面接で「緊張していますか」と聞かれて、とっさにどう答えればよいか分からず動揺した経験はありませんか。正直に認めてよいのか、平気なふりをしたほうがよいのか、迷う人も多いでしょう。
結論から言うと、「緊張していますか」には素直に緊張を認めたうえで、前向きな一言を添えて答えるのが好印象です。
本記事では、面接官がこの質問をする4つの意図と答え方、そのまま使える例文、避けたいNG回答、圧迫面接やオンライン面接で聞かれた場合の対応までを解説します。
面接官が「緊張していますか」と尋ねる4つの意図
面接官が「緊張していますか」と尋ねる意図は、主に次の4つです。
- アイスブレイクとして、学生にリラックスしてもらうため
- 緊張の度合いを確かめ、フラットな状態で面接を進めるため
- 緊張した状態から立て直す力を見るため
- 素直さや人柄を確かめるため
多くの場合は学生を気遣う一言ですが、答え方からは人柄も伝わります。それぞれの意図を詳しく見ていきましょう。
学生にリラックスしてもらうため
面接では緊張する人がほとんどです。そのため、少しでもリラックスして面接に挑んでもらいたいと考えて質問している場合が多いです。
緊張した状態で面接を始めると、ほとんどの学生が上手く質問に答えられないでしょう。そのため、「緊張してますか」と尋ねる裏には「緊張をほぐしてあなたの魅力を見せてくださいね」という意図があります。
質問された場合は、正直に緊張していることを伝え、気持ちを落ち着かせるとよいでしょう。
フラットな状態で面接を進めるため
緊張したまま面接を進めてしまうと、言葉に詰まって質問に答えられなかったり、用意していた回答を棒読みして伝えるなど、あなたの本来の姿をアピールできないでしょう。
面接官は、優秀な人材を見逃してしまわないように、いつも通りの姿で回答してもらいたいと考えています。就活生の緊張をほぐしフラットな状態で面接に臨んでほしいと思うため、「緊張してますか」と聞く場合があるでしょう。
ストレス耐性や立て直す力を見るため
面接官は、緊張している学生がその後どう立て直すかを見ている場合があります。仕事では、初めての商談や大勢の前での発表など、緊張する場面が避けられないためです。
質問をきっかけに深呼吸をしたり、話すペースを落としたりして落ち着きを取り戻せれば、負荷がかかる場面でも自分をコントロールできる人だと伝わります。
素直さや人柄を確かめるため
「緊張していますか」への反応から、素直さや人柄を確かめている場合もあります。この質問は準備した回答では対応しにくく、その人らしい受け答えが出やすいためです。
緊張を認めたうえで明るく答えられる人は、入社後も困ったときに周囲へ正直に相談できる人だと受け取られやすいでしょう。
面接で「緊張していますか」と聞かれた際の回答方法
「緊張しているか」と尋ねられた際はどのように回答すればよいのでしょうか。面接を有利に進めるための回答を紹介します。
正直に緊張していることを伝える
緊張していることを、正直に伝えてよいのかと不安に感じる人もいるでしょう。しかし、正直に伝えたからといって悪い印象を与えることはありません。素直に緊張を認めて口に出しましょう。緊張していることを口に出すことで、肩の力が抜ける場合があります。
その際には「御社が第一志望のため緊張しています」などと伝えれば、より本気度が伝わり好印象を持たれやすくなるでしょう。
特に、社長や役員など経営層が面接官を担当することの多い最終面接なら、一生懸命さや初々しさが伝わってむしろよい印象を与えられます。
世間話を絡めて伝える
「緊張で朝早くに目が覚めてしまった」のような世間話をまじえて伝えることもよいでしょう。話題によっては面接官と話が盛り上がる可能性があります。
面接を進める前に少し会話をして言葉を発することで、余計な力が入りすぎていても緊張を緩和する場合があるでしょう。心を落ち着けて始められると、いざ本題に入って質問をされたときに、頭が真っ白になる事態を避けられます。
OK回答の例文3本
「緊張していますか」への答え方は、自分の状態に合わせて次の3つの型から選ぶと迷いません。
素直に認める型
「はい、正直に申しますと、とても緊張しております。お声がけいただいて少し肩の力が抜けました。ありがとうございます。本日は自分の考えを落ち着いてお伝えできるよう努めます。」
前向きに変換する型
「はい、緊張しております。それだけ御社への思いが強いのだと思います。今日まで準備してきたことを精一杯お伝えしたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。」
落ち着いている場合の型
「お気遣いありがとうございます。多少の緊張はありますが、この日に向けて準備してきたので、思っていたより落ち着いています。御社のお話を伺えるのを楽しみにしてまいりました。」
どの型も、最後に「よろしくお願いいたします」など前向きな一言で締めると、会話が自然に本題へ移ります。
NG回答と避けたい伝え方
「緊張していますか」への回答で避けたいのは、不自然な強がりと過度な自虐です。
- 「全く緊張していません」:明らかに緊張して見える場合は強がりに聞こえ、素直さに欠ける印象を与えます。
- 「緊張しすぎて何も話せないかもしれません」:過度な自虐は、面接官に「本当に話せるのか」と不安を抱かせます。
- 「はい」だけで終わる:会話が途切れ、アイスブレイクの機会を活かせません。
緊張を認めること自体は問題ありません。大切なのは、認めたあとに前向きな姿勢を示すことです。
圧迫面接・オンライン面接で聞かれた場合の対応
「緊張していますか」は、面接の形式によって意図や答え方の注意点が変わります。
