就活を成功させるために避けて通れないのが面接対策です。一般的には、内定を受けるまでに複数回の面接を受けることになります。
本記事では二次面接で行われることの多い逆質問について、その目的や具体例・注意点について解説します。
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二次面接と一次面接の違い
二次面接は、一次面接とは傾向が異なります。それぞれの特徴を以下にまとめました。
一次面接 | 二次面接 |
書類選考後を通ったあとの面接 面接官が若年層 基本的な質問が多い 選考人数が多く、集団面接になることもある 1人あたりの時間が短い | 一次面接に比べて難易度が高い 面接官の年次が上がる 踏み込んだ質問が多い 選考人数が絞られ、個別面接が多くなる 1人あたりの時間が長く、30~60分程度 最終選考になることもある |
2つの面接は違う目的を持って行われます。
一次面接は大勢の応募者から候補者を絞ることを目的としていますが、二次面接は企業の文化や経営理念に合った人材を選び出すのが目的です。
そのため、二次面接に臨む際は「企業への理解」や「入社後にやりたいこと」などについて考えを深め、準備しておく必要があります。
面接官が逆質問を促す理由
面接官に面接の中で「何か質問はありますか?」と問われることがあります。これが「逆質問」です。
前述のとおり、二次面接では一次面接より踏み込んだ内容を尋ねられますが、その中で逆質問をきかれるケースが多くあります。その主な理由を3つ解説しましょう。
働く意欲を測るため
企業は採用のミスマッチや内定辞退を防ぐため、学生の働く意志や志望度を知りたいと考えています。深く企業研究をしている学生であれば「特に質問はありません」という返答はないでしょう。学生からの返答によって、どの程度入社への熱意があるかが分かります。
学生にしてみれば、公式サイトで調べればすぐ分かるようなことを質問するわけにはいきません。見方を変えれば、逆質問は企業に対して興味・関心が高いことを示す、よい機会であるといえるでしょう。
コミュニケーション能力を知るため
企業は逆質問での学生の受け答えを見て、コミュニケーション能力を知ろうとしています。
逆質問をする際は、普通に尋ねられたことに回答するよりも、自分の意見や考えをより的確に伝える力が必要です。面接官とのやり取りを通して疑問を解消できたのかを明確に伝える力も問われます。
また、対話を重ねて話題を広げられるかどうかによって、臨機応変にコミュニケーションができるスキルも見極められます。
学生の不安や疑問を解消するため
逆質問には、学生が抱いている不安や疑問を解消する目的もあります。面接中にあった説明や今後のスケジュールについて、気になる点があれば質問しておきましょう。
面接の最中は、基本的に企業から学生への一方向の質問が多くなりますが、学生から質問できる機会は貴重です。公式サイトや就活サイトに掲載されていないような内容も知ることができるため、企業に対する理解が深まり、入社後のミスマッチを防ぐ効果も期待できるでしょう。
二次面接の逆質問で印象をよくするポイント
逆質問は、学生が入社意欲や企業理解をアピールするチャンスでもあります。面接官への印象をよくするために押さえておきたいポイントをご紹介しましょう。
自分なりの考えを入れた質問をする
二次面接では、一次面接よりも深い内容が求められています。学生が企業にマッチした人材であるのかどうか、その思考力や人柄も見られているため、自分なりの考えを入れた質問をするよう心掛けましょう。
入社後にやりたいことや保有しているスキルを盛り込んだ質問をすれば、入社後の活躍が期待できる人材であると、好印象を持たれる可能性があります。
逆質問の回答を想定して準備する
逆質問の回答をあらかじめ想定し、準備しておくことも重要です。
面接にどのような立場の人が立ち会うのかが事前に知らされているなら、面接官の役職に合わせた質問を用意してください。
企業の上層部の役員が面接官をしているなら、会社の理念や将来の展望を。現場の責任者がいる場合は、具体的な業務内容や入社前に習得したほうがよいスキルなど、前向きな質問を考えておくとよいでしょう。
また、企業側で一次面接の内容が記録されている場合が多いため、発言の一貫性を心掛けつつ、同じことを質問しないよう気をつけましょう。一次面接の内容を振り返っておくこともおすすめします。
