SPIの対策をしようと考えている人のなかには、どのくらい勉強時間をとればよいのか知りたい人も多いでしょう。この記事では、SPI対策に必要な勉強時間、対策を始める時期や進め方、効率的な勉強方法を紹介します。
また、就活を支援するサービス「REALME」についても解説します。
SPIとは
採用試験で多くの企業が利用しているSPIは、株式会社リクルートマネジメントソリューションズが開発し運営している適性検査です。正式名称は、Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)です。
基本的には性格検査と能力検査の2種類ありますが、企業によっては検査の種類が多い場合もあります。
受験者の能力や性格を総合的に評価するために行う検査で、その合格基準点は企業によってまちまちです。
SPIに合格するのに必要な勉強時間は30時間
SPIの難易度は中学から高校レベルで、勉強時間をしっかり確保して対策すれば、それほど難しいわけではありません。
対策に必要な勉強時間は、最低30時間といわれています。勉強したことを効率的に身につけるには、毎日30分から1時間程度、こつこつ継続的に取り組むことをおすすめします。
合格基準点は企業によって異なり、一般には公表されていません。応募者が多い企業ほど基準点を高めに設定している傾向があるため、志望企業によっては多めに対策時間をとってください。
入念に対策する場合には、60時間かける必要があります。
SPI対策に多くの勉強時間が必要な理由
なぜSPI対策に多くの勉強時間が必要なのか、その理由は以下の4つです。
- SPIの結果を選考で重視する企業が多い
- 大学受験と出題の方法が異なる
- 幅広い分野について出題される
- 問題数が多く、解くスピードをアップする必要がある
採用選考はESや面接、SPIなどの総合的な評価によって判断されますが、多くの企業でSPIの結果が重視されています。SPIで落とされてしまっては、面接にたどりつけません。
難易度はそれほど高くないものの、SPIの出題方法に慣れていない場合、思うように点数が取れないおそれがあるため、注意が必要です。
また、問題数が多いため、制限時間内に素早く解けるように対策しておかなくてはなりません。
SPIの勉強開始は大学3年生の12月までに
SPIの対策を万全にするなら、勉強開始は採用試験が本格的に始まる3か月前までがおすすめです。4年制の大学の学生なら、大学3年生の12月までに取りかかりましょう。
志望企業によってはテストセンターで受験する場合があります。その場合はテストセンター用の対策も必要になるため、さらに1か月早く、大学3年生の11月までに始めてください。
また、インターンに申し込む際にSPIがある企業の場合は、大学3年生の4月までにSPI対策に取りかかりましょう。
SPIの勉強の進め方
SPIの対策を効率的に行うには、勉強の進め方にも工夫が必要です。
次の4つのステップで進めましょう。
①志望企業の出題形式を確認する
まず、志望企業が採用している出題形式を確認しましょう。
SPIの受験形式は次の4種類です。
- テストセンター
- ペーパーテスト
- Webテスト
- インハウスCBT
SPIは能力検査と性格検査により構成されており、対策が必要なのは知的能力を測るための能力検査です。
能力検査の出題分野は「言語分野」「非言語分野」ですが、それに加えてテストセンターでは「英語能力検査」と「構造的握力検査」が出題されることもあります。
出題形式によって、出題される分野や制限時間が異なる場合があるため、志望企業の情報は徹底的に調べておきましょう。
②テキストを一通り勉強する
次に必要なのは、テキストでの勉強です。SPI対策本を1冊購入して読みましょう。
レビューや口コミなどを参考にして自分に合うテキストを選び、問題をすべてやります。出題傾向が年度によって変化するため、最新版を購入するようにしてください。いくつものテキストに手を広げるのではなく、1冊を繰り返し解くことをおすすめします。
SPIの出題方法は、大学受験とは異なります。問題集にあるさまざまな問題に触れ、出題の形式に慣れましょう。
すべての勉強時間のなかで特に力を注ぎたいのが、このステップです。
③苦手な問題を把握する
つづいてのステップは、苦手な問題の把握です。
SPIでは幅広い分野から出題されますが、そのなかに苦手な分野があると企業の合格基準を超えられません。正解率が低い、あるいは解くのに時間がかかった問題を書き出しておきましょう。
