企業や業界によってはプレゼン形式の自己PRを求められることもあります。日常的にパワポを使う機会が少ない人やプレゼン経験が少ない人にとっては、悩ましい課題ではないでしょうか。
パワポで自己PRをするには、一貫性をもった資料作りをする必要があります。さらに、効果的にアピールするためには、自己PR用の対策をしなければなりません。今回はパワポを使った自己PRの構成や魅力的なパワポを作成するポイントをご紹介します。
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パワポの自己PRで企業は何をチェックする?
動画やSNS、モノづくりなどさまざまな手段で自己PRを求める企業は珍しくありません。中には、パワーポイント(パワポ)を使って自己PRを求める企業もあります。
では、パワポの自己PRでは、どこを見られているのでしょうか?企業がチェックする部分について解説します。
パソコンを問題なく使いこなせるか
現代ではスマートフォンの普及により、パソコン操作に不慣れな学生も多いです。そのため、パワポを使った自己PRでは、パソコンを問題なく使いこなせるかも企業側が重視するポイントとなっています。
パワポ資料の作成には、基本的な操作スキルはもちろん、レイアウトやデザイン、情報整理の力も必要です。プレゼン形式の自己PRを課すことで、企業は応募者がパソコンを活用しながら論理的かつ分かりやすく情報を伝えられるかどうかを確認します。
今後のビジネスシーンでもパソコンスキルは不可欠なため、パワポを使った自己PRは単なる内容のアピールだけでなく、ITリテラシーや業務遂行力の証明にもつながります。
必要な情報を集められているか
パワーポイントを使った自己PRプレゼンでは、必要な情報をどれだけ集められているかも重要な評価ポイントです。
プレゼン資料を作成するためには自己分析や業界分析、志望企業の特徴など、さまざまな情報を自分で調べて整理する力が求められます。ただ情報を集めるだけでなく、信頼性や根拠を意識しながら複数の視点から情報を精査しなければなりません。
さらに、集めた情報を分かりやすくまとめ、スライドごとにテーマを絞って構成することも必要です。
情報収集力と整理力は、ビジネスの現場でも高く評価されるスキルであり、プレゼンを通じてアピールできる大きな強みとなります。
伝わるプレゼン内容になっているか
パワポを使った自己PRでは、単にや話し方が上手いだけでは評価につながりません。きちんと「伝わるプレゼン内容」になっているかが非常に重要です。
企業は、応募者が自分の強みや経験をどれだけ分かりやすく、かつ熱意を持って伝えられるかを重視しています。プレゼン力が高いだけで評価されることも珍しくありませんが、内容が曖昧だったり、聞き手に伝わらない構成では十分な評価は得られません。
話し方はもちろんですが、パワポ資料の構成やデザインのわかりやすさなど、全体を通して相手に伝わるプレゼンになっているかをチェックされます。
パワポでの自己PRの構成
パワポで自己PRを作成する場合は以下の順番で準備しましょう。
- PRの事前準備
- パワポ作成
- プレゼン練習
構成を考える段階からどのようにプレゼンするかイメージを固めておくことで、スムーズに作成できます。
PRの事前準備
魅力的な自己PRをするためには、自己PRの核となるメッセージを明確にしなければなりません。パワポに限らず、どのような形式の自己PRでも重要な作業です。
まずは自己分析を徹底的にしましょう。自分の得意なことは何か、強み弱みはどこかを客観的に分析することで、自己理解が深まります。自己分析をすることで、業界や企業の選択にも役立ちます。
次に面接を受ける企業や業界の分析をしましょう。会社が求める人物像を把握できれば、自分のアピールポイントに盛り込めます。
パワポ作成
事前準備が整い、自己PRの流れが決まったら大まかな構成を考えましょう。最初から1枚ずつ丁寧に作成するとゴールがズレたり時間が足らなくなったりして、最初と最後でクオリティの差がでる恐れがあります。
一旦最後までスライドを作成し、全体の流れを確認しながら、少しずつ調整を加える方法がおすすめです。調整の際は、構成に沿っているか、自己PRの目的からズレていないかを確認しながら進めましょう。
プレゼン練習
