自己PRで思いやりをアピールしてもよい?企業が求めるものや例文を解説

自己pr 思いやり

「面接の自己PRで、何をアピールすればよいか分からない」

「特別インパクトの強いアピールポイントが思い浮かばない」

などと、自己PRを何でアピールしたらよいか悩む人は多いでしょう。自己PRのアピールに悩む人で「思いやり」をアピールしたいと考える人がいるのではないでしょうか。

一方、「思いやり」のアピール方法や、注意点など、気になる点も多いことでしょう。

本記事では、「思いやり」を自己PRでアピールしてもよいのか、企業が求める「思いやり」について解説します。職種別に例文を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の最後に、客観的に強みを分析できるAI面接サービス「REALME」を紹介します。AI面接で客観的な自己分析が可能なため、自己分析・ES・面接対策まで就活対策の全てをこれひとつで完結できます。「REALME」では志望企業の合格ラインをクリアした学生の回答例が見られるため、自己PR作成の参考にできるでしょう。

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目次

自己PRで「思いやり」をアピールしてもよい?

自己PRで「思いやり」をアピールすることに問題はありません。ただし、「思いやり」があるだけでは自己PRとしてインパクトに欠けます。他の就活生と差別化を図るために工夫が必要でしょう。

また、志望企業の業務内容によっては「思いやり」は求められず、自己PRに適していない場合があります。お客様とのやりとりが多い接客業や、他の社員をサポートする事務職などでは「思いやり」を求められますが、結果を重視する実力主義の会社や個人主義の研究職などでは、「思いやり」についてそれほど重視されません。

そのため、自己PRに「思いやり」が有効か、志望企業の職種や業務内容や求められる人物像など、あらかじめ理解が必要です。

企業が求める「思いやり」の特徴

仕事上での「思いやり」とはどのような意味を指すのでしょうか。企業が求めるものを正しく理解しましょう。

仕事をするにあたって、周囲を思いやり協力して業務を進められることは非常に大切です。チームで働く仕事の場合は特に、「思いやり」を持って周囲と協力し、相手の立場を考えて行動できる、コミュニケーション能力の高さが求められます。

また、思いやりのある人は細かいところまで気を配れる人が多く、顧客の満足度向上にもつながるでしょう。

企業は、上司や同僚など社内の人だけではなく、取引先や顧客にまで気を配れる思いやりのある人を求めています。

思いやりの言い換え表現

「思いやりがあります」と伝えるよりも、「人のために行動できる」「相手の立場に立って考えられる」など、具体的な表現に言い換えることで、伝わりやすくなります。企業によっては「気配りができる」「チームの雰囲気を大切にできる」といったニュアンスが求められることもあるため、志望先に合わせて言葉を工夫するのが効果的です。抽象的な言葉ではなく、実際の行動としてどう表れているかを示すことが、自分の強みをより魅力的に伝えるポイントになります。

思いやりを強みとして伝える自己PRの作り方

「思いやり」は一見伝わりやすそうでいて、抽象的な言葉でもあるため、表現には工夫が必要です。単なる性格の特徴としてではなく、企業の求める人物像や実際のエピソードと結びつけることで、共感と説得力のある自己PRに仕上げましょう。

企業の求める人材やスキルを確認する

自己PRで「思いやり」を強みとして伝える際には、まず志望企業がどのような人材やスキルを求めているのかを丁寧に確認しましょう。たとえば、ホスピタリティやチームワークを重視する業界・職種では、思いやりは非常に効果的なアピール要素になります。一方で、スピード感や成果主義が重視される環境では、別の強みを前面に出したほうがより伝わりやすいケースもあります。企業の求める人物像と自身の資質の一致点を見極めたうえで、伝えるべき強みを選ぶことが大切です。

具体的なエピソードを深掘りする

「思いやり」を強みとして伝えるには、具体的なエピソードを一つに絞って丁寧に掘り下げることが効果的です。「誰に対して」「どんな状況で」「どのような行動をとったか」に加え、その結果相手にどんな変化があったか、自分がどんな学びを得たかまでを語ることで、説得力が増します。たとえば、体調不良の同僚を気遣ってサポートし、信頼を得た経験などは、思いやりが実際に役立つ力であることを具体的に示すことができます。