二次面接の逆質問の効率的な準備方法
二次面接の逆質問に対応できるように、早い段階から準備を行いましょう。逆質問は、単なるやり取りではなく、企業への理解度や志望度の高さをアピールできる貴重なチャンスです。限られた時間の中でもできる、効率的な準備方法を紹介します。
企業研究を再度行う
企業に関する逆質問をする際に、浅い質問だと逆効果になってしまいます。逆質問にも対応できるよう、改めて企業研究を行いましょう。募集要項や、企業の基本情報だけではなく、最新情報やIR情報などにも目を通し理解を深めます。
また業界に関する研究も行いましょう。下記を調べる中で、浮かんだ疑問をそのまま逆質問に活用するのも効果的です。
チェックするべき項目
- 中期経営計画
- 決算情報
- 社長メッセージ
- 主力商品・サービスの強
- 新規事業やサービス展開の傾向
- 顧客層や市場の特徴
- 企業理念やMVV
- 業界全体のトレンド
- 競合他社との違い
- 業界内でのポジション
求める人材や価値観を再度確認する
二次面接を受ける前に、企業の求める人材について再度確認しましょう。企業は優秀な人材ではなく、自社と価値観がマッチする人材を求めています。逆質問でもマッチ度の高さをアピールできるように、理解を深めておきましょう。職種ごとの求める人材や価値観も再確認するのも効果的です。
OB・OG訪問を通じて、実際に働いている人から現場で求められる資質や、企業が大切にしている考え方など、リアルな声を聞くこともおすすめです。
質問の優先順位を整理する
二次面接の逆質問は、5つ以上用意しておきましょう。二次面接は、一次面接よりも逆質問の時間を長く設定していることが多いです。時間が余ることがないように、複数の逆質問を用意しておくと安心です。
また、質問をリストアップしたら優先順位を決めておきましょう。企業研究の深さ、マッチ度をアピールできる逆質問を優先するのが効果的です。優先順位の高い逆質問については、深掘りされても答えられるよう練習を重ねると、面接でもスムーズに発言できるでしょう。
入社後のビジョンも再確認する
一次面接と比較して、二次面接では入社後の姿をイメージできるかが合否を左右します。入社後のビジョンを明確にすることで、熱意が伝わりやすくなり、選考通過率が高まるでしょう。たとえば、「5年後にはチームリーダーとしてプロジェクトを主導したい」「10年後には海外展開にも関わりたい」といったように、具体的なキャリアプランまで言語化できると、より志望度の高さを伝えられます。
自分の中でも働き方をイメージすることで、逆質問のアイデアも浮かびやすくなります。
二次面接で印象をよくする逆質問の具体例
二次面接で印象をよくする逆質問の例を、具体的に紹介します。3個から5個程度用意して臨み、当日の話の内容を踏まえて臨機応変に質問するとよいでしょう。
事業内容・業務内容に関する質問
事業内容や業務内容については、入社後をイメージできるような質問をすると、熱意がアピールできるうえ、自身の入社意欲向上にもつながります。
企業が提供する商品やサービスについての質問もよいでしょう。
例文
- おおまかな業務内容は確認しておりますが、〇〇部の仕事内容と1日の大体のスケジュールを教えてください。
- 〇〇様は仕事のどのような場面でやりがいを感じますか。
- 御社の新サービス〇〇に強い興味を持っているのですが、差し支えなければ今後の展望について教えてください。
企業文化・社風に関する質問
職場の雰囲気や働く仲間の様子など、企業の文化・社風が分かる質問もおすすめです。社員である面接官のリアルな声をきくことで、その企業で働く自分をイメージしやすくなり、入社後のミスマッチが防げます。
企業の仕組みが具体的に分かるような質問をするとよいでしょう。
例文
- 御社の社員にはどのようなタイプの方が多いでしょうか。
- 事業部や部署によって、組織風土の違いはありますか。
- 仕事以外の場での社員同士の交流や雰囲気を教えてください。
入社後のキャリアアップに関する質問
社員の評価基準や管理職になるまでの過程は、企業によってさまざまです。入社後のキャリアアップに関して知りたいのであれば、必要なスキルやキャリアパスについて質問しましょう。給与や福利厚生のことを質問するのも問題ありませんが、業務内容への意欲と併せて尋ねると、より好印象につながります。
