ケース面接とは?流れや対策方法から例題・回答例まで徹底解説

ケース面接
監修者について
監修者:樋口尚弥(ひぐちなおや)
監修者:
樋口尚弥(ひぐちなおや)
学生時代に就活情報を発信するSNSアカウントを運営し、フォロワー2万人を獲得。自らも10社以上の内定を獲得し、外資系IT企業に入社。現在は「ABABA」で、学生向けマーケティングを担当。 自らの就活体験とデータをもとに、“リアルで役立つ就活戦略”を発信中。

ケース面接は、コンサルティングファーム・証券会社・商社などでよく用いられる選考方法です。通常の面接とは性質が異なり、難易度が高いため、苦手意識を持つ人も多いでしょう。

本記事では、企業がケース面接を行う目的や実施する際の流れ、対策方法などを解説します。

また、採用面接全般に不安を感じる人のために、就活サポートツール「REALME」をご紹介します。「REALME」を活用すれば、AI面接を受けることによって、面接の内容を磨くことが可能です。興味のある方は詳細をご覧ください。

>>REALMEの詳細を見てみる

目次

ケース面接とは

ケース面接とは、クライアントの立場より提示された課題に対して、就活生がその場で解決策を導き出して答える面接です。結論を出すまでの論理的思考プロセスや問題解決能力などが問われます。

特に重要なことは、結論に辿りつくまでの過程です。また、面接官に対して結論を分かりやすく提示する力も必要とされます。そのため、個々の能力の差が出やすい傾向にある一方で、事前の対策が効果を発揮するとも考えられます。

難易度の高い選考方法ではあるものの、傾向を把握して基本問題に取り組んでおくことで、十分に対策可能です。

ケース面接の主な評価項目

ケース面接は、コンサルタントとしての適性を判断するために行われます。そのため、コンサルタント業務に必要な能力があるかどうかが評価のポイントです。

ここでは、ケース面接における評価項目を紹介します。

論理的思考力

ケース面接において論理的思考力は、最も重要視される評価項目のひとつです。与えられたテーマに対し、課題の本質を正確に捉えて前提条件を整理したうえで、論理的に解決策を導けているかが細かく確認されます。

コンサルティングの実務では、複雑かつ抽象度の高い問題に向き合う場面が多く、表面的な事象だけで判断すると誤った結論に至る可能性があります。そのため、背景に存在する因果関係や構造を分解し、論理的に妥当な結論へ導く力が必須です。

ケース面接では、答えの正しさだけでなく、思考の組み立て方や説明の一貫性も評価対象となり、実務適性を見極める材料として活用されます。

コミュニケーション能力

ケース面接では、コミュニケーション能力も重要な評価ポイントです。

自分の考えを論理的に整理して伝える力に加え、相手の立場や理解度を踏まえた説明ができるかを問われます。コンサルティングの現場では、正しい意見であっても伝え方次第で納得感が大きく変わるため、相手に受け入れてもらう工夫が欠かせません。

また、クライアントとの間で前提条件や課題認識をすり合わせながら議論を進める場面も多く、対話を通じて論点を深める姿勢が求められます。

ケース面接では、一方的に話すのではなく、質問への受け答えや意見の調整を重ねながら、建設的な議論を展開できるかが評価されます。

プレッシャーへの耐性

ケース面接では、プレッシャーへの耐性も主な評価項目です。

コンサルタントの仕事は、限られた時間内で課題を整理し、解決策を示すことが求められるため、常に時間的な緊張感の中で判断を下さなければなりません。加えて、抽象度の高いテーマに対して正解が用意されていない状況でも、自分の思考だけを頼りに結論を導く力が必要です。

