ガクチカとしてアルバイトの経験をアピールする人は多いでしょう。ガクチカは、面接において重要なポイントです。そのため、長く続けたアルバイトはアピールポイントになり得るのか、気になる人もいるのではないでしょうか。
本記事では、アルバイトをガクチカとして選ぶ際のアピールポイントや注意点について解説します。
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長く続けただけのアルバイトがガクチカにならない理由
同じアルバイトを長く続けているが、その経験がガクチカにならないのではないかと考える人もいるでしょう。実は、アルバイトを長く続けただけでは効果的なガクチカとは言えません。
以下ではその理由について解説します。
長く続けることは特別ではない
アルバイトを長く続けることは一般的であり特別なことではありません。そのため、ただ単に「長期間、ひとつのアルバイト先で働いた」という経験だけではガクチカとしてアピール不足です。
企業側は、アルバイトの経験を通して得た学びやスキル、それによって達成した成果などを知りたいと考えています。勤続年数自体は、あくまで背景情報のひとつです。
アルバイトを長く続けたことで何を得たのかを伝えなければ、ほかの就活生と差別化が図れないため面接官の印象に残らないでしょう。
他にアピールできることがない印象になる
学生にとっての本業は学業です。アルバイトを長く続けたことだけをアピールすると、学業を疎かにした印象を与える恐れがあります。
また、アピールポイントが他にないなどのマイナスな印象にもつながり、アルバイト以外に何もやってこなかったのではないかと思われる可能性があるでしょう。
長く続けたアルバイトをテーマとしてガクチカを作成する場合は、「アルバイトを〇年続けました」だけではアピールにならないため、経験から得たものを伝えられるように意識する必要があります。
アルバイトでガクチカとしてアピールできること
ガクチカのテーマとしてアルバイトを選んだ場合、アピールできることは何でしょうか。アピールポイントを明確にしなければ、効果的なガクチカは作成できません。
自分が何をアピールしたいのかを理解して、アルバイトの経験から自己アピールにつながるようなエピソードを見つけましょう。
責任感
アルバイトで実際に働いた経験は、仕事に対する責任感のアピールにつながります。
自分の行動に責任を持ち、最後まで仕事をやり遂げることは社会人にとって大切なことです。責任感についてアピールできれば、入社後に責任を持って仕事を成し遂げる姿が面接官に伝わるでしょう。
また、責任感があることは全体を俯瞰で見られる視野の広さにもつながります。ただ「責任感があります」というだけではアピールにならないため、こうした視野の広さもアピールできるとよいでしょう。
協調性
社会に出ると、同僚や上司・取引先や顧客など、幅広い年代のさまざまな人と関わって働きます。協調性やチームワークは、会社で働くうえで大切な能力です。
アルバイト先の仕事がチームで働く仕事なら、協調性についてもアピールできるでしょう。
アルバイトの経験を通して、価値観や意見が割れたときに、どのようにして折り合いをつけるのか、目標を達成するために違う考えの人と協力する方法など、得た学びから仕事への活かし方を伝えられるとより効果的です。
リーダーシップ
チームで働く際、リーダーとしてメンバーを率いるリーダーシップは、社会人になっても求められる能力です。
アルバイトを長く続けていると、バイトリーダーの役割を任されることもあるでしょう。その場合、どのようにしてチームをまとめたのか、メンバーを率いるために意識したことなど、あなたのリーダーシップ力をアピールできます。
ただし、単に役職に就いたことを伝えるだけではアプローチ不足です。リーダーとして具体的に何をしたのか、経験やエピソードをまじえて書きましょう。
忍耐力
アルバイトを長く続けた経験は、忍耐力の高さもアピールにも繋がるでしょう。たとえ失敗しても、粘り強く諦めない力は社会人にとって必要な能力です。
仕事を始めたばかりの頃は慣れないことが多かったり、失敗や挫折をすることもあるでしょう。また、目に見えた成果が出にくい、一見地味な作業をしなければならないこともあります。そうした際に、粘り強く努力を続けられる忍耐力が求められます。忍耐力をアピールすることで、困難に直面しても粘り強く努力できる人であると印象を持ってもらえるのでおすすめです。
