「富士通って倍率が高くて自分じゃ本選考突破は難しいかも……」
そうお悩みの就活生の方向けに、実際に富士通の本選考を突破し、内定を獲得した25卒の方にインタビューをおこない、選考突破のコツや内定獲得のための対策方法を伝授していただきました!
これから富士通を受ける方や、富士通を志望している方必見の内容となっておりますので、本記事を見ながら富士通本選考突破のための対策を進めてみてくださいね。
富士通の概要
社名 | 富士通株式会社/Fujitsu Limited |
設立 | 1935年6月20日 |
本社所在地 | 神奈川県川崎市中原区上小田中4-1-1 |
従業員数 | 124,000人(2024年3月31日現在) |
資本金 | 3,256億円(2024年3月31日現在) |
会社HP | https://www.fujitsu.com/jp/about/facts/ |
富士通は、1935年に富士電機製造から分離独立する形で設立された、日本の大手総合電機メーカー兼総合ITベンダーです。本社を神奈川県川崎市に構え、通信システム、情報処理システム、電子デバイスなどの製造・販売、およびそれらに関連するサービスを幅広く展開しています。古河グループの中核企業の一つでもあります。
富士通はグローバルに事業を展開しており、世界100カ国以上でビジネスを展開、約12万人の従業員を擁する大企業です。
その事業内容は多岐にわたり、コンピューターやネットワーク関連機器、ソフトウェアの開発・製造・販売をはじめ、5G、クラウド、データセンターなどのデータ通信サービスの提供、さらには流通や金融など各業種向けのソリューション提供なども行っています。
富士通の採用人数
年度 | 男性 | 女性 | 合計 |
2023年度 | 470人 | 330人 | 800人 |
2022年度 | 500人 | 250人 | 750人 |
2021年度 | 500人 | 250人 | 750人 |
富士通が新卒採用に注力する理由は、将来の事業成長を担う人材の育成と企業文化の継承にあります。
DX需要の高まりを受け、AI、クラウド、サイバーセキュリティ等の先端技術分野で活躍できるポテンシャルの高い人材を新卒で確保し、育成することで、将来の中核人材として成長させ、事業の持続的な成長に繋げる狙いがあります。
また、新卒入社者は早い段階から企業文化や価値観を学び、内面化できるため、組織全体の結束力強化にも繋がります。近年導入されたジョブ型人事制度の下、専門性の高い人材を早期に確保・育成し、事業競争力の強化を図っている点も、新卒採用に注力する理由の一つです。
富士通で話していたガクチカ・志望動機
富士通のガクチカ
大学での研究活動では、「IoT技術を活用した高齢者見守りシステム」の開発をおこないました。このシステムは、室内の動きをセンサーでリアルタイムに検知し、異常が発生した際に家族や医療関係者へ通知する仕組みを構築するもので、高齢化社会における安全確保を目指しています。研究初期にはデータのばらつきや誤検知といった課題があり、検知精度を向上させるために、アルゴリズムの最適化やセンサー配置の工夫に取り組みました。さらに、実証実験を通じて得たデータを活用し、モデルを改良することで、異常検知の精度を20%向上させることに成功しました。そして、チームメンバーとの役割分担や意見交換を重視し、効率的な開発を進めることができました。この経験から、技術力だけでなく、課題解決力や協調性の重要性を学びました。
富士通の志望動機
富士通を志望する理由は、幅広い事業領域を通じて社会インフラを支えるシステムを提供し、多くの人々の日常を支えている点に魅力を感じたからです。特に、スマートシティやDX推進といった先進的な事業では、社会課題を解決し、持続可能な社会の実現が可能だと考えています。私は大学でIoT技術を活用した高齢者見守りシステムの開発に取り組む中で、技術を通じて人々の暮らしを支えることにやりがいを感じました。富士通であれば、こうした経験を活かし、規模の大きな事業に挑戦できると考えています。また、貴社の強みである幅広い業界へソリューション提供ができる点にも魅力を感じ、自分もその一員として新たな価値を創造していきたいと考えています。
富士通の本選考体験談を教えてくださった方
- 25卒
- 旧帝
- 情報系ゼミ
- 飲食アルバイト