さらに、提案内容がクライアントに受け入れられるかという不安や責任も伴い、精神的な負荷がかかる場面が発生します。

ケース面接では、動揺せず冷静に考えをまとめ、質問や指摘にも落ち着いて対応できる姿勢が、実務への適性を測る重要な判断材料となります。

ケース面接の流れ

ケース面接の形式は口述試験に近く、ケースインタビューとも呼ばれます。特殊な形式の面接であるため、流れをしっかり把握して臨む必要があります。

細かな部分は企業ごとに異なることはありますが、一連の流れは次のとおりです。

面接官から課題が与えられる

はじめに面接官から課題が出されます。課題の内容は企業によってさまざまです。必要なデータが与えられない中で独自に推定を進めるケースや、企業や社会が直面する課題の真の問題点を特定するケース、あるいは二者択一問題など、少し考えただけでは答えが出ないような課題から選ばれます。

【出題例】

  • ラーメン店の売上を1年で2倍にする方法は?
  • 投票率を上げるための施策は?
  • 小学校低学年の英語教育は必要か?

問題の解答を作成

次に問題の解答を作成します。面接官の前で作成するケースもあれば、別室で行うケースもあり、その形式は企業によってさまざまです。

問題の解答を導き出して終わりではなく、面接官との質疑応答を想定して受け答えを準備することも必要です。

与えられる時間は15~40分程度で、複数の課題が出された場合には長い時間が与えられる傾向にあります。問題解決力を示すには、制限時間内に答えを出すことも重要です。丁寧さも大切ではあるものの、時間配分にも気をつけましょう。

面接官に結論を解説する

面接官に対して口頭で、結論と思考プロセスについてプレゼンテーションを行います。時間は2~5分間です。企業によってはホワイトボードや紙を使ってもよい場合があるため、可能ならば活用し、簡潔で分かりやすいプレゼンテーションを心掛けます。

以下の流れでまとめると伝わりやすいでしょう。

  • 最終的な解答を伝える
  • 答えに至った根拠を示す
  • 最終的な解答以外の案も提示する
  • それぞれの解答案の効果を検証する

面接官からの質問に答える

プレゼンテーションのあとは質疑応答です。「説明が足りない」「補足を聞きたい」と感じた部分について、面接官から質問があります。自分の意見をまとめて、的確に答えましょう。

この場面で求められていることは、完璧な正解ではありません。結論を出すまでの思考プロセスやディスカッションでの対応力を見られています。

面接官からの質問や指摘をしっかり受けとめ、反対意見や改善案が出た場合は柔軟に受け入れることも必要です。自分の考えに固執することなく、質疑応答を通してよりよい提案にしましょう。

ケース面接で出題されることが多い5つの問題パターン

ケース面接では、幅広いテーマに対して論理的に考える力が求められます。重要なのは個別の知識ではなく、課題を構造的に分解し、前提を置きながら最適な打ち手を導く思考プロセスです。

ケース面接で頻出する代表的な出題テーマを取り上げ、それぞれの考え方のポイントや評価される視点を整理して解説します。

売上の向上・改善

売上の向上・改善をテーマにした問題は、ケース面接で頻出する代表的なパターンです。

売上を伸ばす施策を考える際には、顧客数の増加、顧客単価の向上、リピート率の向上という3つの切り口に分解して検討する視点が求められます。表面的な数値変動だけを見るのではなく、事業構造や顧客行動を整理し、現状の課題を正確に把握する姿勢が重要です。

そのうえで、どの打ち手が最も効果的かを論理的に選択し、実行可能性まで踏み込んだ提案が評価につながります。ケース面接では思考の過程が重視されるため、理由付けを明確にしながら売上改善策を組み立てる力が問われます。

【売上の向上・改善系の例題】

  • 飲食チェーンの月間売上を伸ばすための施策を考える
  • 成熟市場にある小売企業が売上を維持・拡大する方法を検討する
  • 新規顧客が伸び悩むサービスの売上改善案を提示する

利益拡大の提案

利益拡大の提案も、ケース面接で頻出する重要な問題パターンのひとつです。

検討を進める際には、売上高だけに注目するのではなく、固定費や変動費といったコスト構造を整理し、利益がどのように生まれているかを正しく理解する姿勢が求められます。利益が伸び悩む背景には、原価率の上昇や非効率な業務プロセスなど、必ず要因が存在します。そのため、数字や事業の流れを分解し、ボトルネックとなっている部分を特定した上で、利益拡大につながる打ち手を提示することが重要です。

