電通の本選考対策まとめ! 選考フローや選考のポイントまで徹底解説 

「電通って倍率が高くて自分じゃ本選考突破は難しいかも……」

そうお悩みの就活生の方向けに、実際に電通の本選考を突破し、内定を獲得した26卒の方にインタビューを行い、選考突破のコツや内定獲得のための対策方法を伝授していただきました!

電通の合格可能性を診断しよう

「電通に行きたいけど、受かるかどうか不安…」

そんな人にオススメなのが「REALME」です。「REALME」はAI面接官と面接練習を行うことで、自分の強みを診断し、志望企業の合格可能性を診断してくれます。

自分の合否が不安な人や志望企業に合格するために必要な能力を知りたい人は合格可能性を診断してみましょう。

目次

電通の本選考体験談を教えてくださった方

電通の本選考体験談を教えてくださった方のプロフィール
  • 26卒
  • 地方国立
  • フットサルサークル
  • 長期インターン
  • 経済学ゼミ

電通で話していたガクチカ・志望動機

電通のガクチカ

私は大学で地域活性化プロジェクトのリーダーとして活動しました。地方自治体と連携し、観光客誘致のための施策立案から実行まで担当しました。当初、地域住民との合意形成に苦労し、何度も話し合いを重ねましたが、なかなか前に進みませんでした。そこで、住民の方々の本音を聞くため個別に対話の機会を設け、彼らの真の課題を理解することに努めました。結果として住民主体の祭りイベントを企画し、前年比150%の観光客増加を実現できました。この経験から、真の課題発見の重要性と、ステークホルダーとの信頼関係構築の大切さを学びました。

電通の志望動機

私が電通を志望する理由は、日本最大手の総合広告代理店として、あらゆる業界のクライアントと関わり、社会に大きなインパクトを与えられるからです。地域活性化プロジェクトを通じて「伝える力」の重要性を実感しました。どんなに良いアイデアや商品があっても、適切に伝わらなければ価値は生まれません。電通なら、その「伝える力」を最高峰のレベルで学び、発揮できると考えます。また、クリエイティブやデジタル、ストラテジーなど多様な職種のプロフェッショナルとチームを組んで働ける環境で、自分自身も成長できると確信しています。将来的には国際的な舞台でも活躍したく、グローバル展開の豊富な電通が最適だと判断しました。

電通の本選考の選考フロー

ES・webテスト

エントリーシートは4つの非常にユニークな設問があり、創意性と自己分析の深さが求められました。「これまで取り組んできたことを100%に分解する」といった独特な質問が印象的でした。webテストはSPI形式で、言語・非言語・性格検査から構成されており、時間配分に注意が必要でした。電通レベルでは足切りの可能性もあるため、事前対策は必須だと感じました。

1次面接

社員1人とのオンライン面接で約30分間でした。入社3年目程度の若手社員がフランクな雰囲気で面接してくださいました。自己紹介から始まり、これまでの経験や挫折について深く掘り下げられました。人柄や価値観を重視している印象で、具体的なエピソードを通じて自分の人間性をアピールすることが重要でした。

2次面接

社員2人とのオンライン面接で約30分間でした。人事の方と営業部門の方が面接官で、1次面接よりも緊張感が増していました。学生時代に力を入れたことやチームでの経験について、より具体的な能力や適性を見られていると感じました。志望理由についても深く掘り下げられ、論理的な説明が求められました。

グループディスカッション

社員1人、学生5人でのオンライン形式で60分間でした。「守秘義務について」というテーマで議論し、最終的に代表者が発表する形式でした。全員が積極的に参加し、建設的な議論ができる環境でした。司会進行や論点整理、他者の意見を引き出すファシリテーション能力が評価されていると感じました。

3次面接(最終面接)

役員2人とのオンライン面接で30分間でした。部長クラスの方々で非常に威厳があり、最も緊張する面接でした。これまでの面接内容との一貫性や、ESの内容についてさらに深く掘り下げられました。「この人と一緒に働きたいか」「会社の将来を任せられるか」という観点で評価されていると感じました。

電通の本選考ES

設問①

これまで取り組んできたことが合計100%になるように要素を分解してください。

この設問では、単純な時間配分ではなく、自分の価値観や優先順位を表現することを意識しました。学業35%、地域活性化プロジェクト30%、アルバイト20%、趣味・人間関係15%という配分にし、それぞれの割合の根拠を明確にしました。特に地域活性化プロジェクトの割合を高くすることで、社会貢献への関心の高さをアピールしました。数値だけでなく、なぜその配分なのかの理由付けが最も重要だと考えて取り組みました。

