1つに絞ることです。自己PRでアピールしたい強みも、それを裏付けるエピソードもすべて1つだけにしましょう。
もし複数の強みをアピールし、複数のエピソードを盛り込むと1つ1つの内容が薄くなってしまいます。結論となる強みを1つだけ明示し、しっかりと深掘りしたエピソードを1つ選んで印象付けるようにしましょう。
具体的なエピソードを入れる
2つ目はできるだけ具体的なエピソードを入れることです。成果だけをアピールした自己PRを作っても、採用担当者に強く印象付けることは難しいです。重要なことはその成果を出すためにどのような困難にぶつかり、どのように乗り越えたかです。成果を得るためのプロセスは必ず入れましょう。
また、エピソード内に数字を入れるとよいでしょう。ビジネスの現場でも説得力を上げるために数字を使う場面が多くあります。
キャッチフレーズを使う
3つ目はキャッチフレーズの活用です。キャッチフレーズは採用担当者に自身を強く印象付ける効果があり、同時にほかの就活生との差別化にも力を貸してくれます。
キャッチフレーズの作り方はさまざまありますが、エピソードとかけ離れたキャッチフレーズを作ってしまうとよくありません。ありきたりな表現を短い一文にまとめるだけでも立派なキャッチフレーズです。読み手である採用担当者のことを考え、自己満足で終わらないように注意しましょう。
400字の自己PRの例文
ここからは、自己PR文を400文字で書いた例文をご紹介しましょう。ここでは強みとしてよく取り上げられる「責任感」「協調性」の2つの例文をご紹介します。
責任感をアピール
私は中学から大学まで水泳部に所属しており、高校時代はリレーで東海地区大会に出場したことがあります。大学でも国公立大学のみが出場できる全国大会に出ることを目標にしていました。 しかし、チームメンバーの士気が低く、練習参加者が2〜3人だけとモチベージョンの低下が課題でした。そのため、大学2年生の夏に副キャプテンに就任してからはメンバーの士気向上のため、さまざまな取り組みを行っています。 部員に話を聞いた結果「今の練習メニュー内容は厳しい」と感じていることが分かった為、メニューをレベル別に変更し、時には遊びも加えたメニューを考案し、楽しく泳げる環境を整備しました。 大学2年生のシーズン前には練習に参加する部員が10名以上と3倍以上になり、士気の高い部員も出てきています。その結果、大学3年生の夏に全国大会へ出場することができました。 貴社でも与えられた仕事を責任をもって全うし、成果を出す努力を行います。 |
協調性をアピール
私の強みは協調性です。 私はイベントスタッフのアルバイトを大学入学時から続けています。大人数で設営・運営・撤収まで行うため、スタッフ間の連携が欠かせません。 設営する備品が非常に多く、スタッフ間の連携が困難になるという出来事が過去にありました。 その際、私はスタッフに積極的に声をかけ、各人の様子を見ながら作業を進めていました。あるスタッフの話をよく聞くと初めての設営で戸惑うことが多かったようで、自分の経験値を活かしながら一緒に作業を進めることにしました。設営終了後、「なかなか相談しにくい雰囲気だったので助かった」という言葉をもらえました。 貴社でも困った人に手を差し伸べ、周りと協力しながら成果を出せるように努力します。 |
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400文字の自己PR文は企業規模問わずよく出される内容です。今回ご紹介した内容をもとに、400文字で自身の魅力がしっかり伝わる内容にまとめてみましょう。
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