就職活動中、自己PRを作成しなければならないものの、「学生時代特に何もしてこなかったのでPRできることがない」と悩む学生も多くいます。
企業に自身の強みや長所をアピールする自己PRは内定獲得を目指すうえで重要なフェーズです。今回は、自己PRの見つけ方や考え方についてポイントを紹介します。PRできることがないと悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
また、AI面接の「REALME」を活用すれば、客観的な自己分析ができるため自己PRできるポイントを見つけられるでしょう。この記事と併せて「REALME」も役立ててみてください。
何もしてこなかったと感じる原因
自己PRを考える際に「自分は何もしてこなかった」と感じる原因はいくつかあります。なぜそのように感じるのかを理解し、それぞれに合った対策を取ることで、効果的な自己PRを作成できるようになります。
特別な体験しかアピールできないと思っている
自己PRには特別な成功体験や目立った実績が必要だと考える人もいるでしょう。しかし、自己PRは必ずしも「大会で優勝した」「表彰された」といった特別な実績がなくてもできるものです。
たとえば、アルバイトでの地道な努力や部活での仲間との協力、大学のゼミで取り組んだ日々の積み重ねなど、日常的な経験からでも十分にアピールポイントを見つけられるでしょう。
「特別な体験がない」と感じる場合、これまでの人生をもう一度振り返り、自分が頑張った経験や継続して取り組んできたことを探してください。普段は意識していないような小さな経験であっても、自己PRにつなげられます。
十分な自己分析ができていない
十分な自己分析ができていないと、面接の自己PRで話す内容が見つからず、あたかも「何もしてこなかった」かのように感じてしまうことがあります。
しかし、それは本当に何もしてこなかったわけではありません。単に、自分の経験や強みをまだ十分に整理し、言語化できていないだけなのです。
まずは、過去の経験を振り返る「自分史」の作成やフレームワークを使った自己分析で、自分の強みや価値観を深く掘り下げてみましょう。そうすることで、アピールすべき点が明確になり、自信を持って自己PRができるようになります。
自己肯定感が低い
自己肯定感が低く、自分に自信をもてない人は、「自分にはアピールできる強みがない」と感じることがあるかもしれません。ほかの就活生と比較して「人より優れた点がない」と考えてしまい、自己PRに自信をもてなくなるケースもあります。
しかし、企業が求めている人材は、実績をもった学生だけではありません。仕事への適性や熱意、価値観の一致を重視する企業も多く存在します。他人と比較して自信を失うのではなく、自分の個性や経験を堂々と伝えることが大切です。
自分の魅力を再発見するために、友人や家族に「自分の強み」について聞くのも有効な方法です。他人からの視点を確認することで、自分では気づけなかったアピールポイントを見つけられるでしょう。
エピソードが弱いと感じる
アピールポイントが見つかっても、それを裏づける具体的なエピソードが弱いと感じる場合もあるでしょう。たとえば、部活やアルバイトの経験がない場合、自分の話せるエピソードが十分でないように感じてしまいます。
しかし、自己PRに使えるエピソードは特別な活動だけではありません。勉強、趣味、日常生活での努力など、どんな経験でもアピール材料になります。
エピソードが弱いと感じる場合は、「その経験で何を学んだのか」「どのように成長したのか」といったポイントを掘り下げて考えましょう。具体性をもたせることでエピソードの印象を強められます。
何もしてこなかった学生の自己PRの見つけ方
自己PRのエピソードがないと感じたとしても、自分を深掘りすれば必ずアピールできる点が見つかります。「自分は特に何もしてこなかった」と感じている場合、以下の方法を試してみましょう。
自己分析する
自己PRのテーマを見つけるために最も重要なことは自己分析です。これまでの経験や自分の行動を振り返ることで、強みや得意を見つけられるでしょう。
自分がこれまで取り組んできたこと、成功したこと、失敗したことなどを客観的に分析し、どのようなスキルや特性を身につけたのかを考えてください。
自己分析を深堀りすることで、自分の強みやアピールできるエピソードが見つかります。たとえば、困難な状況で粘り強く取り組んだ経験や、他者とのコミュニケーションで学んだことなどがあげられます。
友人や家族に聞く
