「相手の立場に立って考えられる力を自己PRにしたいが、伝え方に悩む」
「自己PRに使えるのか」
「効果的なアピール方法が知りたい」
上記のような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
本記事では、相手の立場に立って考えられる「共感力」を自己PRでアピールする際にどのように伝えればよいか方法や注意点、言い換えについて紹介します。
記事の最後には、客観的に自分の強みを分析できるAI面接サービス「REALME」について紹介します。あなたの強みを客観的に分析してくれるため、今まで気づかなかった自分の特性を把握できるでしょう。自分の強みやアピールポイントが分からない人は、「REALME」を活用し自己PRの作成に役立ててください。
「相手の立場に立って考える」が自己PRになる理由
相手の立場で物事を考えられる力は、人間関係をスムーズに進めるために重要です。ビジネスの場でも、顧客の気持ちを汲み取って行動できる人が求められます。そのため自己PRとしてアピールできる強みといえるでしょう。詳しい理由を以下で紹介します。
相手のニーズを把握できるため
相手の立場から物事を考えられる人は、相手の気持ちを汲み取ることが上手なため的確に顧客のニーズを把握できます。相手が抱えている課題や本当に求めているものを察して、適切な提案ができる人を求める企業も多いでしょう。顧客側もニーズに応えてくれる企業を求めています。そのため、社会人にとって相手が何を求めているのか正しく理解し、相手の立場で物事を考えられる力は必要不可欠です。
円滑なコミュニケーションがとれるため
会社で働くにあたって、コミュニケーション能力は必須のスキルといえるでしょう。
相手の気持ちを考えて、自分の行動や言動を意識し、コミュニケーションを図る人は、良好な関係を築くために努力できる人です。会社の上司や同僚だけでなく、取引先や顧客からも信頼を得るために、普段から円滑なコミュニケーションを図る人は、ビジネスの場でも成功する可能性が高いといえます。そのため、相手の立場に立って物事を考えてコミュニケーションがとれる力は、魅力的なアピールポイントといえるでしょう。
価値観や考え方が柔軟であるため
自分と異なる価値観から物事を考えられる人は、考え方をその都度柔軟に変化させられる「対応力」を持っています。例えば、相手の状況に応じて価値観や考え方を変えることで、尊重できる人という印象を持たせられます。自分の価値観や考え方を押し付けるのではなく、臨機応変に対応が可能なことをアピールするとよいでしょう。
「相手の立場に立って考える」を伝える方法
相手の立場で考えられる力は、面接で自己PRをする際に有効です。一方で、どのように伝えれば魅力的に伝わるのでしょうか。
以下では、面接の場で自己PRを魅力的に伝える方法を紹介します。
エピソードは具体的に伝える
「私は相手の立場に立って物事を考えられます」と述べるだけでは抽象的な表現になってしまい、具体的にどのような強みなのかが伝わりません。
そのため、アピールする際は相手の立場で考えた経験やそれを活かした具体的なエピソードなどを添える必要があります。
きっかけや当時の状況、心情なども合わせて伝えることで、より具体的にイメージが湧きやすくなります。具体的なエピソードを添えることで説得力や信憑性を高められるため、抽象的な内容にならないよう注意しましょう。
得られた成果や学びを伝える
自己PRをする際は、経験から得た成果や学びについても伝える必要があります。結果について伝えるときは、なるべく数字を使って定量的にアピールすることがおすすめです。
また、相手の立場に立って考えた経験から何を学んだのか伝えると、より採用担当者の印象に残りやすい自己PRとなるでしょう。
入社後の再現性を伝える
自己PRをする際もっとも大切なことは、再現性の有無です。自己PRに限らず、面接における回答で採用担当者が重視することは、経験の内容そのものではなく、再現性があるかどうかです。
人の立場に立って考えた経験や、そこから得たことを入社後どのように活かして貢献しようと考えているのかを意気込みや目標で示すことが大切です。
【例文付き】「相手の立場に立って考える」を伝える自己PRの構築法
「相手の立場に立って考える力」を自己PRで効果的に伝えるには、内容だけでなく“伝える順番”が重要です。結論を先に示し、具体的なエピソードや学びを補足することで、説得力が増し、印象に残るアピールが可能になります。
①まずは結論を伝える
自己PRでは、まず「自分の強みは相手の立場に立って考えられる点です」と結論を明確に伝えることが重要です。最初にエピソードを語ってしまうと、何をアピールしたいのかが伝わりにくくなる恐れがあります。今までの経験を活かしどんな強みかを示すことで、聞き手はその後のエピソードや背景をより理解しやすくなり、内容にも納得感が生まれます。採用担当者の印象に残るためにも、結論ファーストを意識するといいでしょう。
