面接はどうしても緊張してしまうことが多いため、「ボロボロだった」と感じる人もいるでしょう。
人間の面接官に代わってAIが面接を実施するAI面接を受けて、ボロボロになる人もいます。理由のひとつとして対策が不十分であった可能性も考えられるでしょう。
この記事では、AI面接でボロボロになる人の特徴と対策方法について解説します。これからAI面接を受ける予定の方は、自分が特徴に当てはまるかどうかをチェックして、当てはまる場合にはポイントを押さえて対策してみてください。
AI面接でボロボロになる人の特徴は?
AI面接・対人面接ともに、ボロボロになりやすい人には共通する特徴があります。緊張しやすい人、本番に弱い人などはAI面接でもボロボロになりやすいでしょう。
以下では、どのような人がAI面接でボロボロになるのか、特徴を紹介します。ボロボロになる人の特徴は主に2つです。緊張しやすいこと、準備が不足していたことが挙げられるでしょう。以下で詳しく紹介します。
緊張しやすい
過度に緊張しやすい人は、面接でボロボロになってしまう傾向にあります。面接は誰しもが緊張する場面ですが、特に緊張しやすい人は必要以上に肩の力が入ってしまい、「ボロボロだった」と感じてしまうことがあるでしょう。
回答を事前に用意しておいたり、面接練習を繰り返したりして万全の対策をして臨んでも、いざ本番で緊張しすぎてしまうと、練習通りにいかないこともあります。
AI面接では対人の面接とは異なり、面接官が人間ではなく人工知能であるAIです。あまり過度に緊張しすぎずリラックスして臨むと、本来の力を発揮しやすいでしょう。
準備不足
AI面接を受ける前には、入念な準備と対策が必要不可欠です。その準備が不足していると、自分の強みを上手くアピールできなかったり、予想外の質問に焦って答えられなかったりしてしまいます。
AI面接は、従来の対人による面接と比べて質問を予測しやすいのが特徴です。想定できる質問にあらかじめ備えて回答する内容を準備しておいたり、自己アピールするポイントを確認しておくことで、本番で焦らず冷静に対応できるようになるでしょう。
AI面接でボロボロだと落ちるのか。評価基準を解説
ここではAI面接・対人面接の評価基準を紹介します。
- 表情や話し方
- 論理性のある回答
- 質問に対する適応力
- 映像や音声の品質
- 身だしなみやマナー
それぞれの項目を踏まえた面接対策によって通過の可能性を上げられるでしょう。
表情や話し方
AI面接は顔認識技術を用いて表情や話し方、態度を分析しています。そのため、対人の面接に比べて、細かく分析・評価される可能性があります。
画面を見て話していても目線が下がっているとみなされ、評価が下がることもあるようです。AI面接では画面ではなくカメラを見るよう意識しましょう。
声のトーンや話すスピードも重要です。AIは表情や身振りより「声の抑揚」を重視しています。自信を持ってハキハキと話す人は好印象となり、評価されやすい傾向にあるようです。
論理性のある回答
AIは言語処理技術を用いて回答を分析します。そのため、物事を筋道立てて、矛盾なく整合性を持った回答が評価されやすい傾向にあります。PREP法やSTAR法を意識して、結論が明確で整合性のある理由になっているか、事前によく確認しておきましょう。
特に具体性に欠ける話や矛盾がある内容は、AIに理解されない可能性があります。結論ファーストを意識し、具体的なエピソードも含めた論理的で明確な回答の練習をしておきましょう。
質問に対する適応力
質問に対して適切に答えられるか、ズレていないかといった適応力も評価基準です。テクノロジーの進化や人材の流動性が高いといった点から、適応力が重視される傾向にあります。
AI面接において、質問の意図を理解しているか、要点がまとまった分かりやすい説明かどうかなどは、人間以上に厳しく評価します。
回答までにかかった時間から、理解力を評価される場合があるようです。さまざまな質問に対応できるように準備を徹底しましょう。
映像や音声の品質
AI面接では、映像と音声の品質にも注意しましょう。AIが表情や声の抑揚を正確に解析できる環境を整えることが大切です。
表情が十分に写るカメラの位置や、天気や時間に関わらず一定以上の明るさを保てているかを確認しましょう。音声の設定では、パソコンの内臓マイクはできるだけ避け、外付けマイクを活用し、空調や外部の音が入りにくい環境を選びます。
音声や映像の品質の悪さから準備不足と感じられないようにしましょう。
身だしなみやマナー
AI面接でも身だしなみやマナーを評価されます。対面の面接と同様の基準が求められると考えてください。スーツやオフィスカジュアル、派手過ぎないメイクといった清潔感のある服装や髪型・メイクを心がけましょう。
また、AI面接の場合は背景が結果に影響する可能性があります。映像解析の際に、背景によって服装や表情の判別がつかなくなるケースがあるためです。シンプルで落ち着いた単色の背景か、バーチャル背景を用意しましょう。
AI面接でボロボロにならないためのポイントは?