自己PRを成功させるには、プレゼンの練習も重要です。魅力的なパワポが作成できても、上手にプレゼンできなければ効果的なアピールにはなりません。
声に出して練習したり、本番に似た環境で練習したりするとよいでしょう。
ただし、台本の丸暗記は禁物です。一語一句丸暗記すると、緊張して文章が飛んだり、予定通り進まなくて焦ったりする恐れがあります。
また、家族や教授など第三者に協力してもらい、感想を聞くこともおすすめです。
パワポ作成する際のポイント
パワポを作成する際は以下のポイントを押さえましょう。
- 情報を盛り込みすぎない
- 使用する色は3色程度にする
- イラストやアニメーションは多用しない
- 読みやすいフォントにする
各ポイントについて詳しく説明します。
最初に結論を示す
- どういったプレゼンにおいても、結論を最初に示す
- 結論を最初に示してから、具体例などを説明していく流れが理想
情報を盛り込みすぎない
パワーポイントでは、情報を詰め込みすぎないように注意しましょう。自己PRをしっかりとしたい気持ちから、さまざまな内容を盛り込みたくなることもあるでしょう。しかし、情報量が多すぎると、本当に伝えたいポイントが相手に伝わらない可能性があります。
スライドには必要最低限の情報のみを記載することが理想です。スライド1枚につき1つのキーワードに絞ることを意識しましょう。
スライドで不足する情報は、プレゼンで補完すると効果的です。
使用する色は3色程度にする
パワポで使用する色は3色程度にしましょう。基本的には黒の文字で統一し、強調したい部分は黒の太字、さらに強調したい部分に赤や黄色を使う程度がおすすめです。
他の学生と差別化したいからといって、カラフルに仕上げることは逆効果です。色が多すぎると、余計な情報が多く入り、内容が理解しにくくなる恐れもあります。
イラストやアニメーションは多用しない
パワーポイントでは、イラストやアニメーションを多用しすぎないように注意します。一部の人は、これらを用いることで技術をアピールしようとしますが、色の多用と同様に、要旨が伝わりにくくなる可能性があります。
実務で使用されるパワーポイントでは、ポップなデザインやアニメーションが多用されることはほとんどありません。視覚的な演出に頼りすぎず、内容そのものの質を高めることが重要です。
パワーポイントはビジネスシーンの一環として作成されることを意識しましょう。過剰な装飾ではなく、情報が明確に伝わるデザインを心がけることが大切です。
読みやすいフォントにする
基本的に全スライドのフォントサイズや種類は統一しましょう。スライド1枚毎にフォントサイズが変わったり、1枚のスライドにさまざまな種類のフォントが使われたりすると、資料に統一感がなく、見栄えが悪い印象を与えます。
また、フォントが小さすぎるとプレゼンするスクリーンの大きさによっては見えづらい可能性もあります。26~32ポイントを目安にして、強調したい場合は大きめにする程度がおすすめです。
オンラインで自己PRする際のコツ
ここ数年、オンラインによる面接だけで採用活動を終える企業も増えています。オンライン面接は対面式の面接とは環境が違うため、注意しましょう。オンライン面接で意識するコツを2点ご紹介します。
カメラを見る
オンライン面接では、画面ではなくカメラを見て話してください。
面接官が画面に映っている場合、視線が画面に向かうことがあります。しかし、面接官からは別の方向を見ているように見えるため、不自然な印象を与えます。
ワントーン高い声を意識する
オンライン面接では、ワントーン高い声を意識しましょう。対面面接に比べて、印象を判断する材料が少ないため、声や表情が重要な役割を果たします。抑揚をつけた話し方を心がけ、スピードやトーンに変化を加えてください。
声の高さや抑揚に不安がある場合は、一度録画して確認しましょう。自分の声を客観的に見直すことで、必要な改善点が明確になります。
レーザーポインターをうまく使う
オンラインでプレゼンを行う際は、レーザーポインターを活用しましょう。
レーザーポインターを正確に動かすことで、聞き手がスライドのどこに注目すればよいかが一目でわかり、説明内容がより伝わりやすくなります。オンラインでは対面よりも視線誘導が難しいため、ポイントを示しながら話すことで、聞き手の理解度や集中力を高められるでしょう。
プレゼン当日に戸惑わないよう、事前にレーザーポインターの表示方法や色の設定を確認し、実際に操作して慣れておきましょう。