- SIer業界志望
富士通の選考フロー
【富士通の選考フロー①】ES・webテスト
「現在、力を入れて取り組んでいることについてご記入ください。」「インターン志望動機」「コロナへの対応として小売業が行ったサービス(できればITを活用しているもの)で、消費者として、関心をもったもの/感動したものを1つ以上、理由も含め教えて下さい。」の3つの設問をそれぞれ400字程度で回答。
webテストは自宅受験型の玉手箱で言語、非言語の科目が課される。
【富士通の選考フロー②】1次面接
社員3人に対し学生1人でおこなわれでおこなわれ、時間は45分程度。主にESに記載した内容の深掘りが中心で、インターン志望動機が中心で聞かれる。また、他企業のインターン選考状況も聞かれる。
【富士通の選考フロー③】インターン
5日間のプログラムでオンライン実施。参加学生数は30人ほどと少数で、10人がグループに分かれてビジネスアイデアを提案する。実際の業務に近い内容であり、ほぼ0の状態からビジネスアイデアを構築していく。
【富士通の選考フロー④】2次面接
社員1人に対し学生1人でおこなわれ、時間は30分程度。ガクチカの深掘りが中心で、ESに沿って聞かれていく。また、富士通を知ったきっかけや、志望理由など幅広い質問がまんべんなく聞かれる。
【富士通の選考フロー⑤】最終面接
社員1人に対し学生1人でおこなわれ、時間は40分程度。志望動機がメインで職種志望理由まで深掘りされる。また、他社の選考状況についても問われる。逆質問の時間が半分以上を占めるため、事前に逆質問を用意しておく必要がある。
富士通のES
設問①
現在、力を入れて取り組んでいることについてご記入ください。
大学での研究活動を中心に記載しました。この質問に答える際、富士通が掲げる「イノベーションを通じて社会課題を解決する」という理念を意識し、自分の活動と結びつけることを特に意識しました。
私は大学時代「高齢化社会における独居高齢者の見守り」をテーマとしたIoT技術の研究をしていたので、そのことについて記載しましたね。具体的には、室内の動きを検知するIoTセンサーを活用し、異常が発生した際に家族や医療関係者に通知するシステムを開発していました。
ESでは、「研究を通じて得た課題発見力と粘り強い試行錯誤を、富士通の技術開発に生かしたい」と記載しました。
さらに、研究の成果だけでなく、自分の成長についても言及するように意識しましたね。「データ分析やシステム設計を通じて、多角的な視点で課題にアプローチする力が身につきました」と具体的にどのようなスキルが身についたかを示すことで、富士通で活躍するためのスキルセットが整っていることをアピールできるようにしました。
設問②
あなたが当社に応募した理由と当社入社後に実現したいこと、期待することを教えてください
「自分の成長を富士通の技術を通じて社会に還元したい」という思いを中心に記載しました。富士通が掲げる「人々の暮らしを豊かにする」という理念に強く惹かれていることをアピールできるよう特に意識しました。
原体験としては、大学で取り組んでいる「IoT技術を活用した高齢者見守りシステム」の研究を基に志望動機は記載していきました。私はESで、「このシステムは高齢化社会が抱える孤独死や緊急時対応の課題解決に貢献できると考えています。富士通の先進的な技術と社会インフラへの影響力を活用することで、より大きな社会貢献が可能になると感じています」と記載し、自身の取り組みと富士通の技術の親和性が伝わるように意識しました。
また、インターン参加を通じて得たいものについても触れました。「私はこれまで学術研究を通じて技術の基礎を学んできましたが、現場での課題解決やチームでの協働を通じて、実践的なスキルを身につけたいと考えています」と記載し、インターンを通じ、どのように成長したいかまで言及できるようにしました。
設問③
全体でコロナへの対応として小売業が行ったサービス(できればITを活用しているもの)で、消費者として、関心をもったもの/感動したものを1つ以上、理由も含め教えて下さい。
コロナ禍における小売業のIT活用事例として、無人レジやモバイルオーダーサービスを取り上げました。回答する際に意識したこととしては、具体的なサービス内容と、それによって消費者が得られたメリットを中心に記載しました。