第三者の視点も取り入れる

他者との関わりの中でこそ発揮される強みであり、第三者の評価を加えることで一層説得力が増します。たとえば「友人からよく気が利くと言われる」「上司に“周囲をよく見て行動してくれる”と評価された」といった言葉は、自分では気づかない長所を客観的に伝える手段になります。こうした声を具体的なエピソードとあわせて紹介することで、思いやりの姿勢が周囲にどう伝わっているかを明確に示すことができるのです。

業務への活かし方を伝える

思いやりは、単なる優しさではなく、相手の立場に立ってニーズを先回りして察知し、行動に移せる実践的な力です。この強みをどのように業務に活かせるかを具体的に伝えることで、企業側にとっての採用メリットが明確になります。たとえば「お客様の表情や声のトーンから困っていることに気づき、声をかけてサポートできる」といったように、接客やサポート業務などでどのように貢献できるのかを示すと、説得力がより高まります。

【職種別】自己PRで「思いやり」をアピールする例文

「思いやり」をアピールした自己PRの例文を職種別に用意しました。

志望企業の職種に当てはまるものがあれば、自己PR作成の参考にしてください。

看護師や介護職

私の強みは、周囲に気を配り思いやりを持って相手に接し対応できます。

私は4年間スーパーでアルバイトをしており、常に意識していることはお客様への気配り・心配りです。高齢者やお子様連れのお客様がレジに来たときに、商品の入ったかごを袋詰めの台まで運ぶのをお手伝いしました。ほんの些細なことですが、そうした気配りを意識したことで常連のお客様から、「他の店より親切にしてくれるからここに来ている」と感謝の言葉をいただいたことがあり嬉しかったです。

この経験から、思いやりの気持ちを持って行動すれば、相手の求めることを感じ取れるのだと思いました。入社後も思いやりを持って看護(介護)に取り組みたいと考えています。

サービス業や接客業

私の強みは、相手のことを思いやって行動できることです。

私は学生時代、災害ボランティアに参加したことがあります。大雨による被害を受けており、避難した人たちは体が濡れて寒そうでしたが、冬場ではなかったこともあって毛布の数が足りていませんでした。そこで私は、近隣の店舗や支援団体に毛布の物資を依頼し、自主的に行動したのです。幸い近隣で取り扱っていた店舗の方がすぐに届けてくださり、避難住民がホッとした顔をしていたのを覚えています。

この経験から、季節柄あまり必要性を感じられていないものでも場合によって必要になることもあり、相手の立場に立って考えることでそれに気が付くのだと学びました。

貴社に入社後も、相手の立場を思いやった行動を心がけ、お客様が求めるニーズを正しく理解して応えられるように働きたいと考えています。

受付

私の強みは、相手の話をよく聞いて適切な対応ができることです。

私は大学時代テニスサークルに所属していました。定期的にミーティングを開催していたのですが、あるときメンバー内で意見が割れて、なかなか進行が進まなかったことがあります。そこで、私は両者の意見を聞いてそれぞれの問題点、それに対する解決策を考えて書き出してみました。それぞれの意見を書き出して比較したことで、サークル全体に適した案を見つけることができました。どちらの意見もよく聞いたうえで話し合いを継続して案を決定したため、メンバーに不満を残すことがなかったです。

私はこの傾聴力を活かして、最初に顧客の対応をする貴社の顔として適切な対応ができるよう、常に相手への思いやりを持って行動したいと考えています。

事務職

私の強みは状況に応じて相手をサポートし、問題の解決策を提案できることです。

私が学生時代マネージャーを務めていたサッカー部は、いつも予選までは通過できるものの準決勝で敗退してしまい、なかなか決勝に進めないことが悩みでした。

3年生の先輩方の引退前最後の大会では、「この大会は絶対に決勝戦まで進もう」と部員みんなで一致団結したことがあります。

そのときに私もマネージャーとして役に立ちたいと思い、選手ひとりひとりのプレイスタイルを研究して、それぞれに合わせた練習メニューを提案してみました。

すると個々の弱点が克服できたことで、チーム全体の実力アップにつながりました。その結果、大会では無事決勝戦まで進むことができ、惜しくも優勝は逃してしまいましたが準優勝を果たし先輩方を見送ることができたため嬉しかったです。

