就活に失敗して引きこもりになってしまう方は少なくありません。しかし、諦めずに就活を続ければ内定のチャンスはあります。本記事では、引きこもりになってしまう理由や、就活を成功させる方法について解説。悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
就活を失敗して引きこもりになってしまう割合
就活に失敗して引きこもりになってしまうことは、珍しいことではありません。文部科学省発表の「R5年度学校基本調査 結果の概要」によると、大卒者で進学も就業もしない割合は約8.2%となっています。
個々の事情が考えられるものの、大卒後におよそ12.5人に1人の割合で引きこもりやニートの状態となっているのです。
大卒で引きこもりになった人の就職率
引きこもりやフリーター向けの就活エージェントサービスを展開する「ジェイック」によると、同社を利用した場合の就職成功率は約81.1%以上であると報告されています。もし就活に失敗してしまったとしても、就職のチャンスは十分あるのです。
ただし、引きこもりの期間や過ごし方、スキルなどに応じて、実際の難易度は変動する可能性があります。
就活を失敗して引きこもりになる理由
就活を失敗して引きこもりになる背景にはどのような理由があるのか見てみましょう。主に、以下の原因が挙げられます。
・就職意欲が低い
・就活で自信をなくしてしまう
就職意欲が低い
表面的には就活を進めていても、根底に「働きたくない」という気持ちを抱えている就活生もいます。
昨今では少子化も進み、就活氷河期といわれたような時代と比較すると就職しやすい状況になりつつあるといえるでしょう。しかし、就職意欲が低い場合、面接対策や企業研究へのモチベーションもなく、準備不足のまま選考へ進んでしまう場合があります。
結果としてなかなか内定を得られず、最終的に引きこもりとなってしまうケースがあるのです。
就活で自信をなくしてしまう
就活意欲はあっても、不採用が続く、優秀な同級生と比較してしまうといった状況から徐々に自信をなくして引きこもりになってしまうケースです。
特に高学歴な就活生の場合、周囲からのプレッシャーを感じることもあります。人気企業や有名な大手を中心にエントリーしていると、思ったような結果が得られずに焦りを感じたり、どのように進めてよいか戸惑ってしまったりすることもあるでしょう。
失敗しても就活を続けた方がよい理由
就活に失敗すると、ネガティブな気持ちになったり「自分はダメな人間だ」自暴自棄になったりするなど、何もやる気が起きなくなることもあります。しかし、就活は失敗しても諦めるのではなく、最後まで続けましょう。
ここらは、就活に失敗しても続ける理由をご紹介します。
未経験や既卒向けの求人がある
新卒で就職できなくても、未経験や既卒向けの求人は数多くあります。特に最近では、少子高齢化の影響で働き手が減り、人手不足の業界は増加傾向です。これに伴い、未経験歓迎の求人が多くあります。
未経験歓迎の求人であれば、比較的採用されやすい傾向にあります。特に、就活の時期をこだわることで内定率の向上が可能です。なぜなら、新卒と就活時期が被らないことで競争率が下がるためです。
新卒でなくても、採用してもらえる企業は数多くあります。未経験や既卒向けの求人に応募して、内定を目指しましょう。
年齢が上がると就職の難易度も上がる
年齢が上がるとスキルや経験値が求められ、求人数が減ります。そのため、引きこもっている時間があるなら、一歳でも若いうちに就活をしましょう。
前述の通り、未経験や既卒向けの求人は数多くあります。しかし、同じ未経験でも年齢が低い人の方が採用されやすい傾向にあります。企業によっては年齢制限を設けており、未経験歓迎の求人でも年齢が理由で応募できなくなる可能性も否定できません。
年齢が上がると就活の難易度も上がるため、すぐにでも就活を再開しましょう。
引きこもりになると社会復帰のハードルが上がる
引きこもりになると、その後の社会復帰に向けて一歩を踏み出すことが困難です。働く意欲が低下し、外に出たり人と話したりが億劫になってしまいます。
また、引きこもりの期間に何をしていたか聞かれた際、答えにくいことも社会復帰のハードルが上がる理由です。空白期間に得たものが無いと面接で回答し辛く、回答に詰まって悪い印象を与えます。
就活がうまくいかずネガティブな気持ちになっても、ひきこもらず前を向きましょう。
引きこもりから就活を成功させる方法
就活に失敗して引きこもりになってしまっても、再スタートするチャンスはあります。ここからは、引きこもりから就活を成功させる方法について見ていきましょう。
・就活を諦めない
・就活サービスを活用する
・エントリー数を増やす
・幅広い業種を受ける
・起業する
それぞれ解説していきます。
就活を諦めない
まず大切なのは、就活を諦めないことです。先述の通り、もし新卒で就活に失敗してしまったとしても、今後就職できるチャンスは十分あります。
また、就活の際に不採用が続いていたとしても、単にエントリーした企業との相性が合わなかった可能性もあるでしょう。
行動を改めることも大切ですが、自分を責めすぎず、応募先企業や就活の軸の見直しなど、できることから1つずつはじめてみましょう。
就活サービスを活用する
引きこもりから就活を成功させるには、就活エージェントやスカウトサイトなど、就活サービスの活用がおすすめです。自分1人で就活を進めていると、どうしても気持ちが沈んでしまいます。
就活サービスの中には二人三脚でサポートしてくれるところもあるので、まずは2〜3社に登録してみるとよいでしょう。
エントリー数を増やす
