就職活動の面接で、「あなたが大切している価値観は?」と質問されることがあります。曖昧な質問で、具体的に説明しにくいと感じる人も多いでしょう。
本記事は、「あなたが大切している価値観は?」と質問をする理由や、価値観の探し方、注意点などについて解説します。
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面接で「大切にしている価値観」を質問する理由は?
「大切にしている価値観」を面接で聞く理由は3つです。それぞれについて詳しく解説します。
人柄や性格
1つ目は人柄や性格を把握するためです。「大切にしている価値観」は、あなたの人生を形づくる土台といえます。
例えば、誠実な人はまじめで責任感が強いです。挑戦的な人は失敗を恐れず、可能性の低いことにも果敢に挑む人が多いでしょう。
このように、ほとんどの人が価値観に沿って行動しているため、価値観について質問することで、行動のクセや傾向・性格などが分かるでしょう。
社風に合うか
2つ目は社風に合っているかを知るためです。企業には独自の価値観や文化が存在します。企業は学生の価値観が自社の社風にマッチするかを見極めるために「大切にしている価値観」について質問しています。
例えば、学生の価値観が「チームワーク重視」であれば、チームで協力して仕事を進める企業に馴染みやすいでしょう。企業は、「大切にしている価値観」から学生の考えを知り、入社後に人間関係をうまく構築できるのか、社風に馴染めるかを判断しています。
仕事の適性
3つ目は仕事の適性を把握するためです。もし採用したとしても、本人に仕事の適性がなければ、将来的に離職につながるリスクがあります。企業は、学生の価値観と企業が求めることにミスマッチがないように「大切にしている価値観」について質問をしています。
大切にしている価値観を言語化するメリット
価値観とは、自分にとって「何が正しいか」「何を優先したいか」といった判断の土台となる考え方。日々の選択や行動の基準になる心の軸のようなものです。
就活中に大切にしている価値観を言語化するメリットを紹介します。
キャリアパスを構築しやすくなる
価値観を正しく理解すると自分とマッチした職種を見極めやすくなります。企業や職種選びでのミスマッチを防げるでしょう。
また、価値観の理解は短期的な就職先選びだけでなく、長期的なキャリアパスを設計するうえでも大きなヒントになります。働く場所や役職だけでなく、将来どのような人生を送りたいのかを考えるときの指標になります。
やりたくないことを明確にすることで、それを避ける選択ができ、不要なストレスや後悔も軽減するでしょう。
面接の受け答えに自信を持てる
自分の価値観を根拠とともに理解することで面接でも自信を持って受け答えできるようになります。なぜ、この企業を選んだのか、どのような働き方がしたいのか、明確になり具体的に話すことができるでしょう。
また、価値観に基づいた志望動機やキャリアビジョンは、企業側にも伝わりやすく、説得力のある内容になります。結果として、企業との相性の良さが評価され、選考通過率の向上にもつながることが期待できます。
なぜその価値観を持っているのか、それによって何を得られたのかも言語化できるとより効果的です。
大切にしている価値観の探し方
「大切にしている価値観」は、どのように考え、言語化すればよいでしょうか?価値観の探し方や表現方法は複数あります。自分が取り組みやすい方法で探しましょう。
ここでは、簡単に取り組める価値観の探し方を紹介します。
過去を振り返る
一つ目は、今までの人生を振り返ることです。過去の印象的な経験やエピソードを思いつく限り書き出しましょう。そして、「なぜそう感じたか」や「なぜそう行動したか」など、学んだことを今に活かせているか繰り返し問いかけ、深掘りします。
成功体験や困難を乗り越えた体験などから「自分が大切にしている価値観」が見えてきます。
普段大切にしている人や物を洗い出す
二つ目は、自分の大切な人や物について洗い出すことです。大切な人や物には自分の価値観が反映されています。その人が大切な理由や、物を大切にするきっかけなど、過去の出来事と同様に繰り返し問いかけ、深掘りしましょう。
一般的な価値観と比べる
次は、一般的な価値観と比較することです。自分についての深掘りが苦手な場合、一般的な価値観と比較して自分に合うかどうか考えてみましょう。
自分に当てはまる一般的な価値観の中から自分に合うものを選びます。例えば、チームワーク重視または、個人主義。結果重視または、プロセス重視など。一つ一つに優先順位をつけることで自分が大切にする価値観が見えてきます。
第三者に聞く
自分以外の第三者に聞くことも有効な手段です。自分で考えられない場合は、周りの人に客観的な意見をもらいましょう。自分が認識している「自分」と、他人から見た「自分」は案外違います。どのようなことを重視して行動しているか、家族や友人に聞いてみましょう。
モチベーショングラフを作る
最後は、モチベーショングラフを作ることです。モチベーショングラフは人生におけるモチベーションの高さをグラフ化したものです。どのような時にグラフの山が起伏するかを振り返ると、自分の価値観に気づくでしょう。グラフの起伏があった時にどのような感情を持っていたかを振り返ってみましょう。
大切にしている価値観を効果的に伝える例文
大切にしている価値観については、「〜を大切にしています」だけではなく、その価値観を持つことになった背景や、それがどのように影響したかをセットで伝えることが重要です。効果的に伝える例文を紹介しますので、自分の過去に当てはめて、利用してください。
途中で諦めない価値観を伝える例文
私が大切にしている価値観は、「一度引き受けたことは、最後まで責任を持ってやり抜くこと」です。
大学のゼミ活動で、地域の小学校と連携して子ども向けの学習ワークショップを企画・運営したことがあります。しかし「内容が伝わりにくい」と指摘され、自信を失いかけたのです。