設問②

現在のあなたを形成している、人生の3大エピソードを教えてください。

高校時代の生徒会長経験、大学での地域活性化プロジェクト、海外一人旅での挫折と学びの3つを選択しました。それぞれのエピソードが現在の自分の価値観や行動原理にどのような影響を与えているかを具体的に説明しました。単なる経験談ではなく、そこから得た学びや気づきが現在の自分とどう繋がっているかを論理的に構成することを心がけました。

設問③

腹をくくったと思える経験を教えて下さい。

地域活性化プロジェクトで行政との交渉が行き詰まった際、メンバー全員の前でプロジェクト継続を宣言し、自ら責任を背負った経験について書きました。その時の状況、なぜその判断をしたのか、結果的にどう乗り越えたのかを具体的に描写しました。責任感と覚悟を持って行動できる人間であることを示すとともに、困難な状況でも諦めずに取り組む姿勢をアピールしました。

設問④

夢中にさせているヒト/コト/モノの魅力を、あなたらしい視点で自由に語ってください。

街歩きについて書きました。ただの散歩ではなく、その街の歴史や文化、人々の生活を感じ取りながら歩くことの魅力を表現しました。マーケティング的な視点も交えて、街の魅力をどう発見し、どう伝えるかという観点から自分らしさを表現しました。広告業界への関心と、観察力や洞察力をアピールする内容にしました。

電通の本選考1次面接

聞かれた内容

1次面接では、自己紹介から始まり、これまでの経験や挫折について詳しく聞かれました。特に印象的だったのは、地域活性化プロジェクトでの挫折経験について「なぜ苦労したのか」「どう乗り越えたのか」「何を学んだのか」を構造的に説明するよう求められたことです。面接官の方は途中で笑顔になってくれたり、「面白いですね」とコメントしてくれたりして、比較的和やかな雰囲気でした。

人柄を重視していると感じたため、緊張せずに自然体で話すことを心がけました。具体的なエピソードを用いて、自分の人間性や価値観を伝えることに注力しました。経験から学んだことについては、単なる感想ではなく、その学びが現在の自分にどう活かされているかまで言及するよう意識しました。

逆質問

電通の若手社員として働く魅力について質問しました。面接官の方が実際の業務経験を交えて答えてくださり、電通で働くリアルなイメージを掴むことができました。また、成長環境について具体的に聞くことで、自分の学習意欲や成長への関心をアピールすることもできました。

電通の本選考2次面接

聞かれた内容

2次面接では、学生時代に力を入れたことについてより具体的に掘り下げられました。チームで取り組んだ経験では、自分がチームの中でどのような役割を果たし、どう貢献したかを明確に伝えることが求められました。地域活性化プロジェクトでのリーダー経験を話す際は、メンバーのモチベーション管理やステークホルダーとの調整など、具体的なマネジメントスキルについて言及しました。

志望理由についてはESで書いた内容をより深掘りして説明する必要がありました。「なぜ電通なのか」「なぜ総合職なのか」「入社後どう貢献したいのか」を論理的に説明することを意識しました。面接官の方々からは鋭い質問もありましたが、事前に準備していた内容でカバーすることができました。

逆質問

電通でのキャリアパスについて質問しました。総合職としてどのような成長ステップがあるのか、どのようなスキルが重要になってくるのかを具体的に教えていただきました。この質問を通じて、長期的なキャリアビジョンを持っていることをアピールできたと思います。

電通の本選考グループディスカッション

聞かれた内容

「守秘義務について」というテーマで、企業が従業員に求める守秘義務の範囲はどこまでが適切かという内容でした。60分間で議論をまとめ、代表者が発表する形式でした。私は議論を整理するための枠組みを提案し、司会進行役を務めました。全員が発言できるよう気を配り、時間管理も行いながら、建設的な議論を心がけました。

最終的に私が発表代表に選ばれ、制限時間内に要点を簡潔にまとめて伝えることができました。社員の方からも「よくまとめられていました」とコメントをいただけました。チームワークを重視しながらも、リーダーシップを発揮することができたと感じています。

逆質問

グループディスカッションでは個別の逆質問の時間はありませんでしたが、発表後に社員の方から全体に向けて質問する機会がありました。電通でのチームワークの重要性について質問し、実際の業務でのチーム連携についてお話しいただけました。

電通の本選考3次面接(最終面接)

聞かれた内容

最終面接では、これまでの面接で話した内容に一貫性があるかどうかを重視されていると感じました。ESの「腹をくくった経験」について、「なぜその判断をしたのか」「他の選択肢は考えなかったのか」「結果に責任を持てるのか」など、かなり踏み込んだ質問をされました。

志望理由では、「電通でなければできないこと」を具体的に説明することを求められました。競合他社との違いや、電通特有の強みについて、自分なりの見解を述べる必要がありました。役員の方々は表情をあまり変えず、非常にプレッシャーを感じましたが、誠実に答えることを心がけました。