エントリー数を増やしてみるのも1つです。特に人気企業や有名な大手企業のみを受けていた場合、視野を広げて他の企業も見てみましょう。
例えば、中小規模でも優秀な企業や、知名度は低くてもホワイトなBtoB企業などもあります。まだ知らない企業の中にも自分と相性のいい企業はあるはずなので、フラットな目線でエントリー先を探してみるのがポイントです。登録すると企業からのオファーをもらえる、逆求人型のスカウトサービスを利用してみるのもよいでしょう。
幅広い業種を受ける
1つの業種にこだわるのではなく、幅広い業種を受けることで採用率が上がります。
やりたい仕事や自分に向いている業種にしぼって就活をすることも大切ではあるものの、1つの業種にこだわっても求人数は限られます。その結果、なかなか採用されなかったり自分に合う企業が見つからなかったりなどのデメリットにつながります。
視野を広げて、興味のない業界にも目を向けましょう。ハードルは高いものの、公務員試験の受験もよいでしょう。
起業する
働きたい企業が見つからない際は自分で起業することも一つの手です。起業をすれば、自分がやりたいことのできる会社を作れるため、自分に合う企業がないという問題を解決できます。
趣味や好きなことに目を向けて、起業を検討しましょう。業種によってはフリーランスもおすすめです。
ただし、起業するとなるとまとまった資金が必要です。初めは金融機関からの融資で資金を集めることになるため、むやみに起業すると多額の借金だけが残るリスクもあります。事業計画を立てたり、起業する業界について十分に研究したりして臨みましょう。
就活失敗で引きこもりにならないためのポイント
就活に失敗すると気分が落ち込み、引きこもりたいと感じる方も多いでしょう。しかし、前述の通り引きこもってもよいことはありません。
そこでここからは、就活失敗で引きこもりにならないためのポイントを解説します。引きこもりたいと感じたら、以下のポイントを意識しましょう。
自分に自身を持つ
就活に失敗しても、自分を否定されたわけではありません。たまたま自分に合う企業に出会えなかっただけです。そのため、自分を否定したり自信をなくしたりする必要はありません。
特に、「周りは就職が決まったのに自分だけ決まらない」と周りと比較すると、より気持ちが落ち込みます。周りと比較しても意味はなく、自分のペースが大切です。
自分に自信を持って、自分に合う企業を探しましょう。
スキルを身につける
スキルを身につけるために努力をすることも大切です。なぜなら、スキルを身につけることで自信につながったり、今後の就活の役に立ったりするためです。
自分の得意なことや好きなことを見つめなおし、どのようなスキルを身につけられるか、どのようなスキルを身につけると自分の武器になるのかを考えてみましょう。資格やスキルの講座を受けて、自分に合うかを確認することもおすすめです。
やりたい仕事や特技から、必要なスキルは何かを判断してスキル習得のために動きましょう。スキル習得に向けて努力することで、自然と落ち込む気持ちが解消されて前を向けます。
周りに相談する
1人で抱え込むことは避け、信頼できる人に相談しましょう。周囲からのアドバイスを聞くことで、自分を客観視できたり、気持ちをリフレッシュできたりします。悩みごとは、誰かに話すだけでも気持ちを軽くできます。信頼できる人が周りにいる場合は、直接会うことや電話・メール・LINEなどでのやり取りを通して、自分の率直な気持ちを打ち明けましょう。
周りに相談することで悪い方向へ考えすぎることや、落ち込むことを防げます。
「REALME」で自分のアピールポイントを知ろう
改めて就活をする際には、REALMEの活用がおすすめです。なぜなら、REALMEには以下の特徴があるためです。
・AI面接で客観的な自己分析ができる
・自身の強みと弱みが分かる
・志望企業の内定判定が確認できる
それぞれの特徴について詳しく解説します。
AI面接で客観的な自己分析が可能
REALMEを利用する際は、20〜30分程度のAI面接を受けます。面接の結果は14項目でフィードバックされ、客観的に自己分析ができます。
就活において、自己分析は重要です。なぜなら、自己分析をしないと自身のアピールポイントが分からないためです。
自分自身を見つめ直して自己分析をすることは大切で、REALMEを使えば自身のアピールポイントが分かります。客観的な自己分析は、自分では気づかなかった強みや弱みを知るきっかけにもつながります。
自身の強みと弱みが分かる
前述の通り、AI面接の分析結果から自身の強みと弱みが分かります。しかし、AI分析の結果だけではなく他の就活生のデータと比較して自身の強みと弱みを把握することも可能です。
REALMEでは、合格ラインの学生の回答データを閲覧することもできます。自身の回答データと比較すれば、自分に足りない部分が分かって不足部分を補えます。
志望企業の内定判定が確認できる
AI面接の結果をもとに、内定判定を算出する機能もあります。これは、合格ラインの学生の解答データをもとに、自身の回答データと比較して内定率を数値化します。数値が低ければ必ず選考で落ちるわけではありませんが、自身の不足部分が分かり効率よく就活を進めることが可能です。
また、自分にあった業界や職種が分かるため、エントリー先の企業探しにも役立つでしょう。
引きこもりでも就職できる!諦めずに就活しよう
就活で引きこもりとなってしまった場合の就活について解説しました。現在就活生の方は、視野を広げてさまざまな企業にエントリーしてみるのがおすすめです。また、一度引きこもりになってしまった場合でも、就職するチャンスは十分にあります。1人で悩まず、就活のプロであるエージェントや求人サービスに相談してみましょう。