数ある生成AIのなかでも、多くのユーザーから厚い支持を集めているChatGPT。今回は、ChatGPTを利用した面接対策や、具体的な方法をご紹介します。プロンプトのコツをつかんで、本番を想定した面接対策を進めていきましょう。
ChatGPTを活用した面接対策の進め方
ここでは、ChatGPTを活用した面接対策の進め方をご紹介します。テキスト生成や画像生成だけではなく、アイデア出しや翻訳、要約など幅広い性能を持つChatGPT。特定の条件を含めたプロンプトを入力すれば、就活や転職活動の面接対策も実現できます。
よく聞かれる質問をリストアップする
ChatGPTを使った面接対策では、よく聞かれる質問をリストアップすることから始めましょう。ChatGPTに希望する企業名や職種を伝えれば、面接でよく聞かれる質問や業界特有の質問を自動生成してくれます。
自分の志望業界や職種に合わせて、幅広いパターンの質問をリストアップできるのがChatGPTの強み。一度質問リストを作ったら終わりではなく、さらに深掘りした質問や追加質問なども作成できます。
回答例を作成・ブラッシュアップする
ChatGPTの面接対策は、質問を作成してくれるだけではありません。ユーザー側が想定質問を入力することで、ChatGPT側が模範的な回答を作成してくれます。事前に自分の経歴・スキル・強みなどを入力しておけば、内容を踏襲したオリジナルの回答も作成可能です。
「当たり障りのない丁寧な回答」だけではなく「自分ならではの世界に一つの回答」を作成してくれるのは、ChatGPTの大きな魅力。ChatGPTが出力した回答をもとに、論理的かつ説得力のある受け答えを練習できます。
模擬面接で実践力を高める
ChatGPTを面接官役にするプロンプトを入力すれば、チャット画面上で模擬面接もできます。実際の面接形式で質問と回答のやり取りができるため、テキスト上ながらもリアルな面接シミュレーションができ、質疑応答の練度を上げられるでしょう。
リアルタイムで深掘り質問やフィードバックを受けられるため、実践力が身についていきます。繰り返し練習すれば即答力も鍛えられ、プレッシャーに弱い人でも本番への自信が湧いてきます。あえて「少し意地悪な質問もしてほしい」と頼めば、さらに応用力がつきますよ。
ChatGPTを使った面接対策で気をつけたいポイント
ここでは、ChatGPTを使った面接対策で気をつけたいポイントをご紹介します。ChatGPTは優秀な生成AIですが、回答内容はあくまで「人工知能がビッグデータをもとに、関連情報を継ぎはぎのように足したもの」でしかない点に注意しましょう。
情報の正確性を必ず確認する
ChatGPTを面接対策に使う際は、情報の正確性を必ず確認する必要があります。なぜならChatGPT提供する情報は、誤りや古い内容が含まれている可能性があるからです。たとえば2025年6月時点で最新モデルである「GPT-4o」では、2024年6月までの情報しか含まれていません。
参考情報程度に活用する分には大きな問題はありませんが、企業や業界に関する詳細な情報は、最新の公式情報を確認する習慣を持ちましょう。AIはソースにはなりません。回答をそのまま鵜呑みにするのではなく、複数の情報源と比較して正確性をリサーチする姿勢が重要です。
自分の言葉で表現する
ChatGPTを使った面接対策では、自分の言葉で表現する練習も欠かさないようにしましょう。ChatGPTの回答をそのまま暗記しただけでは、応用力が身につかず、意外性のある質問に対応しにくくなります。
また面接官は、応募者自身の価値観や具体的なエピソードを重視しています。自分の言葉で話すからこそ、言葉に力が宿り、説得力や自分らしさが伝わりやすくなるのです。ChatGPTの回答はあくまで参考や方針に留めつつ、自分ならではの表現に編集していきましょう。
対話力・即答力を鍛える
ChatGPTでの面接対策では、対話力や即答力が磨かれます。テキスト上でリアルタイムでの模擬面接を繰り返せば、臨機応変な対応力が身についていくでしょう。テキスト上でもなるべく思考時間を挟まず、すぐに返答できるように練習してみてください。
また当然ながら、本番の面接官はリアルな人間です。AIとの練習だけではなく、実際の人と対話する機会もつくることで、コミュニケーション能力も高まります。AIと人間それぞれの力を借りながら、総合的な「対面接力」を鍛えていきましょう。