自己分析が難しい場合や、自分では強みが見つからないときは、友人や家族に聞くことも有効な手段です。第三者の視点から意見をもらうと、自分では気づいていなかった強みや特徴を発見できるでしょう。
あなたが当たり前だと感じていることでも、他の人には魅力的に映ることもあります。友人や家族からのフィードバックをもとに、自分の強みを再発見しましょう。
企業研究をする
企業研究を通じて、志望する企業がどのような人材を求めているのかを理解することも大切です。企業のホームページや求人情報、SNSなどをチェックし、企業文化や求める人物像を把握しましょう。
企業が求める人物像を理解したうえで、それに自分がどのように合致するかを考えてみましょう。たとえば、企業が「協調性」や「問題解決能力」を重視している場合、その点に関連する自分の経験をアピールできます。
企業のニーズに合わせた自己PRができるよう、企業の求める人材像と照らし合わせて、自分の経験を整理してください。
自己PRの考え方のポイント
自己PRを作成する際や面接で伝える際には、以下のポイントに気をつけることで、面接官に好印象を与えられます。自分の強みを効果的に伝えるために、これらの点を意識しましょう。
嘘のエピソードを使わない
「エピソードが思い浮かばない」からといって、嘘をついてはいけません。面接官は多くの学生と接しており、些細な違和感から嘘を見抜けます。嘘がバレた場合、信頼性が損なわれ、選考で不利になります。
たとえ嘘がバレなかったとしても、入社後に実力とのギャップが露呈すると、自分にとって不利な状況になるでしょう。
自己PRには真実のエピソードを使い、誠実に伝えることが最も重要です。
自信をもって話す
自分に自信がもてないと感じる人は、面接で不安が態度に現れることがあります。不安や自己評価が低いと、面接官もポジティブな印象をもちません。
自分を過小評価せず、自分の強みやエピソードに自信をもって話しましょう。自信をもつことで、面接官にも自分のアピールポイントが伝わりやすくなります。自信をもって、ハキハキと話すことを意識してください。
大学でのエピソードを使う
自己PRに使うエピソードは、できるだけ大学時代の経験から探すようにしましょう。高校時代のエピソードを使うと、「大学生活で何もしていなかったのでは?」という印象を面接官に与えることがあります。
大学時代に取り組んだことや学びを反映させたエピソードを使うことで、現在の自分をより効果的にアピールできます。エピソードが特別な体験でなくても、自分の強みや人柄が伝わる内容であれば十分です。
何もしてこなかった人が自己PRを考える際の注意点
ここでは、「何もしてこなかった」と感じる人が自己PRを考える際の注意点をご紹介します。過去には戻れないからこそ、限られた材料のなかでいかに自分らしさをアピールするかが大切です。注意点を踏まえたうえで、効果的にアピールできる方法につなげましょう。
大学生活以前のエピソードを話さない
「大学在籍中に何もしてこなかった」と感じると、高校時代や中学時代のエピソードに頼りたくなるときもありますよね。しかし面接における自己PRでは、大学生活以前のエピソードは使わないように心がけましょう。
どれほど充実した内容であっても、高校以下のエピソードだけでは「つまり大学では何もしていなかったということか」という印象を与えてしまいます。もちろん入学前から現在に至るまで続けていることであればOKですが、エピソードの主軸はあくまで大学在籍中に設定しましょう。
嘘のエピソードを作らない
自己PRに使えるエピソードが何も浮かばないときも、絶対に嘘のエピソードを創作してはいけません。面接官は人を見るプロであり、何十人、何百人もの応募者と対峙しています。嘘で塗り固めたエピソードは高確率でバレるでしょう。一次面接を通ったとしても、少しずつ整合性が取れなくなっていきます。
仮に内定を得た場合でも、入社後に苦労するのは自分自身です。嘘は後からバレるほど評価が下がり、キャリアプランにも響く可能性があります。
何もしてこなかった場合でも大丈夫!印象に残る自己PRの伝え方
ここでは、大学で何もしてこなかった人が活用したい、自己PRの伝え方のポイントをご紹介します。些細な取り組みでも、伝え方次第では大きなアピールポイントになります。自分の魅力や個性を簡潔に伝え、シンプルでも心に響くPRを考えましょう。
結論から簡潔に伝える
自己PRでは、結論から簡潔に伝えることが大切です。どのような内容であれば、まずは「結論ファースト」を心がけ、後から情報を肉付けしていくような文章を作成していきましょう。