②具体的な例の伝え方と例文
強みを伝える際は、「どのようなときに」「どのような経験を通して」発揮されたのかを具体的に説明することがポイントです。「相手の立場に立って考える力」を効果的に伝えるには、具体的なシーンを明確に描きながら伝えましょう。たとえば、「飲食店のアルバイトでクレーム対応を任された際、お客様の不満の背景に丁寧に耳を傾け、自分ごととして考えながら解決策を提案しました。その結果、再来店していただき、感謝の言葉をいただいた」というように、いつ・どこで・どのように行動し、どのような評価を受けたかまで伝えるとより説得力が増します。
③エピソードの中で得た気付きや結果の伝え方と例文
具体的な経験を伝えたあとは、その中で何に気づき、どんな成長につながったのかを伝えることが大切です。たとえば「この経験を通じ相手の立場で考えることで、自分の思い込みに気づき、状況の本質を捉える視点が身につきました。丁寧な対応が信頼につながるんだと実感できて、それ以降の人との関わり方にもより良い変化がありました」といったように、経験を通して得た気付きや、考え方・行動の変化までをしっかり伝えることで、成長意欲が伝わりやすくなります。
④企業での強みの活かし方の伝え方と例文
自己PRでは、強みをアピールするだけでなく、それが企業でどのように活かせるかまで伝えると、より具体的で説得力のある内容になります。たとえば「相手の立場を意識して提案する力は、貴社の営業職において、お客様のニーズを的確に捉えて信頼関係を築く1つの大きなポイントとして活かせると考えています」と伝えることで、入社後の活躍イメージを持ってもらいやすくなります。企業の業務内容に照らし合わせて、自分の強みをどう活かせるかを具体的な言葉にすることが大切です。
相手の立場に立って考える自己PRのOK例文・NG例文
「相手のニーズに答える・立場に立って考える」を自己PRで伝えるには、エピソードの選び方や伝え方が重要です。説得力を持たせるには、何をどのように表現するかが鍵になります。OK・NGの例文を参考にすることで、伝え方の良し悪しを具体的に理解でき、より効果的なアピールができるようになります。
OK例文①お客様の気持ちを汲み取れる
相手の立場に立って考える力は、接客の場面で特に発揮されます。
【例文】
カフェのアルバイト中、常連のお客様が急に顔色を悪くされたことがありました。すぐに冷たい水とブランケットを持っていき、さりげなく他のお客様の視線が集まらないよう席を少し奥に移動していただきました。お客様から「気遣いが伝わって安心した」と言っていただき、後日、上司にも「とっさの判断とお客様への配慮が素晴らしかった」と評価されました。相手の立場に立って必要な行動を考える力は、今後の業務でも必ず役立つと感じています。
OK例文②相手の気持ちを考え行動できる
相手の気持ちを想像するだけでなく、実際に行動に移せることが強みです。
【例文】
ゼミのグループワークで、いつも発言が少ない後輩が気になっていました。後で「自分の意見に自信が持てない」とSNSを通じて本音を聞き、それならと「こういう意見があるって聞いたよ」と会議中に私が代わりに伝えるようにしました。すると、徐々に自分の言葉でも話すようになり、最終的にはリーダーのサポート役としても活躍してくれるように意識しました。相手の気持ちに寄り添って動くことで、チーム全体が前向きになれると実感しました。この経験を、今後の仕事でも活かしていきたいです。
OK例文③傾聴力がある
「相手の立場で考える力」は、人の話をじっくり聞くという傾聴力ともいえます。
【例文】
大学のサークルで企画の方向性を決める時に、中心メンバー同士で意見が対立してしまい、雰囲気が一時ピリついた時期がありました。このままでは、溝が深まってしまうと感じ、私は両者からそれぞれの考えや背景を丁寧に聞き取り、妥協案ではなく“新しい第三の案”を提案しようと試行錯誤しました。結果的に全員が納得できる形に落ち着き、リーダーから「冷静に話を聞いてくれて本当に助かった」と言われたことが印象に残っています。対話を重ねて折り合いをつける力は、今後もチームで仕事を進める場面で活かしていきたいです。
NG例文①簡潔に伝えられていない
自己PRで大切なのは、結論を先に伝えて端的にまとめることです。
【NG例文】
「小学生の頃から友人の悩みを聞くことが多く、人と関わる中で思いやりの大切さを感じてきました。中学では部活の後輩の相談にのることが多く、高校ではアルバイト先でも同じような経験を重ねました。私がこれまでの人生で大切にしてきたのは、人との関わりの中で思いやりを持つことだと強く感じました。」
