就活において、ある特定の企業にどうしても入社したくて時間をかけてきたにも関わらず、1通のメールでなかったことにされてしまうのは心にくるものがあります。そんな時、お祈りメールへの返信で嫌味の一つでも言いたいなんてことはありませんか?本記事ではお祈りメールに対する返信で嫌味を言う前に、一歩踏みとどまって考えたい起こりうるリスクと代案を解説します。
お祈りメールとは何か
前提としてお祈りメールとは不採用通知のことを指します。メールの最後に「あなたの今後のご活躍をお祈り申し上げます」と書かれていることが多いため、「お祈りメール」と呼ばれるようになりました。
就職活動をしたことがある人であれば、誰しも一度は受け取ったことがあるのではないでしょうか。応募者が多いため、どうしてもテンプレートでの返信になることから、そっけなく感じてしまうことが多いようです。
嫌味を返信した時に起こりうるリスク
お祈りメールを受け取った際、ひと時の感情に任せてネガティブなことを返信してしまうケースもあるようです。嫌味を返信してしまったり、執拗に理由を求めたりと結果は覆らないのに感情のまま返信してしまうことは危険です。
この章では、嫌味や執拗な行為などのネガティブな返信をしてしまった時に起こりうるリスクについて解説します。
1. 今後の取引先になりうる
就活の時は影響がなくても、社会人になってから大切な取引先にもしその嫌味の返信を受け取った人がいたら、信頼失墜につながりかねません。この展開はありえないことではなく、可能性があることです。
はじめから信用失墜した状態で仕事をしなければいけなく、信頼回復には多大な労力がかかってしまいます。社会人になりたてで覚えることがある中で、このようなことはなんとしてでも避けたい状況です。
2. 企業の人事担当者同士がつながっている可能性がある
人事担当者は最新情報を得るために社外セミナーや勉強会に参加することがあります。訪れた先で交流会の際に、情報交換を行う可能性があります。ざっくばらんな意見交換をしていく中で、就活生のエピソードが共有され、嫌味のメールも合わせて共有されてしまうかもしれません。
このような展開も可能性はゼロではないので、無駄な心配をしないように決して嫌味の返信をするべきではないのです。
3. 後悔の気持ちがずっと付きまとう
とっさの感情に流されて嫌味を返信してしまえば、その瞬間は解放感に満たされますが、その後に襲ってくる後悔は計り知れません。間違いなくプラスなことはひとつもないですし、人事担当者間で情報共有がなされていないか、就活で企業を訪れるたびに気にしなくてはなりません。
したがって、落ちた事実は覆らないことをしっかりと理解し、嫌味を返信したい気持ちをグッと堪えて次に繋げることが大切です。
お祈りメールに対する返信は嫌味ではなく粘りをアピール
ではいったいどのような返信をすることが好ましいのか。もちろん、返信をせずとも何も問題ないですし、大半の就活生は返信をしないでしょう。そこで周りと差をつけるために、ポジティブな返信をすると受け取った人事担当者からの印象も変わります。
この章では、結果が覆ることはほとんどないですが、人事担当者に好印象を与えることが見込める返信の仕方について解説します。
内定辞退枠を見据える
もし自分がギリギリのラインで不採用が決まっていた場合、内定辞退が出たら昇格はあり得ます。そのような時のために、お祈りメールに対する返信では、『もし内定辞退が出た場合…』と記載することによって、最後に自らの思いを伝えることができます。
営業の勉強として捉える
社会人になってどんな仕事に就いたとしても、何かを売り込む行為は日常シーンでも起こり得ます。営業は粘り強さが必要で、その予行練習と思いながら言葉を選び、返信することを心がけましょう。
お祈りメールへの返信の例文
最後にお祈りメールへの返信の一般的なテンプレートを紹介します。ぜひ参考にして実践してみてください。
件名:選考結果をご共有いただきましてありがとうございます。◯◯大学【名前】
株式会社⚪︎⚪︎
人事部 採用課 ⚪︎⚪︎様お世話になっております。
⚪︎⚪︎と申します。先日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございました。
この度は貴社より、不採用通知をいただく結果となってしまいました。しかし、引き続き貴社への思いは変わりませんので、内定辞退者が出た際に採用を検討いただける時がきましたら、ご連絡いただけると幸いです。
引き続き何卒よろしくお願いいたします。
〇〇大学 〇〇学部
〇〇〇〇
お祈りメールに返信するべき?例文や気をつけるべきポイントも紹介
お祈りメールに嫌味の返信をしたくなった時の対処法
お祈りメールに対して嫌味の言葉を投げたくなる方も多いはずです。そんな時に実践してみてほしいことは、持ち駒を増やすことと時間を置くこと。返信をする前に一度深呼吸をして、以下の2点を試してみてください。
持ち駒を増やす
お祈りメールをもらうと内定獲得から遠のいた気持ちになってしまい、心的ダメージを受けてしまいます。持ち駒が減ってしまったら、追加で増やすことで気持ちに余裕が生まれるはず。
1社お祈りメールをもらったら1社追加で増やすイメージで、新たな企業にエントリーをして持ち駒を増やしてみてください。
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時間をおいて冷静さを取り戻す
お祈りメールを受け取ったネガティブな気持ちを、すぐに前向きに物事を考えることは難しいです。気持ちの余裕がなくなると、勢いで行動を起こしてしまい、余計なことをしてしまうこともあるかもしれません。
そんな時にはすぐに対処しようとせずに、一旦就活から離れたり、好きなことをしてリフレッシュしたりするのがおすすめです。
お祈りメールはムカつく!役に立つストレス解消法と次への対処法
お祈りメールをもらっても諦めない「ABABA」
お祈りメールを受け取り、嫌味を送りたくなることもあるでしょう。そんな時は上記で紹介してきた方法を実践してほしいのですが、就職活動では人気企業から採用枠が埋まってしまう傾向にあります。早めに気持ち切り替えて、次に志望する企業を探す必要があります。
そんなときにおすすめなのが、スカウトサービス「ABABA」。最終面接まで進んだ過程を評価してくれる、新しい形の就活サポートサービスです。
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スカウトも人事からのメッセージもLINEに届くので、普段メールなどでは見逃してしまいがちな、優良スカウトの通知や、人事からの重要メッセージなどの見逃しが生じません。
LINEということもありレスポンスも早くでき、企業に好印象を与えることができます。
お祈りメールの返信で嫌味は送らず次に繋がる返信をしよう!
本記事では、お祈りメールに対する返信の方法を紹介しました。思いが強ければ強いほどあっさりとした返信には、憤りを感じるものです。ですが、そこはグッと堪えて未来の自分のために有益な返信を心がけましょう。