私はこの経験を活かし、マネージャーと同様チームをサポートする役割を担う事務職で、相手のことを考えた問題解決策を提案して貢献したいと考えています。

営業職

営業職で「思いやり」を自己PRに活かす際は、単なる優しさではなく、相手の話を丁寧に聞き、信頼関係を築くコミュニケーション力としてアピールするのが効果的です。特に「相手のニーズを正確に汲み取る力」や「相手の立場を理解する姿勢」を具体的なエピソードで示しましょう。

【例文】
私は「相手の立場で物事を考える」ことを意識しています。営業インターンでは、お客様の話にじっくり耳を傾け、潜在的なニーズを把握したうえで提案を行いました。その結果、「あなたには安心して相談できる」と言っていただける機会が増え、指名でのご依頼につながりました。今後も信頼を築く営業を目指したいと考えています。

「思いやり」に関連するエピソードの探し方

「思いやり」を自己PRでアピールする際は、具体的な姿がイメージできるように関連したエピソードを併せて伝える必要があります。

エピソードを探す際は、人のために主体的な行動を起こした経験や、集団で行動した経験を振り返ることがおすすめです。アルバイトや部活、サークル活動などの経験からは、エピソードを探しやすいでしょう。

そのほかにも、日常生活で店員さんや通学中の電車内の人など、見知らぬ人への振る舞いを思い返したり、家族や友人に意見を聞いてみることもおすすめです。

「思いやり」がアピールポイントとなる根拠やエピソードが見つかるのではないでしょうか。

自己PRで「思いやり」をアピールするときの注意点

自己PRで「思いやり」を上手くアピールするには、注意点を意識しましょう。アピール力不足になる可能性があるためです。

「私の強みは思いやりです」と伝えただけではイメージも湧かず、採用担当者の印象には残りません。そのため、自分のアピールポイントに適した表現に言い換えることを検討しましょう。

当たり前の行動はアピールにならない

思いやりを強みとして伝える際に、挨拶や時間厳守といった社会人として当然のマナーを挙げても、差別化にはなりません。重要なのは「何をしたか」ではなく、「その行動によって周囲にどのような良い影響があったか」です。たとえば、「周囲への気配りを徹底した結果、チーム内の連携がスムーズになり、業務効率が向上した」など、具体的な成果や変化を交えて伝えることで、実践的で信頼感のあるアピールにつながります。

気弱なイメージに気を付ける

思いやりを自己PRで伝える際には、「気が弱く周囲に流されやすい」という誤解を招かないよう配慮が必要です。相手に寄り添う姿勢だけでなく、「自分の考えや意思を持って行動できること」「状況に応じて主体的に判断し動けること」もあわせて示しましょう。たとえば、周囲の意見を丁寧に受け止めながらも、自分なりの判断で行動し成果を出した経験を伝えることで、思いやりと主体性を兼ね備えた人物として信頼感を与えることができます。

お節介なイメージに気を付ける

思いやりを自己PRでアピールする際には、行動の意図だけでなく「相手にとって本当にプラスになったかどうか」を振り返ることが大切です。自分では良かれと思った行動でも、相手の気持ちや状況を考慮しないと、お節介だと受け取られてしまう可能性があります。エピソードを選ぶ際には、相手が実際に喜んでくれたか、感謝の言葉があったかなど、客観的に思いやりが伝わった場面を意識しましょう。一方的な善意にならないよう注意が必要です。

面接時の態度に注意する

自己PRで思いやりをアピールしていても、面接時の態度や話し方が高圧的だったり、自慢げに聞こえたりすると、かえってマイナスの印象を与えてしまう恐れがあります。大切なのは、伝えたい内容と実際の態度が一致していること。エピソードを語る際は、相手の受け取り方を意識し、謙虚で丁寧な姿勢を心がけましょう。表情や声のトーンも含めて、「この人は本当に思いやりのある人だ」と感じてもらえるように、言動すべてで信頼感を築くことが重要です。

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エントリー前に内定の可能性が分かるため、自分にとって適切なアピール方法を事前に考えられるでしょう。AI面接は何度でも実施可能です。どのような自己PRをすれば「思いやり」を魅力的にアピールできるか、採用担当者に好印象を持ってもらえる方法を追求し、万全の体制で面接に臨めるでしょう。

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自己分析と自己PRの作成は「REALME」におまかせ

「思いやり」を自己PRに使う際、志望企業がどのような「思いやり」を求めているかを正しく理解し、志望企業の職種に合ったアピール方法で効果的に自己PRしましょう。

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