結論を最初に伝える手法は「PREP法」と呼ばれ、入社後のコミュニケーションやプレゼン、営業、交渉などでも役立つ方法です。PREP法では「今自分が何を話しているのか」が相手に明確に伝わりやすくなり、論理的かつ説得力のある対話に役立ちます。
根拠とエピソードを含める
印象に残る自己PRのためには、根拠とエピソードを含めることも大切です。たとえば、バックグラウンドもない状態で「私には自主性があります」「コミュニケーション能力の高さが強みです」と言われても、面接官としては信じようがありません。
強みを主張するに至るエピソードや、具体的な背景を添えるからこそ、自己PRに使える要素として役立つのです。背景描写にはなるべく定量的なデータを用い、数字や固有名詞などを活用しながら説得力を高めていきましょう。
どう貢献するのかという一文で締める
自己PRでは、自分の強みや個性をアピールするだけでは不十分です。文章の最後には「自分の強みを活かし、企業にどのように貢献するのか」を添えましょう。すると面接官は、あなたが入社後に困難に立ち向かい、問題を解決できる姿をイメージしやすくなります。
貢献のイメージは自己PR全体に明るい印象を与え、力強く希望にあふれたニュアンスで締められます。とくに希望する部署に関連する能力は強くアピールし、実働のイメージと結びつけたうえで入社後の展望を作成しましょう。
何もしてこなかった学生必見!自己PRの例文3選
ここでは「大学で何もしてこなかった!」と焦っている学生さん向けに、自己PRの例文を3つご紹介します。特別な取り組みがない人でも、アルバイトやサークル、趣味などで何らかの経験をしているはず。自分らしさを引き出せるエピソードをピックアップして、効果的な自己PRにつなげましょう。
サークル
サークルに関する自己PRのポイントは、活動期間よりも「役割・工夫」を重視すること。長期的な活動より「急遽任された〇〇で~」といった内容を取り上げれば、課題と工夫に具体性が生まれやすく、取り組みと結果に論理性が生まれます。
私は「短期間でも成果を出す実行力」が強みです。大学のサークルで、急遽イベントの司会を任された際、限られた準備時間の中で台本を整理し、進行役として全体をまとめました。初めての経験で不安もありましたが、メンバーと相談しながらリハーサルを重ね、当日はスムーズな進行で参加者から好評を得ました。この経験から「状況を整理し行動に移す力」が身につきました。御社でも新しい業務を素早く把握し、行動に移すことで成果を出せると考えます。
ボランティア
ボランティアでの自己PRでは、「参加した」だけで終わらないことがポイント。大規模な活動でなくても構いませんので、解決力や積極性を重点的にアピールしましょう。
私の強みは「行動を起こす積極性」です。大学の授業で募った清掃ボランティアに参加した際、現場でゴミ袋が足りないことが判明しました。そこで周囲に声をかけて近くの店に相談し、追加の袋を確保しました。結果、予定通り活動を終えることができ、主催者から感謝されました。大きな活動ではありませんが、自分から動くことで課題を解決できると実感しました。この積極性を活かし、企業でも課題発見から行動までを素早く行い、組織の成長に貢献します。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルをアピールする際は、具体的なエピソードを添えることが大切です。抽象的になりやすいスキルであるため、「対立意見をまとめた」「初対面の人と関係性を築いた」のような、明確な成果を添えましょう。
私の強みは「相手の立場を理解するコミュニケーション力」です。大学の授業でグループワークを行った際、意見が対立して議論が進まなくなる場面がありました。私は双方の意見を整理し、共通点を見つけて提案することで合意形成を図りました。その結果、チーム全体の雰囲気が良くなり、期限内に成果物を完成させることができました。この経験から、円滑な関係づくりの大切さを学びました。企業でも周囲と協力し、チームの力を最大化することで貢献します。
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何もしてこなかったと感じる学生も自己PRは作成できる
部活やサークル、アルバイトなどの経験がなく特に何もしてこなかったと感じる学生でも、探し方を知れば自己PRできるポイントが必ず見つかります。本記事を参考にして、自分のアピールポイントを見つけてみましょう。
自己PRにおいて大切なことは自己分析です。「REALME」を利用すれば、客観的な視点で自己分析ができます。アピールする内容が見つからないと感じる人はぜひ「REALME」を活用してみてください。