ケース面接では、現実的で再現性のある提案ができているかも評価対象となります。

【利益拡大の提案例題】

  • 製造業における利益率を改善するための施策を考える
  • 人件費が高騰している企業の利益構造を見直す
  • 価格競争が激しい業界で利益を確保する方法を検討する

二者択一の意思決定

ケース面接では、売上や利益といったビジネス課題の解決だけでなく、二者択一の意思決定を求める問題が出題されることもあります。

選択肢の正解を当てることが目的ではなく、意思決定を左右する要素を整理し、比較検討したうえで一方を選ぶ思考力が重視されます。各選択肢のメリットやリスクを分析し、結論に至った理由を論理的に説明できるかが評価のポイントです。

自由度が高い問題であるため、前提条件の置き方や視点の切り替えなど、柔軟な思考力も求められます。ケース面接では、判断の軸を明確にし、一貫性のある説明ができているかが重要です。

【二者択一の意思決定の例題】

  • 新規事業に参入するか既存事業を強化するかを判断する
  • 都市部への出店と地方展開のどちらを選ぶか検討する
  • 内製化と外注化のどちらが適切かを決める

公共問題の解決策

ケース面接では、企業活動とは異なる視点が求められる公共問題の解決策を問うパターンも出題されます。

課題に取り組む際は、感覚的な意見を述べるのではなく、人口規模や利用頻度などの数値を用いた定量分析から始め、問題のボトルネックを明確にすることが重要です。要因を整理したあとは、制約条件や利害関係者を踏まえながら、現実性のある改善策を検討しましょう。

ビジネス領域のケースと比べて推定や前提設定を難しく感じる場合もありますが、多くの事例に触れるほど思考の型が身につき、冷静に対応できます。ケース面接では、社会課題に対しても論理的に考え抜く姿勢が評価されます。

【公共問題の解決策の例題】

  • 都市部の交通渋滞を緩和するための施策を考える
  • 少子高齢化が進む地域の医療体制を改善する方法を検討する
  • 観光地における環境負荷を軽減する取り組みを提案する

新規事業の検討

ケース面接では、新規事業の検討をテーマとした出題も多く見られます。仮想のクライアントが置かれている経営状況や強みを前提に、業界知識や市場トレンドを踏まえた事業アイデアを構築する力が必要です。

重要なのは斬新さだけではなく、その新規事業がなぜ対象企業に適しているのかを論理的に説明するスキルです。収益性や実行可能性を含めた構想力が評価につながります。また、面接官との対話を通じて前提条件を修正し、指摘を反映しながら事業案を柔軟に調整する姿勢も重視されます。

【新規事業の検討に関する例題】

  • 既存技術を活用した新たなサービス事業を考える
  • 成熟市場にある企業が取り組む新規ビジネスを提案する
  • 異業種への参入による成長戦略を検討する

ケース面接の例題と回答例

ケース面接では、実際の社会課題をもとにした例題と回答例を通じて、思考の進め方を理解することが重要です。解答では、感覚的な意見を述べるのではなく、利用者数や時間帯別の混雑状況を整理し、原因を分解する姿勢が求められます。

【例題】

都心の満員電車の改善策を考えてください

【回答例】

都心の満員電車は、通勤時間帯に利用者が集中している点が主な要因です。改善策として、企業へのインセンティブ付与による時差出勤の促進が有効と考えます。加えて、混雑区間に限定した運行本数の増加や折り返し運転を導入すると、短期的な緩和が期待できます。中長期的には、テレワークの普及やオフィス分散を進め、需要そのものを分散させる施策が必要です。

ケース面接に対する対策法3選

ケース面接は難易度が高く「どのように取り組めばよいのか分からない」と不安に思う方も多いでしょう。ここでは、ケース面接の対策法や取り組む際のコツについて、3つのポイントを解説します。