「AI面接を受けたけれどボロボロだった」ということになってしまわないように、押さえておきたいポイントを紹介します。
AI面接は通常の面接対策とは異なる点も多くあるため、これまでにしてきた対策に加えてAI面接のための対策も取り入れなければなりません。
ここからはポイントを7つ紹介するので、対策に役立ててみてください。
STAR法を取り入れる
AI面接の回答で有効なのが、STAR法と呼ばれるフレームワークの活用です。
- Situation(状況)
- Task(課題)
- Action(行動)
- Result(結果)
STAR法とはこれらの頭文字をとったもののことで、論理的に明確な回答をするために使われます。
STAR法を用いた回答は、構造化されて具体性や論理性を持っているため、AIが解析しやすいのが特徴です。そのためAI面接の回答で活用すると相性が良く、高評価につながりやすくなります。
結論から簡潔に伝える
曖昧な言葉や表現を上手く判定できないAIが相手の面接では、余計な情報を含めずに結論から簡潔に伝えることが重要です。
「私の長所は〇〇です」や「私が学生時代力を入れたことは〇〇です」のように、質問に対する回答のなかで結論を最初に伝えることで、抽象的な表現が苦手なAIにも分かりやすく伝えられます。
また、始めにはっきりと結論を述べることで、自分自身が話しているうちに本当に伝えたい内容を見失わずにすむでしょう。
具体的な数字を用いる
前述の通り、AIは曖昧な言葉や表現、抽象的な回答を上手く判定できません。対人の面接よりもさらに具体的に伝えることを意識する必要があります。
たとえばガクチカで部活動についてアピールするときは、ただ「〇〇の練習を繰り返して苦手を克服しました」だけでは抽象的で上手く伝わりません。数値化できるエピソードは数字を使ってアピールすることで、AIによる分析でも高く評価されやすいでしょう。
「苦手を克服するため〇〇の練習を繰り返した結果、全国大会で〇位入賞を果たしました」のように、具体的な数字を用いるとより効果的です。
話し方を意識する
AI面接では、人間ではなくAIを相手に話すため、話し方やスピード、声のトーンなどを特に意識する必要があります。なぜなら、AIは聞き取った内容をテキストに変換してから解析するため、話すスピードが適切でなかったり声のトーンが大きすぎたり小さすぎたりすると、正確に音声を認識できません。
せっかく魅力的な回答ができていても、AIが正しく聞き取れなければ意味がありませんよね。人間の面接官であれば判断できたり聞き直してもらえることもありますが、AIが相手だとそうもいきません。
そのためAI面接を受ける際は、声のトーンや話すスピード、発音など話し方を意識することが重要です。
よく出る質問を予習する
面接にはよく出る「頻出質問」があります。AI面接は特に、よく出る質問を想定しやすいのが特徴です。そのためAI面接の対策として、頻出する質問を予習することでボロボロになるのを防げるでしょう。
自己PRやガクチカなどこれまでの経験や、それらに取り組んだ理由とそこから得たものについてを聞かれることが多く、ある程度の回答を事前に用意しておくことが大切です。
自分のこれまでを振り返り、具体的なエピソードを添えて答えられるように準備しておきましょう。
過去の経験を深掘りする
自分がこれまで経験してきたことについて深掘りして、自己理解を深めておきましょう。AI面接では、将来に関する質問よりも過去に関する質問の方が多い傾向にあります。
たとえば、学生時代に頑張ったことを指すガクチカや、挫折した経験・乗り越えた方法などです。そうした過去の経験を自身で深掘りすることで、具体的なエピソードを探すのに役立つでしょう。
AIが評価するAI面接では、分かりやすく具体性・論理性のある回答が重要視されます。事象を網羅的に考えるのに適したロジックツリーを用いて対策すると効果的です。
AI面接練習アプリを使って練習する
AI面接の練習ができるアプリやツールを使うのもおすすめです。実際にAI面接の形式で模擬面接が受けられるため、対策として非常に有効でしょう。
AI面接は、これまでの対人による面接とは形式も評価基準も異なります。回答内容をあらかじめ準備できても、練習せずに本番に臨むとボロボロになる可能性が高いでしょう。
本番の面接で落ち着いてスムーズに回答できるよう、アプリやツールを活用して練習しておくのがおすすめです。
AI面接ボロボロだったと感じたらやるべきこと
AI面接がボロボロだったと感じた際にやるべきことを紹介します。
- AI面接の振り返り