私は「無人レジ」の導入を記載しました。コロナ禍では人との接触を避けることが重要視される中、無人レジは消費者が安心して買い物を続けられる環境提供を可能としました。ESでは「このサービスにより、レジ待ち時間が短縮されるだけでなく、感染リスクを減らすことができました」と記載しました。
また、「ITを活用した自動化によって業務効率が向上し、店舗スタッフが消毒や接客に専念できる環境が整った点」についても触れ、小売業界全体の対応力についても併せて記載しました。
富士通の1次面接
富士通の1次面接の概要
面接官は希望職種に関連する部署の3名で、どの方も年配の方でした。それぞれが穏やかで話しやすい雰囲気でしたが、質問に対して深掘りをされる場面が多く、的確に答える必要がありました。
最後の逆質問では、希望職種の具体的な業務内容について詳しく伺い、それぞれの面接官が丁寧に回答してくださったため、職種への理解が深まりました。全体的に非常に和やかな雰囲気ではありましたが、気を抜かず、質問に簡潔かつ的確に答えることを心がけました。
ESに記載した内容についても再び聞かれる場面があったため、事前に見返しておくことが非常に重要だと思います。
富士通の1次面接で聞かれた内容
面接は自己紹介から始まり、私は大学で取り組んでいる「IoT技術を活用した高齢者見守りシステム」について簡潔に話しました。
その後、「最近気になったITを用いたサービス」について質問され、私は無人レジを挙げました。コロナ禍における接触回避や業務効率化におけるメリットを具体例とともに説明しましたが、面接官からは「他のサービスとの違い」や「技術の活用法」についてさらに深掘りされたため、気になったことに対してさらに深掘りしておく必要性を感じました。
志望理由では「なぜ富士通なのか」を問われ、私は富士通が幅広い事業領域で社会課題解決に取り組んでいる点に魅力を感じていることを、自分の研究との関連性を交えながら答えました。また、現在の選考状況についても聞かれましたが、面接官から「選考には関係ない」と説明されたため、実際の選考状況をそのまま答えるようにしました。
富士通のインターン
「アフターコロナにおける消費者の価値観やニーズの変化を踏まえた小売業への仮説提案」というテーマで、10人の参加者が3つのグループに分かれ、それぞれが特定の顧客層を選定し、提案をするという内容でした。
ワークの進め方は、企業から提供されたワークシートを参考にしながらも、自分たちで考え抜いて進める必要がありましたね。私たちのチームは「コロナ禍で増加する在宅時間を充実させる商品提供」というテーマを選び、具体的な販売戦略や消費者心理の変化に基づいた提案を作成しました。
また、メンター社員との交流もあり、ブレイクアウトルームでのお昼の雑談や座談会では、富士通の実際の業務内容や社員のキャリア観について貴重な話を伺うことができました。
インターン参加後には優遇として早期選考に呼ばれました。
富士通の2次面接
富士通の2次面接の概要
面接全体を通じて、志望動機や自身の経験を富士通の事業とどう結びつけるかを意識し、深掘り質問に的確に答えることを心がけました。
全体を通して、深掘り質問に対して落ち着いて回答することができ、志望動機や自分の経験を富士通の事業にどう活かすかを話すことができた点が良かったと思います。また、ESの内容を細部まで見返していたため、スムーズに対応できました。
富士通の2次面接で聞かれた内容
最初にガクチカが聞かれ、自分の研究である「IoTを活用した高齢者見守りシステム」を説明しました。この研究では、社会課題の解決を目指しており、特に高齢者の異常検知を早期に行う仕組みを構築した点が伝えられるように意識しました。
さらに、「どのような課題を克服したか」「チームでの具体的な役割は何か」といった深掘り質問に対しても、データ分析精度向上のために試行錯誤した経験や、チームでのリーダーシップを発揮した具体例を挙げて答えるようにしました。
また、「富士通を知った経緯」について聞かれ、最初は「パソコンや家電のイメージが強かった」と正直に述べたうえで、大学での学びを通じてSIerとしての富士通に注目するようになったと説明しました。
志望理由では、富士通の「幅広い事業領域で社会課題を解決する姿勢」に惹かれていることを述べ、自分の研究で培った技術力と課題解決力を活かして貢献したいということを意識して伝えるようにしました。
富士通の最終面接
