面接の質問で、「家族構成」について聞かれることがあります。「家族構成」についての質問はプライバシーに関わるので違法ではないかと疑問に思う人もいるでしょう。
人それぞれ事情を抱えている場合があり、極めてプライベートな内容のため、質問に答えづらいと感じる人も多いです。
本記事では、企業が「家族構成」について質問する理由、企業側の意図や回答方法について解説します。本記事の最後には、あなたの強みを客観的に分析してくれるAI面接サービス「REALME」についても紹介します。本番の面接以上に深堀りしてくれるAI面接を受けて、答えづらい質問への回答方法を学びましょう。
面接で家族構成について質問することは違法ではない?
面接で「家族構成」を聞くことは違法だと聞いたことはありませんか。この質問自体は違法ではありません。
ただし、必要以上に応募者の個人情報を集めてはならないと法律によって定められています。そのため、質問された際は任意で回答できることを認識しておきましょう。
厚生労働省が家族構成の質問を禁止する理由は?
厚生労働省が「家族構成」について質問を禁止する理由は、就職差別につながるためです。企業は採用選考をするにあたって、応募者の基本的人権の尊重や、適性・能力に基づき行うことを基本的な考えとしています。
そのため、個人の能力や適性と無関係の「家族構成」や「生活環境」などについて質問することは、公正な選考の妨げになる恐れがあり「配慮すべき事項」として定められています。
出典:厚生労働省「公正な採用選考の基本」
面接で家族構成について質問された際の答え方は?
「家族構成」についての質問は禁止されている一方、面接で聞く企業があることも事実です。万一、自分が受けた企業で質問された際には、どのように答えればよいのか回答方法を参考にしてみてください。
差し支えない範囲で答える
「家族構成」を聞かれた際、差し支えのない範囲で答えることが無難です。
「3人家族です」や「両親と兄が1人です」などのように、最低限のことだけ大まかに答えるとよいでしょう。
採用担当者は、必ずしも深い意味があって聞いているとは限らず、場を和ませるために質問する場合もあります。この場合、回答しないことも可能です。しかし、悪い印象を与えないために深掘りせず、自分が納得して答えられる範囲内で簡潔に回答しましょう。
丁寧に断る
どうしても回答したくない事情がある場合は、印象を悪くしないよう注意しながら丁寧に断っても構いません。プライバシーに関わる質問であり、仕事に関係のない内容であるため回答を差し控えたいと申し出ることは可能です。
ただし、断る際に「禁止されている事項なので答えられません」とはっきり伝えてしまうとマイナスイメージを持たれる可能性があります。家族の個人情報に関わるため回答できないことを、丁寧に柔らかい口調を意識して伝えれば、悪い印象を持たれないでしょう。
質問の意図を確認する
どのように返答すればよいのか迷う場合は、なぜこの質問をしたのか意図を尋ねてみてもよいでしょう。採用に直接関係ないにも関わらず、この質問をする理由を知ることで、どこまでの範囲で回答すればよいのか自ら判断できるためです。
ただし、聞き方には注意が必要です。「禁止されていることをなぜ聞くのか?」などの非難するようなニュアンスだと、相手に不快感を感じさせて悪い印象を与える可能性があります。「必要であれば的確な回答をしたいので意図を知りたい」などのニュアンスを意識しましょう。
嘘はつかない
プライベートな質問であるため、断れず返答に困ることもあるでしょう。ただし、虚偽を伝えることは避けなければなりません。
面接で嘘をついても、入社後にはばれてしまう可能性が高いです。嘘が発覚したら、せっかく築き上げた信頼関係にも影響が出かねません。自分が働きづらく苦しい思いをしないためにも、答えづらい質問に嘘をつかないようにしましょう。
企業が面接で家族構成について質問する意図は?
厚生労働省から禁止されている事項であるにも関わらず、企業が「家族構成」について質問をする意図は何なのでしょうか。
もちろん、採用担当者が禁止されていることを知らない可能性もありますが、主に考えられる理由を紹介します。質問の意図を知れば、万が一聞かれた際にも回答の判断がしやすいでしょう。
緊張をほぐすため
採用担当者が「家族構成」を聞く理由の多くは、学生の緊張をほぐしたいと考えているためです。少しでもリラックスして面接に臨めるように配慮して質問するケースが考えられます。
そのため、質問の内容自体に深い意味はなく、回答によって選考結果が左右されることはありません。何か採用に関わることなのではないかと身構えることなく、世間話のようなものだと考えて気軽に回答しても問題ないでしょう。
家族に同業者がいないかを確認するため
「家族構成」についての質問は特に深い意図のない、雑談のひとつとして聞くケースがほとんどです。しかし、時には明確な理由を持って質問する場合もあります。そのひとつが、家族に同業者がいないかを確認する目的です。
競合他社に勤める同業者が家族にいると、情報漏洩のリスクがあるのではないかと考えます。企業は自社の情報を競合他社に知られるリスクを避けたいため、事前に「家族構成」を把握する場合も考えられるでしょう。もし家族で同業者がいる場合は、差し支えのない範囲で回答したうえで、情報の管理には十分注意することを伝えることがおすすめです。
早期離職のリスクを探るため
「家族構成」や環境によっては、早期離職や休職の可能性が高いこともあるでしょう。そのためあらかじめ「家族構成」について聞いておくことで、早期離職のリスクを探りたいと考えている場合もあります。
子育て中の女性や高齢の両親がいて介護中の人などは、早期離職や休職の可能性だけではなく、残業や休日出勤が難しい場合もあるでしょう。そうした対応力を把握するためにこの質問をされることがあります。
膨大な時間や費用をかけて採用するからには、企業側もできるだけ長く活躍してくれそうな人材を採用したいと考えるでしょう。そのため早期離職のリスクが高い人なのかを確認するための材料として、「家族構成」を聞くことが考えられます。
面接で家族構成について回答しないと不採用になる?
「家族構成」についての質問は、選考や仕事に直接関わりのない質問であり、厚生労働省によって「配慮すべき事項」として定められています。そのため聞かれたからといって必ず回答しなければならないことではありません。回答しなかったことで不利に働くこともなく、それが原因で不採用になる可能性はほとんどないでしょう。
ただし、回答することでより有利に働く可能性はあるため、答えられる範囲で大まかに回答することがおすすめです。詳細を伝える必要はなく、どうしても回答しづらい場合や質問のされ方によっては、回答を控えても問題ありません。
選考に関わらず、深い理由がないケースがほとんどのため、気軽に差し支えのない程度に回答するとよいでしょう。
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面接では、「家族構成」を含めてさまざまな質問をされるでしょう。面接本番でさまざまな質問に対応できるように、質問を事前に想定して回答を準備したいですよね。
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自己分析をブラッシュアップできれば自己PRに自信がつくため、面接で「家族構成」について聞かれても落ち着いて回答できます。
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「REALME」では、志望企業の合格ラインをクリアした学生の面接回答例や自己PR・ESなどの閲覧が可能です。「家族構成」に関する質問の回答方法や、悪い印象を与えない断り方など、対話データを確認できるため、面接対策の参考にしてみてください。
面接で家族構成について聞かれたら慎重に対応しよう!
企業が面接で「家族構成」を聞くことは禁止されています。一方で企業によっては質問されることもあるでしょう。万が一面接で聞かれた際には、慎重な対応を心がける必要があります。質問の意図を汲んで簡単に回答することが無難ですが、どうしても答えづらい場合は断りましょう。
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