面接では、緊張して上手く話せない学生が多いのではないでしょうか。面接の話し方で採用担当者の印象が変わるため、話し方には気をつけたいものです。
この記事では、面接で印象をよくする話し方や、NG例について解説します。
内定獲得にむけて、自分のことを面接で印象よく伝えられるようにしましょう。

面接の話し方のコツ
面接は限られた時間内に、自分のことを簡潔に分かりやすく伝えることが大切です。面接のときに意識してほしいポイントをご紹介します。
(内容面)結論を最初に。端的に話す
面接官の質問に対し、結論を最初に伝えましょう。結論から伝える話し方として「PREP法」があります。
PREP法は、結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)の順番で相手に話を伝える方法です。PREP法は、伝えたいことを短時間で明確に話せます。また、結論を2回話すことで、面接官に伝えたいことを印象づけることができるでしょう。
面接官の質問に対して、端的で明確な回答ができるように意識しましょう。
(表現面)ゆっくり・はきはき・大きな声で抑揚をつけて話す
人は緊張すると早口に話し、声も小さくなる傾向があります。面接時は普段の話し方よりもゆっくり大きな声で、はきはきと話すようにしましょう。
せっかくよい内容を話していても、聞き取りにくいと内容がきちんと伝わらないです。また、抑揚がなく、棒読みのような話し方は、感情が伝わりづらく、相手にマイナスな印象を与えてしまいます。熱意を持ってはっきりと話すことで自信があるように見え、好印象を与えるでしょう。
話し方のお手本としてNHK ラジオニュースがおすすめです。ぜひ参考にしてください。
(表現面)語尾を伸ばさず切って話す
「私は~」「と思います~。」といったように句読点の途中や語尾を伸ばすと子どもっぽく、砕けた印象を与えます。語尾は伸ばさず言い切りましょう。
同じ内容の話でも、語尾を伸ばすか伸ばさないかで面接官に与える印象は大きく変わります。面接では、社会人としてきびきびとはっきりした話し方が求められます。
また、語尾まできちんと発音することで、言葉に自信と熱意が加わり、面接官に好印象を与えるでしょう。
(姿勢面)あごを引き、背筋を伸ばし、目を見て話す
話す内容や表現だけでなく、話をする姿勢や聞く姿勢も非常に重要です。背中が丸まり、目が合わないと、面接官に頼りない印象を与えるだけでなく、発声にも影響します。
話す際はあごを引き、背筋を伸ばし、目を見て話すことがポイントです。自信がない人は面接前に鏡を使って自分の姿勢を確認しましょう。
適宜ジェスチャーや表情を加えると、表現が豊かになり、面接官に想いが伝わりやすいです。大げさすぎる表現はよくありませんが、想いを伝えたいポイントで使うとよいでしょう。
面接の話し方におけるNG例
面接では社会人として通用する話し方ができているかを面接で確認することが非常に重要です。以下でNG例をまとめました。 事前に確認し、面接時に行わないように注意しましょう。
ネガティブ・マイナスな内容
面接でネガティブな話やマイナスな内容ばかりを話すと、面接官によい印象は与えられません。一方で、嘘や見栄をはってはいけません。ネガティブなことをポジティブに変換して伝えることが大切です。
例えば「自分は率先して行動できない」と思っているなら「自分は注意深く、慎重に物事を判断してから行動できる」と言い換えて伝えるとよいでしょう。
話し言葉・砕けた言葉・あやまった敬語
面接でフランクに話し、あやまった敬語を使っていると面接官に悪い印象を与えてしまいます。自分らしさを知ってほしいからと友人と話している時のように話すことはやめましょう。あくまでもビジネスの場であることを考えて発言することが大切です。
以下はついつい面接で話してしまいがちな、NG例です。口癖の場合は、面接の場で使わないように日常生活で注意しましょう。
一例
| 項目 | NG | OK |
|---|---|---|
| 主語 | おれ、ぼく、うち | わたし、わたくし |
| 相槌 | うんうん | えーえー |
| 形容表現 | めっちゃ、すごく | とても、非常に |
| 考えを述べる | 思います | 存じます |
| 繋ぎ言葉 | えーっと、あー | そうですね、はい、ありがとうございます |
口癖は自分でなかなか気づけないものです。自分の話し方を録音したり、友人に聞いてみるとよいでしょう。
面接のマナー違反
話し方以外に、社会人としてふさわしくない行動など、面接時のマナー違反例を事前に確認しておきましょう。以下は面接官にマイナスイメージを与えるNG行動です。
- 遅刻する、早くつきすぎる
- 挨拶ができない
- 返事がきちんとできない
- 服装や髪形に清潔感がない