ガクチカにアルバイト経験を記載する際の書き方
ここでは、長期的なアルバイト経験をガクチカでアピールする際の書き方についてご紹介します。どれほど優れたガクチカでも、結論や趣旨が伝わらなければ本末転倒ですよね。面接官に効果的に伝えられるガクチカを作成し、自分ならではの魅力をアピールしましょう。
ステップ1:結論
アルバイトのガクチカを伝える際は、まず「結論」から書き始めます。結論から先に伝える方法は「PREP法」と呼ばれ、ビジネスシーンにおいても有効な手法です。結論から書き始めることで「何について話しているのか」が明確になり、話の全体に説得力や一貫性が生まれます。
「私が学生時代に力を入れた内容は〇〇でのアルバイトです」のように、アルバイト経験がテーマであることを最初に伝えましょう。結論の後に、具体例やエピソードなどを取り入れます。
ステップ2:行動前の課題
結論の次は、行動に起こす前に課題について記載します。アルバイトを始める前の自分にはどのような短所があったのかや、アルバイトの現場で感じた課題などを記載し、経験に基づくエピソードに落とし込んでいきましょう。
たとえば個人の課題であれば「積極性に乏しかった」「コミュニケーションで誤解を招きやすかった」、現場の課題であれば「売上が伸びなかった」「クレームが多かった」などが挙げられます。「なぜ自分が行動しようと思ったのか」を伝えられる内容であることが重要です。
ステップ3:具体的な行動内容
課題を記載したら、課題を解決するために起こした具体的な行動の内容を記載します。ガクチカでは状況のビフォーアフターのメリハリが大切です。課題・問題をどのように解決したのかを明確にすることで、結果や成果への説得力が上がります。
行動するなかでの苦労や工夫点などがあれば積極的に記載しましょう。目標設定から行動までを、順序だてつつ簡潔に説明することで、実際の行動を見ていない人でもリアルな情景をイメージしやすくなります。
ステップ4:行動による結果
具体的な行動や施策により、どのような結果を得られたのかを記載します。結果を説明する際は、数値を活用して定量的にアピールすることで、ビフォーアフターのギャップをイメージしやすくなるでしょう。
ガクチカでは、結果がともなっていないと良い評価は得られにくい傾向に。「顧客満足度が〇カ月間で〇%向上しました」「月間売上が平均〇台増え、〇〇地区で表彰対象に選ばれました」のように、数字や固有名詞は積極的に取り入れましょう。
ステップ5:学んだこと
ガクチカの締めとして、経験を通して自分が学んだことを記載します。企業がガクチカに求めているのは、経験のエピソードそのものではありません。応募者が経験を通して、どのような気づきや成長を得たのかや、どのように企業に貢献するのかをチェックしています。
そのためガクチカにおける「学んだこと」は、企業が求める人物像やスキル、業種に合うものに合わせるべきでしょう。自分の言葉で貢献の方法を伝え、入社後のポジティブな未来を連想させるかたちで締めます。
アルバイト経験を書く際の注意点
アルバイトの経験をガクチカのテーマにする際、どのようなことを意識して書けばよいのか注意点を紹介します。
得られた経験をアピールする
ガクチカでアルバイトの経験をアピールするには、ただ長く続けたことだけをアピールしたのでは効果がありません。どのような取り組みをしたのか、どのような経験を通じてどのような成果を得られたのか、具体的なエピソードを交えて紹介しましょう。
アルバイトを長く続けたことは、多くの実務経験を積んだことを意味します。さまざまな状況を経験し、課題を乗り越えながら能力を磨いてきたことでしょう。そうした経験から何を得たのかアピールすることが大切です。
アルバイト先で自分はどのような存在だったのか、どのようなスキルを活かして成果を上げたのか、嘘や誇張を書かずにありのままを伝えましょう。
店舗名や機密情報を書かない
内部の情報を守るための守秘義務が企業にはあります。正社員ではないアルバイトであっても例外ではありません。
内部事情や機密情報などを口外してはいけない決まりがあるため、面接の場でも守秘義務には十分注意しましょう。
安易にアルバイト先の店舗名や企業名を口にすることは避け、「居酒屋」や「コンビニ」などの表現に留めることをおすすめします。
面接の場で守秘義務に違反する内容を話してしまうと、情報漏洩のリスクがある人だと思われてしまう可能性があり、面接官の信頼を得られません。
専門用語を使わない