ケース面接の問題を解く

ケース面接をあまり経験したことのない人は、前もってさまざまな問題を解く練習がおすすめです。ケース面接の課題にはいくつかのパターンがあり、対策問題集や過去問を解くことで、その傾向を知り、思考の道筋が理解できます。

経験者が書いたケース面接対策の本を読むこともおすすめです。1冊手に取って基本から応用まで学んでみましょう。

おすすめの本は以下のとおりです。

  • 東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート 50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ「地図化」
  • 地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」
  • 現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート――「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!
  • 戦略コンサルティング・ファームの面接試験 新版 難関突破のための傾向と対策

模擬面接をする

模擬面接をすれば、本番を想定したリアルなトレーニングが可能です。コンサルティングファームで働いている友人・知人がいるなら、ぜひケース面接の練習相手をお願いしましょう。

緊張しやすい人でも、ケース面接の形式に慣れておくことで、落ち着いて本番を迎えられます。

また、ケース面接を突破した人のアドバイスは貴重です。フィードバックを受けられれば、自身の弱み・強み・改善点が分かります。

フレームワークを活用する

ケース面接のように、決められた時間内に解決策を導き出すには、フレームワークの活用がおすすめです。状況を分析して問題点を明確にし、早急に戦略を立てることに役立ちます。また、自身のプランを構造的に整理して説明する際にも重要です。

ケース面接に活かせる代表的なフレームワークは、以下の5つです。

  • 4P分析
  • 3C分析
  • SWOT
  • AIDMA
  • ジェイ・エイブラハム理論

たとえば、ジェイ・エイブラハム理論は、売上を伸ばすための要素を「お客様を増やすこと」「単価を上げること」「購入頻度を増やすこと」として捉えた理論です。利益拡大がテーマになった際、解決策を導くためのヒントとして活用できます。

こうしたフレームワークの習得を目指しましょう。

AI面接「REALME」で面談前に内定可能性を判定しよう

面接での受け答えに自信のない人は、就活サポートサービス「REALME」を利用してはいかがでしょう。AI面接を受けることで、志望企業の内定判定が分かるうえ、自分の強みや弱みを把握して改善につなげられます。

「REALME」のメリットを3つご紹介します。

志望企業に対する現在地を確認できる

志望する企業に申し込む際、自分の立ち位置を把握していないと、どのような部分を改善すればよいかが分からず、効率的な就活ができません。

REALME」のAI面接では、最終面接まで進んだ就活生と比較することで、自身の内定判定が確認できます。面接やESの内容を見直して、内定確率を上げるよう改善すれば、最適なタイミングでエントリーでき、自信を持って面接に臨めるでしょう。

AIで抽出したES・面接解答例が見られる

REALME」では、これまでに志望企業の合格ラインを突破した就活生の、ESや面接の解答例が閲覧できます。AIが抽出した優秀な就活生のデータを参考にすれば、自身に足りないものが客観的に分かります。その結果、内定判定を向上させるポイントが掴めるでしょう。

14の能力を点数化して見られる

REALME」では、AI面接を受けたあとのフィードバックで、能力・人柄・経験などに関する評価がグラフとして可視化されます。

14の評価軸には、ケース面接でも必要とされる「問題解決力」「柔軟性」「伝達力」なども含まれており、それぞれ10段階で評価されるため、自身の能力の詳細を把握できます。

採用面接で自分のどこをアピールすればよいかが分からない人は、AI面接のフィードバックを積極的に活用しましょう。

ケース面接対策をしっかりして面接に挑みましょう

ケース面接は、コンサルティングファームの選考でよく用いられます。難易度の高い選考方法ではあるものの、流れや目的を理解し、過去の問題を解くことによって、対策が可能です。面接官はケース面接において完璧な答えを求めているわけではなく、問題解決力・思考プロセス・プレゼンテーション能力などを見ています。しっかりと対策を行って挑みましょう。

採用面接全般に不安を感じる方には、就活サポートツール「REALME」がおすすめです。AI面接を受けて自身の強み・弱みを把握し、採用面接に活かしましょう。

>>REALMEでAI面接してみる

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!
目次