例文のように結論が曖昧で話が長くなりすぎると、採用担当者に内容が伝わらず印象にも残りにくくなります。強み→背景→成果の順で簡潔に伝えることが大切です。
NG例文②就活に適さないエピソード
自己PRでは、話す内容の「適切さ」も重要です。
【NG例文】
「合コンで知り合った相手と連絡を取り合う中で、相手の立場に立って物事を考えることの大切さに気づきました。たとえば返信のスピードや言葉の温度感を工夫することで、相手が安心してくれると感じました。」
恋愛やプライベートに深く関わる話題は、就活の場には不向きです。また「他社の先輩が冷たかったため、御社の温かい社風に惹かれた」というような他社批判もNGです。ビジネスに活かせる経験でアピールしましょう。
自己PRで「相手の立場に立って考える」を伝える際の注意点
自己PRで相手の立場に立てる力をアピールポイントとして伝える際には、いくつかの注意点があります。採用担当者の印象に残る自己PRを作成するためには、以下の注意点を意識して作成しましょう。
主体性が無いと思われないようにする
“相手の立場”を意識しすぎると、主体性がなく単に受け身なだけだと思われる可能性があります。自分の意見を持たず、相手の意思に沿うだけでは強みといえません。
相手の意見を尊重しながら、自ら主体性を持って行動したエピソードを含めるとよいでしょう。
自分で考えた意見を持った上で相手の意思も汲みながら、自ら行動できることを伝えればより効果的です。
当たり前のエピソードはアピールにならない
前提として、そもそも「相手の立場に立てること」は特別なことではなく、多くの人が意識することです。そのためエピソードの内容には注意しなければなりません。
多くの人が当たり前にやるようなことをエピソードとして話しても、採用担当者からの評価にはつながらないでしょう。当たり前のエピソードはほかの学生と差別化が難しく、採用担当者の印象に残らない恐れがあります。
「相手の立場に立って考える」の言い換え
相手の立場で物事を考えられる力を自己PRの材料にする際は、そのまま伝えると抽象的な印象を与えるため強みとして伝わりにくいです。適切な言い換えを検討しましょう。
- 傾聴力
- 柔軟性
- 共感力
- 人の気持ちを汲み取れる
- 相手のニーズを正しく理解できる
- 強引に自分の意見を通さない
などが一例です。
どういった点をアピールポイントにしたいのかを明確にし、それに合った内容にすることで、全体を通して一貫性があり、説得力のある自己PRになるでしょう。
AI面接「REALME」で自分の強みをPRしよう
客観的に自分の強みを分析できるAI面接サービス「REALME」では、AIとの面接によってあなたの強み・弱みを分析し、客観的な自己分析が可能です。自分の強みが明確になるため、面接や自己PRなどの就職対策に役立つでしょう。「REALME」を活用して自分の強みを適切にアピールしましょう。
志望企業の内定判定を確認できる
「REALME」は、AI面接を受けることで、志望企業の内定の可能性を算出することができます。志望企業の最終面接に進んだ学生のデータとあなたのデータを比較し、内定の可能性を割り出してくれるため、自分の正確な立ち位置を把握することが可能です。
エントリー前に今のスキルを確認できるため、ブラッシュアップをしながら効率的に就職活動を進められるでしょう。
AIで抽出したES・面接解答例が見られる
「REALME」では、志望企業の合格ラインをクリアした学生のESや面接回答例を閲覧できます。相手の立場になって考えられる力についてアピールしている自己PRがあれば、伝え方や言い換え表現を参考にするのもおすすめです。自分の自己PRと比較することで、必要な個所や現時点で足りない箇所が明確になるため、内定判定向上につながるでしょう。
AI面接で自分の強みと弱みを確認できる
「REALME」のAI面接を活用することで客観的な自己分析が可能です。面接内容からあなたの能力を14の項目に分けて点数化してくれます。数値化することによって客観的な視点で強みや弱みを分析できるため、今まで気づかなかった自分の特性を把握できるでしょう。
魅力的な自己PRの作成には、自分を客観視して強みを知ることが大切です。アピールポイントを明確にし、好印象を持ってもらえる自己PRを作成しましょう。
自己PRで「相手の立場に立って考える」をアピールして好印象を残そう
相手の立場に立って考えられる力は、人間関係を構築する上で欠かせない能力です。ビジネスの場でも、相手のニーズを理解し円滑にコミュニケーションをとれる人は企業から求められやすい傾向にあります。
自己PRで人の立場に立って考えられる力をアピールする際は、主体性がないと思われないように自ら主体的に行動したエピソードを含めるなど伝え方には注意しましょう。また、抽象的な表現を避けるため、言い換えた表現なども意識しましょう。