例文
- 入社後、少しでも早く即戦力として活躍したいと考えておりますが、そのために習得すべきスキルがありましたら教えてください。
- 入社後はマネージャーやリーダーを目指そうと考えておりますが、御社の評価制度と昇進の道筋を教えていただけますか。
- 御社の〇〇という商品に魅力を感じていますが、〇〇の開発に携わるにはどのようなキャリアパスが必要でしょうか。
二次面接で逆質問する際に注意すべきこと
二次面接の逆質問は、一次面接よりも長い傾向にあります。これは、企業側が応募者の志望度や企業理解の深さ、人柄や価値観とのマッチ度をより丁寧に見極めたいと考えているからです。面接の合否にも大きく関わってくる逆質問について、注意すべきことを紹介します。
調べればすぐわかる質問は避ける
常識として知られている情報や、企業の公式ホームページを見ればすぐにわかる内容をそのまま質問してしまうと、「事前に企業研究をしていないのでは?」とマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。とくに、二次面接では志望度の高さや準備も評価されます。以下のような、会社概要を見たら誰でも確認できる質問は避けましょう。
NG例
- 会社の設立はいつですか?
- 社員数はどれくらいですか?
- 御社はどんな企業理念をお持ちですか?
待遇面に関する質問は避ける
逆質問で、待遇や給与について聞くことは避けましょう。待遇面でしか企業を見ていないと思われ、マイナス評価につながります。待遇面の不明点は内定後に改めて確認するのがベストです。もし面接中に、企業から説明があった際は質問をしても問題ありません。ただし年収や有給について聞くのは避けた方が良いでしょう。
NG例
- 年収はどれくらいを想定されていますか?
- 昇給は毎年ありますか?何%くらいですか?
- 残業代は全額支給されますか?
はい・いいえで答えられる質問は避ける
「はい」や「いいえ」でしか回答できない逆質問は避けましょう。このような質問は、面接官から一言で回答されてしまうため、そこから会話が広がりにくく、熱意や思考を伝えるチャンスを逃してしまいます。せっかくの逆質問の時間をアピールの場にするためにも、会話が発展するような質問を準備しておくことが大切です。
例えば下記のような質問はおすすめしません。
NG例
- 海外展開はされていますか?
- ◯◯部署は未経験でも活躍できますか?
- 女性の管理職はいらっしゃいますか?
- 新しいことに挑戦できる風土はありますか?
ネガティブな質問は避ける
うわさや業績の悪さに関することなどネガティブな質問は避けるべきです。このような質問は、面接官を困らせてしまうだけでなく、「不信感を抱いている」「攻撃的な印象がある」と受け取られ、悪い評価につながる可能性があります。ネット上の噂、離職率について等の質問も避けましょう。
NG例
- ネットで『ブラック企業』という書き込みを見たのですが、本当ですか?
- 御社は離職率が高いと聞いたのですが、実際どうなんですか?
- 最近業績が下がっているようですが、将来性はあるのでしょうか?
他の企業に関連した質問は避ける
他社の名前をあげたり、比較する質問も避けましょう。たとえ質問の意図が志望度の高さによるものだとしても、企業側には「うちと他社を比べている」「本命ではないのでは?」といったネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。「◯◯業界では最近、□□社さんのようにDX(デジタル化)に力を入れている企業が増えていますが、御社ではどのようにデジタル活用や変革を進められていますか?」のように具体的に会社名を出すのはNGです。
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二次面接の逆質問で良い印象を残そう
二次面接での逆質問を難しいと感じる方が多いと思われますが、志望企業への理解を深め、ミスマッチを防止する絶好の機会です。しっかり対策して面接官に良い印象を残しましょう。
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