多様な情報源の活用する
ChatGPTの情報は、多様なテキストデータから生成されています。回答や思想の偏りや誤りを防ぐために、自分で情報源を探す姿勢も忘れないようにしましょう。ChatGPTの回答すべてにソースを求めれば、1人で探すよりもリサーチの幅が広がります。
公式サイトの情報はもちろん、業界ニュースサイトや専門家のブログ、専門書籍や関連コンテンツなど、複数の視点を取り入れることが大切。より信頼性の高い面接対策のために、譲歩の裏付けをとる習慣をつけましょう。
【実践】ChatGPTでできる面接対策の手順
ここでは、ChatGPTを使った面接対策の具体的な手順をご紹介します。とくに生成AIの利用経験が少ない人は必見です。ChatGPTの性能を引き出せるかどうかは、ユーザーのプロンプトにかかっています。
ChatGPTに予想される質問を出してもらう
まずはChatGPTに、希望する職種や企業情報を入力しましょう。そのうえで「面接で聞かれる可能性が高い質問をリストアップして」と頼めば、質問リストを自動で生成してもらえます。
一般的な質問から業界・職種に関連した専門的な質問まで、幅広いリストを作成してくれるのが魅力。企業が求める人材の条件や、企業が掲げるミッションなどの詳細情報を入力するほど、より現実で想定される質問に近い内容を出力してくれます。
ChatGPTに面接官役をやってもらう
ChatGPTに面接官を頼む場合は、「あなたは〇〇社の面接官です」と入力すればOK。さらに「今から新卒の採用面接を始めます。担当は〇〇部で、〇〇な働きをする人材を求めています。私が応募者だと仮定して、面接官として振る舞ってください」のように入力してみましょう。
一問ずつ質問を受けて回答するなかで「もっと専門的な質問を増やしてください」や「もっと学生生活に関連した質問を増やしてください」などのように、微調整することも可能です。回答に対してフィードバックや改善点を教えてもらえれば、表現力や論理性を高められます。
「REALME」のAI面接で本番力を徹底強化
AIを活用した面接対策では、AI面接サービス『REALME』がおすすめです。REALMEは、自己分析・ES・面接をまとめて対策できるサービスです。ここでは、REALMEの特徴や魅力をご紹介します。
AI面接で本番さながらの練習とフィードバックが受けられる
REALMEでは約20分間のAI面接を通して、本番さながらの練習とフィードバックが受けられます。
AI面接は何度でも実施可能。大学受験の模試のように、現在の状況や能力に応じて、今のスキルを確認し直せるのが魅力です。REALMEが解析してくれる視点は、人事の約8倍の広さといわれています。
14項目で強み・弱みを数値化し、自己分析も同時にできる
REALMEが数値化してくれるのは、以下の14項。
- 前に踏み出す力
- 考え抜く力
- チームで取り組む力
- 伝達力
- 関係構築力
- 組織的行動能力
- 問題解決力
- マネジメント能力
- 自己実現力
- 自己研鑽力
- 柔軟性
- ストレス耐性
- やり抜く力
- 成長意欲
どれも自己PRには欠かせない非認知能力ですよね。解析と同時に自己分析も進むため、より成功に近づくための面接対策を考えられます。
志望企業ごとの内定判定で、合格可能性を事前にチェックできる
REALMEの大きな特徴として、エントリータイミングの最適化が挙げられます。
REALMEでは累積したビッグデータを活用し、「最終選考まで進んだ就活生の平均能力値」と自分の能力値を比較できます。志望企業の内定判定をエントリー前に確認できるため、エントリーするためのベストな時期を自分で判断できるのが強みです。
chatgpt面接練習で本番に強くなる!
今回は、ChatGPTを活用した面接対策の方法やポイントをご紹介しました。ChatGPTは質問内容だけではなく、面接官のキャラクターを設定できるのも魅力。たとえば「温和で優しい面接官」はもちろん「高圧的な面接官」や「ユーモアのある少し変わった面接官」など、さまざまなケースに合わせたシミュレーションができます。
大量の異なる質問を生成してもらうのも良いですが、類似する質問を繰り返すことで返答力を高めるプロセスも大切です。状況や目的に応じた使い方で、面接のプレッシャーを乗り越えていきましょう。