パワポを使った自己PRで心がけたいこと
パワポを使った自己PRで、よりよい印象を残すために心がけたいことについてご紹介します。
プレゼンは指定された時間内に必ず収める
プレゼンの際は、指定された時間内に必ず収めることが非常に重要です。多くの場合、企業側から制限時間が明確に設定されており、枠内で内容を完結させることが求められます。
時間を守れないと計画性がない、時間管理ができないなどのマイナス評価につながるため、パワポ作成時には発表内容を整理し、無理なく収まる構成を心がけましょう。
また、当日に時間オーバーしないよう、何度も練習を重ねておくことも大切です。実際のプレゼンでは、制限時間より少し早めに終わるよう意識することで、余裕を持って発表できます。
社会人にとって時間管理は基本的なスキルとされているため、プレゼンを通じてしっかりアピールしましょう。
ややオーバー気味に抑揚をつける
声のトーンや抑揚を、ややオーバー気味に意識して話すことも効果的です。
ずっと同じトーンで話し続けると、面接官の印象に残りにくく、話の内容も伝わりづらくなります。強調したいポイントや自分の強みを伝える場面では、声の大きさや話すスピードに変化をつけることで、聞き手の関心を引きつけやすくなります。
また、身振り手振りや表情も活用し、場の雰囲気をコントロールすることも大切です。ややオーバー気味に抑揚をつけることで、自分の熱意や個性がより伝わりやすくなり、印象に残るプレゼンにつながります。
面接官の印象に残る内容を意識する
面接官の印象に強く残ること意識して、パワポやプレゼンの内容を考えましょう。なぜなら、面接官は1日に何人ものプレゼンを聞いており、ありきたりな内容や単なる事実の羅列では記憶に残りにくいからです。
面接官の印象に残るためには、ストーリー性を意識して自己PRを構成するとよいでしょう。起承転結など、フレームワークを組み立てて構成すると、聞き手が内容をイメージしやすくなります。
感情やセリフを交えて語ることも、よりリアリティと説得力が増し、面接官の共感や興味を引き出しやすくなります。ストーリー性のある自己PRは個性を出しやすいため、他の応募者との差別化にもつながるでしょう。
スライドやパソコンの画面ばかりを見ないようにする
プレゼンの際は、スライドやパソコンの画面ばかりを見続けるのは避けないようにしましょう。すべての内容を完璧に暗記する必要はありませんが、ある程度は話す内容を覚えておき、本番では聞き手にしっかり目線を向けてください。
スライドや原稿を見ながら話すと、どうしても視線が下がりがちになり、面接官とのコミュニケーションが希薄になってしまいます。とくに複数の面接官がいる場合は、一人ひとりと目を合わせるよう意識することで、印象が大きく変わります。
聞き手との距離を縮めるためにも、スライドに頼りすぎず、自分の言葉で伝える姿勢を心がけましょう。
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自分の今の力量を把握できれば、本面接前に調整したり、自己PRをブラッシュアップしたりできるでしょう。
合格ラインを超えた学生のデータを閲覧できる
「REALME」では合格ラインを超えた学生のESやガクチカ、自己PRなどの閲覧が可能です。同じような企業を受ける人の自己PRやパワポを使用したプレゼンのデータを閲覧することで、自分の自己PRの向上に役立ちます。
どのようにアピールすればよいか悩んでいる場合は、同じような経験をしている人や長所や短所が似ている人のデータを参考にすることもおすすめです。
AI面接の後FBが受けられる
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パワポで好印象を残せる自己PRを作成しよう
自己PRをパワポを使ったプレゼン形式でする場合は、頭の中も資料も整理して分かりやすく的確に伝えることが大切です。パワポを使った自己PRは難しく感じることも多いですが、要点を押さえて作成し、プレゼン練習を積むことで魅力的な自己PRを作成できるようになります。
今回紹介したポイントやコツを意識して、好印象を残せる自己PRを作成しましょう。
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