長くアルバイトをしていると、その業界の略称や専門用語に馴染みが深くなることもあるでしょう。しかし、それらの専門用語が必ずしも一般的に通用するとは限りません。面接官にとっては聞き馴染みのない言葉である可能性もあります。
アルバイトの経験についてエピソードを書く場合は、誰にでも分かりやすい言葉での表現を心がけましょう。普段当たり前に使っている言葉が専門用語ではないかどうか、事前に確認するのがおすすめです。
ガクチカに記載する長く続けたアルバイト経験の例文
ここでは、ガクチカに記載する「長く続けたアルバイト経験」の例文をご紹介します。アルバイト経験では、ただ「長く在籍した」だけではアピール力として不十分。忍耐力や向上心など、実体験を通して得た非認知能力を伝える姿勢が重要です。
飲食店アルバイトの例文
以下に、長く続けた飲食店アルバイトの例文を記載します。
- 週末の客離れを防ぐため、席案内の動線を見直し、スタッフ間でリアルタイム共有をおこないました。混雑時は声かけや手信号を活用し指示の遅れを防ぎ、回転率を15%向上。小さな改善でも大きな成果が出ることを学びました。入社後も、業務効率化に主体的に取り組みます。
- 「新人の離職率が高い」という課題に対し、マニュアル作成とOJT研修を整備しました。繁忙期でも休憩中にミニ研修を行い、定着率を前年より20%改善。教育は継続と安心感が重要だと学びました。入社後は、後輩育成や組織安定化に貢献したいと考えています。
塾講師アルバイトの例文
以下に、長く続けた塾講師アルバイトの例文を記載します。
- 学習習慣のない生徒に対し、授業後10分の復習タイムを設けました。飽き防止にクイズ形式を導入し、対象生徒の合格率を30%上昇させました。学習効果は、習慣化で飛躍的に向上することを実感しました。入社後も、地道な改善で成果を出していく所存です。
- 「保護者に指導意図が伝わらない」という課題を解決するため、月1回の進捗面談を提案・実施しました。簡潔な資料で理解を促し、保護者アンケートでは満足度90%超を達成しました。信頼構築には誠意ある情報共有が重要と学び、入社後も顧客との長期的な関係構築に活かします。
コンビニアルバイトの例文
以下に、長く続けたコンビニアルバイトの例文を記載します。
- 私が在籍する以前より、夜間売上が伸び悩んでいました。そこで在庫分析をおこない、人気商品を目立つ位置に陳列。仕入れ担当と連携して欠品を防ぎ、売上を15%増加させました。利益上昇のためには「データ分析と現場感覚の融合が効果的」という学びを生かし、入社後の営業戦略につなげたいと考えています。
- ピーク時のレジ待ち改善のため、会計動作を細分化して無駄を排除しました。新人向けに簡易マニュアルを作成し、待ち時間を平均30秒短縮しました。小さな改善が顧客体験を左右すると学び、入社後も業務フローの最適化に活かしていきます。
カフェアルバイトの例文
以下に、長く続けたカフェアルバイトの例文を記載します。
- 「常連がつきにくい」という課題に対し、注文時にお客様の名前を覚え、会話を増やしました。忙しい時も笑顔を絶やさず接客した結果、リピーター数が3か月で1.5倍に向上。顧客との関係構築が売上に直結すると学び、入社後は顧客ロイヤルティ向上に貢献します。
- 新人のドリンク提供が遅い課題に対し、簡略化したレシピ表を作成しました。写真や色分けで覚えやすく工夫した結果、平均提供時間を20%短縮することに成功しました。視覚的情報の有効性における学びを生かし、入社後はマニュアル化や教育改善につなげていきます。
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アルバイトの経験をガクチカにする際、不安なことがあれば合格者の回答例を参考にするとよいでしょう。
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アルバイトのガクチカは長く続けたことより内容を重視しよう
学生時代、アルバイトに力を入れて頑張った人は多いでしょう。しかし、ガクチカでアルバイトの経験をアピールするには、ただ「長く続けました」だけではアピール力不足です。継続した年数よりも得た経験やスキルを重視したガクチカになるよう意識しましょう。
アルバイトのガクチカで何をアピールしたいのか明確にし、それに合わせた内容で具体的なエピソードを見つけると効果的です。
アルバイトを長く続けた経験を活かして、魅力的なガクチカを作成しましょう。