逆質問

「電通が今後注力していく領域について」質問しました。デジタル変革やグローバル展開の方向性について詳しく教えていただき、そこから電通の将来性や自分がどう貢献できるかという会話にも発展しました。この逆質問を通じて、電通の事業に対する関心の高さと、長期的な視点を持っていることをアピールできたと思います。

電通内定までの流れ

面接結果の通知方法

ES、WEBテストの結果通知は10日ほどでマイページ上に通知されました。一次面接、二次面接は面接から約1週間後にマイページ上で発表がありました。グループディスカッション、最終面接は面接から約1週間後に電話で連絡をいただき、内定をいただきました。最終面接の結果を待っている間は本当にソワソワしていました。

内定承諾はしたか?その理由は?

約2週間考えた末、内定承諾しました。決め手となったのは、成長環境の充実さでした。電通ほど多様な業界のクライアントと関わり、様々な課題解決に取り組める環境は他にないと思いました。また、選考過程で出会った社員の方々が皆魅力的で、「この人たちと一緒に働きたい」と強く思ったことも大きな理由です。

デジタル変革やグローバル展開など、電通が描く将来ビジョンが自分のキャリア目標と合致していることも重要な要因でした。他にも複数社から内定をいただきましたが、事業規模、成長機会、企業文化、待遇面など総合的に判断して電通が最も魅力的だと感じました。

選考全体を通しての感想

電通の選考は約3ヶ月間にわたる長期戦で、各段階で異なる能力が求められる非常に厳しいものでした。しかし、その分自分自身を深く見つめ直す良い機会にもなりました。特にESの設問は非常にユニークで、表面的な自己分析では太刀打ちできず、自分の価値観や人生観を深く掘り下げる必要がありました。

面接では一貫したストーリーを保ちながら、各面接官の関心に合わせて伝え方を変える柔軟性が重要だと感じました。グループディスカッションでは、自分の意見を主張するだけでなく、チーム全体の成果を最大化するファシリテーション能力が評価されていると実感しました。

全体を通して、電通が求めているのは単なる優秀な学生ではなく、多様性を受け入れ、チームで成果を出せる人材だと感じました。選考過程で出会った社員の方々も皆個性豊かで、多様な価値観を持った方ばかりでした。

電通の本選考突破のコツ

電通の本選考を突破するためのコツ

電通の選考を突破するためには、まず徹底的な自己分析が不可欠です。特にESの設問は独特で、自分の価値観や行動原理を深く理解していないと回答できません。単なる経験の羅列ではなく、その経験が現在の自分にどう影響しているかまで言語化することが重要です。

次に、一貫したストーリーの構築が必要です。ESから最終面接まで、自分の軸がブレないことで面接官に信頼感を与えることができます。同時に、相手に合わせた伝え方の工夫も重要で、人事の方には人間性を、事業部門の方には専門性やポテンシャルを重点的にアピールする必要があります。

徹底的な自己分析と一貫したストーリーの構築が肝

ESの設問が独特なので、自分の価値観や行動原理を深く理解しておくことが必須。単なる経験の羅列ではなく、今にどうつながっているかを言語化できるように練習をしましょう。ストーリー構築も重要で軸がぶれずに相手に合わせた伝え方ができるように、友人などと練習をしておきましょう。

電通を受ける人へのアドバイス

電通を志望する後輩には、まず早期からの準備をお勧めします。3年生の冬頃からES対策を始め、特に自己分析は時間をかけてじっくりと行ってください。また、OB・OG訪問を積極的に活用し、実際に働いている方から話を聞くことで志望理由に説得力を持たせることができます。

他社の選考も積極的に受けることで、相対的な魅力や自分の適性が見えてきます。面接の練習にもなるため、電通以外の広告代理店や関連業界の選考も経験することをお勧めします。長期間の選考は精神的にも体力的にも消耗するため、適度な休息とストレス発散を心がけることも重要です。

まとめ

電通の選考は確かに厳しく、長期間にわたる試練の連続でした。しかし、その過程で自分自身を深く見つめ直し、成長することができました。ESの独特な設問、複数回の面接、グループディスカッション、どの段階も手を抜くことはできませんが、準備を怠らず、自分らしさを大切にしていれば必ず道は開けると信じています。

電通で働くという夢を実現できた今、これから始まる社会人生活に対する期待と責任を感じています。多様な業界のクライアントと関わり、社会に大きなインパクトを与える仕事に携われることを心から楽しみにしています。電通を志望する皆さんも、最後まで諦めずに自分を信じて頑張ってください。きっと素晴らしい結果が待っているはずです。

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!
目次