- 時間内に答える練習をする
- 回答を改善する
- 面接環境を見直す
選考通過に向けて、対人との面接対策に加えてAI面接ならではの改善が必要になります。
AI面接の振り返り
面接がうまくいかなかった場合は、ボロボロだったと感じる理由を言語化しましょう。
うまく答えられなかった質問をピックアップし、話し方が悪かったや内容が準備できていなかったなど冷静に振り返ります。特に話し方については結論ファーストか、PREP法やSTAR法は意識できているかといった要素も確認しましょう。
AI面接の録画が手元に残っているのであれば、視聴する・文字起こしして客観的に分析すると次に活かせます。
時間内に答える練習をする
AI面接は質問に対して回答時間が設けられるため、対人面接よりもシビアであるケースが多いです。時間内に適切な回答を行えるかどうかで、対応力がはかられます。
時間を意識しすぎるあまり、早口になったり冗長的な内容になったりするのはNGです。内容が良くても、準備不足だと思われ評価を下げてしまいます。
回答時間内に答える練習をすると、本番で慌てにくくなるでしょう。1分や2分など、複数の回答時間で練習することをおすすめします。
回答を改善する
ボロボロだったと感じる質問の回答内容を改善しましょう。振り返りで確認した答え方や話の構成、深掘り質問への対策を見直します。
自己分析や競合分析などを、改めて行うのも効果的です。他企業にも通用する内容になっていないか、強みとしてアピールするエピソードは適切であったかなどを再度確認します。
対人との面接と同様の改善方法ではありますが、相手はAIであるため、言葉の表現やエピソードの構成は、より気を遣うようにしましょう。
面接環境を見直す
音声や映像の品質も評価されるため、面接を受ける環境は毎回見直すことをおすすめします。Wi-Fiが安定しているか、ノイズがないかなどもチェックしましょう。
表情がよく見えるように暗すぎる場所は避け、背景も白などのシンプルなものに設定します。録画映像がある場合は、実際に見てから直すと良いでしょう。
対人との面接では、面接官が音声や映像の問題をリアルタイムで指摘できます。しかし、AI面接では環境のトラブルがその場で分からない可能性があるため、注意しましょう。
AI面接でボロボロにならないように「REALME」を活用しよう
AI面接でボロボロにならないように、従来の面接対策に加えてAI面接ならではの特徴に合わせた対策もしておく必要があります。
入念な準備をして臨むために自己理解を深め、AI面接の練習もできるのが就活対策の「REALME」です。
AI面接で客観的に自己分析ができる
「REALME」ではAIとの面接を実施して、結果に応じたフィードバックがもらえます。自分の強みや弱みを第三者の視点から把握できるため、客観的な自己分析が可能です。
自分の能力が可視化されるため、自分のアピールポイントや改善点が明確になり、面接対策に役立つでしょう。
AI面接では深掘り質問が多いため、自己理解を深めることが大切です。客観的な自己分析をすることで、面接でボロボロになるのを防げるでしょう。
AI面接を通して志望企業の内定を判定
「REALME」の特徴は、エントリー前に志望企業の内定可能性を判定できることです。AI面接を通して、志望企業における現在の内定可能性を算出します。
14の能力ごとに数値化し、志望企業の合格ラインを超えた学生の平均値と比較することで、エントリー前に内定判定が分かる仕組みです。
エントリー前に内定可能性が分かるため、どのような対策をするべきなのかが明確になり効率良く就活対策ができるでしょう。
合格ラインを突破した学生のAI面接データが見られる
志望企業の合格ラインを突破した学生の、AI面接データがすべて見られる点も「REALME」ならではの特徴です。
ESから自己PR、ガクチカ、質問に対する回答などのデータがすべて見られるため、リアルな面接対策に役立つでしょう。
AI面接の特徴は、過去の経験にフォーカスした質問が多いことです。そうした質問にどのような回答をしたのか参考にしてみるのもよいでしょう。
AI面接は準備をしてボロボロになることを避けよう!
就活生にとって、面接の場は自分の将来が決まる大切な場面です。しっかり対策をして臨み、悔いのないようにやり遂げたいですよね。
対策が不十分だと、不安が前面に表れたり不必要に緊張しすぎてしまったりと、ボロボロになってしまう恐れがあります。
AI面接に臨む前には入念な準備と対策をして臨み、ボロボロになることを避けて自分の力を最大限発揮しましょう。