- 面接官の話の途中で話し出す
- 姿勢がだらしない
- 挙動不審
面接では、話す内容や話し方だけでなく、社会人としてのマナーが備わっているかも判断されます。マナーは事前に確認し習得できます。ぶっつけ本番にならないように、対策を事前にしましょう。
面接の話し方を好印象にするポイント
面接では、話す内容と同じくらい「話し方そのもの」が印象を左右します。ここでは、就活生が今日から実践できる話し方のコツをまとめ、自然と「感じが良い」「もっと話を聞きたい」と思ってもらえる話し方を身につけるポイントを解説します。
身振り手振りを加える
面接では、身振り手振りを適度に使うと、話の伝わりやすさと熱意がぐっと高まります。特に、自分の考えや経験を説明するときに軽く手を添えてみましょう。すると「この人は主体的に話している」「伝えたいという気持ちがある」と好印象につながりやすくなります。ただし、大きく動きすぎると落ち着きがない印象にもなるため、あくまで自然な範囲で使うのがコツです。用意してきた回答を読み上げるのではなく、自分の言葉で真剣に伝えようとする姿勢が相手に伝わり、全体の印象もより明るく見える効果があります。
明るい表情で話す
面接では、言葉の内容以上に表情が印象を左右します。姿勢良く丁寧に話していても、無表情や険しい表情のままだと「本当にうちで働きたいのか」「話す気がないのかな」と誤解されかねません。口角を軽く上げ、相手の話を聞くときもほんのり笑顔を意識するだけで、雰囲気が一気に柔らかくなります。また練習では、回答内容だけでなく表情も一緒にチェックしておくのがおすすめです。鏡やスマホのカメラで自分の話し方を確認してみると、思わぬ癖に気づいて改善につながります。明るい表情は「話しやすい人」という印象にも直結し、面接全体を好印象にします。
最後まで聞こえる話し方を意識する
面接では「です」「ます」など語尾までしっかり聞こえる話し方が、とても大きな印象差を生みます。せっかく良い内容を話していても、語尾がフェードアウトしたり、聞こえないほど小さくなると、自信がない・曖昧・言い切れていないと受け取られてしまうでしょう。特に緊張すると、語尾が弱くなりやすいため、意識して最後まで言い切る姿勢が大切です。発音を丁寧にし、文末の声量を保つだけで、話全体に説得力と安定感が出ます。普段の会話よりも少しだけ意識して話すだけで、「はっきりしていて聞きやすい」という好印象につながるので、練習の段階から語尾に注意してみましょう。
適度な相槌も取り入れる
面接では適度に相槌を入れると、しっかり話を聞いている姿勢を面接官に自然と伝えられます。相手が話しているときに「はい」「そうなんですね」と軽く反応を返すだけでも、コミュニケーションがスムーズになり、良い聞き手としての印象を与えやすくなります。ただし、あまりに頻繁だったり、大げさな反応をすると、不自然でわざとらしい印象になるため注意が必要です。ポイントは、自分が本当に理解したタイミングで相槌を添えることです。落ち着いたトーンで、適度な回数を意識すると、誠実で協調性のある印象を与えられます。
面接での子供っぽい話し方を卒業!賢い話し方の練習法
面接で「幼く見える」「説得力が弱い」と感じさせてしまう原因の多くは、話し方の癖です。ここでは、賢く聞こえる話し方のポイントや、自宅でできる実践的な練習法を紹介します。今日から少しずつ改善すれば、本番での伝わり方が一気に変わり、自信のある話し方へと近づけるでしょう。
話しが上手な人を真似る
話し方を大人っぽくしたいとき、最も手っ取り早く効果が出るのが「上手な人を徹底的に真似る」ことです。自分の周りで説明が分かりやすい先輩や、YouTube・ニュース番組に出ているアナウンサー、ビジネス系の著名人など、聞いていて納得感のある人をお手本に選びましょう。ポイントは、内容だけでなく話すスピードや声のトーン、間の取り方、具体例や数字の使い方までしっかり観察することです。何度も聞いて口に出して真似すると、自分の癖が自然と整い、説得力のある話し方が身につきます。
相手に伝わる言葉を選ぶ
「賢い話し方=難しい言葉を使うこと」と思いがちですが、実際は「誰にでも伝わる言葉を選べる人」のほうが圧倒的に評価されます。面接でも、専門用語や複雑な言い回しを多用すると、意図が伝わらず幼い印象を与えてしまうこともあります。大切なのは、相手がその場でイメージできるような言葉選びです。専門的な内容を話す場合も、できるだけ噛み砕き、比喩や具体例を交えて説明すると理解されやすくなります。「相手がどう受け取るか」を軸に言葉を選べば、自然と落ち着いた大人の話し方に近づいていきます。
根拠を明確にする