それでも途中で投げ出したくない、という思いから、説明の仕方や進行を見直しました。結果、本番では子どもたちが楽しそうに学んでくれ、「また来てほしい」と言ってもらえるように。
この経験を通して、困難な場面でも諦めずに工夫を重ね、責任を果たすことの大切さを実感しました。社会人になってからも、役割から逃げずに向き合い、最後までやり遂げる姿勢を大切にしていきたいです。
挑戦できる価値観を伝える例文
私が大切にしている価値観は、できるかどうかより、やってみることです。
大学時代、まったく経験のなかったスピーチコンテストに挑戦しました。人前で話すことが得意ではなかったため最初は不安もありましたが、苦手だからこそ、挑戦する意味があると思い、チャレンジすることにしたのです。
原稿づくりや発声練習を繰り返し、ゼミの仲間に何度も聞いてもらいながら改善を重ねました。その結果、本番では大きなミスもなく話しきることができ、「わかりやすかった」と評価をいただけるように。
この経験を通じて、挑戦には勇気がいるけれど、それ以上に自分の可能性を広げてくれることを実感しました。社会人になってからも、「まずはやってみる」という前向きな姿勢で、新しい業務や課題にも積極的に取り組みたいと考えています。
コミュニケーションを大事にする価値観を伝える例文
私が大切にしている価値観は、周囲とのコミュニケーションです。
大学では、学園祭の模擬店リーダーを務めました。はじめはメンバーとの認識のズレや温度差があり、準備がなかなか進みませんでした。
そこで、毎回のミーティング後にメンバー1人ひとりに声をかけ、意見や不安をこまめに聞くようにしました。その結果、小さな不満や提案が見えるようになり、全員の得意分野に応じた役割分担に見直すことができました。
本番では売り上げ目標を達成できたことはもちろん、雰囲気が良く楽しかったと言ってもらえたことが、嬉しかったです。
この経験から、人と丁寧に向き合うことで信頼関係が深まり、チームの力を最大限に引き出せると学びました。社会人になってからも、周囲との対話を大切にしながら前向きに仕事に取り組みたいと考えています。
オリジナリティを大切にする価値観を伝える例文
私が大切にしている価値観は、常識にとらわれない独自性です。
学内イベントのポスター制作を担当した際、これまでのような文章中心のデザインでは足を止めてもらえないと感じ、直感で伝えるポスターを目指しました。
そこで私は、キャッチコピーを最小限にし、視覚的なインパクトで印象に残る構成を考案。
新しい発想でおもしろいと話題になり、結果的に例年よりもイベントの参加者数が増加し、学内広報のイメージが変わったとお褒めの言葉をいただきました。
この経験から、常識にとらわれず、自分なりの視点で価値を生み出す姿勢が成果につながることを実感し、社会に出てからも、独自のアイデアで新しい視点をもたらせる存在でありたいと思っています。
ルールを重視する価値観を伝える例文
私が大切にしている価値観は、基本を丁寧に守ることです。礼儀やマナーは、信頼を築く第一歩だと考えています。
飲食店でアルバイトをしており、幅広い年齢層のお客様と接する機会がありました。忙しい時間帯でも、基本的なマナーを徹底することで、お客様から「あなたは丁寧で気持ちがいいね」とお声がけいただいたことがあり、そのとき初めて、自分の対応が相手の安心感につながっているのだと実感しました。
この経験を通じて、ルールを守ることで周囲との信頼関係を構築できると学べたのです。社会人になってからも、社内外の方々との関わりの中でこの姿勢を忘れず、信頼を積み重ねていきたいです。
思いやりを大切にする価値観を伝える例文
私が大切にしている価値観は、思いやりです。ただ優しくすることではなく、相手にとって本当に必要なことを考えて動くことだと考えています。
学習支援ボランティアとして活動していました。ある生徒はなかなか自分の意見を言えず、質問もできない様子が続いていましたが、無理に問いかけるのではなく、その子が安心して話せるように、距離を縮める工夫をしました。
数回のボランティアを通して、その子から自分のほうから質問をしてくれるようになり、最終日には「わかりやすかった」と言ってもらえたのがとても印象的です。
この経験から、相手の気持ちを汲み取る姿勢が何よりも大切だと学びました。社会人になってからも、思いやりのある行動を心がけます。
結果や成果を重視する価値観を伝える例文
私が大切にしている価値観は、成果にこだわり、最後までやり切ることです。
大学では、学内イベントの広報担当を任されました。過去のイベントではSNSを活用していたものの、参加者数が思うように伸びなかったという課題がありましたが、「どうすればもっと多くの人に参加してもらえるか」という視点で、自主的に他大学の事例を調べたり、先輩にヒアリングを行いました。
その結果、最終的に目標人数以上の来場者を集めることに成功したのです。
この経験から、結果につなげるには、自ら課題を見つけて行動し、効果的な手段を選ぶことが重要だと実感しました。社会人になってからも、与えられた目標に対して最適な方法を考え抜き、成果を出すことに責任を持って取り組みたいと考えています。
大切にしている価値観を答えるときの注意点
「大切にしている価値観」を面接で答える際、いくつか注意点があります。
価値観について答える時は自分を偽ることなく、価値観をポジティブに伝えることが大切です。また、面接の回答は事実に基づく内容にしましょう。偽った内容で選考を通過して入社できたとしても、業務に支障が出る可能性があるからです。
また、相手に自分の価値観を、抽象的に伝えないように注意することも必要です。具体的な事例やエピソードを交えて分かりやすく伝えるように工夫しましょう。
待遇面の価値観を話すのは避けましょう。採用担当者から「待遇面だけにこだわる学生」と印象づけられるからです。「大切な価値観」を伝える際は、企業や仕事との関連性を重視して伝えましょう。
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