詰めるようなトーンで聞かれた場合
「ずいぶん緊張しているようですね」と突き放すように言われた場合は、負荷がかかる場面での反応、つまりストレス耐性を見ている可能性があります。動揺を表に出さず、「はい、少し緊張しておりますが、大丈夫です。よろしくお願いいたします」と短く落ち着いて答え、本題に集中しましょう。
オンライン面接で聞かれた場合
オンライン面接では、画面越しだと表情がこわばって見えやすいため、この質問が出ることがあります。答えるときはカメラを見て、口角を少し上げることを意識しましょう。音声が聞き取りにくい場合もあるので、普段より少しゆっくり、はっきり話すと落ち着いた印象になります。
面接で緊張しないための対策【要点】
面接で緊張しないための対策の要点は、次の5つです。緊張すること自体は悪いことではありません。過度な緊張を和らげ、本来の力を出せる状態をつくることを目指しましょう。
ここでは要点のみを紹介します。緊張の原因別の対処法や、当日すぐにできる緊張のほぐし方は、面接の緊張対策を詳しく解説した記事で紹介しています。
事前準備を入念に行う
緊張せずに面接へ臨むには、自信を持って挑めるように事前準備を入念に行うことが大切です。
しっかりと企業研究をする、面接でよく聞かれる質問について調べて回答を用意するなど、自分で「これだけ準備したため大丈夫だ」と思えるよう入念に対策しましょう。
どれだけ準備をしていても予想外の質問をされる場合もあります。一方で頻出する質問を想定して複数の回答を考えておけば、安心して面接に臨めるでしょう。
面接前にできる事前準備はなるべく入念に行うことで、緊張が和らぎます。
繰り返し面接の練習を行う
ある程度回答を準備したら、面接で質問された場合を想定して練習しましょう。家族や友人を相手に質疑応答の練習をしてみるのもおすすめです。立ち居振る舞いや話し方、仕草や癖などを人に見てもらうと客観的な視点でアドバイスをもらえます。
練習は自信がつくまで何度も繰り返し、面接力を向上させましょう。上手くいくよいイメージを持って本番に挑むことが大切です。
自分のペースで話すことを意識する
練習をする際には、話すスピードについても意識しましょう。
本番では「あの話をしなければ」、「時間内に納めなくては」、「用意した回答をすべて伝えなければ」など、さまざまなことを考えると無意識のうちに早口で話してしまいます。
どんなに魅力的な内容でも、早口では相手に上手く伝わらず、内容を理解してもらえない可能性があります。面接中は自分のペースを守り、ゆっくりと落ち着いて話すよう意識しましょう。
面接当日は時間に余裕をもって行動する
心にゆとりを持って面接に臨むためにも、当日は早めに会場へ着けるよう時間に余裕を持って行動しましょう。早すぎてもマナー違反となるため、5分〜10分程度前に着くことが理想です。
到着時間がギリギリになると、焦りから余計に緊張が増す可能性があります。余裕を持った行動を心がけ、最後に身だしなみをもう一度整えてから落ち着いて面接を受けるとよいでしょう。
緊張した時のアクションを決めておく
どれだけ入念な準備や対策を重ねても、当日になると緊張します。そこで、面接本番で緊張したときのアクションを決めておくこともよいでしょう。
たとえば、緊張すると感じたらひと呼吸おいてみる、姿勢を整えるなど、少しでも肩の力が抜けるようなほぐし方を見つけてみてください。
自分に合った方法で緊張をほぐして、落ち着いて面接に挑みましょう。
「緊張していますか」に関するよくある質問
「緊張していますか」と聞かれる場面を含め、面接中の緊張について就活生から特に多い2つの質問に回答します。本番で慌てないよう、事前に目を通しておきましょう。
緊張で声や手が震えてしまったら評価は下がる?
緊張で声や手が震えても、それだけで評価が下がることはまずありません。面接官は多くの学生が緊張していることを理解しており、見ているのは震えそのものではなく、話の内容や伝えようとする姿勢だからです。震えに気づいたら「緊張しておりまして、失礼しました」と一言添え、ゆっくり話し直せば問題ありません。
緊張して頭が真っ白になったときの立て直し方は?
頭が真っ白になったときは、正直に伝えて考える時間をもらうのが最も確実な立て直し方です。「申し訳ありません、緊張して考えがまとまらなくなりました。少しお時間をいただけますか」と伝え、深呼吸をしてから結論だけを先に話しましょう。黙り込むより、状況を言葉にして落ち着いて対応する姿勢のほうが好印象につながります。
就活をやり直さなくていい。スカウトサービス「ABABA」

ABABAは、最終面接まで進んだ経験を評価する企業からスカウトが届く就活サービスです。お祈りメールのスクリーンショットを提出すると、選考の実績が可視化され、ES・一次面接など選考の一部が免除されたスカウトが届きます(スカウトの94%に選考免除がついています ※2026年卒の利用実績に基づきます)。
累計登録者数は20万人、導入企業は累計3,500社。スカウトはLINEに届くので、選考と並行して効率よく次のチャンスを増やせます。
「緊張していますか」は素直さを見せるチャンスと捉えよう
面接官が「緊張していますか」と尋ねる意図は、アイスブレイク、緊張の度合いの確認、立て直す力の観察、素直さや人柄の確認の4つです。多くは学生を気遣う一言なので、身構える必要はありません。
答えるときは、素直に緊張を認めたうえで前向きな一言を添えましょう。例文の3つの型を参考にし、「全く緊張していません」という強がりや過度な自虐は避けることが大切です。素直な受け答えで、あなたらしさを伝えましょう。


監修者:久保駿貴(くぼしゅんき)