話す内容に、より説得力を高めるためには「なぜその結論に至ったのか」という根拠をはっきり示すことが欠かせません。自分の中で「なぜ?」を何度か繰り返して深掘りすると、理由の芯が整理され、面接での説明に厚みが出ます。また、根拠が明確になっていると、面接官から深掘りされたときにもブレずに答えられるので安心です。予想外の質問に対しても、自分の考えの軸をもとに返せるようになり、落ち着いた印象につながります。「結論+理由」がしっかり揃うと、論理的な話し方に近づきます。
語彙力を鍛える
語彙力があると、伝えたい内容をより的確に表現できるようになり、話し方全体に余裕と落ち着きが生まれます。語彙力は「話す自信」に直結する大事な土台です。インターネットの記事だけでなく、本や新聞、コラムなど幅広い媒体でインプットすると、自然と語彙が増えていきます。また、実際の面接で使ってみて面接官の反応が良かった言葉をメモしておくのもおすすめです。言葉のストックが増えると、質問に対して瞬時に適切な表現を選べるようになり、より大人っぽく、説得力のある話し方が身につきます。
自分の話し方を客観的に分析する
話し方を変えたいときは「今の話し方はどう聞こえているのか」の客観視がとても大切です。録音や録画をして聞き返してみると、語尾が弱かったり、無意識の癖が多かったり、意外な発見があります。「自分なら納得できる話し方か?」を基準にチェックすると改善ポイントが明確になります。さらに、AI面接ツールの「REALME」を使えば、話すスピードや構成バランス、表情まで客観的に分析してくれます。そのため、自分では気づけない弱点も把握しやすく、効率よく話し方を磨くことが可能です。
面接の話し方に問題があるパターンの理由・傾向
面接の話し方に問題があり内定をもらえない場合には、いくつかのパターンがあります。面接の結果があまり良くない人は以下のパターンに陥っていないかを確認しましょう。
質問の回答が板についていない
面接官の質問にぎこちなく回答すると、不信感を抱かれる可能性があります。内容の整理ができず、しどろもどろした態度にみえるでしょう。また、言葉に覇気がなく丸暗記に聞こえる話し方は要注意です。
面接は自分の人柄や能力をアピールする場です。自分のことをアピールするためにきちんと自己分析をしましょう。ぶっつけ本番で面接に臨むとどうしても緊張してしまいます。事前に面接練習を行い、面接の雰囲気に慣れておくことが大切です。
理想が高く、自信がない・心配
他の学生と一緒に面接する場合、周りと比べてしまい自分らしさを出せないパターンがあります。そのほか、自分をよく見せようと誇張することや、自分のエピソードに自信がなくなることもあるでしょう。
他の学生に左右されず、自分に自信を持たせるには、行動や結果を変えることが重要です。例えば、話し方に自信がないなら、話せるまで練習する。エピソードに自信がないなら、インターンや社会人経験の実績を積むなど自信が持てるように行動を起こしましょう。
AIで模擬面接!「REALME」で志望企業の内定判定

面接の話し方や内容に不安がある人は「REALME」のAI面接がおすすめです。AIによる模擬面接を受けることで、面接前に自分に足りない部分を明確にできるでしょう。
面接を受ける志望企業の事前内定判定
「REALME」のAI面接を受けることで、志望企業から内定をもらえる可能性を算出してもらえます。志望企業の最終面接に進んだ学生のデータを参照した上で内定可能性を割り出してくれるため、自分の正確な立ち位置を把握することが可能です。
面接での伝え方、自分の話し方が通用するかを面接前に確認できます。そのため、万全の体制で本番の面接に臨めるでしょう。
過去面接を受けた学生の合格基準から面接回答例を閲覧可能
「REALME」では志望企業の最終面接基準を満たした学生の面接回答例やエントリーシートの内容が閲覧できます。
面接での伝え方に自信がない人は、回答例を参考にすることをおすすめします。自分の改善点が明確にできるでしょう。面接前に不安を取り除くことで、面接での話し方にも自信がつきます。
AI面接で客観的な自己分析が可能
「REALME」では発話内容をAIが聞きとる形で約30分の面接が行われ、面接内容をもとにあなたの強みや弱みを分析し、14項目の項目に分けて能力を点数化してくれます。
自分の長所や短所を明確にし、客観的な自己分析が可能です。自分では気づけない面接時の話し方の癖にも気づけるでしょう。
面接の話し方を押さえて、自分を最大限表現しよう
面接では話し方次第でよい印象にも悪い印象にも変えられます。話す内容はもちろん、面接時の話し方やマナーも確認し、社会人にふさわしいかどうかを面接官は重要視します。
面接では緊張してしまい上手に話ができないときがあるでしょう。そのため、面接の練習を事前に行うことで、落ちついて面接に挑むことができます。面接での話し方のコツをきちんと抑えて、自分を最大限にアピールしましょう。