富士通の最終面接の概要
面接時間の約半分が逆質問の時間に充てられました。事前に用意していた質問だけでなく、面接中に新たに気になったことについても積極的に質問しました。具体的には、「ビジネスプロデューサーとして具体的にどのようなプロジェクトに携われるのか」「若手社員がどのように成長していける環境が整っているのか」などを伺いました。
全体として、穏やかな雰囲気の中で話しやすく、自然体で自分の考えや想いを伝えられたと感じています。逆質問の時間が多かったため、準備だけでなく、当日の会話から新たに気づいたことを積極的に質問する柔軟性も大切だと感じました。
富士通の最終面接で聞かれた内容
面接の最初は志望理由に関する質問でした。私は、富士通が幅広い事業領域で社会課題の解決に取り組んでいる点に惹かれていることを述べ、自分の研究であるIoT技術を活用した高齢者見守りシステムについても触れました。
また、「BPとSEの志望度割合」について問われた際には、BPを7割、SEを3割と正直に答え、理由として「自分の強みである課題発見力やコミュニケーション能力を活かして、ビジネス全体の構築に関わりたい」という思いを伝えるようにしました。
次に、「学科で学んでいること」に関する質問では、情報工学を専攻していることを説明し、データ分析やプログラミングの基礎だけでなく、IoTやAI技術を活用したプロジェクトで実務的なスキルを磨いてきたことを話しました。
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富士通内定までの流れ
面接結果の通知方法
翌日に電話で結果をいただきました。
内定承諾はしたか?その理由は?
もともとSIerを志望しており、その中でも富士通が第一志望でしたので、承諾いたしました。
選考全体を通しての感想
富士通の選考を通して感じたのは、面接官の方々が一貫して受験者の考えや志望理由を丁寧に引き出そうとしている点でした。選考中は和やかな雰囲気がありながらも、質問内容は的確で、深掘りされる場面が多かったため、自分の考えをしっかりと整理して伝える必要があると感じました。
また、逆質問の時間が十分に設けられており、対話を重視する姿勢が印象的でした。この時間を通じて、富士通が社員一人ひとりの成長や挑戦を大切にしていることを強く感じ、より企業への理解が深まりました。選考全体を振り返ると、自分の経験や強みを自然体で伝えることができ、志望度の高さを改めて確認する機会になりました。
富士通の選考突破のコツ
富士通の選考を突破するためのコツ
富士通の選考を通じて、私は一貫して「自分の考えを的確かつ簡潔に伝える」ことを意識しました。特に、志望理由や学生時代の経験について深掘りされる場面が多かったため、自分の言葉で分かりやすく説明することを心がけました。また、質問に答える際には、自分の強みを富士通の事業や理念とどう結びつけるかを意識し、具体的なエピソードを交えて話すようにしました。
さらに、面接官との対話を大切にし、面接中に新たに生まれた疑問や関心についても逆質問で積極的に尋ねるようにしました。穏やかな雰囲気ではありましたが、気を抜かず、質問の意図を正確に理解してから回答するよう注意すると良いかと思います。
富士通を受ける人へのアドバイス
富士通を受ける際には、選考全体を通して自分の志望度をしっかりとアピールすることが重要だと思います。富士通の面接官は穏やかで話しやすい方が多いですが、その中でも志望理由や企業への理解を確かめる質問が多く、しっかりと準備した回答を自分の言葉で伝えることが必要だと感じましたね。
また、富士通の選考では逆質問が非常に重要です。単に事前に用意した質問をするだけでなく、面接中の対話から新たに気づいた疑問を積極的に聞くことで、機械的な会話にならないかと思います。
まとめ
富士通の選考では「なぜ富士通なのか」「他企業と比較した富士通の強み」をしっかりと言語化し、それを伝えることが重要です。また、ESの設問に沿って面接の深掘りがされていくため、各選考の前にESの内容をしっかりと見返し一貫性を持った回答を心がけるようにしましょう。
富士通の選考フロー別の対策をしっかりと意識し、各選考フローに沿った対策を進めていってくださいね!
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