苦手な問題を把握したら、解説を見ながら解いて、解き方を理解します。大切なのは速く正確に解けるようになることです。苦手な分野を1つずつ克服していきましょう。
④毎日の問題集と模擬試験にチャレンジする
最後のステップでは、毎日継続的に問題集に取り組みます。Webサイトやアプリの問題集も含め、数多くの問題を解きましょう。
SPI対策は毎日少しずつでも、勉強を積み重ねていくことが大切です。大学の講義やアルバイトなどで時間がとれない人は、土曜や日曜など時間がとれるときに集中して取り組んでください。
SPIの問題に慣れてきたら、実戦形式で模擬試験にチャレンジします。本番と同じ制限時間で解き、時間の配分にも慣れておきましょう。
SPIの効率的な勉強法
ここまでに解説したステップで対策する際、限られた時間のなかでより効率的に勉強するために、気をつけておきたいポイントを3つ解説します。
苦手分野を重点的に対策する
問題集でひと通り問題を解き、苦手分野を把握したら、その分野を中心に取り組みましょう。
SPIの能力検査の出題分野には、言語分野と非言語分野がありますが、このうち苦手なほうを重点的に対策することをおすすめします。
苦手であることが把握できた時点で早いうちに着手し、公式や基本的な用語などの暗記に力を注げば、本番までに克服できる可能性が高くなります。
隙間時間を活用する
大学の講義やゼミ、アルバイトなどが忙しく、まとまった時間がとれない場合は、隙間時間を活用して対策しましょう。
たとえば、通学時間・講義の合間・休講時・寝る前のひとときなど、ちょっとした時間でも勉強を進められます。持ち運びしやすいスマートフォンのアプリを活用する方法がおすすめです。
たとえ5分でも10分でも、毎日取り組めばきっと結果が表れ、自信につながるでしょう。
性格検査のために自己分析をする
能力検査だけでなく、性格検査についても触れておきましょう。
能力検査とは異なり、性格検査に特別な対策は不要です。しかし、前もって自己分析をして、自分の強み・弱み・価値観を把握しておくことは必要です。
性格検査は1問につき8秒以内というペースで回答していくため、深く考えずに直感で回答していくことになります。その際、自分の考えがまとまらず、一貫性のない回答をしてしまうと、答えを偽っていると受け取られるおそれがあります。
性格検査で落とされることがないように、自己分析はしっかりとしておきましょう。
志望企業の内定判定がわかるサービス『REALME』
SPIの性格検査の対策として深く自己分析を行いたい人は、就活支援サービス「REALME」の活用をおすすめします。ここからは「REALME」の特徴を3つご紹介しましょう。
内定判定で現在の自分と志望企業の距離を確認できる
「REALME」で20~30分程度のAI面接を受けると、志望企業の最終面接まで進んだ就活生のデータと比較して、内定を獲得できる可能性=内定判定が確認できます。
前もって自分の現在地が分かるのは、大きなメリットです。内定判定が上がるように面接の受け答えを向上させ、最適なタイミングで志望企業にエントリーすることが可能となります。SPI対策も自信を持って取り組むことができるでしょう。
過去の内定者からAIで作成した模範回答が見られる
「REALME」では、志望企業の合格基準をクリアした学生のAI面接やESのデータを閲覧できます。過去の内定獲得者の模範回答と、自分のデータと比較することで、改善すべき点や不足している部分が把握できます。SPIのあとに控える面接の対策が、効率的に行えるでしょう。
自分が秀でている・足りないスキルや特性をAIで客観的にわかる
フィードバックが充実しているのも「REALME」のAI面接の大きな特徴です。
就活で重視される「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで取り組む力」といった14の評価軸が10段階で評価され、自分が秀でているスキルや足りないスキルを確認できます。能力・人柄・経験、それぞれに細かな評価項目が設定されており、多角的な評価が分かります。
自分の強みや弱み、価値観を客観的につかむことで、SPIの性格検査に活かすことができるでしょう。
SPI対策に必要な勉強時間を確保して合格を目指そう!
SPI対策の勉強時間は30時間、入念に対策するなら60時間必要です。大学3年の12月には対策を始めることをおすすめします。大切なのは毎日の積み重ねです。SPI特有の問題形式に慣れ、苦手分野を重点的に対策し、継続的にこつこつ取り組みましょう。
就活全般を効率的に進めたい人には、就活支援サービス「REALME」がおすすめです。ぜひAI面接を受けてみてください。